地方の若者を孤立させない。佐賀から全国の若者を支えるセーフティネットをつくる

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 60,000

0.6%

目標金額:10,000,000

達成率
0.6%
支援人数
5
終了まで
88
/ 184

佐賀県NPO支援(さがけん えぬぴーおーしえん)

寄付募集期間:2025年7月1日~2025年12月31日(184日間)

佐賀県NPO支援×認定NPO法人D×P

プロジェクトオーナー

佐賀県では、不登校や家庭の問題などを背景に、安心して過ごせる居場所を失い、孤立する10代・20代がいます。
佐賀県内の中学校・高校の令和5年度の不登校者数は1,945人で、過去最多となっております。(佐賀県教育委員会調査より)
私たちが地方にいる若者と関わる中で、地方の周辺リソースの少なさ、若者が孤立している状況なども見えてきました。ひとりひとりにあった支援を多くの若者に届けるためには自団体での活動だけではなく、様々なNPOや企業とゆるやかに連携して、サポートネットワークを拡大する必要があります。
地域課題解決はもちろん、団体を越えたコンソーシアム形成を進めている佐賀県にて取り組みを行い、佐賀の若者に必要なサポート、必要なつながりをつくります。

ユース世代の孤立:D×Pが取り組む社会課題

親に頼れないさまざまな背景

ユース世代の孤立は不登校・中退・家庭内不和・経済的困難いじめ・虐待・進路未定・無業などによって、いくつかの安心できる場や所属先を失ったときに起こります。
D×Pがサポートする若者は、2人に1人がひとり親家庭で育った経験があるなど、親に頼れない状況です。

日々若者からSOSが届きます。

・虐待から逃げる場所がなかった、警察や児相が相手にしてくれなかった
・5年前に両親が離婚し、一人親家庭で住民税非課税世帯です。父親からの金銭的援助は一切なく、自分以外にも高校1年の妹がいて、母もパートへ行ってますが、生活はとても苦しいです。
物価高騰により1番苦しいのは、1日3食しっかり食べられません。仕方なく1日1食で我慢するしかありません。
・一人暮らしと、バイトと、大学の両立は、自分なりに努力しているつもりですが、毎日不安で、お金の事で頭がいっぱいです。

こうしたさまざまなSOSが届いており、若者がだれにも相談できない、頼ることができない状況にあります。


※1:『令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』
※2:総務省『労働力調査』

「ユキサキチャット」を通して困窮する若者とつながり、サポートを届ける。

「顔が見えない」から、話せることがある

ユキサキチャットとは、親や周囲を頼ることができない全国の13~25歳までの若者が、LINEを使って進路や就職・生活相談ができるサービスです。
佐賀県の若者にユキサキチャットを届けます。

ユキサキチャットの登録者数は17,000人を超え、右肩上がりで増加しています。
また、約半数の相談者が1ヶ月から1年の期間、相談を継続しており、困ったら頼れる存在として、若者たちからの認知が拡がっています。

ユキサキチャットでは、よりひっ迫した状況にある方に対して食糧支援・現金給付を実施しています。
これまで提供してきた食糧は31万食以上、現金は1億円以上(2020年〜2025年)にのぼります

支援を決定する場合も見送る場合も、利用できる公的支援、奨学金に関する情報提供を行ないます。
状況のヒアリングや雑談などで相談者と日々のやりとりをしながら、今後の生活について一緒に考えていきます。

2022年2月1日~2024年7月26日までにアンケートに回答した方

給付後のアンケートでも約9割の方が、給付支援を通して生活状況がよくなったと回答しています。

若者から届いた声

若者からも様々な声が届いています。

佐賀県の学校でリアルな居場所もつくり、若者とつながっていきます

佐賀での新たな挑戦

D×Pのユキサキチャットには、佐賀県の若者からもSOSが届いています。佐賀県では、オンラインのLINE相談に加えて、2025年5月より、佐賀県基山町にある東明館学園の東明館高校内に「居場所」を開設しました。

何気ない会話の中から困りごとを拾い、必要な支援につなげたり、卒業後の進路についての相談を受けたりと、長期的に若者に伴走する形を目指します。

2025年5月より、佐賀県基山町にある東明館学園の東明館高校内に「居場所」を開設しました。

東明館高校での取り組みは、D×Pが佐賀県と進める若者支援の第一歩です。
今後も県内の他校や地域とも連携し、学校内外で若者たちが安心して過ごせる「居場所」づくりを広げていくことを目指します。
社会から孤立しがちな若者が、学校や地域の中に安心できる関係性を持てるよう、D×Pはセーフティネットの構築に取り組みます。

地域や業界を超えて連携の輪を広げていく

D×Pがこれまで培ってきたノウハウやリソースを提供していき、佐賀県内のCSO等ソーシャルセクターの伴走支援も行っていきます。

具体的には佐賀県内のCSO等ソーシャルセクターがゆるやかなつながりの場をつくり、CSO同士が相互に協力するシステムの構築を担っていきます。

寄付金の使い道

皆さまからのご寄付は、以下のような形で大切に活用させていただきます

■佐賀県でのLINE相談の拡充に向けたスタッフの採用・人件費
安定した支援体制を維持・強化するため、スタッフの採用と育成に使わせていただきます。

■居場所事業の運営費(佐賀県内高校との連携)
リアルな居場所の開催にあたり、食材・飲料・備品・交通費などの運営資金が必要です。生徒と地域、社会とのつながりを育む場として、学校側とも相談しながら設計していきます。

■佐賀県内エコシステムの構築と中間支援
D×Pの単独支援ではなく、佐賀県内で若者支援に取り組むNPOや社会福祉法人とのネットワークづくりや中間支援を行います。

※目標金額に達しなかった場合、また、達しなかった場合でも、上記の費用として活用させていただきます。

事業実施のスケジュール

・2025 年2~4月:居場所事業チーム組成
・2025 年5月:居場所事業スタート(月1回開催)
・2025年9月:佐賀県内でのユキサキチャット周知(佐賀県内の学校へのアプローチ・佐賀県内の関連施設でのユキサキカード配布、ポスター設置・佐賀県内での広告出稿等)
・2025 年11月:佐賀県NPOエコシステムづくり・イベント開催:交流会、勉強会
・2026 年2月:居場所事業での佐賀県内の子ども・若者支援団体との連携の仕組みづくり(会議体設置等)

寄付者のみなさまへ

理事長 今井よりメッセージ

写真

D×Pは、社会のなかで孤立する若者をサポートするため、彼らと出会い、困ったときに頼れる人とのつながりをつくる活動を続けています。

「親に頼れない」「どこにも居場所がない」── そう語る若者が、全国に、そして地方にたくさんいます。中でも佐賀県は、NPOの誘致や団体間の協働を積極的に後押しする自治体です。私たちはこの地域に可能性を感じ、ここで若者支援の取り組みを始めていくことにしました。

民間だからこそ、若者ひとりひとりに寄り添える支援があります。そして、地域の方々とつながることで、社会全体が変わっていくきっかけになると信じています。

私たちと一緒に、佐賀の若者に必要な支援を届ける仲間になってください。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

佐賀県NPO支援

D×Pの活動
D×Pは経済的困難、中退、虐待など、さまざまな困難な環境にあるユース世代(13歳〜25歳の若者)の孤立を解決するために活動しています。
LINE相談「ユキサキチャット」では、これまでに17,000人を超える若者とつながり、相談支援、食糧支援、現金給付などのサポートを届けてきました。
2020年から2025年の間に届けた食糧は累計 31万食、現金給付は1億円以上。約半数の相談者が1ヶ月から1年にわたって継続的に相談しており、若者たちにとって「困った時に頼れる場所」になっています。