「日本一のシャッター商店街」を面白いまちへ！ 「西柳ケ瀬再生プラン」を策定し まちの未来を描きたい！

日本一のシャッター商店街の称号を得た「西柳ケ瀬」を再生する！

西柳ケ瀬を面白いまちにしたいと動き始めた商店街や地域の有志たち

岐阜市中心地の東西に広がる柳ケ瀬商店街。西側のスタープレイス柳ケ瀬を核とする「西柳ケ瀬」エリアは、商店街全体がシャッター商店街としての課題に直面する中で、一番厳しい状況に置かれたエリアであることから取り残されてきました。

西柳ケ瀬は、戦前は花街、戦後はキャバレー、バブル期にはディスコが栄え、大正、昭和、平成と岐阜の夜の文化の中心地として愛されてきました。西柳ケ瀬の象徴である、オーロラのように輝くネオンは、「日本一のオーロラネオン」として街を彩り、圧倒的な存在感を放っていました。
しかし、時代の流れとともに夜の店は段々と減っていき、それに伴って飲食店も次々と立ち退き徐々に賑わいが喪失していきました。さらにコロナ禍によって、今ではかつての賑わいはすっかり無くなってしまいました。今や電気代の節約のために街灯の点灯時間も縮小するような状況で、オーロラネオンも特別な時にしか点灯できないような状況です。

こうした中で、西柳ケ瀬商店街が注目を集める一つのきっかけがありました。2023年、某TV番組にて特集された「日本全国シャッター商店街ランキング」としてスタープレイス柳ケ瀬商店街（西柳ケ瀬エリア）が日本一のシャッター商店街として紹介されたのです。

このままではいけないと商店街関係者やまちを想う有志が奮い立ち、「混沌とした危なさがありつつも、何か面白い」エリアを目指して、新しいまちへのブランディングが始まりました。
しかしながら、今後のプランを作ろうにも、何をやったら良いのか分からない状況でした。立ち止まっていても何も変わらない、行動することで成果や改善点が見えてくる。まずは行動してみよう！その第一弾として企画したのが「沼る、奥柳ケ瀬夜市」です。

柳ケ瀬最後のキャバレーや銭湯跡が保存され、ノスタルジックでディープな一面を垣間見ることができる西柳ケ瀬。歴史と文化を再発見するとともに、かつてのレトロな雰囲気を楽しんでいただきたいと2024年9月に開催しました。運営資金がないため、クラウドファンディングに挑戦しました。その結果、100名もの方々の共感を得て、目標である100万円を上回るご支援をいただき、無事イベントを実現することができました。

この日は西柳ケ瀬の象徴であったオーロラネオンが点灯しました。まさに「きらめくバブルの置き土産」。点灯を心待ちにしていた人からは歓声が上がりました。柳ケ瀬最後のキャバレー「ムーランルージュ」などを探索する廃墟ツアーには、県外からもお客様にお越しいただく人気ぶりで、大盛況のうちに終わりました。西柳ケ瀬は、域外から多くの人を惹きつける大きな伸びしろとポテンシャルを秘めていると確信しました。
ここからいよいよ始まります。夜市で得た気付きを踏まえ、皆で西柳ケ瀬の今後の在り方やビジョンを描いていきます。
それを「西柳ケ瀬再生プラン」という形で具現化し、近隣店舗や施設の方々、地域の方々と協力して西柳ケ瀬の振興に取り組んでいく。これが今回のプロジェクトで実現したいことです。

西柳ケ瀬を再生することで、柳ケ瀬全体が立ち上がって行動する雰囲気を醸成し、柳ケ瀬全体を再興する。このように、西柳ケ瀬は将来的に柳ケ瀬エリア全体の価値最大化に貢献すると考えています。

西柳ケ瀬の街の変化と今後の希望

スタープレイス柳ケ瀬商店街振興組合（西柳ケ瀬）　理事長　小澤達雄

私は西柳ケ瀬で、祖父の代から続くうなぎ屋（田なか屋）を経営しています。生まれた時から柳ケ瀬っ子でした。子供の頃はキャバレーが身近にあって、さらに、ウナギの釣り堀、射的場、ゲームセンターなどおもちゃ箱をひっくり返したような面白い場所でした。地元だけではなく、滋賀県や名古屋からも人が来て、タクシー代を払ってでも安くて楽しめるということで評判でした。アーケードのオーロラネオンが特徴的で、西柳ケ瀬の賑わいを象徴していました。
しかし、2012年の岐阜清流国体を機にいわゆる夜の店が減少するとともに飲食店も減ったことに加え、コロナ禍で店舗数が激減したことで、かつての街の賑わいが喪失しました。
こうした中で、2023年にテレビ番組で取り上げられたことが契機となっているのか、昨年は映画の撮影で使わせてほしいという要請があったり、町内に介護施設ができたり、飲食店がぽつりぽつりと出てきました。また、市役所や外部団体の方たちが、西柳ケ瀬の魅力を見出して一緒に盛り上げてくれていることが大変嬉しく、「西柳ケ瀬も捨てたものじゃないな」とワクワクしています。
手探りな状況ではありますが、一周回って再スタート。これから新たな西柳ケ瀬のあり方を皆で考え、新たな西柳ケ瀬を再始動させるぞという強い決意で取り組んでいます！

このプロジェクトで実現したい事業の具体的な計画

「西柳ケ瀬再生プラン策定委員会」（仮）を設け、外部の専門家による助言を受けながら、近隣店舗や施設の方々、地域の方々と一緒に「西柳ケ瀬再生プラン」を策定するとともに、プランに基づくテナント誘致等に取り組みます。

①「西柳ケ瀬再生プラン」の策定
②プランの成果物の作成
③プランに基づく物件調査、店舗リノベーション、テナント誘致　など

【事業の流れとスケジュール】
●2025年4月～2026年1月
・「西柳ケ瀬再生プラン策定委員会」（仮）の開催・協議。
・「西柳ケ瀬再生プラン」の策定
●2026年2月～2026年3月
・「西柳ケ瀬再生プラン」の成果物作成
・既存商店主らへ公表、周知。
●2026年4月～2027年3月
・策定したプランに基づく、物件調査、店舗のリノベーション、テナント誘致

岐阜市のNPO支援

岐阜市　市民協働推進部　市民活動交流センター

岐阜市では、「協働のまちづくり」を推進しており、共に地域社会の課題解決を目指すNPO等の事業を応援しています。この事業を皆様にも応援していただくために、ふるさと納税を活用しています。
この事業によって、市民の皆様が誇りを持てる個性豊かな地域社会の実現を目指します。

寄附者の皆様へ

岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会　理事長　水野琢朗

この大きな柳ケ瀬街の中でも現在最も逆境下にあると言えるのがこの西柳ケ瀬のエリアになります。しかし、昨年度、某TV番組で日本一のシャッター商店街の称号を得たことで逆に振り切った新しい動きが出てきました。2024年度「西柳ケ瀬を奥柳ケ瀬に」のコンセプトで廃墟ツアーなどを主軸に夜市を開催し大きな話題を呼びました。
西柳ケ瀬というちょっとディープな危うさを持つまちだからこそ生まれる混沌さを生かしたまちづくりを通じて、若いクリエイター達も多く興味を持ってくれるよう、この流れを生かして西柳ケ瀬の新しい方向性を見出し、若い力を生かした新しいプロジェクトを生み出し、まちの再生の一助にしたいと思っております。西柳ケ瀬という柳ケ瀬かいわいでも一番厳しいエリアが変わることが柳ケ瀬全体の再生の活力に繋がると思っております。

ふるさと納税の使い道

お礼の品一覧