孤独・孤立から子どもを守りたい。家でも学校でもない第3の居場所を立川市につくる
カテゴリー:子ども・教育
寄付金額 3,643,500円
目標金額:3,000,000円
- 達成率
- 121.4%
- 支援人数
- 186人
- 終了まで
- 受付終了
東京都立川市(とうきょうと たちかわし)
寄付募集期間:2023年11月10日~2023年12月31日(52日間)
東京都立川市×認定NPO法人育て上げネット
育て上げネットは孤立状態にある若者のために安心と安全が保障されたフリースペース「夜のユースセンター」を運営しています。少子化が続くなかでも「ひきこもり」「不登校」「虐待」や「ネグレクト」など望まない孤立を経験する若者は増え続けており、地域の支えが必要です。
試行で活動した2022年度は幅広い世代から希望があがり年間延べ1,000名を超える方が利用しました。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
「家に帰りたくない」若者たち
私たちは2004年から立川を拠点に若者への就労支援を行う団体です。
さまざまな悩みと生きづらさを抱える若者たちから「家に帰りたくない」という相談が日々、寄せられています。
夜は孤独感がいつもより強くなる――
自分が存在しているのかどうかもふわふわしている――
内閣府の調査では、10代から30代の若者の約5~7%が孤独感を「しばしば・常に感じている」という結果が出ています。
若者の生きづらさにつながる「不登校」「児童虐待」は過去最多を記録し、中学2年生のヤングケアラーは5.7%、高校2年生で4.1%と1クラスにひとりは苦しい境遇にある若者がいることがわかります。
いま、そういった境遇の若者たちにとって、「家」や「学校」、そしてそこにいる大人は心の底から安心して頼れる存在であるといえるのでしょうか?
家や学校が安心と安全を感じられる場でなくなったとしたら。
彼らの居場所と、一緒に問題解決に悩んでくれる新たな大人の存在が重要です。
ただそこにいられる居場所
23年度から本格的に夜のユースセンターという事業を始めました。
毎週土曜日18-21時にオープンする若者のためのフリースペースです。近隣の10代の若者、(元)ひきこもり、夜勤前の会社員——。さまざまな境遇の若者が訪れ、多いときは40名以上集まっています。
地域の飲食店に協力してもらって用意した夕食は無料で提供。参加人数より多めに用意されていて、気兼ねなくおなかをいっぱいにすることができます。ゲーミングPCやボードゲーム、さまざまな楽器もあり、みな思い思いの時間を過ごしています。
出入口には生活用品や食料品を準備しています。インスタントの食品やちょっとしたお菓子、ティッシュや生理用品など、帰り際に必要なものを詰めて持ち帰ることができます。
危険な道に進ませない「安全・安心な居場所」を
最近では「トー横」「グリ下」という言葉が世間に広く知られるようになりました。学校や家に居場所がない若者がSNSを通じて繁華街に集うようになりました。集合場所の略称がそのまま若者たちを指す言葉として浸透しています。
近しい境遇の人が集まっているこの場は若者自身が作り上げた居場所でもあります。否定されたり、排除されたりすることのない、自分らしくいられる場ともいえるでしょう。
しかし、そんな彼らが作り上げた居場所に、悪意ある大人が目をつけました。経済的な困窮や自尊感情に乏しさにつけこんで、売春や違法薬物の売買、闇バイトの紹介など、危険な行動に向かわせている報道が連日のようになされています。
若者が安心、安全でいられる場所が不足しています。
家や学校がその機能を果たせない現実を前に「第三の居場所(サードプレイス)」と呼ばれる取り組みが全国的に注目を集めています。
夜のユースセンターが若者にウケるワケ
従来からある支援とは大きく異なる点があります。
ひとつめは「夜に開かれたフリースペース」であることです。多くの支援プログラムは日中に行われているため、生活サイクルが夜型の若者や日中は学校やアルバイトをしていて接点を持つことができません。夜専用の支援であることで従来では支援が届かなかった若者にリーチすることができます。
そして、「長く付き合っていく」ことが前提のプログラムであることです。利用期限を設けることなく、気が向いたときに立ち寄れる空間を目指しています。行けば食べるものがある、話を聞いてくれる人がいる、気の合う仲間がいる。「働く」や「自立」といった具体的な目標にはあえて触れない支援を実施しています。
若者の求めるものを追求する
若者は「できれば相談したくない」し「支援を受けたくない」と言います。周囲から見たら「支援を受ける」必要性が高くても、若者自身がそれを選択するのはとても難しいことです。自分が何に悩んでいるか、困っていることはないか、どういう未来を望むか、そんなことを言語化して伝えなければなりません。何より、安心して伝えられる仲間や大人の存在がなくてはなりません。
しかし、彼らの境遇はその条件が整っていません。今日のごはん、明日の生活に手いっぱいの若者がたくさんいます。夜のユースセンターは彼らにその余裕を作ります。週1回3時間だとしても、彼らが自分らしくいられることで、自分のことを考える時間を作ることができます。それを応援するひとたちの存在を感じることができます。
育て上げネットは若者の「働く」と「働き続ける」を応援する団体です。自分の悩みが見えてきたら、その方にあった支援を提供することができるのが強みです。
夜のユースセンターはこれまで支援ができなかった若者とのつながりを作る最初の一歩になると考えています。
利用者の声
ふるさと納税の使い道
いただいたご寄付は主に以下の用途で使用します。
具体的な支出は若者の参加状況や実施回数によって異なります。週1回、年間50回を開催目標としています。
<想定される活用方法>
■食事代(夕食の提供)
■生活用品・食料品
■場所代(会場費・光熱費・通信費等)
■人件費(スタッフ・有償ボランティア含む5名体制)
<1回あたりの想定金額>
■食事代:500円×30人分=15,000円
■生活用品・食料品:1,000円×10人分=10,000円
■場所代:5,000円
■人件費:30,000円
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合計60,000円
年間50回開催予定のため3,000,000円
※目標金額を達成しなかった場合でも事業は予定通り実施する予定です。
不足する費用については助成金など別の形で補填します。
※目標金額より多く集まった場合、
現在の想定では、持ち帰ることができる生活用品や食料品の提供料・種類を拡大することを検討しています。
目標の何倍ものご支援をいただいた場合は、開催日数や拠点数を拡大することも視野に入れています。
「この人なら話せる」の信頼関係を育む
夜であっても安心できる環境で、地域の大人とともに夕食を食べながら、若者や子どもたちがそれぞれのペースで過ごせる居場所が必要です。ゆるやかに時間を共有することで、「このひとなら話せるかも」という信頼関係を育むことができると、若者や子どもたちは、いま抱えている不安や悩み、困りごとを話してくれます。彼ら、彼女らが打ち明ける言葉を受け止められる居場所、「ほっと」できる環境がたくさんある社会を一緒につくりましょう。
育て上げネットについて
育て上げネットは2004年から活動するNPO法人です。2014年には運営組織および事業活動が適正であることを東京都より認定をうけています。法人の信頼性を示すグッドガバナンス認証、また、米国企業が助成先の選定で使用する団体データベースCAFに掲載されています。
よくある質問・お問い合わせ
Q.立川市にも困っている子ども・若者がいるのですか?
A.令和3年の統計では、立川市の中学校における不登校児童数は250名で生徒数の6.60%が不登校状態にあたります。東京都全体では5.76%、国全体では5.00%であり、比較して高い割合です。また、令和4年度の東京都教育委員会の報告では、都内公立高校に通う不登校数は3931名で前年から41%上昇しています。本文にあるヤングケアラー等に加え、既存の社会資源だけでは不足していることがわかります。
Q.立川市民でも、寄付して良いですか?
A. できます。通常通りの手続きを行うことで、ふるさと納税による税額控除を受けられます。立川市に納めることには変わりありませんが、その使途を「夜のユースセンター」に限定するという形になります。
Q.トー横は新宿ですが、立川市の子どもは関係あるのですか?
トー横には各地から若者が集まっており、多摩地域から通う方もおられます。また、立川市駅前など繁華街で夜に若者がたむろする姿も見られ、名称のない場であっても若者が集まる場は各地に存在しています。
Q.「家に帰りたくない」のは反抗期や思春期の現れではないのですか?
A.「帰りたくない」の理由は家族関係の問題だけではなく、家に帰っても家族がおらず孤食で孤独を感じたり、日中誰ともかかわることがなかったことを振り返って孤立感が強まることもあります。コロナ禍のさなかに入社した会社で働く若者はテレワークで始まった関係で親睦を深めることができる働いていても社会に所属している感触がない方もおられます。
Q,家族で解決すべき課題ではないのですか?
A.孤独・孤立状態にある方のお話を丁寧に聞いていくと、その根源には経済不況やコロナ禍などの社会不安がきっかけとなっていることが多くあります。当事者である方々も自分でどうにかしなければならないと考えていらっしゃいますが、第三者の力を借りるほうがスムーズに解消に向かうことが多くあります。家庭の問題として抱えてこませてしまうと支援の情報収集すらもしなくなってしまうため、みんなで子ども・若者を支えていく雰囲気を作っていくことも重要です。
Q.目標金額より多く集まった場合はどうするのですか?
A.現在の想定では、持ち帰ることができる生活用品や食料品の提供料・種類を拡大することを検討しています。目標の何倍ものご支援をいただいた場合は、開催日数や拠点数を拡大することも視野に入れています。
Q,クレジットカード以外の支払方法は?
A. PayPay、楽天ペイなどのキャッシュレス決済、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いなどのキャリア決済にも対応しています。
コンビニ支払いも利用することができますが、年内の寄付として控除を受ける場合は12月31日中にお支払いを完了する必要がありますのでご注意ください。
詳細については、画面上部にある「対応している決済方法」をご参照ください。
また、市窓口でも受付をしております。
寄付したい金額の現金をご用意の上、下記の窓口あてに持参してご来庁ください(平日8:30~17:15受付)
※事前に来庁時間をご予約いただくと、スムーズに受付できます。
※窓口
〒190-8666 東京都立川市泉町1156-9 立川市行政管理部総務課庶務係
電話:042-528-4306(直通)
※また納付書払いをご希望の場合は、別途、上記電話番号までご連絡ください。
Q,税額控除の対象にできるのはいつまで?
2023年12月31日(日)までに当サイトから申し込みいただき、決済が成立したものを2023年分の寄附として取り扱います。
Q.法人名義の寄付はできますか?
A.ふるさと納税には企業版と個人版の2種類があります。立川市の寄付は個人版のふるさと納税の対象です。東京都の自治体は企業版ふるさと納税の対象とはなりませんが、法人からご寄附をいただくことは可能です。その場合、会計上は全額が損金算入となり、節税効果があります。
なお、お礼の品がある場合は収益に計上する必要がありますが、本プロジェクトはお礼の品がないのでその処理も不要です。ご寄附いただく際には個人の方と同じ方法でご寄附いただけます。
詳しくは税理士等の専門家にお問い合わせください。
Q.運営団体への質問がある
なお、内容によっては、お答えできないケースなどもあるのでご了承下さい。
Q.生活用品や食料品を寄付したい
A.貴重なご提案をありがとうございます。検討されている提供物、量などを記載の上、
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2024年03月29日 12:00
市長より目録を贈呈いただきました
いつも私たちの活動をご支援いただき誠にありがとうございます。
育て上げネットの山崎です。
昨年みなさまからいただいたご寄付について、一部の手数料を除いて、3,241,638円を交付することとなりました。食料品や光熱費の高騰が進むなかで、目標金額を超えた金額で活動をできることは非常にありがたく、スタッフ一同、気持ちに余裕をもって活動ができそうです。
3月26日には育て上げネットの事務所にて、酒井市長から目録を贈呈していただきました。
理事長の工藤からは、今般のクラウドファンディングの実施についての御礼をお伝えするとともに、23年度の活動についてお伝えしました。
立川市を中心として近隣から困難な状況にある若者が夜のユースセンターを利用していることに触れ、つながりやすい場所のひとつとして、まずはここを活用するケースがあることをお伝えしました。
若者たちの抱える悩みは複雑に課題が絡み合っていて、解消に時間を要することも少なからずあります。時間をかけて関わるためにもこうした居場所、つながりを維持するための場が市内に存在し続けているように、これからも活動を続けてまいります。
みなさまからいただいた資金を活用して、24年度の活動を開始いたします。
月に1度程度、活動の様子をみなさまにお伝えさせていただければ幸いです。
今後ともご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
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2024年01月05日 12:00
クラウドファンディングの結果のご報告と各種案内
いつも私たちの活動をご支援いただき誠にありがとうございます。
昨年末まで支援を募っておりました本クラウドファンディングは延べ186名の方から寄付を賜り、合計3,643,500円が集まりました。
子ども・若者のために支援を表明くださったこと、重ねて御礼申し上げます。
募集期間中にはみなさまからの応援メッセージや情報拡散に支えられ、また、日々増えていく寄付件数・金額に若年世代に目を向けてくださる方の多さに驚きました。
みなさまからいただいたご寄付につきましては、以下のような活用を想定しております。
■年度内(24年3月末まで)の動き
立川市との調整のうえ交付金の金額を確定します。
使用用途については事前の告知と変更はありませんが、300万円を超過している分について確認をして改めてご報告いたします。
■24年度以降(24年4月~25年3月)の動き
月に1回程度の頻度で進捗情報の記事を更新する予定です。
実施状況や利用人数などをご報告します。
■いただいているご質問について
寄付者の方からの視察・見学のご希望をいただいております。すでに支援機関や行政担当者の方、メディアなどを受け付けており受け入れ態勢を検討して改めてお返事させていただきます。限られたスタッフで若者の対応をしている都合、ご期待に沿ったご案内ができない場合がございます。
大変お手数ですが、視察・見学をご希望の方は以下のメールアドレスまでご一報ください。
育て上げネットFR担当 山崎 宛: fr@sodateage.net
■税額控除のための書類について
本クラウドファンディングは立川市に対する寄付となり、立川市より寄付金受領証明書が郵送されます。ワンストップ特例制度の申請をされている場合は封筒サイズで、確定申告をされる方の場合はハガキサイズで順次郵送されておりますのでご確認ください。(※ただし、ご入金の確認が2023年12月25日(月)以降になった場合、ワンストップ特例申請書送付を希望の場合でも、申請書をお届けする事ができません。ホームページよりダウンロードしお送りください)
なお、ワンストップ特例制度への申請をされている場合、1月10日必着で立川市への書類送付が必要となりますのでご注意ください。時期が過ぎた場合でも確定申告を行うことで税額控除による還付は受けられますのでご安心ください。
今後も進捗情報の更新を続けてまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
育て上げネット 山崎
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2023年12月31日 12:00
心からの感謝と、夜のユースセンターのこれからについて
いつも私たちの活動をご支援いただき誠にありがとうございます。
本記事は投稿管理をしてくださっている立川市の仕事納めが28日ということで、事前の予約投稿であることを先にお伝えいたします。
クラウドファンディングの募集最終日である本日は理事長・工藤よりメッセージをお届けします。
この度は、私たち認定特定非営利活動法人育て上げネットが、立川市と協働して初めて実施した「孤独・孤立から子どもを守りたい。家でも学校でもない第3の居場所を立川市につくる」をテーマにしたガバメントクラウドファンディングにたくさんのご寄付を賜り、心から感謝申し上げます。
2022年5月、ひとりの職員からの発案で、夜間帯の居場所が始まりました。家にいられない、家にいたくない若者や子どもたちが繁華街に出ている報道がメディアを通じて連日のように流れるなか、夜のユースセンターにも毎回たくさんの利用者が来るようになりました。
ある若者にとっては、自宅を離れて安全に過ごせる環境であり、ある子どもにとっては夕食と、翌日以降の食べ物を確保できる場所です。また、自室にひとりぼっちでいるよりは、夜のユースセンターに集うひとたちとゲームをしたり、楽器を奏でたりする方がよいと足を運ぶ若者たちもいます。
育て上げネットでは、就労支援や学習支援などを通じて若者や子どもたちとの接点を持っていましたが、目的性のない夜間帯の居場所は、これまで出会うことができなかった若者や子どもたちともつながることのできる、とても大切な空間になっています。
その一方で、運営を継続していくには課題もあります。夜間帯に活動できる専門家やボランティアの方々は限られています。それでも、多くの仲間が夜のユースセンターで子どもたちを見守ってくれています。夜の時間に若者たちが集うことについては、地域の理解も欠かすことができませんが、地域の方々はもとより、全国のひとたちが夜のユースセンターの存在を理解し、応援くださっていることは、私たちに安心感をもたらしています。
何よりも大きな課題は「お金」です。場所の確保、人件費や光熱費、増えていく利用者に対してお弁当や食料品などを確保するための資金も必要です。それらは寄付によって支えられておりますが、それだけでは不足することも多く、今回、立川市役所のさまざまなひとたちと話し合いを重ね、ふるさと納税の制度を活用して寄付を募ることができました。
ふるさと納税は返礼品を楽しみに利用されることが多いなか、立川市との協議の結果、今回は返礼品のない、「使い道」を掲げて寄付を募ることに決めました。これまでふるさと納税で寄付を募ったことがなかったため、また、今回は期間がとても限られていたこともあり、実際に寄付をいただけるのか、どのようにお願いしたらよいのかも手探りでした。
それでも立川市をはじめ、たくさんの方々からのご寄付、情報の拡散、ひとのご紹介を受けて、2024年度分の夜のユースセンター運営費分の寄付をいただくことができました。本当にありがとうございました。
夜のユースセンターは、これからも継続して運営していきます。そして、夜に家にいられない、いたくない若者や子どもたちにとって、いま以上にほっとできる居場所として、これからも彼ら、彼女らの声を聴き、期待や希望に少しでも応えられるよう、努力していきます。
認定特定非営利活動法人育て上げネット
理事長 工藤 啓
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2023年12月30日 12:00
目標を超えた寄付をいただいたらやりたいこと・衣食住を支える活動の強化
いつも私たちの活動をご支援いただき誠にありがとうございます。
本記事は投稿管理をしてくださっている立川市の仕事納めが28日ということで、事前の予約投稿であることを先にお伝えいたします。
こちらのクラウドファンディングを開始するにあたって多く聞かれたのが「目標を超えて集まった場合はどうするのか」ということでした。
私たち自身、はじめての取り組みでどういった流れになるのかわからなかったため、回答が難しい側面がありましたが、現在の状況を鑑みますと、仮に目標金額の300万円を超過した場合、子ども・若者たちに配布している生活用品の量や品種を増やしていくような形を想定しています。
例えば、今は保存がきく食べ物を中心としていますが、そのレパートリーを増やすことも可能です。過去に企業から寄贈いただいたティッシュを配布したときも好評でしたのでそうした家計のコストになってしまうものも増やせると心の余裕が生まれてきます。
若者支援の場ではよく、マズローという心理学者の「5段階欲求説」のお話が出てきます。個人が持つ〇〇したいという欲求には種類と段階があり、最初の段階を満たしていかないとなかなか上位にある欲求を持ちにくく、また達成も難しいと捉えられています。
欲求の最下段にあるのは生理的欲求と呼ばれるもので、いわゆる生命維持に関わる、食べる、寝るといったものです。その次の段階にあるのが安全欲求で、住居や衣類といった安心感につながります。
生活用品の配布はそうした下段にある欲求を満たすことにつながっていきます。その段階の先に社会との接点を作りたい、その社会の中での評価を受けたいという欲求がうまれてくるため、この最下段にある欲求が満たされているということは重要なポイントです。
明日がクラウドファンディング最終日となりますが、最後までどうぞよろしくお願い申し上げます。
育て上げネット 山﨑
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2023年12月29日 12:00
年末年始が苦しい子ども・若者たち
いつも私たちの活動をご支援いただき誠にありがとうございます。
本記事は投稿管理をしてくださっている立川市の仕事納めが28日ということで、事前の予約投稿であることを先にお伝えいたします。
本日から仕事納めという方も多いのではないかと思います。帰省がはじまり、普段の家の様子も変わっていきます。顔を合わせない叔父・叔母、祖父母、兄弟家族…
ただでさえ居心地が良いとは言えない家にさらなる混乱が起きて家にはいたくないという声もしばしば聞こえてきます。
公共機関も閉館していることが多く、たとえば立川市の図書館も今日、29日からは年末年始の休館です。逃げ込める場所が社会から減っている時期でもあります。
今年は30日にユースセンターをオープンしており、少しでも逃げ場として使ってもらえる機会となれば幸いです。
残すところあと3日となりましたが、31日までこちらで進捗報告を続けてまいります。
引き続き、ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
育て上げネット 山﨑
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2023年12月28日 14:10
目標金額の達成と今後について
いつも私たちの活動を支えてくださり、誠にありがとうございます。
本日28日のお昼ごろに目標としておりました300万円を達成することができました。
支持してくださった方は150名に到達し、本当に多くのお力をかりて、来年度の夜のユースセンターを運営することができます。
目標金額は達成しましたが、寄付の募集は31日まで続けております。
すでに超過が出ておりますが、これにつきましては下記のような運用を検討しております。
① 生活用品の量・品種の向上
若者に配布している食料品やティッシュペーパーなどの生活用品に還元できればと考えております。また、本人たちの希望を聞きながら品物の選定できるようになるとより満足度も高くなることが予想されます。
② 季節イベントの開催費
クリスマスやハロウィン、その他、夏季休暇中には花火大会などさまざまなイベントが1年を通して開催されております。そうしたイベントのあるタイミングに特別なことをできるような予算として活用させていただくことも検討しております。
③ その他・想定以上の支援をいただいた場合
もしこれから大きな寄付があった場合には上記に加えて、開催日や場所の拡大も検討する場合もあります。ただし、最も困難な人材の確保が課題となりますので、交付元となる立川市の意向も確認しながら検討いたします。
明日29日から3日までは育て上げネットならびに立川市いずれも年末年始のお休みをいただきますが、事前に投稿設定を済ませている進捗情報を公開してまいります。夜のユースセンターにまつわる情報を展開する予定です。
この度、ご支援くださった皆様には改めて御礼申し上げます。
良いお年をお迎えください。
育て上げネット 山崎
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ゲスト さん
良かったです。少しばかりしか協力出来ず歯痒く思っておりました。
大人として、何ができるかと考えております。これからも、お手伝い出来る事があればさせていただきたいと思います。
ユースセンターの皆様、くる年が良い一年になりますように!2023/12/29 10:44
ゲスト さん
良かったです。少しばかりしか協力出来ず歯痒く思っておりました。
大人として、何ができるかと考えております。これからも、お手伝い出来る事があればさせていただきたいと思います。
ユースセンターの皆様、くる年が良い一年になりますように!2023/12/29 10:44
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2023年12月28日 12:00
7.5億円の税金流出・全国ワースト47位に歯止めをかけたい
いつも私たちの活動をご支援くださり誠にありがとうございます。
本クラウドファンディングも残すところ4日となりました。
先日25日に日経から興味深いデータサイトが公開されました。
日本全国の自治体でふるさと納税による財源の増減を簡単に見ることができます。
立川市をみてみると、流入と流出額を計算すると7.5億円の流出を記録しています。
これは本データに載っている1741自治体のうち、47番目に悪く、政令指定都市である名古屋市(約5.1億)よりも出ていく税金が多くなっています。
今回、クラウドファンディングを行うにあたり、酒井市長から「ふるさと納税の流出を食い止めたい」という想いを聞き、いろいろと調べるうち、NHKの取材記事にあたりました。
2021年3月の記事から一部引用します。
(ここから引用)
アンケート調査で最も重点を置いたのが「事業や住民サービスに影響が生じる可能性」についての質問だった。
これには27の自治体が「可能性がある」と回答した。
具体的には、公共事業やイベントの見直し・先送り、各種団体に対する補助金の減額などあげていた。
(中略)
こうした中、川崎市は歳出削減のために大規模事業の見直しに着手。
今年1月、JR南武線の立体交差事業の都市計画の決定の見送りを決めた。
この事業の区間には、遮断機が長時間降りたままとなる、いわゆる「開かずの踏切」が5か所あり、ピーク時には1時間あたり40分以上遮断されるという。
(引用ここまで、一部補語しています)
ふるさと納税で流出した税は国から補填する仕組みがありますが、立川市はその仕組みを利用できない不交付団体に属しています。このまま流出が続けば他の自治体のように行政サービスへの影響を受ける可能性もあり、また、今回のように子ども・若者を支える新たな行政支援が見送り…ということもありうるのではと私たちは危惧しています。
これまでの流れのままいくと流出額は今後も増え続けることが予想されます。
少しでもみなさまにこの状況を知っていただき、子ども・若者を支えるための気持ちをお預かりできれば幸いです。
最後までみなさんに情報をお伝えできればと思います。ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
育て上げネット 山﨑
■引用元:“金持ち自治体”が消える!?税収減に苦しむ「不交付団体」
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2023年12月26日 17:00
クリスマスパーティに40名以上が参加・人が集まる日に集まる場があるということ
いつも私たちの活動を支えてくださりありがとうございます。
本クラウドファンディングも残すところ5日となりました。
大変多くの方に私たちの活動に共感してくださり、応援の声も多数いただいており改めて御礼申し上げます。
先週23日にはクリスマスパーティを開催しました。
仕事が決まってタイミングが合わせにくくなっていた方や、他の支援プログラムのOBOGの方々も顔を見せにやってきてくれて、40名以上の方が来所していました。
ある程度の予定はしていたのですがやはりこの人数になるとスタッフも大忙し。来てくれたみんなの力も借りつつ、楽しい一夜を過ごすことができました。
たまに顔を出してくれると「最近どうしてるの?」と話をすることができます。
楽しく過ごしているようだったらその話をきけて私たちは安心しますし、もし困りごとがあれば別の日に時間をとってお話しすることもできます。
現況の確認は会わなくてもできますが、こうして顔を出してくれたときのほうが準備したり、言語化を頑張らなくていい分、自然なお話をしやすい印象を受けます。
今年は本人たちの希望と、スタッフの調整がつき30日まで開催します。年末最後まで若者のための居場所を運営してまいります。
本記事を作成している段階では、133名の方からご支援をいただき、目標の88.4%を達成しております。最後までご支援・情報の拡散などご協力をお願い申し上げます。
育て上げネット
山﨑
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2023年12月22日 12:00
支援者数100名を突破!あと10日です!
いつも私たちの活動を支えてくださりありがとうございます。
残すところ10日を切りました。
21日時点で100名の方からのご支援をいただくことができました。
改めてみなさまに御礼申し上げます。
今週23日はクリスマスイベントを開きます。
若者たちと話していると経験の格差を強く感じます。
家族関係が悪く、いままでクリスマスを祝ったことがない
不登校が長く続いていたため、修学旅行に行ったことがない
元旦に自分あての年賀状を受け取ったこともない
「やったことないからやってみたい」という声がしばしば挙がります。
ある支援者は、こうした経験を埋めていくことを「青春を取りもどす」という表現をしていました。
人生の岐路となるような大きな契機はもちろんですが、それと同じくらい小さな経験は日常の自信につながります。
夜のユースセンターでもハロウィン、クリスマス、年末年始…という日常に近い行事を支えていきたいと考えています。
年末が近づくと、身内とのつながりが増え、街は賑わいをましていきます。独りであることが強調されていくこういう時期こそ、若者を支えていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
育て上げネット
山崎
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2023年12月19日 12:00
16日に開催報告+寄付件数が90件を超えました!
いつも私たちの活動を支えてくださりありがとうございます。
のこり2週間を切りましたが、18日時点で92件、174.4万円のご支援をいただきました。改めて御礼申し上げます。
2022年のふるさと納税の実績は、総額1722万円、366件だったそうです。
みなさまのご支援は現在時点で約10%、件数では約25%に相当するものとなっています。
返礼品のない寄付でここまでのご協力をいただけていること、私たちも驚いております。
先日16日も夜のユースセンターを開催しました。
いつもより多い30名を超える方が来所され、たいへん賑わいのある日となりました。
たまたま誕生日を迎えたスタッフがいることを知った若者が即席でその場でケーキを作って祝ってくれたり、見学に来ていた方とサッカーゲームに熱中する若者も印象的な1日でした。
年末は人が集まる機会が増える分、孤独を感じやすい時期でもあります。
すこしでも人とのつながりを感じられる場を提供できれば幸いです。
一方、トー横では一斉補導が実施され、29名の若者が親元に戻されたり、児童相談所に支援を引き継がれたとのことです。補導された若者は京都や岡山、広島といった遠方からの集まっていたこともわかっており、この問題が決して東京の一部の問題でないことがわかります。
引き続きのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
育て上げネット
山﨑
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2023年12月18日 13:14
楳木健司さまより応援コメントをいただきました!
私が立川のユースセンターに訪れた時、開所時間である18時少し前から若者が集まり始め、家ではないその場所でそれぞれがリラックスして過ごしている姿が印象的でした。
利用者層はとても幅広く、あらゆる状況の人を受け入れられる居場所です。空腹を満たせる人、犯罪に巻き込まれず暮らせる人、働いてみようと一歩踏み出せる人がいます。
今、こうした居場所と何の関係もないと考える人もいるかもしれません。
しかし、誰もが気軽に立ち寄れる居場所の存在は、地域の心の拠り所となり、安心して暮らせる社会のための投資だと思います。
私もこの居場所を応援しています。
楳木健司
――プロフィール――
楳木健司(うめき けんじ)
一般社団法人YOU MAKE IT 代表理事
福岡県生まれ。西南学院大学人間科学部社会福祉学科卒業。
2006年4月、新卒で株式会社リクルートに入社。2018年7月、YOU MAKE IT創業。
2020年4月、一般社団法人YOU MAKE ITを設立、代表理事に就任。
外国人が安心してはたらくことができる土壌作りを通じて、すべての人にとってやさしい世界にすることを目指しています。もっと見るまだコメントはありません
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2023年12月15日 12:00
市川 衛さまより応援コメントをいただきました!
いつも私たちの活動をご支援くださりありがとうございます。
今回は応援コメントをいただきましたので、みなさまにも共有させていただきます。
「なんか懐かしいな」
2022年初夏。わたしが初めて立川の夜のユースセンターを訪れたとき、そんな気持ちが旨に溢れました。
机、居心地の良さそうなソファー。解放された窓やドアから風が吹き込み、真ん中の机には人だかりができています。ゲーム機がおいてあり、対戦ゲームに熱中する人、そこに声援を送る人、我関せずと漫画を読んでいる人。
そう、まるで小中のころに、近所の友達の家にみんなで集まった時のような空気感がそこにありました。
この居場所に来ている、ひとりの若者と話すことが出来ました。「最近筋トレにはまっている」という言葉通り、腕の筋肉が盛り上がり、さわやかな笑顔が印象的です。初めて居場所に伺って、若者に囲まれ、なんだかドキドキしている40過ぎのオジサンに積極的に話を振ってくれます。「コミュ力高!!」と思っていたら、実はいま学校に通えておらず、最近まで家にひきこもり状態だったというんです。
背景にあったのはコロナ。コロナによる休校やソーシャルディスタンスの影響で、他人との触れ合いが無くなる中で、前向きに物事に取り組んでいく気持ちを、失ってしまったと教えてくれました。
でも、この「友達の家」のような夜ユースの空間に来るようになって、トレーニングなどにチャレンジする気持ちが強くなってきたそうです。
なぜ、学ぶでもなく働くでもなく、「ただそこにいる」ことだけで良い場所が必要なのか。
それは、人と人との触れ合いこそが、もしかしたら食べ物や住まいと同じように人間の蔵氏には欠かせないものだからかもしれない。その場所を届けようとする取り組みは、例えば田畑や水道などと同じように、社会的なインフラと言っても良いかもしれない、そんなことを感じました。
この場所のこの取り組みを、種火として全国に拡がるように取り組む人たちを、私は応援したいと思います。もちろん自分自身、寄付をしました。ぜひこの文章を読んでくださった方が、ふるさと納税という形で、種火を守る「仲間」になってくださいますように。
市川 衛
――プロフィール――
市川衛(いちかわ・まもる)
READYFOR(株)基金開発・公共政策責任者
広島大学医学部客員准教授(公衆衛生)
00年東京大学医学部卒業後にNHK入局。医療・健康分野をメインに世界各地で取材を行う。16年スタンフォード大学客員研究員を期に(一社)メディカルジャーナリズム勉強会を立ち上げ代表に就任。20年より広島大学医学部客員准教授。21年よりREADYFOR(株)基金開発・公共政策責任者。主な作品にNHKスペシャル「睡眠負債が危ない」。19年Yahoo!ニュース個人オーサーアワード特別賞。
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2023年12月14日 12:00
矢野寛美さまより応援コメントをいただきました!
レノボは社会貢献活動の一環として、育て上げネットさんと2つのスキリング・プログラムで協働しています。
そのご縁でお邪魔した夜の居場所で出会ったのは、F1の観戦の楽しみ方を解説してくれたり
レジン・アクセサリーの作り方を教えてくれたりする優しい若者達でした。
「一人で家にいたくない」、「今はちょっと家族と距離を置きたい」、そんな気持ちを抱えた時、
誰かがいてくれる安全安心な居場所があるからこそ、「その次」を考えることが出来ると思います。
育て上げネットさん、沢山の若者が必要とする場を作ってくださり、ありがとうございます!
矢野寛美
――プロフィール――
矢野 寛美(やの ひろみ)
コミュニティーエンゲージメント スペシャリスト
レノボ・ジャパン合同会社
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2023年12月13日 15:31
斎藤由希子さまより応援コメントをいただきました!
ひきこもりや不登校、虐待を受けたりした子供や若者らを守る居場所。
その言葉の印象とは全く違い、実際に訪問した夜のユースセンターは、みんなが楽しそうにしていました。カードゲームをワイワイと楽しむ人たち、自由に音楽を奏でる人、静かに本を読む人。
一人ひとりが自分らしく自然にいられる場所がそこにはありました。支援する・されるという雰囲気がなく、自然な空気感にとても驚きました。
夜に若者が安全・安心に過ごせる居場所ができたとしても、また行こうと思える場所だろうか。夜のユースセンターは、運営する育て上げネットの皆さんが、色々な背景のある子供たちと関係性を作ることを大切にしています。
そんな信頼される大人がいる、話せる同世代の子供たちがいるからこそ、安心な場所になっているのだと感じました。
時間をかけて信頼関係を作っていく夜のユースセンターの運営活動が続いてほしい。そう思って、私も支援を続けています。
斎藤由希子
――プロフィール――
斎藤由希子(さいとう ゆきこ)
大学卒業後、ANAのグループ会社に勤務した のち、ヤフーやアンダーソン毛利友常法律事務所、日本マクドナルドなどの人事責任者として多様な人材の採用と活動支援を推進。
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2023年12月12日 08:30
法務省の山本宏一さまより応援コメントをいただきました!
いつも私たちの活動をご支援くださりありがとうございます。
今回は応援コメントをいただきましたので、みなさまにも共有させていただきます。
私は、元々は少年院の先生です(法務教官って言います)。
少年院は、言わずもがなかもしれませんが、非行少年を収容する場所です。
少年院の中で、私が少年たちと向き合っていつも思うことは、「彼ら、彼女らには、居場所がなかったのだなあ・・・」ってことです。
少年院の少年たちの多くは、実は、少年院が安全で安心な場所だと実感しています。彼らにとって、少年院は「誰からも危害を加えられない場所、先生やいろんな大人が真剣に向き合ってくれる場所、非行をしなくてもいい場所」なのです。
「居場所がなくたって、真面目に頑張っている子がたくさんいるのだから、やっぱり、それは本人が悪いだけだ。」
という声があります。
もちろん、非行が悪いことであることに異論はありません。でも、厳しい環境の中でも頑張っていれる子には、きっと、支えてくれる場所、仲間、見守ってくれる大人など、「そこにいてもいい場所」があるのだと思います。
夜のユースセンターは、まさに、そんな場所です。
先日、センターにお邪魔させていただきました。そこには、様々な人たちが、ユルッとした感じで和気あいあいと時間を過ごしている、「居心地の良い空間」が確かに存在していました。
この場所は、現在の社会が抱えている、様々な生きづらさを抱えた子供たちが社会とつながり続け、生きていくために、まさに必要な場所だと感じています。
山本 宏一
――プロフィール――
山本 宏一(やまもと こういち)
法務省矯正局少年矯正課 課長
平成2年、盛岡少年院で法務教官として勤務開始。その後、法務省大臣官房,矯正研修所東京支所教官、矯正局総務課補佐官等を経て、平成28年に新潟少年学院長、平成29年矯正局更生支援室長として政府の再犯防止推進計画の策定等に矯正局の立場から関与、令和元年矯正局少年矯正課企画官として少年法等の改正を踏まえた少年院の新たな運営方針策定等に関与、令和4年東北少年院長、令和5年現職
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2023年12月08日 10:22
井上朝雄さまより応援コメントをいただきました!
いつも私たちの活動をご支援くださりありがとうございます。
今回は応援コメントをいただきましたので、みなさまにも共有させていただきます。
友達とおしゃべりしている子たち。机で黙々と作業をしている子たち。パソコンゲームに熱中する子たち。夜のユースセンターでは、いろんな若者が、リラックスした様子で、その子の時間を過ごしていました。
若者たちの日々の暮らしには、十人十色の困りごとがあるのかもしれません。若者たちは家よりマシな場所を求めて夜ユースに集うのかもしれません。けれども、夜ユースでは、支援する・されるという上下の関係は全然感じなくて、みんなが楽しそうなんですよね。
夜のまちに、この子たちが安全・安心に過ごせる居場所はあるだろうか。楽しそうな若者たちを前にそんなことを考えた時、僕には居場所が思いつきませんでした。夜ユースが続いてほしい。僕はそう思って、寄付を続けています。皆さんと一緒に若者の居場所を支えられたら、本当に嬉しいです。
井上 朝雄
――プロフィール――
井上朝雄(いのうえ ともお)
大学卒業後、株式会社文藝春秋にて編集者として働いたのち、株式会社リディラバで社会課題解決に向けた様々な事業に従事。省庁、企業、自治体、学校等との事業の責任者を務める。
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2023年12月05日 16:56
安部顕さまより応援コメントをいただきました!
いつも私たちの活動をご支援くださりありがとうございます。
今回は応援コメントをいただきましたので、みなさまにも共有させていただきます。
「孤独・孤立から子どもを守りたい。家でも学校でもない第3の居場所を立川市につくる」
に寄せて
地元の子がついでに立ち寄るカフェのような場所…と思っていたら全然ちがいました。
ぼくはこれまでに何度か夜のユースセンターを訪れていますが、その度に遠方から来ている若者に出会うのです。つまり、ユースセンターで過ごすために片道30分、1時間と電車に乗って来ている人がいるということ。そして、その人にとってそうした「ただ過ごす場所」が近所にはない…ということです。
ユースセンターのスタッフは、そこに来た若者たちに何もしません。
無理に生活状況を聞き出すことも、就労や就学の状況に助言を押し売りすることもない。気さくに声をかけ、お茶や弁当をすすめ、求められればいっしょにゲームに興じながら…ただいっしょに過ごす。それはまさに、夕食前後の居間のような雰囲気です。一人でスマホをいじることも、ソファで談笑することも、ゲームで盛りあがることもできる居間。
何も言われず
何も求められない…
その安心感や居心地のよさを求めて、時間と交通費をかけてでも若者たちが集ってくる。本来どこの家庭にもあるはずの「居間」が「集いたい場所」になっているという事実。
スタッフのみなさまにも頭が下がります。日々若者支援にたずさわるスタッフのみなさまにはきっと、彼らに必要なもの、できた方がいいことがたくさん見えている。指導・助言しようと思えばいくらでもできる。
だけど…一人ひとりに声をかけ、表情を見て…感じるものをあえて声に出さず、積極的に何もしない。
積極的・戦略的放置
ただ、かたわらで共に過ごす
子ども・若者とかかわる者にとって、実は一番大切で、一番むずかしいスキルです。
私は以前、法務教官として少年院で働いていました。塀の中で出会った多くの非行少年が「居場所」を求めていました。居場所とは、ハコではなくヒトなのだと思います。ただそこにいることが許される。
言えば聞いてくれるけど、言わないことも認められる…。そういう大人が彼らのまわりにいないから、彼らはたわいのない言葉をかわすために寒空の中でもコンビニやスーパーの駐車場に集う。
夜のユースセンターには多様な若者が集います。何をすることも、何もしないことも尊重される。
来ることも、来ないことも受け入れられる。本来どこの家にもあってほしいただの居間…。
それがない若者たちにとって、夜のユースセンターは唯一無二の価値的な場所なのだと思います。我々にとって自宅がかけがえのないものであるように。
これですべてが解決するわけじゃない。だけど、こういう場所がなければその先の支援も訓練もはじめられない…。
若者支援の基盤…土壌を整える尊い活動だと思います。できることは全力でお手伝いさせていただきたい。スタッフのみなさまに最敬礼。
へいなか(安部顕)
――プロフィール――
安部顕(あべあきら・へいなか)
1984年生まれ、茨城在住。大学卒業後、民間企業で営業職に従事。その後、2012年から少年院の教官(法務教官)になり2021年3月に退職するまで9年間、非行少年の更生に携わる。カリキュラムの枠に留まらない関わりで多くの非行少年たちと信頼関係を築き、主任等を歴任。法務教官在職中に公認心理師を取得し、現在は障害児支援施設で働きながら学校や企業等に向けた研修などを精力的に行っている。子育て相談などの実績も多く、多角的な状況分析と専門用語を使わない解説への評価は高く、近年は教育や発達支援以外の分野での活躍も目覚ましい。
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みやみや さん
積極的・戦略的放置、ただ、かたわらで共に過ごす、という考え方に感動しました。寄付して本当によかったです。「居場所づくり」どうかがんばってください!
2023/12/7 19:50
みやみや さん
積極的・戦略的放置、ただ、かたわらで共に過ごす、という考え方に感動しました。寄付して本当によかったです。「居場所づくり」どうかがんばってください!
2023/12/7 19:50
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2023年12月05日 11:55
寄付総額100万円・寄付者数50人を突破しました!
いつも私たちの活動をご支援くださりありがとうございます。
12月に入り、いよいよ年の瀬を感じています。
おかげさまで寄付総額は100万円を超え、全体の1/3を達成できました。改めて御礼申し上げます。
12月2日の夜のユースセンターも非常に盛況でした。
特に音楽に興味のある若者たちはギターやドラムを広げ、それぞれが音を出してはそれに合わせるように周りに広がっていく。そんなグルーヴに周りも気持ちが上がります。
“レギュラーメンバー”のように毎週、顔を出してくれる若者たちとはクリスマスの準備が始まっています。何が食べたい、プレゼントとかどうする?…
そんな明るい雰囲気はみているだけで暖かい気持ちになります。
先日の記者会見を受けて、夜のユースセンターを記事として取り上げてくださいました。
【読売新聞】
孤独な夜 居場所はここ 悩む若者に安心空間
【朝日新聞】
「トー横より安心」若者の居場所、ふるさと納税募り支援 東京・立川
12月となりましたが、引き続き、みなさまへの呼びかけを続けてまいります。
ご寄付はもちろん、SNS等での情報拡散につきましてもぜひご協力のほどお願い申し上げます。
育て上げネット寄付担当
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2023年12月01日 09:52
記者会見で応援を呼びかけました
いつも私たちの活動をご支援くださり、誠にありがとうございます。
11月24日に開かれた立川市長記者会見に育て上げネット理事長の工藤が同席し、記者のみなさまに本活動を広めていただくために訴えかける時間をいただきました。
関心を持ってくださるみなさまに丁寧にお話しする時間を設けていただき、市内外問わず、ひろく私たちの活動を知っていただく機会となればうれしいです。
12月1日時点では、957,000円、47名の方からご支援を賜りました。
子ども・若者を応援してくださるみなさまに御礼申し上げます。
また、こちらで進捗報告を書くたび、「拍手」で応援をしてくださるみなさまにも御礼申し上げます。
若者支援に携わっていると、「自己責任ではないか」「家族でどうにかするものだろう」という声をいただくこともあるのですが、みなさまからの応援コメントや拍手をいただくと、これだけ若者のことをみている方が社会の中にたくさんいるのだと改めて元気が湧いてきます。
あと1か月とわずかとなりましたが、引き続き、ご支援・ご協力のほどお願い申し上げます。
育て上げネット 寄付担当
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2023年11月28日 11:00
寄付者40名を達成と11月25日の実施報告
いつも私たちの活動をご支援くださりありがとうございます。
寄付者数が40名となり、ご寄付も29%となる874,000円となりました。
改めてみなさまに御礼申し上げます。
昨週25日にも夜のユースセンターを開所しました。
18時から開所するスペースではありますが、希望する方がいるときには15時ごろからフライングでオープンしています。ある方は、家にいると親から小言を言われるのがつらいと話していました。
お話を聞くかぎり、親はその方のことを思って伝えているようですが、顔を合わせるたびに詰められているように感じておられるのだそうです。21時までここにいて、帰るころには寝ているから一緒にいる時間を短くしたいのだそうです。
決して親のことが嫌いなわけではありません。嫌いになりたいとも思っていません。
いままでの関係を保つために土曜日はお互いの距離を取る。これも必要なことです。
担当スタッフから来月のスケジュールを確定したという連絡がありました。
今年はクリスマス直前の23日、年末の30日にも来られるスタッフの都合がついたので開催予定です。
世間がにぎわう時期や人づきあいが増えるシーズンは同時に孤独を感じやすい時期であります。限られた時間でありますが、そんな孤独感を支えられるよう来月も活動をしてまいります。
育て上げネット 寄付担当
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東京都立川市
立川市は、人口約18万人の都市で、東京都の中央やや西寄り、多摩地域の中心部分に位置しています。市域の南側には東西に流れる多摩川が、北側には武蔵野台地開墾の源となった玉川上水の清流が流れ、
都市農業や武蔵野の雑木林など緑豊かな地域を形成しています。市域中央には季節ごとに色とりどりの花を楽しむことができる都会のオアシス、国営昭和記念公園をはじめ、国立国語研究所、国立極地研究所や
立川広域防災基地などが存在し、中央南寄りには、東京都の東西を結ぶJR中央線が走り、東京駅からは、特別快速電車で40分です。また、JR青梅線、南武線が乗入れ、多摩都市モノレールの立川北駅・立川南駅に
挟まれたJR立川駅は、1日平均乗車人員が多摩地域で最も多い交通の要衝となっており、駅周辺は商業施設やオフィスが発展しにぎわいを見せています。
立川市では、産業や文化の振興によるにぎわいと、緑あふれる自然に囲まれたやすらぎのある空間がバランスよく共存し、多くの人が行き交うまちをイメージし、「にぎわいとやすらぎの交流都市 立川」を
将来像として定めています。今後も文化や教育、産業をさらに充実発展させ、笑顔あふれる地域社会の構築を目指していきます。ぜひ応援をお願いいたします。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。