白馬村の美しい景観や観光客の安全を「ナラ枯れ」被害から守るために
カテゴリー:自然・環境
寄付金額 5,547,000円
目標金額:3,000,000円
- 達成率
- 184.9%
- 支援人数
- 55人
- 終了まで
- 受付終了
長野県白馬村(ながのけん はくばむら)
寄付募集期間:2023年12月8日~2024年3月7日(91日間)
白馬村

全国的に問題となっている「ナラ枯れ」が白馬村においても2020年から増加傾向にあり、特に2023年は北城のどんぐり地区や白馬岩岳スノーフィールド付近で激増しています。森林経営管理法では森林管理の基本は所有者の責任となっていますが、どうしても所有者で管理できないものについて、村では人や人家に近等に危険が及ぶ可能性が高い被害木を優先的に伐倒・くん蒸処理等を国の森林環境譲与税を活用しながら対策に当たっています。しかし、激増するナラ枯れの対応に追いつかないのが現状です。白馬村の美しい景観の保全と、枯木の倒木によって訪れる観光客の皆様へ被害が発生しないように行政と地域住民が一丸となって防除対策に取り組みたいと考えますので、皆様のご協力をお願いします。
「ナラ枯れ」とは

ナラ枯れは、カシノナガキクイムシという小さな虫が「ナラ菌」を媒介して起こす樹木の伝染病です。
このナラ菌により樹木の道管が詰まって、水を吸い上げる機能が阻害されることから急激に枯れてしまいます。
ナラ菌によって枯れる木はミズナラ、コナラ、くり、カシワ等の広葉樹です。
防除対策を行う理由

通常の樹木は枯れると葉が落ちますが、このナラ枯れは枯れても葉が落ちないのが特徴で、冬でも茶色い葉が付いたままです。夏の樹木の青々とした葉が付いている時期でも茶色い葉が残るため、景観を阻害します。
また、枯れて2~3年すると葉が落ちますが、今度は幹が弱り風や雪の重みで倒木の恐れがあります。
観光客の皆様が多く訪れるどんぐり地区の展望台や遊歩道、別荘地、白馬岩岳スノーフィールドのエリア内にも無数にナラ類の木が存在し、人や車、スキーヤー等に被害が及ばないようにそういった危険木は適正に伐倒等する必要があります。
今後はまだ枯れていない「守るべき木」へ薬剤(殺菌剤)を樹幹注入することで、今よりも被害が拡大しないように対策することが重要と考えています。
白馬村の取り組み


①ナラ枯れ被害の現地調査
②住宅周辺、遊歩道沿い被害木の伐倒・くん蒸処理、薬剤(殺菌剤)樹幹注入の実施
③被害木の有効活用(伐倒くん蒸処理したナラの村民への配布等)の実施
④関係機関、専門家による対策会議の開催
⑤被害地区での防除説明会
エリアごとの防除の方法

白馬村では被害の大きい、また今後被害が広まる可能性が高い地域を5つのエリアに分け、地形や周辺環境等の特性からエリア毎の防除対策をとっています。
①どんぐり地区居住エリア
→人的被害防ぐため、特殊伐採、伐倒くん蒸処理薬剤注入処理を優先的に実施
②岩岳遊歩道エリア
→人的被害防ぐため、特殊伐採、伐倒くん蒸処理薬剤注入処理を優先的に実施
③新田地区森林エリア
→急峻、岩地質により処理困難であるが、景観を考慮し、伐倒のみ実施
④岩岳スノーフィールドエリア
→新設ゴンドラ設置予定地は索道会社が伐採。他のエリア内被害木は索道会社が調査し、村と事業者で対応
⑤和田野地区エリア
→地区の確認により約30本ナラの根元にフラス確認。今後地区作業により薬剤注入等実施、村が薬剤資材支給
寄付金の使い道
エリア毎の伐倒・くん蒸処理委託業務や樹幹注入薬剤の購入費用に充てさせていただきます。
特に人家に近いことや周囲に電線があること等の条件の場合はクレーン車を使った特殊伐採が必要となるため、1本あたり20万円程度の費用がかかる場合があります。
なお、皆様からのご協力により目標金額以上に寄付金が集まった場合は基金化をし、翌年度以降の事業に活用させていただきます。また、仮に目標金額に達しなかった場合も一般財源を充て事業を実施します。
白馬村からのメッセージ
気候変動の影響を受け、特に令和5年は全国的に暑い日が続き、ナラ枯れ被害が増加しています。
白馬村も例外ではなく、昨年から今年にかけて、カシノナガキクイムシの活発な生育により、多くの木が枯れてしまいました。
白馬村は観光地という土地柄、景観の保全と観光客の皆様が安心して白馬村の観光を楽しんでいただけるように、そしてナラ枯れ被害が今よりも広がらないように行政と地域住民が一丸となって防除対策に取り組みたいと考えますので、皆様のご協力をお願いします。
ふるさと納税で
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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
お礼の品一覧
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2024年03月08日 15:00
皆様のおかげで目標金額を達成することができました!
全国の皆様から本プロジェクトに対して多大なるご支援を頂き、目標金額300万円を大きく上回る550万円あまりのご寄付を頂きました。ご支援を頂いた皆様、応援してくださった皆様に心から感謝を申し上げます。
皆様から頂いた貴重なご寄付はどんぐり地区や岩岳エリア等のナラ枯れ防除対策に活用させて頂いています。しかし、まだまだナラ枯れの被害木は多数あり、収束にはあと数年かかるのではないかと想定されます。そんな中で、今後も皆様から頂いたご支援や応援メッセージを励みにナラ枯れ防除対策を進めていく所存ですので、引き続き暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。もっと見るまだコメントはありません
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長野県白馬村
長野県北西部、北アルプスの麓に位置する白馬村。白馬三山の“ふもと”に位置し、村の総面積のうち山林の面積は約8割を占め、日本有数の山岳リゾートです。
1998年には長野冬季五輪の開催地として、世界に"Hakuba"の名前が知られました。
ここ数年は新型コロナウイルスの影響で観光客は減少していましたが、徐々にコロナ禍前に戻りつつあり、この冬は国内外から大勢の観光客の皆様が訪れることを期待しています。
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