『島の先人達が継承してきた伝統文化を未来へ繋ぐ』老若男女が手を取り合い、持続可能な新時代の”祭り”を共創したい
カテゴリー:まちづくり
寄付金額 362,400円
目標金額:3,000,000円
- 達成率
- 12%
- 支援人数
- 21人
- 終了まで
- 受付終了
島根県海士町(しまねけん あまちょう)
寄付募集期間:2024年7月3日~2024年9月10日(70日間)
島根県海士町

四半世紀の長きにわたり海士町の夏を象徴する「キンニャモニャ祭り」を企画運営してきた隠岐國商工会は、コロナ禍での開催継続の判断、中止期間によるモチベーション低下と会員高齢化による人員不足など、様々な環境変化によって祭りを復活させる難しさを痛感していました。
昨年度から多くの方のご支援をいただき、海士町の夏の祭りを続けることができていますが、担い手不足、物価高騰による開催経費の増加など祭りを取り巻く状況は厳しくなっております。
明治時代から続く海士町の民謡「キンニャモニャ」を持続可能な形で未来へ続けていくことを目的に、名称変更から2回目となる祭りの開催費用を募るため本プロジェクトを立ち上げました。
「海士の港にキンニャモニャ 唄声すれば 老いも若きも踊りだす」
そもそもキンニャモニャとは、民謡の囃子言葉(令和でいう「Bling-Bang-Bang-Born」)
キンニャモニャのはじまりには、諸説ありますが、ここではそのうちの1つをご紹介いたします。明治10年ごろ海士村菱浦の住人であった杉山松太郎さんが西南戦争に徴兵された時に、九州で覚えた歌と踊りをうろ覚えで海士に持ち帰って伝えたのが、今の海士の民謡キンニャモニャだと言われています。持ち帰ったのちに、宴会の席などにて島中で歌われるようになりました。

そんなキンニャモニャに大きな転機が訪れ、全国へ世界へ知られるようになります。昭和42年、NHKの「ふるさとのうたまつり」という番組から海士町のキンニャモニャを紹介したいという申し出があったのです。それまでキンニャモニャには決まった踊りの型がありませんでしたが、テレビ出演のために振付が付けられました。それが現在のキンニャモニャ踊りとなっています。
このテレビ出演を機に広く知られるようになり、地元の女性たちで結成された「キンニャモニャキャラバン隊」の皆さんは、全国へ飛び回り、時には海外でもキンニャモニャを歌い踊り、海士町のPRと地域同士の交流に一役買っていました。
実は、海士町の民謡キンニャモニャは発祥の歴史がたどれるとても貴重な民謡だと言われています。雰囲気の似ている民謡が日本の各地に存在し、聞き比べるのも楽しいです。
キンニャモニャ祭りのはじまり
時代は平成に移り変わります。バブル景気も終わり、海士町の経済の活性化のために何かいい方法は無いかと考えていた隠岐國商工会は、かつてキンニャモニャが地域交流に大きな役割を果たしていたことを思い出しました。そして、島外から海士町へ多くの人に訪れてもらうために、地元住民も島外からのお客さんも一緒にキンニャモニャを踊って、文化を継承しながら多くの方と交流できるようなイベントを開こうということで平成8年の夏に第1回キンニャモニャ祭りを開催します。
キンニャモニャ祭りは、多い時には約1000人の人がしゃもじを両手に持って踊り歩く「キンニャモニャ踊りパレード」をメインに、全国各地の地域芸能、個性豊かなパフォーマンスが楽しめる唄と踊りの祭典です。

そして、踊りパレードとステージだけでなく、オープニング恒例の「餅投げ」、新鮮な島の魚介類や郷土料理を楽しめる出店、夏の終わりを感じさせるフィナーレの花火もあります。花火は、菱浦湾内から打ち上げられ、都会の光害や喧騒からかけ離れて、離島ならではの暗闇と静寂の中で、潮風を感じながら水中花火を楽しむことができます。
キンニャモニャ祭りは、平成8年から約26年長く地域に愛され続けてきました。
2023年、キンニャモニャ祭りから「海士町大感謝祭」へ
長年、地域に愛され大切にされてきたキンニャモニャ祭りですが、コロナ禍による2年間の中止期間を経て、一時は運営継続が難しくなり、祭りの継続が危ぶまれる事態となりました。
しかし、当時行った祭りについてのアンケートにて、「フィナーレの花火を続けてほしい」という声が全体の96%に上り、多くの方が夏の祭りを心待ちにしていることが分かりました

そこで、町役場の有志若手職員約10名が中心となり、昨年度より、海士町を支えてくださる住民と関係人口の皆様への感謝を込めて「海士町大感謝祭~老いも若きもキンニャモニャ~」と名称を変え、唄と踊りの祭典を継続して行うことにいたしました。

昨年の祭りは、「キンニャモニャ祭り」を約25年間開催し続けた隠岐國商工会の皆様への感謝をはじめ、海士町に関わる全ての人に感謝を伝えるというコンセプトのもと、「承前啓後(しょうぜんけいご)」をテーマに、これまでの歴史を大切にしながら、新たな挑戦と交流に繋げるべく開催いたしました。
県外に住む島に唯一の高校の卒業生や、期間限定で島の暮らしと仕事に挑戦するプログラム「大人の島留学」「島体験」の卒業生を招待し、町民の皆さんはもちろんのこと、関係人口との縁を深めるイベントを作りました。

海士町のまちづくりにおいて、祭りが大切な理由
キンニャモニャ踊りパレードをメインとする海士町の夏祭りは、海士町のまちづくりにおいて無くてはならない、非常に大切なイベントです。
キンニャモニャは、時に、宴会の席で、TV放送で「キンニャモニャキャラバン隊」として全国各地で、「キンニャモニャ祭り」として夏の海士町で、いつの時代も愉快に楽しく人と人をつないできました。
私たちはこれからも、伝統民謡としてのキンニャモニャを、そして、たくさんの人と人を繋ぐきっかけとなる夏祭りのキンニャモニャ踊りパレードを守り続けていきたいです。
海士町では、『このままでは無人島になってしまう』との強い危機感のもと、『ないものはない』の精神で、地域課題を地域資源に変え、またピンチをチャンスにと変えながら、島の自立に向けた多くの挑戦を続けてきました。
その島民の姿が島の魅力となって多くの交流を生み、更なる挑戦へと繋がっています。
このような輝きの連鎖を未来の子ども達に繋いでいくためには、老若男女が手を取り合い、世代を超えて挑戦を続けていくことが必要です。

私たちは、地域を超えて、世代を超えて、所属を超えて、地元住民も関係人口の皆様も一緒になって楽しむ祭りを作っていきます。
例えば、踊りパレードの練習で移住者が地元の方と仲良くなったり、当日踊りパレードへ飛び入り参加した方が島との一体感を感じたりと、そういったシーンをたくさん作っていきたいと考えています。
多くの方と共に祭りを作り、その過程を楽しむことが、次のまちづくりのエネルギーへ繋がると信じています。
「とどけとどけよキンニャモニャ 末まで届け 末は鶴亀キンニャモニャ」
キンニャモニャを、海士町の夏の一大イベントを、未来へ繋げていくために。

海士町大感謝祭2024の概要
日程:2024年8月31日(土)
場所:島根県海士町大字福井(キンニャモニャセンター駐車場等)
プログラム(予定):
12:00 飲食等出店オープン
15:00 開会式・餅投げ
15:30 ステージ「島のヒットスタジオ(前半)」
17:00 ハーンくじ抽選会
17:30 ステージ「島のヒットスタジオ(後半)」
19:00 キンニャモニャパレード
20:00 花火
海士町大感謝祭2024の挑戦
私たちはキンニャモニャ祭りを続けていくために、今年度は次のことに取り組みます。
①踊りパレード参加条件の緩和
近年はコロナ禍の状況もあり参加条件を付けておりましたが、今年度は広く参加者を受付させていただきます。当日の飛び入り参加枠も設け、島内島外、老若男女、出郷者、卒業生、島留学生、関係人口、観光客に関わらず、みんなで一緒に楽しめる時間を作ります。
②暑さを避け、踊りパレードを19時スタートへ
近年の残暑の厳しさを受け、パレードのスタートを19時に変更いたします。薄暗い時間帯になることを考慮し、照明等を追加し、より快適に、より魅力的な演出になるよう運営させていただきます。

③ステージ演出や飲食店等出店部門のプロデュースを民間有志が担当
なかむら旅館の中村徹也さんにステージの総合プロデュースを担当していただくことになりました。中村さんは、2018年、2023年のアマフェスの開催や、島内外でのライブ運営の経験をお持ちです。これまで以上にワクワクするステージを、一緒に創り上げていただきます。
そして、海士町で毎月第1土曜日に活動しているまるどマーケット実行委員会に、飲食等出店部門の事務局を担当していただきます。マーケットやイベントの経験が豊富な団体ですので、これまで以上に盛り上がる出店ブースを一緒に創り上げていただきます。

寄附金の使い道
皆様からご支援いただいた寄附金は、海士町大感謝祭2024~老いも若きもキンニャモニャ~の運営費用に活用させていただきます。
<内訳>
・キンニャモニャ踊りパレードに係る費用
・飲食店等出店に係る費用
・ステージ設営に係る費用 等
※目標金額に達しなかった場合でも、ご支援いただいた寄附金は活用させていただきます。
※目標金額以上のご寄付をいただいた場合にも、運営費用として活用させていただきます。
海士町長 大江和彦 メッセージ

日頃より海士町を応援いただき誠にありがとうございます。
海士町では島民一丸となって承前啓後の考え方を根底に「海士町の新時代」という次なるステージへ飛躍するため、島の様々な挑戦を推進しながら、一層魅力的な町を目指してまいります。
海士町大感謝祭2024は、海士町の第二期海士町創生総合戦略・人口ビジョン「海士町エンジン全開計画」で描いた理想の海士町を体現するような祭りになると考えております。
理想の海士町像とは、①自然と伝統文化、経済、最先端技術が調和する島、②老若男女が手を取り合い、新たな時代を切り開く島、③若者たちが集い、循環し続ける島 の3つです。
海士町大感謝祭2024を通して、伝統民謡「キンニャモニャ」を若い世代へ繋ぎ、老若男女、島留学の卒業生、地元・観光のお客様問わず「一緒に楽しもうや!踊ろうや!」という言葉が飛び交い、海士町により一層の一体感が生まれる祭りになることを期待しています。
本ページをご覧いただいている皆様、海士町のまちづくりを応援してくださる皆様からのご支援を心からお待ちしています。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
お礼の品一覧
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【のし付き】海鮮フライ 海士のいわがき・スルメイカ・豆アジの揚げ物3種 …
20,000 円
【海士町の海産物をフライで堪能できる盛り合わせセット】
島で取れる新鮮な海産物をフライにいたしました。
揚げるだけの簡単調理で、食卓に、お弁当に、さまざまな場面でお使いいただけます♪
・寒シマメ玄米粉唐揚げ
寒シマメのげそを海士町産の玄米粉を衣に使用して唐揚げにしました。
プリプリのげその食感と香ばしい玄米の香りを感じます。
・いわがきフライ
大粒のいわがきを贅沢に使用したいわがきフライです。
サクッとした食感の後にいわがきの旨味が口いっぱいに広がります。
・小さなアジフライ
地元飯古定置網で水揚げされる旬のアジは脂ののりも最高です。旬のアジを厳選してフライにしました。
小さいながらもしっかりと脂がのっていてアジの旨味が口いっぱいに広がります。
海鮮フライセット
【容量】
いわがきフライ4〜5個入り(計180g)、小さなアジフライ5〜6枚入り(計180g×2パック)、寒シマメ玄米粉唐揚(100g×2個)
【注目ワード】
海鮮 フライ アジフライ 牡蠣フライ カキフライ イカフライ いか イカ 牡蠣 岩牡蠣島根県海士町
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2024年08月27日 18:00
台風接近に伴う『海士町大感謝祭2024』中止のお知らせ
この度、2024年8月31日(土)海士町菱浦地区にて開催を予定しておりました『海士町大感謝祭2024』ですが、
台風10号の接近が予想されており、お客様の安全を考慮いたしました結果、やむなく中止とさせて頂きます。
今回本プロジェクトを支援してくださった皆様には残念なお知らせとなりますこと、またイベント開催直前のご案内となりましたことを、心よりお詫び申し上げます。
祭り準備期間中に皆様から頂いたご支援は、祭事務局メンバーにとって何物にも代えがたく、大変励みになっておりました。
祭りの準備を通して、様々な方からのご支援やご協力を賜る中で、
キンニャモニャ踊りをはじめとする伝統文化を楽しみながら次世代に繋げることや、島民も関係人口の皆さんも多様な方が交わる交流の場を作ることの大切さを、日々感じていたところです。
天候の都合とはいえ、海士町大感謝祭を開催できず、心苦しい思いと申し訳ない思いでいっぱいですが、この中止の悔しさをバネに、来年の祭りにおいては、更にパワーアップした「海士町大感謝祭」の様子をご報告できるよう、1年間丁寧に準備を進めて参ります。
本プロジェクトへいただいたご寄附は、本年の準備までの経費と、来年の開催経費として活用させていただけますと幸いです。
長文となってしまい申し訳ございませんが、最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様も台風の接近には十分にご注意いただき、安全にお過ごしください。
引き続き、海士町をどうぞよろしくお願いいたします。
海士町大感謝祭2024~老いも若きもキンニャモニャ~事務局一同
(写真:中村徹也)もっと見るまだコメントはありません
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島根県海士町
海士町は、日本海の隠岐諸島に位置する人口約2,300人の島です。
ユネスコ世界ジオパークに認定され、豊かな海、豊富な湧水など自然環境に恵まれ、自給自足のできる半農半漁の町で、鎌倉時代に後鳥羽上皇が島流しにされた場所でもあります。
「ないものはない」をスローガンに掲げ、近年は人口減少を食い止めるための多様な教育・交流施策の挑戦により、離島・過疎地でありながらも若者の賑わいが創出されています。
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