【第3弾】神々の遊ぶ庭、北海道大雪山の貴重なお花畑を守りたい!

カテゴリー:自然・環境 

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寄付金額 115,000

5.7%

目標金額:2,000,000

達成率
5.7%
支援人数
14
終了まで
56
/ 66

北海道(ほっかいどう)

寄付募集期間:2024年4月26日~2024年6月30日(66日間)

北海道(上川総合振興局) × YAMAP

プロジェクトオーナー

大雪山旭岳の裾野に広がるお花畑を守り、末永く絶景を満喫できる登山ができるよう、登山道の荒廃を止めるために、"みんな"が参加できる植生復元・登山道補修のイベントを開催します!そして一緒に山を守るために行動する仲間を増やしたい!今年度はその活動の3年目に当たります!

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

世界を魅了する大雪山を目指していきたい!

手遅れになる前に・・・

腐食してボロボロになった木道

大雪山国立公園には総延長300㎞を越える登山道がありますが、気象変動や管理体制の弱体化により荒廃が進み、登山道の侵食・拡幅や登山道外への土砂の流出、登山道沿いの高山植物の減少等が公園全体の各所で見受けられます。

息をのむほどに美しいお花畑に向けた視線を足元に向けると、残念ながらとても悲しい気持ちになってしまうのが現実です。

事業地の裾合平は、ロープウェイ駅から歩いて1時間半程度の場所で、同公園屈指のお花畑が広がるエリアですが、ここは5~6年前から木道の腐食が加速化しているため、登山者が木道を利用できず、木道わきを歩くことにより登山道の複線化や土壌浸食等が進んでおり、整備には数千万円の費用が必要です。

このクラウドファンディングは、一般登山者と山岳関係者、行政が協働で行う保全の取組と、大雪山の魅力を発信するプロジェクトです。

大雪山裾合平とは

北海道の屋根といわれる大雪山は、旭岳や赤岳などの山々からなる巨大な山塊のことであり、広大で原始的な山岳景観が広がる山々全体が日本を代表する傑出した自然風景地として、1934年(昭和9年)に国立公園に指定され、今年が指定90周年に当たります!

また、学術上も貴重な場所として、国の天然記念物にも指定されています。アイヌの人々はカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼び畏敬や畏怖の対象として崇めてきました。

大雪山系最高峰の旭岳に位置する裾合平は、初心者でも訪れやすいうえに、広大なお花畑が特徴であり、大雪山国立公園屈指の景勝地です。

大雪山裾合平とは

官民一体の補修イベントの開催

補修イベントの様子

旭岳裾合平の登山道の管理は北海道上川総合振興局です。

平成6年から平成8年にかけて総延長600m以上の木道を整備しましたが、1年の内半年以上は雪に埋没するなど気象条件も厳しい環境であり、継続的な整備を行わなければ木道の荒廃はどんどん進んでしまいます。

そんななか、大雪山の登山道荒廃の進行に危機感を抱いた地元山岳ガイドらが「たまには山へ恩返し」と題した登山道の現状を勉強するツアーを平成20年頃に企画・催行したことをきっかけに登山道整備を官(行政)民(登山者・民間団体)学(研究者)が協働で登山道を持続可能な方法で維持管理していこうという考えが広がりました。

平成27年からは上川総合振興局が官民協働の登山道整備イベントを実施し、以降継続してきました。登山道補修イベントは一般登山者が登山道補修に従事できる数少ない機会として、日頃から山を守る活動に貢献したいという多くの方々に共感いただいています。

平成29年には、「たまには山へ恩返し」企画メンバーが集い、任意団体「大雪山・山守隊」が発足。翌年には一般社団法人化されました。代表の岡崎氏は「近自然工法」という考え方を登山道整備に取り入れ、これまで大雪山を中心に登山道整備を行ってきましたが、数多くの現場経験に裏打ちされた知識・技術、そして何より山を守りたいという強い熱意は大雪山関係者だけでなく全国的に認知され小笠原、屋久島、北アルプス、南アルプス等日本各地で登山道整備のプロとして技術指導を行っています。

今回のクラウドファンディングで皆様からいただいた寄附金は、"みんな″で守る大雪山の取組みに欠かせない存在である「大雪山・山守隊」との協働により整備を行うための資材購入、また、整備イベントの費用の一部に充てさせていただきます。

【事業の状況】

2022年から始まったクラウドファンデイングは皆様のおかげで3年目を迎えます。
200万円×4年間の計画です。
補修が必要な過去に整備した木道約600mのうち昨年度までに約290mの手当ができました。
今年度は約240m分の補修を目指します。

【寄附金の使い道】

〇資材費及び補修イベント実施費用
 2024年は、引き続き腐食のひどい箇所を重点としておおよそ240m程の補修(木道交換や植生復元)を想定しています。                                                                                                                            

【目標金額に達しなかった場合】
 集まった寄付金に応じた規模で実施します。
 なお、今回の寄附に対するお礼の品は用意しておりませんのでご了承願います。

本来のあるべき姿を復元する

長い取組が必要です・・・

裾合平のお花畑

登山道補修イベントを1、2回開催したところで、直ちに荒廃した登山道や失われた植物を復元できるわけではありませんが、少なくとも今までの人為的な原因により引き起こしていた箇所の修復を行っていくことで、本来のあるべき姿に一歩でも近づけていきたいと思います。

冬の来る前に(9月中旬までに)

登山道の状況を確認しながら整備を進めます

据合平は、標高約1,700mに位置しており、7月中旬頃まで積雪が残ります。
雪解け後から9月中旬頃までの限られた期間で補修作業を行います。

【事業の実施スケジュール】

〇2024年7月   現地調査及び補修計画作成
〇2024年8~9月 補修イベントを2回開催

これまでの取組の様子

いざ裾合平へ
木道の撤去
木道支柱の撤去
グレーチングの枕木の設置
グレーチングの組み立て
撤去木道を運ぶ
作業前
作業後
作業前
作業後
ヤシ繊維植生ネットのロール巻
R6 スノーモビル運搬打ち合わせ
R6用資材(木材400本、グレーチング388枚)
モービルで資材運搬

北海道上川総合振興局長 竹澤 孝夫

官民協働型の登山道管理を目指して

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大雪山国立公園は、日本を代表するランドスケープを誇る国立公園です。

国内外の観光客や登山者も多く訪れる地域であり、また、古くから登山の対象とされ、毎年多くの登山者や観光客が、雄大な景観や高山植物などを見るために訪れる場所でもあり、地元としても大変誇りを持っております。

一昨年からのクラウドファンディングでは、全国の皆様から応援をいただいたおかげで毎年目標金額を達成することができ、御賛同、御協力いただいた資金で必要資材を購入の上、登山道補修イベントを開催し補修することができました。
今年度につきましても、みんなで守る大雪山の取組を、今後発展的に広げていきたいと考えています。

この補修イベントでは、継続して募集人員を上回る参加希望があることや登山道整備に関心を持つ方々も多いことから、これからの官民協働型の登山道管理や植生復元も考慮した民間支援を活用した保全のための整備を行うことは、大雪山のファンを増やし、地域の価値を高めることにも繋がるものと強く思います。
未来をつくる取組にご協力を賜れれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人大雪山・山守隊

保全することは地域の誇りを作る

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クラウドファンディングによる登山道整備も3年目を迎えました。

おそらく日本一のチングルマの大群落が見渡せる裾合平は、チングルマの開花や紅葉時期になると多くの登山者が通行します。

しかし、30年以上前に600m設置された木道は、管理されず崩れたまま侵食の原因になっています。
荒れ放題の場所でしたが、この2年間のクラウドファンディングによって約半分200mの木道交換、さらに200m以上の木道資材を現場に運搬することができました。

実はこれは凄いことだと思います。
土木工事として見ると、本来であれば資材運搬費用だけで数千万円かかります。土木作業者への支払いはさらに数千万円必要で、600mの木道交換には8,000万円~1億円以上かかる場合もあります。
それがたった2年のクラウドファンディング(2年で400万円)で半分以上の資材運搬と木道交換、さらには植生復元工事まで続けているのは、これからの山岳管理の新たなやり方になっていると感じます。
少ない予算でも、しっかりと自然環境に合わせ、利用者の安全性や景観との融合も考慮した工事を行うこと。
自然を愛する人たちの行動でそれがなしえていることは、今後の国立公園管理の指針にもなると思います。

今年も3月にスノーモービルで資材を運搬しました。夏にはたくさんの人たちと一緒に登山道整備を行う予定です。
植生復元には時間がかかりますが、いつか足元までチングルマが咲き誇り、崩れなどなかったような道として、多くの利用者が素晴らしい風景を感じられるようにしていきたいと思っています。

昨年度整備イベントに参加いただいた方の声

きっかけは「たまには山へ恩返し」 ~ 照井智恵美さん ~ 

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大雪山が大好きで訪れるたび、雄大な景色、多様な高山植物、秋の紅葉と四季折々の自然を楽しみ、癒しを貰い、人生が豊かになったと感じていました。
同時に、裾合平のチングルマを楽しみつつも「朽ちた木道を避けて歩く時、植物を踏付けているなぁ」と、その思いは登山道のあちこちで感じるように…

そんなときSNSで大雪山・山守隊の「たまには山へ恩返しin裾合平」の登山道整備イベントを見つけ参加してみることに。
参加して初めて、登山道の複雑な管理の事、整備費の問題を知る事が出来ました。
登山道整備は荷上や土砂運搬、木道設置など力仕事ですが、なぜか楽しくて毎年夫婦で参加するうちに増々大雪山が大好きになりました。

登山道整備で「植生が保護され」少しずつ「植生が回復し」今以上の素晴らしい大雪山の自然が未来へ継がる。それこそが「山への恩返し」になるのではと思っています。

このクラウドファンディングが大雪山を愛する沢山の方の「登山道整備や環境保全」に興味を持って頂くきっかけになり、整備イベントで共に「山へ恩返し」が出来たらとても嬉しいです。

地元の方の声

次の世代に引き継ぐためにできること ~ 小田島 充彦さん ~

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自然豊かな地域に暮らす私たちはともすると、豊かな自然は「そこにあって当たり前」という認識に陥ってはいないでしょうか。
大雪山を始め、山を歩いていると「きちんと整備しないと荒廃していく事実」を目のあたりにします。
崩壊して長年放置されている木道、表示が消えて読み取れない指導票、浸食や登山道外を歩くことによる登山道の荒廃。その保全のための仕組みはまだまだ課題が多いのが実情です。

山を歩けば歩くだけ山を傷つけることにつながると考え心を痛めている登山者は私だけでなく、多くいらっしゃると考えます。
今回の取組が心を痛めながらも「どうしてよいか分からない」と考えている人々をつないだり、登山道保全のために力を貸したいと考えている人の参加を促したりするきっかけになると嬉しいです。

自然から楽しみや感動、恵みをいただいている私たちの役割は、その素晴らしさを次の世代にしっかりと引き継ぐことではないでしょうか。
自分自身も微力ながら貢献していきたいと考えています。

寄附者の皆様へ

振興局からのメッセージ

現実には総延長300㎞を超える登山道を単独の自治体だけで管理することは困難な状況ですが、北海道として、現場の管理者として、民間の確かな技術と活力と連携し、大雪山国立公園の脆弱な自然環境を保全する取組を出来る限り進めてまいります。  
                                                                                                                  
この度をきっかけに、大雪山ファンの熱意に応えられる場をつくり、ファンどうしがつながり、また新たな大雪山ファンが増えることを期待しております。
是非大雪山国立公園においでください。お待ちしております。

現在進捗情報はありません。

北海道

北海道上川総合振興局が管轄する上川地域は、北海道のほぼ中央に位置し、地形は南北に細長く、東西 96.7 km、南北 224.4km、面積は 10,619㎢で全道の 12.7%を占めています。中央には大雪山系が広がり、広大な上川盆地を形成しています。