次世代へ繋ぐこれからの動物福祉

カテゴリー:動物 

main_img 達成

寄付金額 1,017,500

101.7%

目標金額:1,000,000

達成率
101.7%
支援人数
48
終了まで
受付終了

群馬県前橋市(ぐんまけん まえばしし)

寄付募集期間:2023年10月10日~2024年1月8日(91日間)

群馬県前橋市×Team Leadog

プロジェクトオーナー

Team Leadogは2016年に設立されました。一頭一頭の確実な譲渡は勿論ですが、日本ドッグビヘイビアリスト協会認定のドッグトレーナーが在籍する強みを活かし、保健所へ収容させない環境作りも実施しております。
飼い主の飼育水準の向上や動物福祉への理解推進を目指し、新たな飼い主になった方へドッグトレーニングや犬の問題行動に対しての改善指導を実施し、犬に関わる職業の方へは犬への接し方講座などを開催してきました。
現在は次世代への動物福祉に関する教育にも力をいれ、命の授業を学校や企業などで開催しています。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

次世代へ繋ぐこれからの動物福祉

Team LeaDogは他団体で培った保護活動を糧に、2016年に設立しました。
Team・・・保護団体、保健所スタッフ、獣医師、トリマーなど1頭を助けるために協力し合うチーム
Lead・・・新たな飼い主さんの元に命を「繋ぐ」、人と人・人と犬との絆を「繋ぐ」、人と犬と社会を「繋ぐ」
Dog・・・保健所などでサポートを待つ犬
このような想いを込め団体名を命名しました。

保健所から犬を引き出し新たな家庭を見つけることは、保護団体のスタッフだけではできません。協力してくださる方々をチームのメンバーと考え、情報を共有し、統一したサポートをしています。
また新たな飼い主さんに譲渡して終わりではなく、譲渡後の飼い主さんのフォローも行っています。これはドッグトレーナーが在籍している強みだと思っています。
”犬を飼うことで家族はもちろん、犬たちも笑顔にする”
その信条を実現することに向けて活動してきました。

Team LeaDogでは引き出した一頭一頭に時間をかけて向き合い教育し、新しいご家族のもとへお届けしています。
設立当初からドッグトレーナーが在籍している強みを活かし、常に大切にしていることは「教育」です。

約10年間この活動をしていますが、一向に飼育放棄は無くなりません。
それはなぜでしょうか?
答えは犬たちに関する情報や教育が不足しているからだと思います。

「明日からカバを飼ってください」と言われたら皆さんはどうしますか?
きっと「カバなんて飼ったことないし、周りにも飼ったことある人いないし・・・」と途方に暮れながらも、カバとはどんな生き物で何を食べるのか、どんなことをすると嬉しくてどこでそれを見分けるのか、飼育環境や飼育費用についても調べると思います。
間違ってもショーケース越しに目があって「運命の出会いを果たした!」と衝動買いはしないはずです。もしも問題行動が生じれば専門家に解決法の指導を受け、実践するでしょう。

しかし犬はどうでしょうか?
ショーケース越しに運命の出会いを果たす方は後を絶たず、酔った勢いで買って帰った方もいました。問題行動が起きてもドッグトレーナーに頼ることはまだまだ少なく、自己流で解決しようとし、かえってそれが問題行動を根深いものにしているケースはいくつもあります。
つまりカバを飼うより迎えるハードルが圧倒的に低いのです。
誰でもペットショップで簡単に買えるし、みんなが飼っているからどうにかなるだろう、人の方が立場が偉いと教え込めば大丈夫。そう思って迎えた後に「こんなはずではなかった」と犬の問題行動が発生し、人と犬との関係は悪化します。
これらが飼育放棄が無くならない一因だと考えます。

教育の重要性

犬たちの収容を減らすためにはどうしたら良いのか?を考えた時、そもそも犬を手放さない環境を各家庭で作ることが大切ではないでしょうか。
犬を手放さないということは「こんなはずではなかった・・・」をなくし、犬を迎えても後悔のない環境を作ることです。
そのためにはまずカバを迎える時のように犬についても調べること、知ること、教育を受けることはとても大切です。

「犬を知る」とは文字にすれば簡単そうに見えますが、実際にはとても奥深く専門的知識も必要になります。
犬と人は同じ動物ですが、具体的に何が同じで何が違うのか?
同じ感覚器官を持ちながら受ける刺激は違い、その結果どうなるのか?
問題行動が発生した時はどのように対処することが必要なのか?
犬という動物を正しく知ることが動物福祉の第一歩になり、後に「こんな筈じゃなかった・・・」を防ぎ飼育放棄を減らす未来へ繋がると考えます。
相手を知ることは相手を思いやることにも繋がり、大きく言えば犬たちだけでなく人に対しての思いやりも育むことになるはずです。

そして犬の収容を減らすことは犬たちのためだけでなく、我々保護団体にも必要なことだと考えます。
我々保護団体は殺処分0を目指し、日夜身を粉にして活動しています。
自分のキャパシティをオーバーしてもこの犬たちの命が救えるのならと、日々奮闘しています。人によって働きながら・育児をしながら・介護をしながら、自分の命をすり減らしながら保護活動をしています。
犬たちを引き出し、医療が必要であれば病院へ受診させ、シニア犬ともなれば定期的な通院も必要です。食事やトイレの介助、日々のお散歩やトレーニングの実施。そして新しいご家族を探すアンケートのやり取りにご自宅へのお届け。
医療費や食費などが不足していたら自分たちでお金を出し合うか、寄付金を呼びかけたりバザーをしてお金を集めています。
これらは全て無償で行われ、どんなに犬たちのために働いても賃金は発生しません。
自分たちが引き出さなければこの犬は死んでしまう。だから自分たちをすり減らしてでも引き出し命をつなげる。
これをいつまでも美談にして良いのでしょうか。

好きでやっているのだから仕方ないのでは?とそのような一言で括ってはいけません。

私たちはこの現状にも疑問を抱いています。

誰かが放棄した命を救うためにボランティア団体が命をすり減らし、全て無償の愛情で奉仕して救い続けて行くことは正しいのでしょうか。
何年経ってもこの状況は改善していません。

ですが、この過酷な状況も前述した「犬を知ること」が浸透していくにつれ、少しずつでも改善していくのではないかと考えています。
犬について正しく知り、犬と共に教育を受け学んで行けば人も犬も楽しく暮らしていくことができ、飼育放棄も減り団体の活動も変化するはずです。
そして私たちはこの全ての無償ボランティア活動の中のごく僅かな部分でも(例えば通院時の交通費など)金銭的に一部補助したいと考えています。
団体活動を継続していくにはこのような支援も必要です。

寄付の使い道

みなさまからのご寄付は以下の活動に活用させていただきます。

◆団体の活動費用
1)市内の幼稚園・保育園・小学校への書籍の寄贈
年齢に合わせて3冊の本を寄贈します。
幼稚園や保育園、小学校低学年の子どもに向けて、犬を最後まで飼うということはどのようなことなのか、犬を最後まで愛し続けることの尊さについてが分かりやすく描かれた絵本「ずーっとずっとだいすきだよ」を寄贈し、犬に対しての情緒を育みます。小学校中学年・高学年の児童に向けては「犬語図鑑」「犬たちをおくる日」を寄贈します。犬語図鑑を通して犬のボディランゲージに興味を持ってもらい、犬の感情を読み取る糧にしてほしいと思います。また「犬たちをおくる日」を読むことで、保健所に収容された犬たちのことや現場職員の葛藤や奮闘なども是非知ってほしいと思います。

2)市内中学生に向けた「いのちの授業」の実施
これまでもボランティアで中学校やドッグカフェ、企業の講話にていのちの授業を開催して来ました。犬を迎えるとはどういうことなのか、命を預かるとはどういうことなのか、なぜ飼育放棄が減らないのかなどを分かりやすくまとめた授業です。多感な時期だからこそ響くものは絶対にあると思っています。この授業を受けることで、今後自分たちが犬を迎える際の判断材料や、あるいは動物福祉に対して考えるきっかけになってほしいと願っています。


3)保護した犬たちの医療費や餌代などの必要経費
4)保護ボランティアが動物を病院へ連れて行った際の交通費などの一部補助、いのちの授業開催時に発生した交通費や施設費補助・講演代

◆前橋市が実施する動物愛護事業
令和8年度以降の稼働を目指している「(仮称)前橋市動物愛護管理センター」の設置のための関係費
保護している犬猫のエサ代、ワクチン費、医療費、設備整備費
猫の去勢不妊手術の補助金事業費

目標金額に達しなかった場合でも、補助事業は実施します。
目標金額以上に集まった寄付金は、本プロジェクトの趣旨に沿った経費として活用させていただきます。

団体から寄付者のみなさまへ

全ての方の意識改革はできません。それでもコツコツと教育をしていくことで、例えばペットショップで子犬を迎えようとする方が保護犬の成犬を迎えてくださったり、飼い主の飼育水準が上がり、犬を迎えたらドッグトレーナーに気軽に相談できる事が当たり前になれば問題行動はかなり予防できます。それは結果的に保健所の持ち込みを防ぐことになり、犬たちにとって幸せなことだと思います。
本を送ったところでどうなるの?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、この一冊が心に残り情緒を育み、後に犬を迎える時の糧になるかも知れません。

日本はまだまだ動物愛護後進国ですが、ひとりが一歩でも歩み始めればそれが積もり重なり変化をもたらすと信じています。まずは前橋市からそれをはじめてみませんか。

保護活動に参加したいけどなかなかできなくて・・・とお声を頂戴することもありますが、犬を保護することだけが保護活動ではありません。このようなクラウドファンディングにご賛同いただくことも保護活動の一助になります。
TeamLeaDogは他の団体と比べてもスタッフ数も少なく、引き出しや譲渡も多くはできません。ですが、ドッグトレーナーによる専門的知識を用いたトレーニングやレッスン、犬たちを知ってもらうお手伝いはできます。
他団体と殺処分をゼロにする目標は同じですが、違うアプローチを試みるべく今回初めて参加致しました。
どうかご賛同いただけます皆様からのご支援をお待ちしております。

前橋市から寄付者のみなさまへ

前橋市衛生検査課から

こんにちは。前橋市保健所衛生検査課です。前橋市は平成21年に中核市になって以降、市保健所にて動物愛護管理業務を担ってきました。
動物愛護管理業務には、保護・収容した犬猫を、譲渡につなげていくという大切な役目がありますが、現施設は収容等された動物の一時保管を行うための施設として造られているため狭小で、譲渡のために必要な中長期的な犬猫の飼養管理やボランティアとの協働には不向きです。

そこで、①動物にやさしい設備、②ボランティア団体との協働、③教育・情報の発信をコンセプトとした、「(仮称)前橋市動物愛護管理センター」を設置し、さらなる譲渡推進を行っていきたいと考えております。
いただいた寄附金については、新しい施設の関連費用に使わせていただき、一部を保護している犬猫の飼養管理費として、また、エサ代やワクチンをはじめとする医療費などにも使わせていただきたいと考えています。
みなさまのお力添えをいただけると幸いです。

前橋市長から

前橋市では、令和3年度に初めて、犬の殺処分数ゼロを達成しました。これは市役所の力だけで達成できるものではありません。動物愛護に携わる皆様の熱意があってこそのものと思っています。
新しい動物愛護管理センターは、市役所や動物愛護団体、また様々な動物の課題に取り組む地域の人が協働しやすい環境づくりを目指し、動物の声に耳を傾けられる場所としていきます。
動物にやさしい愛護センター実現のため、皆様のお力添えをお願いいたします。

現在進捗情報はありません。

群馬県前橋市

前橋市は、群馬県の県庁所在地で、日本百名山である赤城山のすそ野に位置する自然に恵まれた豊かなまちです。
まちの中心から1時間圏内に風光明媚な赤城山と利根川があり、四季折々の異なる風景を楽しむことができます。
前橋市は、目指すまちの在り方として、「めぶく。~良いものが育つまち~」を掲げています。「めぶく。」まち、すなわち「挑戦する人を応援するまち」「多様な生き方を肯定し見守るまち」として、人や街を幸せにするチャレンジを応援しています。