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宇部のシンボル「蟻の城」を未来に伝えるために

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 237,000

23.7%

目標金額:1,000,000

達成率
23.7%
支援人数
14
終了まで
受付終了

山口県宇部市(やまぐちけん うべし)

寄付募集期間:2023年12月8日~2024年2月29日(84日間)

山口県宇部市

プロジェクトオーナー

作者の向井良吉(1918-2010)は、戦後日本を代表する抽象彫刻家のひとりです。宇部市の野外彫刻展(現:UBEビエンナーレ)の草創に尽力し、生涯にわたり、同展の充実と発展に貢献しました。この作品は、1962年に、「宇部をテーマとした彫刻」として、現地制作されたものです。材料には、地元企業から提供された鉄クズを使用しており、近くで見ると、バネやレールなど、様々な部材の形を確認することができます。二本脚で大地に立ち、空に大きく羽を広げる「蟻の城」の姿は、石炭産業により村から市へ急速に発展し、また戦後復興の中で起こった公害から立ち直ろうとする、たくましい宇部を象徴しているかのようです。制作から半世紀以上を経た現在も、宇部のシンボルとして市民に広く親しまれています。

宇部市を救った彫刻に恩返しを!!

UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)作品 向井良吉 蟻の城(ありのしろ)

ときわミュージアムとなりにある「UBEビエンナーレ彫刻の丘」には、1962年に宇部をテーマに制作された向井良吉(むかいりょうきち)さんの「蟻の城(ありのしろ)」という作品があります。
宇部市所蔵の彫刻作品は、設置場所が変わることがありますが、この作品だけは設置当初からずっと同じ場所に立ち続け、季節や時代の移り変わりを60年間見続けてきました。いつ来てもそこにある「蟻の城」は、宇部市民の方々にとっても、ひときわなじみ深い作品なのではないかと思います。

ちょっと、一言。~修復作業開始~

屋外設置を前提に作られた野外彫刻であっても、長い期間野外で風雨にさらされて過ごすというのはやはり過酷なことです。「蟻の城」もこれまでに3度ほど修復・防触工事を行いましたが、徐々に修復が必要な状態になってきていました。

そこで、ついに4度目の「蟻の城」修復・防触工事がはじまりました。

この作業が完了すると、またしばらく大掛かりな修復作業を目にする機会はありません。
作業は現地(ときわミュージアムとなりUBEビエンナーレ彫刻の丘)で行いますので、この機会に是非いつもと違う「蟻の城」の様子をご覧になってみてください。

60年、彫刻と住み続けてきた街です。これからも

まちを彩る野外彫刻と2年に一度開催される「UBEビエンナーレ」は、宇部市民が世代を超えて受け継いできた財産であり、まちの未来を育むために欠かすことのできないエネルギー源です。

寄附金の使い道

いただいた寄附金は、「蟻の城」を維持管理するための費用として活用させていただきます。

※目標金額に達しなかった場合、または目標金額以上の寄附をいただいた場合でも、上記の事業に活用させていただきます。

宇部市の子どもたちの輝かしい未来のために、彫刻を守る!

彫刻が輝けば、宇部市の未来も輝く

宇部市では次世代を担う人財育成に向けた質の高い教育を目指し、「彫刻のまち・うべ」ならではの、全小学校を対象とした野外彫刻の鑑賞授業や市内中学生を対象とした彫刻家等によるワークショップなどの彫刻教育に力を入れており、すべての子どもが将来に夢や目標を持って成長していけるよう、子どものアート思考を育む教育の推進をしているところです。

これからも引き続き宇部市の彫刻が子どもたちの想像力と豊かな感性を磨き、生きる力を育てていくために、未来に向け世界的な宇部市独自の財産である野外彫刻を守っていきたいと考えます。

寄附者のみなさまへ

「緑と花と彫刻のまち」と呼ばれる宇部市ですが、はじまりは復興期、人の心とまちに潤いを取り戻すために始まった「緑化運動」と「花いっぱい運動」です。それらの活動とあわせて、自然と人間との接点として、「宇部を彫刻で飾る運動」が広がり、1961年に「宇部市野外彫刻展」が開催されました。「まちづくり」にアートを取り入れた試みとしては、国内初の事例とされています。半世紀以上がたった今、数え切れないほどの彫刻がこのまちを元気にしてくれています。
「見て、触って、親しめる。」彫刻は宇部市民にとって作品というより、もっと身近な日常に溶け込んだものなのです。

宇部市の子どもたちの輝かしい未来のため、その財産となる彫刻作品を守っていく本プロジェクトのご支援を心よりお願い申し上げます。

第29回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)大賞受賞作品が決定しました

第29回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展) UBE株式会社賞(大賞)
「ディスタンス」 西澤 利高

第29回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)の各賞受賞作品が決定しました。
※大賞は、実物作品及び作品模型が宇部市の所蔵となります。
 

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

  • 2024年03月12日 14:31

    【ご支援ありがとうございました。】「蟻の城」修復完成!

    宇部のシンボル「蟻の城」の修復につきまして、多くの方々から温かい応援をいただき、心から感謝申し上げます。
    鉄の錆が進行し、塗装の剥がれが生じていた部分を丁寧に除去し、1箇所防錆処理と塗装を施す作業を行いました。
    鉄でできた20世紀の野外彫刻「蟻の城」を、少しでも長く未来へ受け継ぐことができるよう、これからも皆様のお力を借りながら、見守り、大切にしていきたいと思います。

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  • 2024年01月25日 17:44

    宇部市のシンボル「蟻の城」、満を持して修復スタートです!

    プロジェクトをご支援・応援してくださる皆さまへ

    2024年1月25日現在、既に多くのご支援をいただいており
    担当職員として一人の市民として感謝の思いでいっぱいです。

    さて、1月に入りまして、ついに宇部市のシンボル「蟻の城」の修復工事が開始しました。
    写真の通り、現在は作業用シートに覆われているので、しばらくは鑑賞することができません。
    元気な姿を見られる日が待ち遠しいです。

    「蟻の城」は現在観ることができませんが、宇部市には「蟻の城」以外にもたくさんの野外彫刻があります。

    私が個人的に好きな作品は、西澤利高さんの「ディスタンス」です。
    こちらは、人との距離感、手で触れるものとの距離感、さらに風景との距離感など、様々な「距離感」を表現した作品です。
    私は、薄いアクリル板で隔てられた風景を観ていると、コロナ禍における「距離感」がリアルに思い出されて、感慨深いものがあります。

    「ディスタンス」が展示されているときわ公園には、他にも野外彫刻が約100点も展示されています。
    せっかくですので、皆さまもぜひこの機会に新しい作品たちに触れて、自分の「推し」を見つけてくださいね!

    本プロジェクトは、2月29日まで実施しています。
    引き続きプロジェクトへのご支援・応援をよろしくお願いします!

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  • 2024年01月09日 17:50

    新年あけましておめでとうございます!

    新年あけましておめでとうございます。
    山口県宇部市ふるさと納税の担当者です。

    昨年は皆さまの温かいご支援・応援をいただきありがとうございます。

    野外彫刻は、屋外に展示されているため、季節、天候、時間、見る角度などによってさまざまな顔を見せます。
    その一方で、気温の寒暖差や雨風などでどうしても傷つきやすい芸術でもあります。

    ゆえに、宇部市の財産として野外彫刻を守っていくためには、適切な維持管理が必要です。

    皆さまからいただいた寄付金は、宇部市の野外彫刻のシンボル「蟻の城」の
    維持管理費用として活用させていただきます。

    宇部のまちに元気をあたえてくれる彫刻たち。
    これからも大切に守るべく、引き続き取り組みをを進めてまいります。

    本年も本プロジェクトへのご支援・応援をよろしくお願いします。

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山口県宇部市

工業力を中心に戦後の復興を目指していたわが国においては、工場の煙突から出る黒煙が発展のシンボルでもありました。本市においても、石炭産業の発展とばいじん汚染は宿命であると考えられていました。宇部炭は一般に灰分が40%と多く、発熱量は1キログラムあたり3,000から3,500キロカロリーの低カロリーで、そのまま燃焼させることは難しく、微粉にして空気と一緒に焼却炉へ吹き込み、燃焼させていました。これにより、多量のばいじんを排出し、市街地では洗濯物を汚し窓も開けられない状態が続き、ばいじん汚染が市民生活と健康への影響に大きな問題となってきました。

その後、ばいじん対策への市民意識が高まり、自分たちの住んでいる地域社会の健康は自分たちで守ろうという自治意識のもと、「産・官・学・民」連携による「宇部方式」の基礎ができあがりました。
こうして、1965年(昭和40年)には、一度は失われた青空を取り戻し、ばいじん追放に成功し国民安全に寄与したとして、内閣総理大臣賞を受賞しました。同時に「宇部方式」の取り組みが公害問題で悩む県内各都市をはじめ、全国的にも注目され、「宇部方式」の手法が普及していきました。

現在は、市街地に山口宇部空港があり、山陽自動車道が走り、JR新山口駅も近く、陸・海・空の交通体系が充実した住みよいまちになりました。緑と彫刻に彩られたまちなかから少し足を延ばせば、穏やかな瀬戸内の海と緑豊かな山に包まれます。市の北部地域には豊かな自然に包まれた「うべの里」が広がり、中山間地域と都市部のバランスのとれたまち。
山や湖の見える里に住み、自然に寄り添う田舎暮らしをしながら、都市の利便さも享受することができます。
豊かな自然と利便性、にぎわいと安らぎがちょうどいい「緑と花と彫刻のまち」、それが宇部市です。