廃線跡の真っ暗なトンネルに希望の明かりを灯したい!
カテゴリー:観光・PR
寄付金額 2,414,000円
目標金額:2,000,000円
- 達成率
- 120.7%
- 支援人数
- 67人
- 終了まで
- 受付終了
島根県邑南町(しまねけん おおなんちょう)
寄付募集期間:2023年12月1日~2024年1月20日(51日間)
島根県邑南町

私たちNPO法人江の川鐵道は、2018年に廃線になった旧JR三江線の跡地に、トロッコを走らせるプロジェクトを展開しています。走行区間には、長いトンネルがあり、いまはほとんど真っ暗です。トンネルをもっと明るく、もっと楽しい場所にしたいと、今回クラウドファンディングに挑戦します。
乗客が少なく廃線になった三江線を、もう一度人々が集う場所にして、再び賑わいを創出したいと考えています。今回はトンネル内に映像コンテンツや影絵を充実させ、トロッコの魅力をアップすることで、来場者を増やし、地域を盛り上げたいと思っています。
廃線跡の真っ暗なトンネルに明かりを灯す!
旧三江線を動画や影絵で創造的な空間に!
私たちNPO法人江の川鐵道は、2018年に廃線になった旧JR三江線で、天空の駅と呼ばれる宇都井駅や、口羽駅で、オリジナルのトロッコを走らせています。

駅の構内や鉄橋など絶景ポイントがありますが、トロッコが走る区間にはいくつか長いトンネルがあります。このトンネル内は暗く、現在は一部に影絵を設置するなどしていますが、長いトンネルではただ暗い空間を走るだけという残念な状況になっています。

現在は、宇都井駅と口羽駅発着で、約1キロのコースを往復していますが、近い将来、両駅の間にある伊賀和志駅を含む全長4・8キロの活用を考えていますが、この区間には1.2キロの長いトンネルもあります。もっともっとトロッコ乗車を楽しんでいただくため、さらに持続的にトロッコを運行していくためには、このトンネル内のコンテンツがどうしても必要になっています。
2022年度は48日間の運行で約2000人にトロッコを楽しんでいただきましたが、2023年度は乗車数が伸び悩み、リピート客の皆様に新たなコンテンツを提供し、せっかく育てた江の川鐵道のトロッコをもっと多くの方に楽しんでいただく、この挑戦をつづけていくことで、過疎化に悩む地域を元気にしていきたいと思っています。
廃線跡を走るトロッコよ、地域の希望の光になれ!
もっともっと楽しいトロッコを目指します
私たち江の川鐵道は、三江線廃線の2ヶ月後の2018年5月に、邑南町内外の三江線や鉄道を愛する者が集まり、設立したNPO法人です。
廃線跡の宇都井駅と口羽駅を地元の邑南町が取得し、「三江線鉄道公園」として一般開放しながら、週末や祝日を中心に年間60日程度、10人乗りのトロッコを運行し、全国から家族連れや鉄道ファンを迎えています。

現在、江の川鐵道の会員は約100人で、このうち、町内外の30人ほどが、安全に十分配慮しながら、交代でトロッコの運行を続けています。

宇都井駅と口羽駅のそれぞれのコースは、約1キロで、駅を発着し、鉄橋を渡るコースで運行していますが、このコースには、300㍍から600㍍の長いトンネルがあります。現在、トンネル内では、手作りの影絵をみていただいていますが、設置区間は50㍍ほどで、十分満足してもらえる状況になっていません。

そこで、トンネル内でもっともっと、三江線やこの地域のことを知ってもらい、真っ暗なトンネルの環境を生かした、新しいコンテンツづくりに取り組んで行きたいと思っています。
具体的には、三江線の歴史やかつて走った車両などを紹介したり、地上20㍍にホームのある宇都井駅はなぜこんな高い駅になったのかを解説したりする動画を製作したいと考えています。また、トンネル内には電源がありませんので、電源を設置する一方で、環境にも配慮して、太陽光発電パネルを導入して、映像を流すために必要な電源は自然エネルギーを活用したいと考えています。
また、現在40体ほどの影絵を80体程度に増やし、暗いトンネルの中で幻想的な世界を楽しんでいただければと思っています。
宇都井駅や口羽駅の近くにあるトンネル内で活用できる映像コンテンツや影絵を製作に充てます。
【内訳】
①太陽光発電による充電設備、電源車を制作 約20万円
②映像コンテンツ(動画)制作費 約60万円(撮影、編集)
③トンネル内の電源設備設置 約20万円
④影絵の充実(現在40体を80体に) 約20万円(LED電球、コード、ソケット、影絵)
【目標金額に達しなかった場合の取扱い等】
目標金額に達しなかった場合、江の川鐵道の自己資金を充当して、2024年度以降、可能な限り、コンテンツの充実を目指します。また、目標金額以上の寄付をいただいた場合は、他のトンネルなどの電源設備の充実や映像コンテンツのさらなる充実に充てさせていただきます。

三江線よいつまでも!廃線跡から新たな歴史をつくる!
廃線になっても多くの人が訪れる場所に!
NPO法人江の川鐵道は、JR三江線の廃線によって「全国の鉄道網から切り離された」という喪失感を払拭し、廃線になるほどの過疎地であっても、「やればできる」という気持ちを住民に持ってもらいたいという願いを込めて活動を続けています。
実際、最初は継続できるか、懐疑的な声も住民の間にはありました。「そんなことをやって続くのか」「誰もこんな何もないところ来やしないよ」という言葉を幾度となく、聞きました。
しかし、廃線から5年が経ち、江の川鐵道のトロッコは2022年度には年間50日間の運行を達成し、2023年度は60日運行の目標に向けて、順調に稼働し続けています。江の川鐵道は、地域住民と地域外に住む関係人口のコラボにより、過疎地では難しいと思われた新しい事業の創出を少しずつですが実現してきました。
うれしいのは、江の川鐵道がトロッコを運行する日に、地域の商店などが出店してくれるようになったことです。また、昨年のガバメントクラウドファンディングでは私たちの取り組みに共感してくれた全国の人たちのほか、地元に住む住民たち、特にインターネットの使い方が分からないという高齢の方々が役場に現金を持って寄付に訪れてくれました。小さな変化ですが、江の川鐵道の取り組みによって、「やればできる!」「頑張っている人たちを応援しよう」と、地域の失われかけていた「自信」や「誇り」が少しずつ再生していることを実感しています。
このトンネルに明かりを灯すプロジェクトを通じて、私たち江の川鐵道の取り組みが一層加速することは、廃線によってしぼみかけていた地域再生の機運を再び盛り上げていくことにつながると信じています。
このプロジェクトが成就したときには、三江線鉄道公園の来場者は、ツアーなどの参加者も含めて、2022年度の1800人から、23年度は2000人、24年度に3,000人に増やしていくという目標を達成したいと考えています。


邑南町長 石橋良治
三江線の歴史を後世に伝えたい

JR三江線が廃線となってから、5年半が経過しました。地域にも大きな痛手でしたが、邑南町ではこの廃線を逆手にとり、〝天空の駅〟と呼ばれている「宇都井駅」と「口羽(くちば)駅」の鉄道資産をJRから譲り受け、ここに鉄道があった歴史を後世に伝えていくことを目指して、令和3年4月に「邑南町三江線鉄道公園」としてオープンしました。
こうした鉄道資産の保存・活用の動きは、地域住民や鉄道を愛する人たちでつくる「NPO法人江の川鐵道」の皆さんの熱意が原点にあり、廃線直後から、JR西日本の協力、指導をいただきながら、トロッコ運行などの実証実験を行い、持続可能な事業の構築に向けて頑張っておられます。
今回のプロジェクトを実現させ、NPO法人江の川鐵道と一緒に地域が元気になっていくよう、町としてもしっかり応援していきますので、全国の皆様の温かいご協力とご支援を宜しくお願いします。
江の川鐵道理事長 日高弘之
真っ暗なトンネルこそ可能性ある資源

NPO法人江の川鐵道は、三江線が廃線になった直後に立ち上げました。当時は、線路を活用できる見通しもない中でしたが、町内外の会員の皆さんの力を借りながら、また町やJR西日本の皆様のご理解とご協力によって、トロッコを走らせることができるようになりました。
昨年度は1,900人のお客様を迎えることができ、本年度もこれを上回るペースで乗車いただいています。トロッコから見える江の川の眺望やスリル満点の高い鉄橋、天空の駅と呼ばれている宇都井駅の景観など、廃線を活用して、地域に一定の賑わいを提供できるまでになりました。
一方で、トロッコを走らせている区間、また、今後走らせたい区間には、長いトンネルがあります。これらは現在は、影絵などを映し出し、楽しみを提供していますが、ほとんどが真っ暗で、十分な活用ができていないのが実情です。
真っ暗なトンネルは新たな楽しみを提供できる資源だと考えています。今回のプロジェクトを通じて、真っ暗なトンネルを活用して、三江線の歴史を紹介する動画など、皆様により楽しんでいただけるコンテンツを提供することで、より多くのお客様をお迎えし、過疎化が進むこの地域をさらに元気にしていきたいと考えています。全国の皆さまのお力添えをお願いいたします。
江の川鐵道会員(ボランティアスタッフ) 金村良和さん
三江線廃線は心残り、トロッコへの関わりが喜び

邑南町から80キロほど離れた島根県出雲市のブドウ農家です。兵庫県出身で、15年ほど前に移住し、島根県特産のデラウエアを中心に栽培しています。
私は、「乗り降り鉄」で、鉄道の駅を乗り降りしながら旅をするのが好きです。三江線も廃線になる前に、全駅に乗り降りし、天空の駅・宇都井駅にも降り立った思い出があります。
そこに三江線が廃線になることになり、同じ県内でこんなことが起きるなんて、とショックを受けました。自分自身では乗り降りすることしかできなかった、そんな心残りがありました。
その廃線の後に、トロッコを走らせる人たちがいるということで、2022年にトロッコに乗りに行ったとき、スタッフの一人に声をかけていただいて、江の川鐵道の会員になりました。まだ、運転はできませんが、今は週末を中心に邑南町に通い、受付などをお手伝いしながら、訪れてくださる乗客の方が楽しんでもらったり、いろんなところに来られたりするのが、スタッフの一人としてすごくうれしいです。
今はトンネルは真っ暗ですが、ただトロッコで走るだけよりも、訪れてもらったお客様にも喜んでもらえたら、私もうれしいです。ご支援のほどよろしくお願いします。
宇都井駅近くでカフェ「うづい通信部」を運営する井上英司さん
宇都井が何度も訪れたくなる場所に

宇都井駅にほど近い、地区100年近い旧医院跡をリノベーションした建物で、カフェ&ベッドうづい通信部を管理しています。
8年前に、祖父の家がある宇都井に「孫ターン」して、静かに暮らしながら、惚れ込んだ、邑南町内にある「玉櫻酒造」で、冬場は蔵人をしながら過ごしていました。
そこに三江線が廃線になり、その跡地を活用しようという江の川鐵道が発足し、宇都井駅で何やらいろいろな動きが始まり、やがて、私も巻き込まれるように、うづい通信部を任されることになりました。
4月〜11月の土日祝日を中心に営業していますが、お客さんの半分以上が、広島市などから訪れた方で、「静かでよいところ」と、ゆったりと過ごしてもらっています。
全体のお客様の半分近くはトロッコに乗られた方で、トロッコが楽しかったと話されながら、カレーやコーヒーなどを楽しんでもらっています。
開店して4年目ですが、毎年少しずつ来店者も増えています。トロッコに、トンネルの楽しみができれば、リピートしてくださる方も増えると思います。そんなときはうづい通信部にもぜひお立ち寄りください。
宇都井で、トロッコが走り、カフェができ、多くの人が訪れる。何もしなかったら、何も起こらないこの宇都井で、江の川鐵道のトロッコが走ることが、地域の希望です。ぜひ、応援のほど、よろしくお願いします。
一緒に鐵道のこと、地域のことを考えたい!
私たち江の川鐵道は、廃線跡を活用したトロッコの運行等を通じて、地域住民と関係人口が相互に理解を深め、地域内外の人たちが出会い、行き交うような、過疎地であっても賑やかな地域に再生していくために活動を続けています。
廃線は、この地域が従来の経済の仕組みでは立ち行かない現実を地域に突きつけました。しかし、ここで諦めてしまっては、先人達がこの三江線をなんとか開通させ、地域を盛り上げていきたいと頑張ってきたことが無に帰してしまいます。全国で鐵道のあり方が議論される中で、廃線跡を活用したこのプロジェクトが、鐵道の可能性を再考する一つのきっかけになればという思いも持っています。
私たちは一つ一つのプロジェクトを通じて、1人でも多くの方に共感いただき、一緒に鐵道のこと、地域のこと、みんなの将来のことを一緒に考えていきたいと考えています。


ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
お礼の品一覧
-
2023年12月26日 13:17
目標金額達成の御礼と、さらなる飛躍を !!
12月26日をもちまして、目標金額200万円を達成することができました。
皆様からの温かいご支援をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
頂きましたご寄附は、宇都井駅の北側にある、現在は未活用になっている宇都井トンネルの電源復旧とトンネル内での影絵や三江線の歴史などを紹介する動画コンテンツの制作に充てさせていただきます。
さらに、将来、三次市側のご理解を得て、伊賀和志駅周辺のトンネル内でアトラクションを整備するために、太陽光発電で充電して移動できる電源車を制作します。
念願の宇都井〜伊賀和志〜口羽間の連続運行の実現に向けて、スタッフや応援してくださる皆様と一緒に頑張っていきたいと決意を新たにしています。
なお、三江線のプロジェクトをさらに飛躍させるため、三江線のメタバース化にも取り組んでいます。
目標金額を超えるご支援は、今回の電源復旧に合わせた影絵や動画コンテンツでは自己資金をさらなる充実のための費用に充てさせていただく予定です。
残り期間、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
もっと見るまだコメントはありません
コメントを投稿するには、 ログインとプロジェクトへの寄付が必要になります。
島根県邑南町
島根県邑南町は、中国山地の真ん中に位置する人口約1万人の小さな町ですが、豊かな自然と地域を大切に思う人たちが、里山の文化と暮らしを大切に過ごしています。
住民自身による、地域を豊かに、面白くする活動が盛んで、有機野菜などを生かしたグルメ、地域に根付く祭りなど伝統行事だけでなく、景観を生かしたイルミネーションイベントや、歴史を探訪できる資源がたくさんあります。
温かい人たちとの出会いがあなたを待っています!
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。