弥生時代の復元竪穴住居のある国指定史跡 大塚・歳勝土遺跡の環境整備-横浜の文化財を未来の子どもたちに伝える仕組みを育てたい!-
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 1,313,000円
目標金額:3,000,000円
- 達成率
- 43.7%
- 支援人数
- 78人
- 終了まで
- 受付終了
神奈川県横浜市(かながわけん よこはまし)
寄付募集期間:2024年10月1日~2024年12月31日(92日間)
神奈川県横浜市

横浜市の北部、都筑区にある大塚・歳勝土遺跡は、弥生時代中ごろの環濠集落(大塚遺跡)とその墓地である方形周溝墓群(歳勝土遺跡)からなり、国の史跡に指定されています。
平成4年(1992)の遺跡公園整備から32年が過ぎ、これを機にこの先も長く皆様に愛される遺跡公園であってほしい、もっと多くの人に横浜の歴史・文化を知っていただきたいという想いから、本プロジェクトを立ち上げました。
国指定史跡 大塚・歳勝土遺跡
弥生時代の環濠集落とその墓地(方形周溝墓群)
横浜の歴史と言えば、ペリー来航にはじまる「開港」を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし横浜には、3万年にわたる歴史を今に伝える文化財が数多く残っています。
そのうちの一つが、都筑区にある大塚・歳勝土遺跡です。横浜市の北部に位置するこの地域は、港北ニュータウンの開発に伴って全域の発掘調査が実施されました。その中のひとつ、大塚・歳勝土遺跡の調査では弥生時代中ごろの環濠集落(大塚遺跡)とその墓地である方形周溝墓群(歳勝土遺跡)の全体像が明らかになり、後に国の史跡に指定されました。


鉄道や高速道路からのアクセスもよく、平成8年3月の開園以来、大塚遺跡をおとずれた方は、今年度で150万人に達する見込みです。そのうち小中学生はおよそ6割と歴史学習の等身大の教材として、横浜市内はもとより神奈川県内や都内近郊からの来園者に恵まれたスポットです。
遺跡の整備と見学環境整備 ―開園前と開園後、そして未来へ―
大塚・歳勝土遺跡の整備と公開
平成4年(1992)から遺跡整備を始め、弥生時代の竪穴住居や環濠・木柵、方形周溝墓などを復元、当時のくらしを再現し、平成8年(1996)3月23日に大塚・歳勝土遺跡公園は開園しました。
大塚・歳勝土遺跡は、横浜市歴史博物館の野外施設として公開していますが、都市公園と一体になっており、地域の皆さんの憩いの場となっています。公園内には横浜市指定文化財旧長沢家住宅を活用した都筑民家園(平成9年3月29日一般公開)や、工房・大型地形模型・体験広場など多くの施設があります。大昔の人々が暮らしたムラがある大塚・歳勝土遺跡公園は、都筑区の魅力の一つです。

歴史の学び場としての大塚・歳勝土遺跡
大塚・歳勝土遺跡公園は、博物館とあわせた小学生の社会科見学コースになっており、かやぶき屋根の復元竪穴住居は等身大の歴史を学ぶ場として楽しく一日を過ごすことができるエリアとなっているだけでなく、地域の皆さんにも親しまれています。
開園から30年近くが経過し、子どもの頃に見学された父母世代のお子さんが、ふたたび社会科見学で訪れるようになってきています。

寄付金の使い道
整備から32年、国史跡を次世代に継承していくための環境整備
整備から32年、開園からは28年が過ぎ、大塚・歳勝土遺跡の環濠集落の特徴である門や柵、復元住居などのかやぶき屋根は、自然の素材でできており、老朽化が課題となっています。
こうした課題に対して、年間約3万人の児童・生徒の安全な見学環境を維持するためにも、これまで横浜市では随時、屋根の全面または一部ふきかえ等の修繕を実施してきました。また、横浜市歴史博物館でも「かやぶき屋根プロジェクト」を施行し、劣化した屋根をかやぶき職人の指導のもと、自分たちでふきかえるボランティア活動を実施してきました。
屋根も柱も木や茅といった自然の素材でできているのが竪穴住居の特徴です。「かやぶき屋根プロジェクト」では、学芸員もボランティアも一緒になって、その修繕方法を楽しく学んでいます。
しかし、大塚・歳勝土遺跡の特徴である環濠集落の木柵や、自然素材でできた竪穴住居などの劣化も早く、現在のボランティア活動による修繕では追い付かない状況です。
今回のクラウドファンディングでは、皆様からのご支援を、門や柵、屋根の補修に使用させていただきたいと考えています。
復元された竪穴住居を見るだけでなく、古代の人々が自然の素材を材料に家をつくり生活をしてきたことを伝える環境を整備するために、活用していきます。
ご寄附は、このような復元施設の維持や更新といった、環境整備のための仕組みづくりに使わせていただきます。



※目標金額に達しなかった場合でも、今年度中に、環濠集落の門、柵、復元竪穴住居のかやぶき屋根の順で、修繕を実施予定です。(いただいたご寄附の金額により、実施箇所は変更になる可能性もございます。)
※目標金額以上のご寄附をいただいた場合は、遺跡内の他の箇所の修繕に充てさせていただきます。
「横浜市文化財保存活用地域計画」での位置づけ
横浜市では「横浜市文化財保存活用地域計画」(令和6年7月文化庁認定)を策定し、文化財の保存と活用を「まもる」、「いかす」、「つながる」の3つの姿を目指す姿として設定しています。目指す姿の実現に向け、各種施策を推進していくとともに、横浜の歴史文化の特徴から、市域の文化財を9つのストーリーと4つの区域によって一体的に捉え、横浜の歴史文化の魅力や価値をさらに高めるための取組を進めています。
当時の集落が復元整備され、2,000年前の稲作開始期の歴史を身近に感じることができる場所として親しまれている大塚・歳勝土遺跡は、ストーリーのひとつ「1 海と川とともに暮らした先史から古代の人々」を構成する文化財のひとつです。また、横浜市歴史博物館で実施している「かやぶき屋根プロジェクト」は「施策12 連携事業の推進と人材育成」の事業のひとつにもなっています。

関係者からのメッセージ
横浜市歴史博物館 考古学担当学芸員
橋口豊さん

横浜市歴史博物館、考古学の学芸員橋口です。大塚・歳勝土遺跡公園は開園からまもなく30年、小学校6年生の社会科見学に代表される社会・歴史教育の場として活用されてきました。横浜の歴史を学ぶのに欠かすことのできない場所です。スローガンとして-横浜の文化財を未来の子どもたちに伝える仕組みを育てたい!-を挙げさせていただきましたが、わたしたちはこれまで文化財や横浜の歴史に関係するひとを増やすために、企画展をはじめとして多くの取り組みを行ってきました。
この度はクラウドファンディングの制度を活用した取り組みが始まるということで、これを多くの人に大塚・歳勝土遺跡や横浜の原始・古代について興味を持っていただける機会と捉えて、横浜市教育委員会とともに発信を行っていければと考えています。クラウドファンディングへの応援、よろしくお願いいたします。
NPO法人都筑民家園 管理運営委員会
木村格さん

NPO法人都筑民家園管理運営委員会の木村と申します。遺跡公園内の江戸期の移築古民家である都筑民家園の管理・運営を指定管理者として任されています。横浜市歴史博物館とは大塚・歳勝土遺跡公園を舞台に都筑アートプロジェクトやオーガニックマルシェなど多くの連携事業を実施して来ました。今後も、弥生時代の遺跡の魅力を引き出す企画を市民のみなさまと一緒に構想しながら、クラウドファンディングを通して大塚・歳勝土遺跡公園の活用がより進むことを祈念いたします。
ご協力をお願いします!
子どものまなびを支える貴重な文化財はみんなの財産、だからみんなで守りたい
文化財は、市民、国民共有の財産ですが、所有者や管理者の努力だけでは、継承が難しくなることもあります。
そこで、横浜市では、文化財をまずは知ってもらい、地域社会で継承していくための取組みとして、必要な経費の一部に、クラウドファンディングを活用することとしました。
特に今回は、これまでもそして、これからも、子どもたちをはじめ多くの方々のまなびの場となる横浜市都筑区の「大塚・歳勝土遺跡」の環境整備の一部に皆様のお力をいただき、横浜の歴史文化に興味を持ってもらい、次世代につなぐために参画していただける方を増やしていきたいと考えています。
お礼の品のご紹介
ご寄附いただいた市外在住の方に向けた、本プロジェクト限定のお礼の品をご紹介します。
※このプロジェクトへの寄附はふるさと納税制度の対象となります。そのため、横浜市にお住まいの方はご寄附をいただくことは可能ですが、お礼の品をお送りすることはできません。何卒ご了承ください。
GCFプロジェクト限定の品
かやぶき屋根職人から学ぶ!国指定史跡大塚・歳勝土遺跡復元住居差し茅体験講座
大塚・歳勝土遺跡にある復元竪穴住居のかやぶき屋根で、差し茅体験ができます!
かやぶき屋根職人から、かやぶき屋根修繕の種類の1つ、「差し茅」について学びながら、実際に差し茅ができるコースです。
※お申込み数に限りがあります

横浜市歴史博物館学芸員から学ぶ!国指定大塚・歳勝土遺跡ガイドツアー+火起こし体験
大塚・歳勝土遺跡、横浜市の弥生時代の歴史について、大塚・歳勝土遺跡のお隣にある、横浜市歴史博物館の学芸員が解説するガイドツアーです。
ガイドツアーの中で、火起こし体験も!
※お申込み数に限りがあります

横浜市歴史博物館オリジナルグッズ3点セット
横浜市歴史博物館の人気キャラクター、筒形土偶をモチーフにした「はらでぐちくん」。
人気のはらでぐちくんのぬいぐるみキーホルダー、ペーパークラフトに加えて、絵本「かやぶきやねができるまで」がセットになったオリジナルグッズ3点セットです。

大塚・歳勝土遺跡パンフレット等の刊行書籍セット
横浜市歴史博物館が刊行している大塚・歳勝土遺跡をご案内するパンフレットや、弥生時代のくらしをわかりやすく考える書籍、考古学者ってどんなお仕事をしているの?といった子どもたちの疑問にこたえる書籍の5冊セットです。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
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2024年12月18日 08:45
残り15日!引き続きご支援をお願いします!
皆さまからの温かいご支援をいただいております本プロジェクトも、残り15日となります。
大塚・歳勝土遺跡をわかりやすく解説した動画を、概要ページに掲載しましたので、ぜひご覧ください!
目標金額を達成できるよう、更なるご支援を頂きたく、ぜひお知り合いやご友人に本プロジェクトを紹介いただけますと幸いです。
横浜市の文化財を次世代へつなげていくため、ご協力をお願いします!
拡散用のプロジェクトURLはこちら【https://www.furusato-tax.jp/gcf/3279】
引き続きよろしくお願いいたします。
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神奈川県横浜市
「ふるさと納税」は、応援したい自治体に対して寄附という形で力になれる制度です。
横浜市では、「横浜を応援したい」という気持ちを広く募っており、寄附金の活用先を25の事業・目的から選択できます。
あなたのヨコハマを想う気持ちで、ヨコハマの未来を一緒に創りませんか?
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
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反映まで数日かかることがあります。