【第4弾 最終年】神々の遊ぶ庭、北海道大雪山の貴重なお花畑を守りたい!
カテゴリー:自然・環境
寄付金額 170,000円
目標金額:1,700,000円
- 達成率
- 10%
- 支援人数
- 19人
- 終了まで
-
61日
/ 67日
北海道(ほっかいどう)
寄付募集期間:2025年4月25日~2025年6月30日(67日間)
北海道(上川総合振興局) × YAMAP

大雪山旭岳の裾野に広がるお花畑を守り、末永く絶景を満喫できる登山ができるよう、登山道の荒廃を止めるために、"みんな"が参加できる植生復元・登山道補修のイベントを今年も開催します!そして一緒に山を守るために行動する仲間を増やしたい!今年度はGCFを活用した活動の最終年の4年目に当たります!
官民連携の集大成・いよいよ完成!
600mを超える崩れた木道を交換

大雪山国立公園にあるチングルマの大群落を通る登山道。30年前に約600mの登山道に木道が設置されましたが、維持管理がなされず崩れが放置され、歩くのもままならない状態でした。
しかも木道を全交換するためには公共工事として、数千万円が必要となり、現状では予算確保がされず、どうしようもない状態でした。
2022年、少ない予算でも改善できる案を行政と民間が力を合わせ計画し、4年計画で木道を交換していく手法を考えました。費用が掛かるヘリコプターによる資材運搬は行わず、冬季間にスノーモービルを活用し資材を運び、登山道整備の技術を持った民間団体がボランティアと一緒に木道を交換していく。しかも、木道に交換するのではなく、植生復元も視野に入れたグレーチングに交換するという新しい施工を計画しました。
1年間で200mずつであれば運搬作業も施工も何とかなる!2022年から始まったクラウドファンディングにより2024年までに600mのうち500m程度の交換が終了し、新規敷設の場所も含めてあと200mほどの交換ですべての木道が新しくなります。
崩れた登山道を公共工事以外の手段でしっかりと直していく計画は、山岳管理として新しい取組にもなり、国立公園管理の事例として伝えていくこともできます。
何よりも、自然環境を守りたい気持ちがそのまま環境保全の形へとつながるように計画・実行してきました。今回は、その集大成として最後のクラウドファンディングになります。
大雪山裾合平とは
北海道の屋根といわれる大雪山は、旭岳や赤岳などの山々からなる巨大な山塊のことであり、広大で原始的な山岳景観が広がる山々全体が日本を代表する傑出した自然風景地として、1934年(昭和9年)に国立公園に指定され、昨年が指定90周年でした。
また、学術上も貴重な場所として、国の天然記念物にも指定されています。アイヌの人々はカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼び畏敬や畏怖の対象として崇めてきました。
大雪山系最高峰の旭岳に位置する裾合平は、初心者でも訪れやすいうえに、広大なお花畑が特徴であり、大雪山国立公園屈指の景勝地です。

整備の専門家がボランティアと作業
官民一体の補修イベントの開催

旭岳裾合平の登山道の管理は北海道上川総合振興局です。
平成6年から平成8年にかけて総延長600m以上の木道を整備しましたが、1年の内半年以上は雪に埋没するなど気象条件も厳しい環境であり、継続的な整備を行わなければ木道の荒廃はどんどん進んでしまいます。
そんななか、大雪山の登山道荒廃の進行に危機感を抱いた地元山岳ガイドらが「たまには山へ恩返し」と題した登山道の現状を勉強するツアーを平成20年頃に企画・催行したことをきっかけに登山道整備を官(行政)民(登山者・民間団体)学(研究者)が協働で登山道を持続可能な方法で維持管理していこうという考えが広がりました。
平成27年からは上川総合振興局が官民協働の登山道整備イベントを実施し、以降継続してきました。登山道補修イベントは一般登山者が登山道補修に従事できる数少ない機会として、日頃から山を守る活動に貢献したいという多くの方々に共感いただいています。
平成29年には、「たまには山へ恩返し」企画メンバーが集い、任意団体「大雪山・山守隊」が発足。翌年には一般社団法人化されました。代表の岡崎氏は「近自然工法」という考え方を登山道整備に取り入れ、これまで大雪山を中心に登山道整備を行ってきましたが、数多くの現場経験に裏打ちされた知識・技術、そして何より山を守りたいという強い熱意は大雪山関係者だけでなく全国的に認知され小笠原、屋久島、北アルプス、南アルプス等日本各地で登山道整備のプロとして技術指導を行っています。
今回のクラウドファンディングで皆様からいただいた寄附金は、"みんな″で守る大雪山の取組に欠かせない存在である「大雪山・山守隊」との協働により整備を行うための資材購入、また、整備イベントの費用の一部に充てさせていただきます。
【事業の状況】
2022年から始まったクラウドファンデイングも皆様のおかげで最終年を迎えます。
補修が必要な過去に整備した木道約600mのうち昨年度までに約500mの手当ができました。
今年度は新設の場所も含めて約200m分の補修を目指します。
【寄附金の使い道】
〇資材費及び補修イベント実施費用
2025年は、引き続き腐食のひどい箇所を重点として、
おおよそ200m程の補修(木道交換や植生復元)を想定しています。
【目標金額に達しなかった場合】
集まった寄付金に応じた規模で実施します。
なお、今回の寄附に対するお礼の品は用意しておりませんのでご了承願います。
チングルマが咲き誇る未来へ向かって
植生復元は今後も続けていきます



登山によってチングルマの群生地に付いてしまった道。
そしてそれが原因で土壌が流され植物が育つ環境が失われていく現状。
しかし今回のクラウドファンディングにより道の崩れが治り、植物が復元するきっかけが生まれます。チングルマは草でなく樹木。花が咲き群生となるには数十年がかかるでしょう。
でもいつかチングルマが登山道脇まで咲き誇り、崩れなどなかったかのような道となり、日本が誇る山岳環境となるためのきっかけを作りたいと思っています。
冬の来る前に(9月中旬までに)
4年目の今回ですべての木道が交換されます

据合平は、標高約1,700mに位置しており、7月中旬頃まで積雪が残ります。
雪解け後から9月中旬頃までの限られた期間で補修作業を行います。
【事業の実施スケジュール】
〇2025年7月 現地調査及び補修計画作成
〇2025年8~9月 補修イベントを2回開催
これまでの取組の様子














北海道上川総合振興局長 嶋田 貴洋
官民協働型の登山道管理を目指して

大雪山国立公園は、日本を代表するランドスケープを誇る国立公園です。
国内外の観光客や登山者も多く訪れる地域であり、また、古くから登山の対象とされ、毎年多くの登山者や観光客が、雄大な景観や高山植物などを見るために訪れる場所でもあり、地元としても大変誇りを持っております。
3年前からのクラウドファンディングでは、全国の皆様から応援をいただいたおかげで毎年目標金額を達成することができ、御賛同、御協力いただいた資金で必要資材を購入の上、登山道補修イベントを開催し補修することができました。今年度はクラウドファンディングを活用した取組の最終年です。これからも、みんなで守る大雪山の取組を発展的に広げていきたい考えています。
この補修イベントでは、継続して募集人員を上回る参加希望があることや登山道整備に関心を持つ方々も多いことから、これから、官民協働型の登山道管理や植生復元も考慮した民間支援を活用した保全のための整備を行うことは、大雪山のファンを増やし、地域の価値を高めることにも繋がるものと強く思います。
未来をつくる取組にご協力を賜れば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人大雪山・山守隊

多くの人の協力で進んでいるプロジェクトです
一般社団法人 大雪山・山守隊

大雪山国立公園だけでなく、日本各地の国立公園や自然公園で山岳管理の指導や登山道整備技術を指導している団体です。北海道上川総合振興局と一緒にこのプロジェクトの計画や実行を担っています。「人が来るほどに美しくなる山」を目指しています。
ワカサリゾート㈱旭岳事業部(旭岳ロープウェイ)
資材運搬時にはロープウェイで山麓まで運びます。旭岳ロープウェイはこのプロジェクトに賛同していただき、無償で運搬や資材保管などの協力をしてくれています。
3月の寒さの中、黙々と作業を手伝ってくれる姿がいつもありがたいです。

冬季間のスノーモービル運転や手伝い

このプロジェクトは夏だけでなく冬季間の運搬が大きな作業の一つです。スノーモービルで山中に資材運搬する事例は全国でもほぼありません。モービル運転技術も必要で天候や路面判断ができなければとても危険な作業になります。大雪山を愛する登山者の中にいたモービル乗りが運搬を手伝ってくれています。
夏の木道交換作業ボランティア

このプロジェクトに賛同してくれた人は「大好きな山に恩返ししたい」と思っている登山者が多くいます。その方々の思いが現場の作業につながるようボランティアと一緒に整備する機会を多々作っています。しっかりした道ができるよう、整備技術者に指導してもらいながら「たまには山へ恩返し」という整備イベントを開催しています。
寄附者の皆様へ
振興局からのメッセージ
現実には総延長300㎞を超える登山道を単独の自治体だけで管理することは困難な状況ですが、北海道として、現場の管理者として、民間の確かな技術と活力と連携し、大雪山国立公園の脆弱な自然環境を保全する取組を出来る限り進めてまいります。
この3年の間、皆様のご支援により、自然環境に併せた植生復元を行いながら、利用者の安全も確保しつつ木道をグレーチングに交換できたこと、深く感謝しております。しかも、資材の荷上げや廃材の荷下ろしにスノーモービルを使用するなど、従来の工法では想定されていなかったことが低予算で実現できています。
今回の取組をきっかけに、新たな大雪山ファンが増えることを期待しております。
是非大雪山国立公園においでください。まだ始まったばかりの官民連携の登山道管理を見ていただき、意見等いただきたいと思います。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
現在進捗情報はありません。
北海道

北海道上川総合振興局が管轄する上川地域は、北海道のほぼ中央に位置し、地形は南北に細長く、東西 96.7 km、南北 224.4km、面積は 10,619㎢で全道の 12.7%を占めています。中央には大雪山系が広がり、広大な上川盆地を形成しています。
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