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鳥取市鹿野町を演劇を中心とした創作と交流による「出会いと発見」の場に!

カテゴリー:まちづくり 

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寄付金額 3,879,000

38.7%

目標金額:10,000,000

達成率
38.7%
支援人数
87
終了まで
受付終了

鳥取県(とっとりけん)

寄付募集期間:2023年9月21日~2023年12月31日(102日間)

鳥取県×特定非営利活動法人鳥の劇場

プロジェクトオーナー

鳥の劇場は2006年以来、「演劇」を地域に根付かせる活動を継続し、現在では子どもからお年寄りまで、多くの人が劇場の活動に関わってくれています。
今回寄付をお願いするのは、この活動をさらに発展させるため、新棟「アネックス」を中心に施設全体を生まれ変わらせるプロジェクト。
創作・交流・倉庫機能等を併せ持った施設の新設により、次の二つを目指します。
1 劇場としての創作機能をさらに高める
2 コミュニティーのみなさんにも創作や交流の喜びをもっと味わってもらう

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

1. 寄附目標額は1,000万円

この寄付が目標とするのは、計画全体の中で鳥の劇場が主体となって行う新施設建設のための費用の調達です。総工費およそ2億円の多くは、国や鳥取県・鳥取市が補助をしてくれます。しかし鳥の劇場にも負担があり、自己資金や融資などを通じて調達しても準備が難しい1,000万円について、みなさんにご寄付をお願いするものです。目標額を越えた場合、新施設のための機材や劇場機材の一層の充実に充てさせていただきます。

施設の設計は、国内外で活躍する建築事務所アトリエ・ワンにお願いしています。地元の木材を可能な限り使い、石油由来の資材をなるべく使わず、解体される古い校舎の木材や建具なども活かしながら行う、地域の資源・過去の地域の物語を踏まえた創造と交流の場の建設です。
工事着工は2024年春以降、24年度内の完成を目指して進めます。そのためには、2023年度内に資金的な目処を立てなければなりません。そのために2023年12月末日を目標として寄付をお願いすることとしました。

2. 新施設をこう生かします

・鳥の劇場の創作の基盤として

新施設では、大道具製作・各種塗装・衣装製作・打ち合わせや録音等、創作のための空間が機能的に整備され、衣装・小道具等のための倉庫空間も確保されます。また、従来手ぜまだった劇場の楽屋も使いやすい空間として必要な広さが確保されます。

人気演目 三島由紀夫近代能楽集『葵上』

・創作体験の場として

演技や戯曲の講座など、演劇そのものを体験してもらうための機会提供を、鳥の劇場では以前から行ってきました。今回の建設を機に、さらにプラスして、演劇上演を支える、セット・小道具・衣装などの創作環境を、一般の方に使ってもらう機会も作ります。
物作り体験ワークショップなどを実施し、木工体験、衣装づくり体験、塗り替え体験、映像製作体験などを楽しんでもらいます。
物を作ることには独特のワクワクがありますが、会場や道具があれば簡単なことも、自宅でやろうとするとものすごく大変というのはよくあることです。この新施設の創作環境を使ってもらうことで、多くの人がそれぞれの創造性を発揮し、ワクワクを存分に味わい、それを通じて自分の素晴らしさを確認し、他の人の素晴らしさに出会うというのが創作体験の場づくりのねらいです。

鳥の演劇祭でのTUPERA TUPERAによるワークショップ

・食を通じた交流の場として

交流棟にはキッチン機能を備えます。地元食材をおいしく食べるための料理教室などが、ぜひ開催できたらと考えています。さらに、外国から演劇人が来た時に、その国の料理を作ってもらったり、鳥取のものをその人たちに振る舞うという食の交流も展開したいと考えています。週末を中心にして地元のおいしい食材を生かした小さい食堂として営業できてもいいかもしれません。
この空間は、畳もあるので、来訪中の俳優やスタッフの短期滞在場所としても利用します。共に作り、共に食べるということは、特別に親密な交流で、それが人の距離をさらに近づけます。この空間は、静かな出会いの場として発展させていきたい場所です。

2018年5月公演時に開催された親子による「ちまきづくり体験」

3. 設計者アトリエ・ワンより

鳥の劇場は、荒鷲が両翼を広げたような美しい山容で鳥取県東部地域の人々に親しまれている鷲峰山のふもとにあり、廃校になった小学校と幼稚園を劇場に変えて、2006年から演劇活動を行っています。演劇にはその活動を下支えする、大道具、小道具、衣装などの作業場、倉庫、楽屋、音響室などが必要であり、これまでは旧校舎の一部を利用して作業を行ってきましたが、耐震性の問題から2022年に建物が解体されることに決まりました。鳥の劇場は、かねてから訪問客や地域住民などがふらっと裏方に立ち寄れて作業を見学したり体験したりできるような地域に開かれた場をつくりたいと考えていたため、これを機に、そのような場となる新棟「アネックス」を、劇場の南側に旧校舎の解体工事と並行して段階的につくることにしました。

芝生広場からみた劇場、アネックス

アネックスは、ひとつながりの倉庫と作業場に大きな屋根をかけた構成とし、鷲峰山麓で育った杉の丸太を柱や梁に積極的に利用します。アネックスと劇場の床をフラットにつなぐウッドデッキは、アネックスの各作業場と直接つながり、屋外作業を誘発するとともに、異なる時期に建てられた複数の棟を統合します。芝生広場からみた旧園舎を含む全体形は、鷲峰山のシルエットを写したようになります。
また、ウッドデッキを挟んで東側に多目的利用できるフリースペースを配置し、キッチンのある土間と畳敷きの小上がりを設け、コミュニティキッチンなどを設けます。

アネックスとフリースペースの模型写真

アネックスを訪れた人々は、大道具の組み立てや衣装の針仕事をしているスタッフを間近に見ることができます。アネックスは、これまで裏方として隠されていた活動をひっくり返して地域にひらく場です。そこでは、その場に備えられた工具やミシンなどの道具が借りられ、訪問客や地域住民がスタッフといっしょに教え合いながらDIYができる場、「ツール・シェッド」となることを期待しています。
倉庫の棚や建物をつなぐウッドデッキや建物の仕上げの一部は、劇場のスタッフや地域の人と一緒につくる普請的な方法を取ることによって建設の過程も共有できたらよいと考えています。

劇場とアネックスをつなぐウッドデッキ

普請的な方法とは、専門家だけではなく一般の人も建設に参加できる方法で、その昔は寺社などの建設や茅葺き屋根の葺き替えに際して、お金や材料、手、食事を持ち寄ることで、建物を地域のものにしていくとともに技術を伝える文化として、人々の暮らしの中に息づいていました。鳥の劇場も単に演劇を見せる場ではなく、地域の人たちと作り上げていくものにしたいです。

また旧校舎には、まだまだ使えるものがたくさん残されています。懐かしさを覚える木製建具や今では入手が難しい立派な木材を使った棚、洗練されたデザインの窓サッシなど、これらのものを校舎が解体される前に救出し、アネックスのデザインに取り入れます。

全体イメージ

旧校舎を解体することでグラウンドと鹿野城址がつながり、かつての城下町としての一体感が戻ってきます。グラウンドは地域住民のための広場となり、散歩、レクリエーション、地域の運動会、お花見などの場となります。イベント時にはグラウンドの一部を駐車場として利用することもできます。旧校舎跡地の一部には屋外舞台を設け、鹿野城址を背景にした野外劇も行います。

4. 寄付の使途

寄付をお願いしたいのは、特定非営利活動法人鳥の劇場が主体(施主)となって行う新施設建設のための費用の調達部分についてです。総工費はおよそ2億円で、その多くは、国や鳥取県・鳥取市が補助をしてくれます。しかし鳥の劇場にも約2,000万円の負担があり、自己資金や融資などを通じて調達をしても準備が難しい1,000万円について、みなさんにご寄付をお願いします。

1,000万円という目標金額は、必要最小限の設定です。達成に向けて、寄付の輪を広げていただくことを一人でも多くのみなさんにお願いできれば幸いです。

目標額を達成できた場合、超過額は各種必要備品の整備に充てていきます。新施設で使用する工具や道具(キッチンのための備品等も含む)、野外劇場のための機材や備品などにより、活動の質を一層高め、皆さんに楽しんでもらいやすい環境をつくります。

5. 最後にあらためて

地方に文化芸術をという掛け声は、1980年代末頃から積極的に叫ばれ始めました。当時はバブル経済の中で公共文化施設の設置に重点が置かれ、内容のことは後回し、あるいは東京から買えばいいという意識でした。
30年以上の時を経て、状況は大きく変わりました。グローバル化、少子高齢化、地方の衰退、慢性的な不況などの現状が、発展が疑われていなかった日本という国、それが前提としていた東京と地方という役割分担、生産と消費中心の社会のあり方を大きく揺るがしています。

人気演目『イワンのバカ』

今、私たちは、人間を支えるのにはもちろんたくさんの物が必要ですが、それと同じだけ精神・心についても大切に考えなければならないという時代に立っています。人間を見つめ、時代や社会について思いを巡らせ、過去を考えることを通じて未来を考える。表現することを通じて自分の可能性を知り、他の人の表現を通じて人間の可能性や深みを知り、自分や郷土に誇りを持ち、他の人のいろいろな生き方を寛容に受け止め、他の地域、他の国や他の文化にも思いを寄せ、他の人や遠い場所の困難にも関心と共感を持つ。他者を排除するのでなく、他者のためにできることがあればやってみる。

子どもも楽しめる上演『アナンシと5』とワークショップ
人気作品『どろぼうがっこう』県内出張公演とその後のワークショップ

そういう精神のあり方や行動の実践を積み重ね発展させる具体を作る挑戦として、私たちは今回の施設を位置付けています。今回の寄付は、施設についてのお願いですが、施設を作ることが目標ではありません。人間が支える人間のためのシステムを発展させ継続させていくための環境を求めているのです。

演劇、コミュニティー、芸術、鳥取、エコ、人材育成、さまざまな切り口でみなさんに関心を持っていただき、可能ならご寄付を、そしてさらに可能なら寄付の輪を広げていただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

障がいのある人とない人がともに演劇を作るプロジェクト「じゆう劇場」
演劇を使った表現ワークショップ「トリジュク」
  • 2023年12月19日 18:26

    みなさまのお陰で31%を超えました!

    応援してくださったみなさま、誠にありがとうございます!
    目標金額まであと6,831,000円となりました。(12月19日時点)
    残りの募集期間も頑張ってまいりますので、ぜひお知り合いやご友人に本プロジェクトを紹介いただけますと幸いです。
    引き続きよろしくお願いいたします。

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鳥取県

・この寄付金は、特定非営利活動法人鳥の劇場が実施し、鳥取県が認定した地域の課題解決事業「鳥取市鹿野町を演劇を中心とした創作と交流による「出会いと発見」の場に!」に活用されます。
・この寄附金は協賛金として寄付額の80%を「特定非営利活動法人鳥の劇場」への支援に充てさせていただきます。(寄附額の20%は寄附募集に要する事務経費に充てさせていただきます。)
・特定非営利活動法人鳥の劇場からお礼状、活動報告等を送付させていただきます。