みんなの力で守れる猫の命がある~人と動物が共生できる社会を目指して~
カテゴリー:動物
寄付金額 2,045,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 204.5%
- 支援人数
- 147人
- 終了まで
- 受付終了
長野県佐久市(ながのけん さくし)
寄付募集期間:2018年5月1日~2018年6月30日(61日間)
長野県佐久市

佐久市では、飼い主のいない猫の繁殖を防ぐため、不妊去勢手術費用の一部を補助しています。
しかし、飼養放棄や無責任なエサやりなどにより、飼い主のいない猫は増えており、殺処分される不幸な命も少なくない状態であり、課題解決には至っておりません。
そこで、不幸な命をこれ以上増やさず、より多くの猫に不妊去勢手術を行っていくため、今回クラウドファンディングを活用し手術費用の一部を補助してまいります。
このプロジェクトを通じてより多くの猫の命を守り、また一人でも猫の命を守ろうと思っていただけるように取り組んでまいります。ぜひこのプロジェクトを応援いただきますようお願いします。
※佐久市へ直接寄附された方の寄附金額も達成金額に反映しております。
プロジェクト進捗状況のご報告
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【7/17 ご報告】ご支援いただきました皆さまへ
この度は、本プロジェクトを応援いただきありがとうございます。全国の皆さまから応援をいただき目標額を大きく超える御寄附を頂戴し、心より感謝申し上げます。
本プロジェクトで頂戴いたしました御寄附すべてを、猫繁殖制限手術費補助事業費へ大切に使わせていただきます。
これからも、不幸な命をこれ以上増やさないよう猫に関する課題の解決へ向けて、事業の推進を図って参ります。
【6/5】目標達成の御礼とプロジェクトの継続について
全国のみなさまから本プロジェクトを応援していただき、
応援いただきましたみなさまに、心より感謝申し上げます。
今回の目標金額は、
また、
不幸な命を増やさないために
なぜ繁殖制限が必要か?

一般に飼育される多くの動物は、一度にたくさんの子どもを産みます。
特に猫は繁殖力が強く、年に2~4回発情期があり、
交尾を行うとほぼ100%の確率で妊娠し、1回に4~8頭の子を産みます。
しかしながら、動物を飼養する時には飼養場所や世話をする人手、時間、経済面などを十分に考慮する必要があります。
次々と生まれてくる動物をすべて飼うことも、責任ある新しい飼い主を探すにも限界があります。
飼い猫を無秩序に繁殖させ飼養できずに遺棄してしまったり、市内各地で繁殖している飼い主のいない猫が交通事故に遭ったり、殺処分されてしまうなどの悲しい結末を迎える不幸な命が数多くあります。
きちんと世話ができる数以上の動物をかかえてしまうと、掃除が行き届かなかったり、健康状態を把握できなくなったりするなど、動物を苦しめてしまうだけでなく、排泄物による臭いや発情期などの鳴き声などにより、近隣住民の方々にも迷惑をかけてしまうこととなってしまいます。
数が多すぎるという理由で、寿命をまっとうせずに亡くなってしまう動物の課題を解決するためにも、計画的な繁殖制限は必要なのです。
■交通事故や殺処分、悲しい結末をなくしたい

佐久市では、動物の愛護及び管理に関する法律の趣旨である「人と動物が共生できる社会」の実現を図るため、平成24年度から飼い猫を対象として不妊去勢手術費の補助を開始しました。
平成27年度からは、対象を飼い主のいない猫へ広げ、年間約400頭の猫に対し補助金を交付し、飼い主のいない猫の増加防止を図ってまいりました。
私たちは、引き続き「人と動物が共生できる佐久市」の実現を目指していきます。
地域猫活動の推進
TNR活動への支援

地域猫活動とは、住民主導により地域住民の合意と協力の下で飼い主のいない猫を適正に飼養・管理し、頭数を増やさず、地域の問題として解決を目指す活動のことです。
佐久市では、飼い主のいない猫を不要なものとして排除するのではなく、地域の課題として解決していくため、地域猫活動の一つであるTNR活動への支援を行っております。
TNR活動とは、次の活動のことです。
TNR活動
【Trap(トラップ)】
捕獲器を設置して猫を捕獲します。捕獲するときは、近隣住民に活動の説明をし、飼い主がいない猫であることを確認してから行います。
【Neuter(ニューター)】
不妊去勢手術を受けさせます。このとき手術を受けていない猫と区別するため、耳先をV字にカットします。このカットした耳が桜の花びらに似ていることから「さくらねこ」と呼ばれています。
【Return(リターン)】
元の場所へ戻します。その後は、住民やボランティアの方がエサをあげたり、エサ場や排せつ物などの掃除を行います。
TNR活動を行うことで、飼い主のいない猫の繁殖を防ぎ、殺処分頭数の減少にもつなげています。
人と動物が共生できる佐久市へ
猫は繁殖力が強く、交尾を行うとほぼ100%の確率で妊娠します。
猫は年に2~4回妊娠し、1回に4~8頭の子を産みます。
このような、猫に対する正しい知識をもって適切に飼養しなければネズミ算式に数が増え、飼い主や近隣に住んでいる方々の生活環境を悪化させてしまいます。

飼い猫も飼い主のいない猫も、私たちの生活環境を悪化させるため、ましてや殺処分されるために生まれてきたわけでは決してありません。
飼い主のいない猫も、昔は飼い猫だったはずです。人の手によって遺棄され、野生化した猫が繁殖を繰り返し各地域に生息しているのです。
このプロジェクトによって、適正な飼養方法や不妊去勢手術の大切さを伝え、手術を受けさせていただくことにより無秩序な繁殖を防ぎ、殺処分や虐待、遺棄に繋がる不幸な命を生み出さない取り組みとなります。
また、このプロジェクトが佐久市だけに留まらず、同様の課題を抱えた地域の方への参考となるよう、全国へと広げていきたいと考えています。
■平成30年度事業実施予定
手術費用の負担軽減と啓発活動
平成29年度は、飼い主のいない猫113頭へ補助金を交付しました。
しかし、地域住民やボランティアの皆さんは、市の補助を受けずに多くの猫に手術を実施し、手術費などの多額の費用を負担しています。
平成30年度は、その負担を少しでも軽減し、一匹でも多くの猫へ不妊去勢手術が実施できるよう、皆様から頂きましたご寄附を費用の一部に充てさせていただきます。
また、多くの地域住民にこの活動を知っていただき、ボランティア活動へ参加いただける地域住民を増やしていけるよう啓発活動にも取り組んでまいります。

プロジェクトにご賛同いただける皆様へ
佐久市長 栁田清二

佐久市では、動物の愛護及び管理に関する法律の趣旨に基づき「人と動物が互いに共生し、調和する快適なまちづくり」の実現を目指し、猫の不妊去勢手術費用の一部を補助する補助事業を実施しております。
この事業は、適正飼養の啓発、むやみな繁殖及び猫による近隣被害を未然に防止するとともに、人の都合で殺処分される不幸な命を生み出さないことを目的としています。
皆さまに不妊去勢手術で救える命・つなげる命があることを知っていただき、佐久市は「互いに支えあえる心豊かな社会の実現」に向けて、官民協働でこのプロジェクトを推進してまいります。
皆さまのご支援の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
職員体験談
■「劣悪な環境からの保護活動」
これは担当職員が多頭飼育崩壊現場を体験したお話です。
それは、ある1本の電話から始まりました。
『近所の空き家で悪臭がする。臭くて窓も開けられないくらいだ。』
すぐに現場に向かい、空き家を確認すると、現場の状況に驚愕…
外から空き家の状況を見ると、数えきれないほどの猫が出入り自由となっており、空き家の周りにもたくさんの猫がいました。
市役所に帰り空き家の所有者等を調査すると、以前母と娘のふたりで暮らしていましたが、
不妊去勢手術をしていなかったために猫がどんどん繁殖し、飼いきれなくなったため猫を置いて出ていってしまったことが判明。
すぐさま本市に協力していただいているボランティアに連絡し、空き家所有者の承諾を得て、空き家の中に入りました。
中は無残な状況で35匹もの猫がおり、猫の中にはパルボなど感染症に罹ったもの、死んでミイラ化したものも。
トイレもなくエサもほとんど与えられておらず、言葉に表せないほど劣悪な飼育環境でした。
ボランティアはすぐさま空き家の中と周辺の猫を捕獲し、不妊去勢手術を施し、病気に罹った猫の治療も同時に行いました。しかし、このような劣悪な環境で飼われていたせいか、手術後死んでしまう猫もいました。
その後、ボランティアによって劣悪な環境は解消され、
26匹の猫を救うことができ、その内15匹は譲渡することも出来ました。
現場対応から1年半が経過していますが、毎日ボランティアがエサを与えトイレ砂の交換や掃除を行っており、譲渡先が決まらなかった猫たちは、今もその空き家で暮らしています。
市内で活動するボランティアの体験談
■「地域の素晴らしい対応に感謝」
これは、市内で活動するボランティアの方の体験談です。
飼い主は一戸建ての高齢者宅で、猫に不妊去勢手術せず繁殖させ、十数匹の猫を残して亡くなってしまいました。

残された猫たちは、割れたガラス窓から出入りが自由にできたが、エサを与えてくれる人も無く、ひと月余りが経った頃からやせ衰え、亡くなってしまう猫や、民家に忍び込み食べ物を盗んだりゴミを漁ったりする行為が目立つように。近隣住民も困り果てた時、見かねた地域住民がボランティアに相談したことがきっかけとなり、猫の保護活動が開始されました。
まずは、相談者が決まった時間にエサを与えに行き、猫の数を把握し、体調が回復したところで不妊去勢手術をし、相談者が中心となり近隣住民で責任を持って飼育していくことで納得していただきました。

手術には、TNR活動に理解いただいている動物病院にご協力いただき、このような多頭飼育崩壊現場に対応することが出来ました。
また今回は、地域住民である相談者の協力や近隣住民の理解を得られたことが、早急な問題解決へのカギに。
手術後の今でも相談者がエサを与え続けているため、民家に忍び込むこともゴミを漁ることもなくなり、近隣住民も一代限りの命となった猫たちを温かく見守っていてくれています。
昨今、このようなケースは増えてきています。
飼い主が亡くならないまでも、入院や施設への入居などで置き去りにされた動物たちの行く末は大変悲惨な状況です。
飼い主に万が一のことがあった場合のことを考えたうえで、ペットを飼うことが飼い主としての責任であると思いますが、まだまだ日本は「本当の意味での動物愛護」に対して遅れているように痛感しています。
「増やさない」
これは動物愛護の観点からもとても重要なことだと思います。
ボランティアより譲渡を受けた 黒岩陽一郎さん
■小さな太陽(捨てられていた子猫)と暮らす至福

以前より猫が好きで飼いたいという思いはありましたが、毎日の世話やしつけをきちんとできるか不安があり、猫を飼うまでには至りませんでした。
ある日、知人から紹介された佐久市内でボランティア活動を行っている方から一本の電話があり、「譲渡できる猫がいるため一度会ってみますか」とのことでしたので数日後、会ってみることにしました。
その猫は、生後5か月ぐらいで精悍な顔立ちに美しい虎模様と首には襟巻状の二重の輪を持っているのが特徴の雄のさくら猫でした。会った瞬間に「この猫だ!」と何か強い縁を感じました。
一緒に暮らしてみると大変頭の良い猫であり、トイレも一度場所を教えただけですぐに覚え、食卓や仏壇の上に飛び乗った時も「ダメ」と教えたら二度と同じことはしません。

食事は家内から貰えると早々に悟り、家内が調理場に立つと尾尻を立ててニャー、ニャーと足の周りを廻り要求する。
私が夕方晩酌を始めると、私の膝の上に飛び乗り一挙手一動を目で追うから、つい魚の一部でも与えたくなる。そんな訳で思いがけず増えた家族と至福の時間を過ごしています。
仕草がどうにも可愛らしく、私たちを信頼しきって体を摺り寄せて仰向けになって遊ぶ姿は、家族みんなの生活に潤いをもたらす小さな太陽となりました。
私たちは今回素晴らしい出会いをもたらしてくれたボランティアの方と、至福を与えてくれる小さな太陽に感謝するとともに、小さな太陽となれずに消えてしまう猫が少しでも減るよう切に願います。
そのためにも、子育てを終えた多くの方に私たちと同様に猫と一緒に暮らして、もっともっと楽しい生活を送ってもらいたいと思います。
寄附者の皆様へ
佐久市からのメッセージ

この度は、本プロジェクトへの温かいご支援に、心より感謝申し上げます。
猫に関する課題は各地域により異なります。佐久市の猫に関する課題解決へ向けて引き続き地域住民、ボランティア、行政が一体となって活動に取り組んでいきます。
少しでも猫の命を守り、不幸な命を増やさないことで、各地域の猫に関する課題解決の足掛かりとなれれば幸いに思います。
お礼の品をご紹介
今回プロジェクトにご寄附をいただきました皆様に、猫に関する商品をお礼の品とさせていただきました。
【注意事項】
※このプロジェクトへのご寄附は、ふるさと納税制度の対象となります。そのため、佐久市にお住まいの方は、ご寄附をいただくことは可能ですが、お礼の品をお送りすることが出来ません。何卒ご了承ください。
【3,000円コース】猫の絵のポストカード(佐久市近代美術館収蔵品)
【5,000円コース】猫の絵の2019年版カレンダー(11月ごろ発送いたします)
【10,000円コース】肉球石鹸セット(肉球部分がやわらかいグミのようにぷよぷよしている石鹸)
【20,000円コース】クラフトビール(「水曜日のネコ」10缶)

現在進捗情報はありません。
長野県佐久市

私たちのまち佐久市は、長野県下4つの平の一つ、佐久平の中央に位置し、市の中央を詩情豊かな千曲川が流れ、浅間山など雄大な山並みに抱かれた美しい高原都市です。新幹線駅と6つの高速道路のインターチェンジを有するほか、古くから地域の医療機関と住民がともに育んできた地域医療などにより「健康長寿のまち」として知られています。
恵まれた自然環境、広がる高速交通ネットワーク、全国有数の健康長寿都市として培ってきた保健・医療など本市の魅力や強みを生かし、多くの方から選ばれるまちづくりを進めています。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。