小さな命を新しい家族に繋ぐ　子猫の譲渡促進プロジェクト

人と動物が調和し共生できる社会の実現のために

小さな命を新しい家族に繋げたい。

「家の軒下で子猫が鳴いている」「段ボールに入った子猫がいる」と言った相談が寄せられています。
幸せになるために生まれてきた子猫たちに罪はありません。
ですので、一匹でも多くの大切な子猫の命を守っていけるよう、新しい飼い主への譲渡活動に寄付を使わせていただきたいです。

不妊去勢手術の実績について

甲府市では、飼い主のいない猫や適正に飼養されていない猫によるふん尿被害、無責任に餌を与える人に対する苦情が多く寄せられています。

そこで、動物にとっても、人にとっても住みやすい生活環境となるよう、飼い主のいない猫をこれ以上増やさないため、不妊去勢手術を行う市民、団体に対し、猫の不妊去勢手術費用の一部を補助する事業を平成２７年度から実施してきました。

この間、山梨県の補助制度の活用や、ガバメントクラウドファンディングによって皆様からいただいたご寄付などにより、多くの猫たちに不妊去勢手術を受けさせることができました。
しかしながら、子猫の相談は後を絶たないのが現状です。

猫の繁殖力

猫の繁殖力は強く、１年に２〜４回の出産が可能で、１回の出産で４〜８頭の子猫を産むと言われています。
環境省の試算では、１頭のメスから１年後に２０頭以上、２年後には８０頭以上、そして３年後には２,０００頭以上に増える可能性があるとされています。

猫の寿命

屋内で飼われている猫の平均寿命が１０〜１５年であるのに対し、屋外で暮らす野良猫の寿命は、交通事故や猫同士のけんかによるケガや病気などで、半分以下の３〜４年と言われています。

小さな命を救う努力

甲府市では、殺処分ゼロを目指す中で、献身的に猫を保護し譲渡につなげるボランティアの皆様と協力し、収容された猫が新たな飼い主と出会えるよう懸命に努力しています。

本プロジェクトは収容された子猫の譲渡を更に推進していくためのものであり、簡易な診察やワクチン接種、投薬などを市保健所の獣医師が行うことで、市の譲渡活動に協力するボランティアの皆様の負担軽減につなげ、譲渡に繋がりやすい環境を作っていきたいと考えております。

譲渡ボランティアの活動

甲府市では、殺処分ゼロへ向けて共に活動していただける譲渡ボランティアを随時募集しています。

譲渡ボランティアの方々は、市が保護した所有者の分からない猫について一時的に預かり、その中で、譲渡に繋げるための周知活動や譲渡会の開催、譲渡するまでの間のエサやりやトイレ掃除、ワクチン等の接種等、手間と費用をかけて新たな出会いに繋げる取り組みを行っています。

こうした活動を支援するため、猫の搬入とともに猫のフードやペットシーツの提供、ワクチンの接種等を行い、ボランティアの負担を少しでも軽減することにより、協力いただけるよう努めています。

寄付金の使い道

お礼について

本プロジェクトへのご寄付には、お礼の品はございません。寄付金は、上記の事業に充てることをもって、寄付いただいた皆様のお気持ちにお応えすることとし、お礼に代えさせていただきます。

ご賛同いただける皆様へ

甲府市長　樋口　雄一

甲府市では、殺処分ゼロに向けて、命の尊厳を守り、不幸な命を減らすために多くの方々のご協力をいただく中で、猫の不妊去勢手術費用の一部を補助する事業をはじめとする様々な取り組みを進めてきたところであります。
しかしながら、飼い主のいない子猫の相談が後を絶ちません。
したがって、今後は、望まれない猫の繁殖を抑制することに加えて、保護した子猫を新しい家族へ繋げる譲渡活動にも力を入れていくことが必要と考えています。
本プロジェクトは、この取り組みをより一層進めていくものであり、また、この機会を通じて、市内の猫に関する現状を多くの方に知っていただき、命の大切さについての関心と理解が深まれば幸甚です。
一匹でも多くの大切な子猫の命を守っていけるよう、皆様の温かいご支援のほどよろしくお願いいたします。