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後継者育成が急務となる伝統的工芸産業の技術を、未来に残したい!

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

main_img 達成

寄付金額 2,004,000

100.2%

目標金額:2,000,000

達成率
100.2%
支援人数
135
終了まで
受付終了

山形県山形市(やまがたけん やまがたし)

寄付募集期間:2024年10月25日~2025年1月22日(90日間)

山形県山形市

プロジェクトオーナー

南北朝時代、時の武将「斯波兼頼」が山形市で地盤を築き、以降職人の町が発展した際には150を超える職人屋敷がありました。
現在、伝統を受け継いだ職人さんは急激に減り、桶樽や竹細工など残念ながら埋没してしまった技術もあります。和傘や漆器、鋸や特技木工は特に事業の承継が急務です。
これ以上埋もらせることは出来ない!今、後継者を育てていかなければならない!その思いで山形市では支援事業に取り組んでいます。
山形市の伝統的工芸産業の後継者育成のため、6年連続でクラウドファンディングに挑戦し、多くの皆さまから暖かいご支援をいただきました。
山形市が世界に誇る伝統的工芸の技術を未来につなぐため、今年も再びクラウドファンディングに挑戦します。

受け継がれてきた技を、後世へつなぐ

バラエティに富む山形市の伝統的工芸品!!

豊富な水資源と肥沃な土壌により美しい自然と豊かな気候風土に育まれた山形市は、古くから数多くの素晴らしい素材の宝庫でした。そうした真の素材を活かし、北前船により伝わった京文化を独自に進化させ代々継承してきたのが山形市の伝統的工芸品です。

山形打刃物や和傘などその種類は18にものぼり、現在は山形仏壇と山形鋳物が経済産業大臣指定の伝統的工芸品に認定されています。

しかし、現代の伝統的工芸産業においては、いずれの業種においても職人の高齢化や新たな担い手の確保が難しい状況にあることから、年々職人の数が減少傾向にあります。「和傘」「漆器」「鋸」「特技木工」においては、現在事業者が3人未満となっており、特に減少が激しい状況です。

新たな担い手の確保、継続的な雇用は、山形市の伝統的工芸産業を存続させていくために重要な課題となっています。

伝統の技術を守り、且つ新しい風を取り入れていくためには、皆様からの支援が必要です。どうぞ、山形市の伝統的工芸品を守っていくためにご協力をお願いいたします。

山形市が誇る伝統技法・技術をこれからも受け継いでいく!

未来を担う若者たちを育てる!!

今回のご支援は、山形市の伝統的工芸産業を営む事業者、またその事業者の下で修行する後継者への支援などの一部に充てさせていただきます。

■伝統的工芸産業後継者育成補助金

伝統的工芸品は、昔から日常生活で使われ、人々の暮らしにおいて非常に身近なものとして利用されてきました。しかしながら、ライフスタイルの変化や多様化するニーズとともに、日常生活で使用するものも変化してきました。
その中でも、伝統的工芸産業に従事する職人たちは、これまで築き上げてきた伝統的な技術を守りながら、多様化するニーズに対応した新しい商品を作り続け、消費者のもとへ届けてきました。この伝統ある技術やその商品を後世に残していくためには、その技術を守り、受け継ぐ後継者の育成が重要です。
この伝統ある技術を守り続けていくために、山形市では、伝統的工芸産業の事業者が後継(技術継承)者の育成を行う場合に必要な育成経費の一部を助成しています。
この事業は、平成14年から始まり、これまで35名の方が伝統的工芸の技術を習得されています。
今回は、この事業を活用し現在修行中の方をご紹介いたします。

現在の対象修⾏者(令和6年)

平清水焼 七右ェ門窯 髙橋咲貴 さん (業種:平清水焼) 

髙橋さんは、令和5年から修行を開始し現在2年目になります。
七右ェ門窯七代目となる高橋正さんから指導を受けておられます。
ロクロを使用した成形技術等の習得を目指し、引き続き修行を行っていくそうです。

以下、髙橋さんからのコメントです!

写真

ガバメントクラウドファンディングを通じて、多くの皆さんに支えていただきありがとうございます。山形市の後継者育成補助金を活用させていただくこととなりました。
現在は、ロクロ技術の向上を目指し、日々修行に励んでおります。
一般的には、ロクロ技術の習得には、10年や20年といった多くの時間を費やさなければならないと言われていますが、そこまでの時間はかけていられないと思っていますので、一日でも早く技術習得できるよう、先輩方の協力も得ながら修行をしてまいります。
現在、ロクロを使用して形をつくっていく際、湯飲みの厚さが厚くなってしまうことがあるため、乾燥後、削る部分が多くなってしまい、効率良く作業ができていない時があります。今後は、しっかりと完成形をイメージして、無駄が出ないようロクロ技術を身につけていきたいと思います。

①ロクロ作業

ロクロを使用し、湯飲みを削っている様子

①ロクロ作業

②髙橋さんが提案した模様が付いた植木鉢

模様がついた商品がないことに気づき、模様をつけることができないか会社へ提案。
その提案した植木鉢(焼く前)

②髙橋さんが提案した模様が付いた植木鉢

③陶芸教室

七右ェ門窯では、誰でも手ぶらで楽しめる陶芸教室があります。
髙橋さんは、その陶芸教室の指導員も務め、陶芸教室を通して平清水焼の魅力も伝えています。

③陶芸教室

「平清水焼」

平安時代に慈覚大師が千歳山の土を使って焼を教えたと伝えられている平清水焼。そして、今からおよそ200年前の文化年間(1818~1829)、常陸の国からきた小野藤平治の指導により、窯業が盛んになったと言われています。
明治中期の最盛期には30軒を超える窯元がありましたが、時代の変遷とともにその規模は縮小し、今では2つの窯元のみが残っています。

「平清水焼」

職人の技術承継機運を高め、伝統的工芸品に新しい風を吹き込む!

職人と学生の交流事業

山形市では、伝統的工芸産業に携わる職人とものづくりを学ぶ東北芸術工科大学の学生の交流の機会を創出し、ものづくりに対する思いや発想に基づいて意見を交わすことや連携して作品を製作することなどを通じて、事業者の技術承継機運を高め、後継者育成の推進を図ることを目的に、「職人と学生の交流事業」を実施しています。

事業内容

・交流と発案

本事業に高い関心と意欲を持つ学生を抜擢し、事業に協力いただいた職人たちを訪問し、それぞれの商品の特徴や歴史、技術を学びます。
その交流を通じて得た知識を基に商品のアイディアの発想を行い、意見交換をしながら試作品の製作を行います。
主な内容:事業者訪問、アイディア発案・試作、事業者への質疑及び意見交換

事業所訪問の様子

職人が働く事業所を訪問し、伝統的工芸品の歴史や特徴などの説明を受け理解を深める。
令和6年度は4つの事業所を訪問
写真は、弥惣治窯(山家焼)への訪問

事業所訪問の様子

・職人へのプレゼンテーション

交流を通じて生まれた新しい価値の伝統的工芸品の試案について、学生が職人に対しプレゼンテーションを行います。
職人の目線から意見をいただき、さらに試案をブラッシュアップして商品化を目指します。

職人へのプレゼンテーションの様子

学生のアイディアを職人へ提案!職人の視点からアドバイスをいただき、提案内容に磨きをかけていく。
写真は、伝統的工芸品「表具」(秋葉春光堂)に関する提案の様子

職人へのプレゼンテーションの様子

・成果の発表

毎年開催される「山形市伝統的工芸品まつり※」において、本事業の成果を東北芸術工科大学ブースにて展示発表します。成果によっては商品化されるものもあります。
まつり当日は、本事業で生まれたアイディアのパネル展示、試作品の展示等が行われます。
※山形市の伝統的工芸品が一堂に会し、展示・実演・販売が行われる年に一度のイベントです。
令和6年度は、12月7日(土)、12月8日(日)に山形ビッグウイング(山形市平久保100)で開催されます。
令和6年度は、山形鋳物、山形仏壇、打刃物、鋸、漆器、特技木工、建具、籐工芸、張子、平清水焼、山家焼、こけし、桐箱、石工、草木染、表具が出展予定です。

成果発表

この「職人と学生の交流事業」を通して、新しく生まれた品々を山形市伝統的工芸品まつりの会場にて展示。
写真は、令和5年度に開催された第29回山形市伝統的工芸品まつりでの展示の様子

成果発表

寄付金の使い道

「伝統的⼯芸産業後継者育成補助⾦」「職⼈と学⽣の交流事業」など後継者育成のための事業にかかる200万円を寄附で集めたいと考えております。

・伝統的⼯芸産業後継者育成補助⾦ 80万円
・職⼈と学⽣の交流事業 45万円
・伝統的⼯芸産業修⾏者⽀援給付⾦ 75万円  

「伝統的⼯芸産業修⾏者⽀援給付⾦」は、山形市の伝統的工芸産業のうち、同一業種の事業者が3者未満であり、早急に事業の継承に取り組むべき業種の事業者から技術継承を図ろうとする修行者に対して、給付金を交付するものです。
対象は、「漆器」、「和傘」、「鋸」、「特技木工」の4業種になります。
これまでは、「和傘」において1名の方がこの制度を活用して技術継承に取り組まれ、現在も和傘づくりをしています。

今回は、All-in方式を採用し、目標金額に達しなかった場合でも、頂いたご寄付と皆様の想いをつなぎプロジェクトを推進してまいります。

「伝統的⼯芸産業後継者育成補助⾦」「職⼈と学⽣の交流事業」など後継者育成のための事業にかかる200万円を寄附で集めたいと考えております。

寄附者の皆様へ

山形市 市長 佐藤 孝弘

■伝統を受け継ぎ、未来へつなげるために

写真

山形市の伝統的工芸産業の職人の皆様は、それぞれの分野において、この道一筋に技術の研鑽に励まれ、優れた技術を受け継ぎ、本市産業の振興・発展に大きく寄与しておられます。

伝統的工芸品は、古くから人々の暮らしの中で、非常に身近なものとして活用されてきましたが、機械化の進展やライフスタイルの変化等に伴い、年々生産額が減少してまいりました。

一方で、大量生産大量消費社会への反省や、腕の良い職人の手によるものを使ってみたいという本物を求める方々によって、再び幅広い世代から注目を集めています。

職人の卓越した技術と想いの詰まった伝統的工芸品は、「文化創造都市」を掲げる山形市にとって、重要な地域資源であります。これまで以上にその魅力を発信していきながら、後継者育成への支援を行ってまいります。

この伝統的工芸産業を未来に受け継ぐこの取組に、是非皆様からのご協力を賜りますようお願いいたします。

山形市からのメッセージ

本プロジェクトへのご支援に、心より御礼申し上げます。

山形市の伝統的工芸産業の事業者の方は昔からの技術を継承しながらも、新しい色を取り入れながら素敵な品を作り上げています。

山形市の伝統的工芸品にご興味のある方、また山形市にご興味を持ってくださった方、ぜひ山形市にお越し下さい。お待ちしております。

⇩⇩山形市の伝統的工芸品についての詳細はコチラから⇩⇩

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

お礼の品のご紹介

  • 2024年12月13日 20:17

    多くの皆様からのご支援ありがとうございました!!

    この度は、皆様よりたくさんのご支援をいただきまして、目標額を達成することができました!!

    心より感謝を申し上げます!

    頂きましたご寄附につきましては、山形市の伝統的工芸産業の技術を未来につなぐための取組に活用させていた

    だきます。

    伝統技術を受け継ぎ、この先の未来へつないでいけるよう、これまで以上に山形市伝統的産業に携わる後継者育

    成等の取組を推進してまいりたいと思いますので、引き続きご支援の程よろしくお願いいたします。

    もっと見る

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  • 2024年11月26日 18:24

    学生が職人へ新しい工芸品のアイディアのプレゼンを実施!!

    職人と学生の交流事業において、

    学生たちが、職人の事業所を訪問し、職人との交流を通して、それぞれの伝統的工芸品の特徴や歴史、技術を学び

    ました。

    その交流を通じて得た知識を基に作品のアイデアの発想を行い、先日職人へプレゼンテーションを実施しました。

    プレゼンテーションでは、職人から厳しい意見もあれば、職人たちがこれまで発想しなかった点もみられ、有意義な

    時間となりました。

    引き続き、作品のブラッシュアップを行い、12月7日(土)・8日(日)に開催される「第30回山形市伝統的工芸品ま

    つり」の会場にて、作品を展示する予定です。


    ※下記の写真は、職人の事業所訪問やプレゼンテーションの様子の写真です。

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山形県山形市

山形市は、樹氷と温泉で名高い「蔵王」や、俳聖松尾芭蕉ゆかりの「山寺」などの自然豊かな観光地を有し、また、戦国大名最上義光が整備した「山形城」の城下町である中心市街地には、江戸時代における紅花交易がもたらした上方文化を色濃く残した蔵座敷が残るなど都市と自然がバランスよく融合したまちです。また、「さくらんぼ」をはじめとした果物やお米など、豊かな土壌が生み出す四季折々の豊富な作物、「山形芋煮」などのたくさんの郷土料理が受け継がれています。