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【長岡市】幕末の日本を動かした「順動丸」のシャフトを守り伝えよう!~かけがえのない文化遺産を未来に!~

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

main_img 達成

寄付金額 7,359,000

100.1%

目標金額:7,350,000

達成率
100.1%
支援人数
331
終了まで
受付終了

新潟県長岡市(にいがたけん ながおかし)

寄付募集期間:2023年9月29日~2023年12月27日(90日間)

新潟県長岡市

プロジェクトオーナー

順動丸はかつて江戸幕府が所有していた鉄製の外輪船です。慶応4年(1868)5月、戊辰戦争のさなかに長岡市寺泊沖に碇泊していたところ、不意に現れた新政府軍の軍艦からの砲撃を受け、寺泊の浅瀬に座礁しました。あれから155年。順動丸の外輪を動かしたシャフトが、今も奇跡的に現地で保存されています。
かけがえのない文化遺産である順動丸シャフトを未来に伝えるべく、シャフトの保存処理を行います。
長岡藩第12代藩主・牧野忠訓や河井継之助、勝海舟、坂本龍馬、徳川家茂も乗船した幕末の歴史に光り輝く順動丸を未来に伝えるため、皆様のご支援をお願いいたします。
※返礼品なしで10万円以上ご寄附いただいた方、先着25名様に、順動丸のシャフトに付着していた「錆塊」を加工したペーパーウエイトをプレゼントします。ご希望の方は「【返礼品なし】100,000円寄附 順動丸のシャフトに付着していた“錆塊”のペーパーウエイト」ページより寄付へお進みください。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

国内でも数例しか残っていない幕末の船体部品

自爆から155年 進む劣化、早急に保存処理が必要

▲将軍家茂を乗せて航行する順動丸を描いた錦絵「海上安全万代寿」周麿画(三重県総合博物館所蔵)

▲順動丸シャフトは2本一対で、1本あたりの長さは4.3m、重さは約4トン。船体の左右に取り付けられた外輪を回す回転軸です。

順動丸は自爆の翌年、明治2年(1869)に船体の解体が行われました。冬の日本海の強風にあおられ、自爆したままの姿の順動丸からバタバタと大きな音が出ていました。それを見かねた地元の住民から解体の願いが出されたのです。入札の結果、加茂の商人が解体の権利を得て、船体の部品を運び出しました。しかし、不思議なことに外輪のシャフト一対だけは現地に残されました。明治時代に近代的な寺泊港が整備されると、シャフトは堤防の先端に港の目印のように立てられました。これ以降、長い間日本海の風に晒され、シャフトの表面は徐々に劣化していきました。戦後に港の改築が行われ、シャフトは陸に上げられましたが、特に近年は劣化のスピードが速まっており、鉄部分が痩せてきています。このままでは20年後、30年後までシャフトを伝えることができないかもしれません。一刻も早い保存処理が望まれています。

自分たちの手で順動丸を守り、伝えよう!~地元主体の保存処理

シャフトの保存処理を地元で行い、広く展示等に活用します

▲順動丸が自爆した長岡市寺泊上片町沖。今の佐渡汽船寺泊港のあたりです。

かけがえのない文化遺産である順動丸シャフトをこれからも地域に伝えるための第一歩として、地元長岡市で保存処理を行います。技術指導者には東北芸術工科大学の伊藤幸司教授を迎え、糖類(トレハロース)を使った最新の保存処理法を採用します。これだけ大きな金属製品をトレハロースを使って保存処理するのは、世界でも初の試みです。保存処理は「文化財の治療」ですが、人への治療と同様に、後の細やかなケアが欠かせません。そのためには保存処理の「技術」を地元で引き継ぐことが大切です。今回のプロジェクトでは、単にすべてを専門家に任せるのではなく、貴重な文化遺産を守り伝える技術を地元で学び、地元の人々に引き継ぎ、伝えることを目標としています。保存処理後のシャフトは、順動丸や幕末の長岡の歴史を知ってもらうために広く展示等に活用してまいります。

【寄付金の使い道】

いただいた寄附金につきましては、順動丸シャフトの保存処理を行う費用に使用いたします。
劣化を食い止めるため、7月から作業を開始しています。将来的には地元で展示し、見学ができるようにすることが目標です。

【事業実施のスケジュール】
・2023年9月下旬~10月:脱塩処理
・2023年11月~12月:防錆処理
・2024年1月~2月:仕上げ処理

※目標金額に達しなかった場合も、本事業に活用させていただきます。
※目標額を達成できた場合、超過額は文化財保存のために活用させていただきます。

【寄付金の使い道】

寄附者の皆様へ  長岡市長 磯田達伸

プロジェクトに賛同していただける皆様へ

写真

幕末の戊辰戦争下の長岡は激戦地として多くの戦いが繰り広げられました。その中で唯一の海戦が、寺泊沖海戦です。寺泊沖で碇泊していた順動丸は、薩長軍からの砲撃により座礁し、自爆を選択しますが、その後、寺泊に残されたシャフトは150年以上にわたり地元で愛されてきました。 
また、順動丸は大河ドラマ等でも取り上げられるなど、ファンは地域を問わず全国に多数いらっしゃいます。
地域史においても、日本史上においても歴史の証人であるこの順動丸のシャフトを未来に伝えるため、保存処理を行います。
さらに、今回は地元での保存処理作業を計画しました。普段なかなか見ることのない文化財の保存処理の世界を知っていただき、より多くの方々から歴史や文化財の魅力を感じていただければと思います。
戊辰戦争の貴重な遺産である順動丸シャフトを次の世代に継承するため、プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、ご支援くださいますようお願い申し上げます。

寄付者のみなさまへ

長岡市からのメッセージ

▲北越戊辰戦争の様子を描いた「明治元年越後大合戦図」(長岡市立中央図書館所蔵)。左下に炎上する順動丸の姿が見えます。

現在、順動丸シャフトは長岡市指定文化財です。しかし、私たちはこの文化財を日本国民の代表として守り、将来に伝えなければならないと考えています。順動丸が辿った数奇な運命や、不思議な縁で今そのシャフトが長岡市に保存されているという事実。これらは偶然が重なった結果ではありますが、私たちにはこの縁をさらに未来に引き継ぐ責務があります。幕末の日本では順動丸のほかにも幕府・諸藩が所有する多くの洋船が航行していました。記録によると、その数はなんと100隻以上。しかし残念ながら、その多くが今は現存していません。順動丸のシャフトを目の前で見ることのできる感動を、ぜひ多くの皆様と共有したい!どうかシャフトの保存処理へのご寄附をよろしくお願いいたします。

返礼品なしで10万円以上ご寄附いただいた方へのプレゼント

▲ペーパーウエイトのイメージ。ひとつとして同じものがない完全オリジナル品です。

※返礼品なしで10万円以上ご寄附いただいた方、先着25名様に、順動丸のシャフトに付着していた“錆塊”のペーパーウエイトをプレゼントいたします。ひとつひとつ丁寧に脱塩・樹脂コーティング加工したオリジナルのペーパーウエイトです。
ご希望の方は「【返礼品なし】100,000円寄附 順動丸のシャフトに付着していた“錆塊”のペーパーウエイト」ページより寄付へお進みください。
※返礼品ではなく、感謝のお気持ちとしてお送りしますので、長岡市民の方にもお送りできます。