市木「サクラ」を未来へ!  丹波篠山の桜を守り、育むプロジェクト

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 2,550,000

127.5%

目標金額:2,000,000

達成率
127.5%
支援人数
119
終了まで
55
/ 91

兵庫県丹波篠山市(ひょうごけん たんばささやまし)

寄付募集期間:2024年3月22日~2024年6月20日(91日間)

兵庫県丹波篠山市

プロジェクトオーナー

「サクラ」は丹波篠山市の市木です。
丹波篠山市には約1万本の桜の木があり、春になると地域住民や観光客のみなさんの目を楽しませています。市内の桜の多くは「ソメイヨシノ」という品種で、花が咲いた姿は一見するときれいですが、ソメイヨシノの多くは「テング巣病」という伝染病に侵されており、放っておくと、病気が広がり枯れてしまう可能性があります。このように桜の木は定期的な手入れが必要であり、以前から、ささやま桜協会、商工会青年部、また自治会のみなさんによって剪定や治療、防除作業などを行っていただいていますが、数が多いためすべてを治療することができていません。また、ソメイヨシノ以外にも、自生する山桜、早咲きのオカメ桜や遅咲きのカスミ桜など、個性豊かで美しい花が咲く素晴らしい桜はたくさんあります。桜は丹波篠山市の木です。桜の定期的な手入れを実施し、これから先も美しく咲き続けられるよう、桜を守り、桜に関わる人や桜に親しむ心を育んでいきたいと考えています。

丹波篠山市には国指定史跡である篠山城跡をはじめとして、数多くの桜の名所があり、毎年多くの観光客の方がお花見を楽しんでいます。

4月初旬~中旬には桜が満開となり、ぼんぼりやライトアップ、観光ボート、さくらまつりなどのイベントで賑わいます。

丹波篠山市には桜をこよなく愛し、桜のために活動している団体があります

「ささやま桜協会」の紹介

丹波篠山市には、桜の保護・植樹など、桜のために活動している「ささやま桜協会」という団体があり、「桜守養成講座」、「桜めぐり」、そして「桜の整備」などの活動を地域の方と一緒に行っています。

「桜守養成講座」

地域で桜の維持管理ができる人材を育てる研修会を行っています。

「桜めぐり」

地域の桜を知っていただく貴重な機会として、市内の桜の名所をバスで巡るイベントを開催しています。

「桜の整備」

桜の木が枯れる原因を引き起こす「テング巣病」が深刻な問題になっています。この病気は、ソメイヨシノという桜に見られ、カビの一種が原因となり、感染すると、その枝には花は咲かず、年々枝を多数発生し、大きなかたまりとなり、木全体に広がると、数年後に枯れる原因となります。病原菌の胞子が空気中に飛散し、他の枝や周辺の桜にも伝染するため、適切に処置しなければ、被害が大きくなります。ソメイヨシノ以外の桜においても、様々な病気や生育状況によって枯枝の剪定や薬剤の散布、補植などの作業が必要となります。

剪定や処置が行き届かないのが現状

地域住民の高齢化

地域の桜は地元自治会の人たちの手によって管理されていますが、地域住民の高齢化で高所における作業では危険が伴うため、剪定や処置が行き届かないのが現状です。ささやま桜協会は毎年、桜を管理している各地元自治会と協働し、整備を行っています。
2023年度は、丹波篠山市と共に、桜の整備を目的としたクラウドファンディングを実施し、市内外の方から約270万円の寄附をいただきました。当協会において寄附金の使い道を検討した結果、協会の活動を市内全域に広げていくためのシンボル的な事業として、篠山城跡周辺の桜整備を実施しました。この活動を市内全域に広げていくことを目標に今後も取り組んでいきます。

篠山城跡周辺の桜整備

■寄付の使い道

市を通じて「ささやま桜協会」の桜の保護・保全活動への寄付を募ります。
ささやま桜協会は市木「サクラ」の保護・保全や植樹を推進している団体であり、市(観光交流部商工観光課)が事務局です。

・目標金額に達しなかった場合でも、寄附をいただいた分を本プロジェクトの事業費に充当します。
・目標金額以上の寄附を頂いた場合でも、本プロジェクトの事業費として活用させていただきます。

■事業のスケジュール
2024年3月~6月 募集
2024年冬   桜の処置作業

「さくらのまわりの、人となる」

ささやま桜協会 理事長 酒井 克典

おかげさまをもちまして、皆様のさくらを育むお気持ちで篠山城の桜の手入れをすることができました。当日は丹波篠山市のささやま桜協会「桜守養成講座」を3回以上受講された「桜守認定者」の皆様にもご協力をいただきました。
昨年のガバメントクラウドファンディングの際には「聴いてください!ソメイヨシノの声を」と、テング巣病対応を中心にお願いをしてまいりました。たくさんの方々にご協力をいただき、目標額を上回る金額が集まりました。さくらを慈しむ方々と対策について語り合い行動する中で、私は、桜を助けるつもりが実は桜に助けてもらっているのではないかと感じるようになりました。「語り合い行動する」中で新たな人のつながりが創られ、新たなコミュニティが生まれています。如何にして過疎になりつつある地域の中で生き抜いていくのかという難題に、一筋の光明が差したようにも思います。長い長いさくらと人との歴史は、人に手入れをさせる一方、人と人をつなげてくれる、まさに互恵の関係ではなかったでしょうか。桜の見事な生き残り戦略にはまったのかもしれません。丹波篠山市の誇る、桜守である吉良さんが「さくら守の詩」の中で「私はさくらのまわりの、人を求めていたのかもしれない」に込められた深意ではないかと思うようになりました。
今回もまた皆様にガバメントクラウドファンディングのお願いをいたします。皆様とさくらのまわりの、人となれますよう念じながら・・・。

ささやま桜協会 桜守(さくらもり) 吉良 勉

旧丹南町(1999年4月4町が合併【西紀町、篠山町、丹南町、今田町】して篠山市に、2019年5月の市名変更により丹波篠山市)が吉良勉氏に「桜守」という敬称を贈り、1988年から丹波篠山市の桜を見守っていただいています。
ここで、桜守 吉良勉氏の詩をご紹介させていただきます。


さくら守の詩

さくらには何かがある。
人を魅せる何かがある。
-さ・く・ら-
あの時の
さくらには色があった。
にほいがあった。
音があった。
あの時の音・色・にほひ。
鼻のおくに、イーンとよみがえる。
あなたの顔がある。
フッと風が通る。
花びらが舞う。
目の前の桜は静かにたたずんでいる。
誰かが、
桜の下には死体が埋まっていると言った。
だから古い桜は不気味だとも-。
それは違う。
-花のもとにて春死なむ-
西行でなくとも、
人の願いは同じもの。
人の願いでさくらはそこに在る。
人のおもいが花を咲かせる。
だからさくらは人を魅せるのだ。
もしかして、
私はさくらのまわりの、人を求めていたのかもしれない。

丹波篠山市は、このような取り組みを通して、今あるこの素晴らしい桜の景色を守っていくため、これからもささやま桜協会や各関係団体の皆さまと協力し、市全体で桜を愛し、楽しみ、見守り続けられるよう取り組んでいきます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

お礼の品一覧

現在進捗情報はありません。

兵庫県丹波篠山市

丹波篠山市は兵庫県の中東部に位置し、大阪や京都、神戸から約1時間の距離でありながら歴史文化を色濃く残す城下町と自然豊かな農村風景が混在する情緒あふれる田園都市です。
豊かな自然環境に育まれた黒大豆・黒枝豆をはじめとする特産品や丹波焼をはじめクラフトマンシップが宿るまちです。2つのストーリーの日本遺産認定、ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟、日本農業遺産認定など国内外から高い評価をいただいています。
特に近年では移住者が急増しており、都市部へ通いながらも自分らしい田舎暮らしができるまちとして注目を集めており、おしゃれな誰もがワクワクする農村を目指しています。