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渋谷区「誰ひとり取り残さない。フードバンクで食の支援と、切実なニーズの調査を」

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 4,130,492

10.3%

目標金額:40,000,000

達成率
10.3%
支援人数
84
終了まで
受付終了

東京都渋谷区(とうきょうと しぶやく)

寄付募集期間:2022年11月10日~2022年12月31日(52日間)

東京都渋谷区NPO支援×認定NPO法人フードバンク渋谷

プロジェクトオーナー

渋谷区内を拠点に活動する認定NPO法人の活動を支援するため、ふるさと納税を通じて集まった寄附金を認定NPO法人へ交付します。(注)
近年、多様化、複雑化する社会の中で、NPO等の非営利団体が行う活動の重要性が高まっています。特に認定NPO法人はNPO法人の中でも、運営及び事業活動が適正であって、公益の増進に資するものとして所轄庁の認定を受けています。社会課題の解決に取り組む、これら認定NPO法人の活動を支援することは、社会全体の公益の増進や、より暮らしやすい社会の実現につながるものです。
皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
(注)渋谷区から認定NPO法人へ寄附金を交付する際、募集に要した費用を差し引いた上で交付します。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

渋谷で生きる誰ひとり、取り残さない!

渋谷で暮らす人たちの見えない生きづらさを発見する。

「死にたい」。目の前の子どもに突然そう言われたら、あなたならどうしますか?
私は居ても立っても居られなくなり、自分には何ができるのだろうかと考え、行動を始めました。

「フードバンク」は食品を集めて、食品を必要としている人に渡すというシンプルな活動です。
ですが、食品を渡すことを手がかりに沢山の出会いが生まれ、食品を渡したその後も関係性は続いていきます。

活動を続ける中で様々な家庭の複雑な事情があり、生きづらさを感じつつも、制度の狭間でどうしたら良いのかわからず、声をあげる術もない人たちがたくさんいる事を知りました。
知るというのは支援の始めの一歩ですが、地域全体で見ると知ることができる機会はとても少ないのが現状です。

そのような見えない生きづらさを知り、サポートにつなげたいという思いから、この度クラウドファウンディングに挑戦する事になりました。今後も企業や個人から食品を集め、継続的な食の支援を行うための広報や体制の基盤強化と、通常のフードバンク活動では知ることが限られている、困窮世帯の切実なニーズを拾うために調査を実施します!

「渋谷」と聞いたら渋谷駅周辺をイメージする人がほとんどかと思います。
しかし、渋谷区は思いのほか広域で、高級住宅が立ち並ぶ地域もあれば、古い家屋が密集している地域もあります。
ちなみに公立中学に通う子どもの約30%が就学援助を受けています。
渋谷区は世帯の平均年収が高い地域なので、低所得の方々は目につきにくいのかもしれません。

生活コストが高い渋谷になぜ住み続けるのでしょうか?
話を伺うと、様々な止むを得ない事情がある事を知りました。

区外の保育園に入園するには一旦仕事を辞めなければなかったり、勤務先の近くでないと子どもがひとりで居る時間が長くなってしまったり、障害を抱えた子どもの通院など、引っ越しを考えたけれどもできない方々がいました。毎日が精一杯で心身ともに疲弊した状態では、ゆっくりと立ち止まって生活環境を見つめ直す事すらできません。

渋谷という地域に取り残されてしまっている人はいないでしょうか。
令和5年度、私たちは、地域ぐるみで食の支援と実態調査に取り組んで参ります。ぜひお力をお貸しください!

認定NPO法人 フードバンク渋谷
事務局長 久保田寿江

フードバンクは「支援の入り口」

食の支援だけでは、解決はできません。

『フードバンク渋谷』は、海外のフードバンクを支援していた渋谷区のキリスト教会『キングダムシーカーズ』が、「日本にもこういう活動が必要」と感じて 2016 年から、教会に訪れる人の中で生活に困った人を対象に食糧支援活動を行なったのが設立のきっかけです。
その後、フードバンクの活動とそれを支える組織の必要性を感じ、教会のメンバーを中心に渋谷を拠点とした NPO 法人「フードバンク渋谷」を設立。
渋谷区とも連携して活動範囲を地域にも広げ、渋谷区内の公共施設で食品の配布・提供を行ってきました。その後、活動が認められ、2021 年 9 月に東京都の「認定 NPO 法人」となり、同年11 月には「渋谷サステナブル・アワード 2021」の大賞を受賞する事ができました。

設立当初はフードバンクの利用者は40 代から50 代の非正規雇用の単身男性が多かったです。
不安定な環境で働いている方たちはケガや病気などで働けなくなると、すぐに生活が困窮してしてしまいます。コロナ禍で利用が増えたのがシングルマザーなど「ひとり親世帯」。
その後、コロナ禍の直撃を受けて仕事が激減した自営業者の方々、外国人留学生、最近は若い人の利用も増えてきました。
渋谷区の場合、家賃が他の区より高いケースが多く、一般的な「相対的貧困」のライン(=1 ヵ月の所得)がおよそ 10 万円を上回っていても、困窮状態に陥ってしまうケースが多々あります。

渋谷区内の公共施設などで食品を配布する「フードパントリー」を月に5回。
ひとり親世帯を対象とした「親子カフェ」を月2回実施しています。
今年度は6月より児童扶養手当を受給している世帯を対象に、食品を宅配でお届けする「こども宅食」も実施(520世帯の申込みがありました)しました。
今後も継続的な食の支援を行うために、企業や個人から食品を集める広報や体制づくりに力を入れていきます。
昨年度のフードバンク利用者は実数で166世帯でしたが、その中で詳しく世帯状況を把握できたのは15世帯ほどでした。食の支援だけでは解決できない複雑な事情を抱えている家庭が多く、食の支援の続きとして行政機関につなげてきました。
セーフティネットの狭間で困難を抱える方々にはきめ細かな支援の必要があり、今年度から『フードバンク渋谷』でも、学習支援団体と連携した居場所事業を新たに始めました。
しかし、まだまだ利用者全体に対して体系だった切実なニーズのヒアリングができていないのが実情です。

渋谷区には約23万人の方が暮らしています。その中で外国籍の方は約1万人。
約2%の方々が低所得世帯ですが少数派のゆえに取り残されてしまっている方はいないでしょうか。

渋谷区には様々な社会的課題の解決に向けて地域で地道な活動をされている社会活動団体がいくつもあります。その方々と連携し、これまで見えてこなかった体系的な実態調査を実施します。

親子カフェ「プチ夏祭り」にて
こども宅食「お米で応援プロジェクト!」ボランティアのみなさん

寄附金の使い道

皆さまからいただいたご寄付は、大きくは「フードバンクによる食の支援」と「区内の関係者と連携した実態調査」に必要な資金に活用させていただきます。

(1)フードバンクによる食の支援:1,000万円
フードパントリー(年60回)、親子カフェ(年24回)、こども宅食(約600世帯)の実施にかかる
①⾷料購⼊費(栄養バランスを良くするための買い⾜し)②配送費 ③スタッフの⼈件費 ④⾷品を保管する倉庫費⽤ ⑤印刷費など

(2)区内の関係者と連携した実態調査:3,000万円
①対象世帯(約3,000世帯)へのアンケート調査及び対⾯インタビュー調査(年2回)にかかる⼈件費
②アンケートの設計、調査を元にしたデータ分析及び報告書作成費など

なお、目標金額に達しなかった場合は、自己資金からの捻出や、プロジェクトの内容を見直した上で、それぞれ実施します。
⽬標⾦額以上の寄付をいただいた場合は、継続的な⾷の⽀援をはじめ、困窮世帯の⾒守りや各種⽀援の財源として活⽤させていただきます。

最期まで安心して住めるまちへ

「独りじゃない」と思えるまちをつくりたい!

以前、フードバンク利用者で、50代の単身の男性がいました。頼れる人がなく、身元保証人の必要があるということで『フードバンク渋谷』の連絡先がその方の緊急連絡先となりました。ある日、その方が部屋で孤独死したと警察から連絡が入りました。とても悲しい出来事でした。

ただ、その方の最期を知れたのはある意味で良かったとも感じました。
人とのつながりがなく、誰にも知られずに孤独に最期を迎える人は、その時どんなことを思うのでしょうか。
この地域で孤独死をされる方は一体、どのくらいいらっしゃるのでしょうか?

「独りじゃない」と感じ、安心して暮らすことができるまちへ。
そのために、渋谷区23万人のみなさんがお互いを気にかける、人のつながりの仕組みを作っていきます。

食の支援と、ボトムアップ支援につながる調査を

区内の関係者と連携して実態調査を実施します

事業は2023年度に実施します。
以下のスケジュールを予定しています。

■食料支援
通年、月5回のフードパントリーを実施
6月 こども宅食申込案内の郵送 
6月〜3月 こども宅食申込・食品の発送

■「親子カフェ」
通年、隔週で実施

■区内の関係者と連携した実態調査の実施
①4月〜5月:調査方法・調査内容の設計
②6月〜12月:調査の実施・取りまとめ
・「アンケート調査」と「対面インタビュー調査」の2種類の調査を実施します。
・フードバンク渋谷で定期開催しているイベントのほか、渋谷区からの各種案内、区内団体の活動等を通じて、約3,000世帯の実態調査を実施します。
③1月〜3月:調査結果の分析

寄附者の皆様へ

-夢と希望のまちづくり実現へ-

渋谷区は、渋谷区内を拠点に活動する認定NPO法人の活動を支援するため、ふるさと納税を活用した認定NPO法人支援事業を開始しました。
NPOの活動は、福祉、教育、まちづくり、環境に関することなど、多岐に渡っており、地域や社会の様々な問題解決に取組んでいます。
私自身もごみ拾いに関するNPOを立ち上げ、長年活動をした経験から、NPOの活動が社会にもたらす力に期待するとともに、本事業によって、NPOの活動が活発化し、公益の増進や社会課題の解決につながると信じています。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

写真

(一社)TEN-SHIPアソシエーション 代表理事 戸所信貴

必要な支援につながらない人たちがいます

私たちは、渋谷区内の高齢者世帯を中心に、生活上の困りごとサポートを通じて家庭内の課題を早い段階で察知し対応する、生活相談・アウトリーチ事業を行なっています。
これまで、障害や疾病などの困難を抱える多くの人たちに出会ってきましたが、高齢者や障害者、子ども、シングルマザーなど、家庭の事情によって、抱える困難は様々です。
そして、どのような困難を抱えているかは、見た目にはわかりづらく、当事者はSOSが出せないまま、生活を成り立たせることができず、結果、貧困に苦しんでしまう傾向にあります。
そうした人は、まだまだ地域の中に潜在していると思われます。

しかし、渋谷区内の実態は誰もわかっていません。
その上で、フードバンク渋谷さんが実施されようとしている実態調査は、とても大事なことです。
生活困窮の背景にはどのような困難や課題があるのか?渋谷区内の実態を正確に把握し、的確な支援に繋げていくために、私たちも微力ながら、調査に協力させていただけたらと思っています。
困難を抱えていても、暮らし続けることができるように、皆さまの温かいご支援を心からお願い申し上げます。

NPO法人マナビファクトリー 代表 石井光生

困っているときに「困っている」と言えるまち

フードパントリーを利用している世帯の子どもたちの学習支援をしています。
世帯年収と学力格差は比例するという調査にもある通り、利用者のお子さんたちの学力は平均よりも比較的低い傾向にあります。
また、それ以上に、平均年収の高い都会の中にあって、格差を感じながら生きていくことのつらさがどれほどかということを思います。
利用者の方々の多くは、元々困窮されていたというよりも、元々は平均的な生活水準の暮らしをされていた方で、
配偶者との離別や死別などの出来事を通して家庭の経済状況の急変に遭遇されています。
決して自己責任論で済ませてよい課題ではなく、地域の力でセーフティーネットを拡充していくことが必要だと考えます。

利用者たちが後ろめたさを感じない、そのお子さんたちが自己肯定感を育み、将来に対して前向きに夢を描けるようになる、
そのようなかかわりを目指しております。
かかわる人間たちが前向きな言葉がけをし、ちょっとした変化にも気づき、認め、励ましながら伸ばしていくことで、
安心して過ごすことのできる空間を提供しています。
また、なるべくスタッフと子どもたちで食卓を囲むような時間を持ち、家族のようなかかわりを心がけ、
心理的な障壁をなくすことで、気軽に相談や雑談も出来るような関係性を構築しています。

困っている人を見過ごさない、困っていると後ろめたさを感じずに言える地域をつくりたいです。そして、生まれ育った環境や経済力に関係なく、子どもたちが将来に様々な選択肢を前向きに持てるよう、尽力していきます。

株式会社マザーディクショナリー 代表 尾見 紀佐子

こんにちは。
「景丘の家」「代官山ティーンズ・クリエイティブ」「かぞくのアトリエ」の運営をしているマザーディクショナリーの尾見です。

いつもたくさんの方にご利用いただいてありがとうございます。

施設運営をしていても、こども食堂を続けていても届かない方たち。
フードバンク渋谷の配布先として”フードパントリー”の活動を始めてから切実な状況にある方たちは、精神的にも時間的にも余裕がなく自ら情報を得ることや行動をすることが難しいということを知りました。

様々な事情が重なって、簡単に解決出来ない状況にある時、誰かに助けを求めたり、ともに支え合ったり、出来る場所があることを困っている人たちにこそ、届けたいと思っています。

ひとりで何人ものこどもを育て、ハンディキャップや、不登校のこどもとギリギリの生活をしているお母さん。病気でこれまでのように働けなくなってしまったお父さん。
受け取りに来る電車代さえ無く歩いて取りに来る方もいました。
そんな方達が毎週10組も食材を必要として、恵比寿「景丘の家」までいらっしゃいます。

外見からはわからない、それぞれの人生がある中で安心して暮らして行けるサポートの輪を、広げて行けたらと願っています。

ボランティア 越後屋 佳奈

『フードバンク渋谷』の活動にボランティアとして参加している越後谷佳奈です。普段は教育系の企業で働いています。

ボランティアに参加するまでは「渋谷で生活に困っている人なんているの?」と思っていましたが、
活動を通して「自分の目に見えるものがすべてじゃない」という当たり前のことを改めて強く認識させられました。

「経済的に苦しいのに(家賃など生活コストが比較的高い)渋谷に住んでいるなんて贅沢」だと、
私の中で無意識に抱いていた偏見があったのかもしれません。
利用者の方に話を聞くと、お子さんの事情で引っ越しがしづらい方など、それぞれが抱えている様々な事情があることを知りました。
見た目や表面的な情報ではわからない、それぞれが抱えている事情や背景を知ろうともせず、勝手に「正論」を振りかざす自分が恥ずかしくなりました。

私の個人的なことをお話しすると、長時間労働や仕事のプレッシャーが原因で体調を崩してしまい、会社を休職したことがあります。
健康に自信があり、ストレス耐性もある方だと自分では思っていましたが、ある日突然働くことができなくなりました。
どんなに頑張っていても自分では解決できない問題は起こるもので、
いとも簡単に人は「当たり前だと思っていた日常」を手放さなければいけなくなるのだと気づきました。
人生いつだって100%万全な状態でいる人は、ごくわずかだと思います。

だから、自分が経済的にも気持ち的に余裕があるときだけでもいいから、
今、困っている人たちのことをまずは知る。そして出来る範囲で行動してみる。
ボランティアや寄付はそれくらいカジュアルでいい。そんな気持ちで私自身は取り組んでいます。
渋谷が抱えている課題にちょっとでも関心を持っていただけたら、とてもうれしいです。

アルバルク東京 ザック・バランスキー選手

みなさんこんにちは。
男子プロバスケットボールBリーグ「アルバルク東京」背番号10番のザック・バランスキーです。
いつも応援ありがとうございます。
毎試合見に来てくれる人が増え、チーム、ファン、WEの一体感がより強まっていることを感じ、今まで以上に後押しをもらっています。

アルバルク東京では、社会的責任プロジェクト「ALVARK Will」をPlanet、People、Peaceの「オフコートの3Point」を軸に、各分野における地域社会に根差した社会課題・社会問題の改善に努めています。
2022年10月15・16日の群馬クレインサンダーズ戦では、フードドライブを実施し、渋谷区社会福祉協議会様を通して、フードバンク渋谷様に、食品や文房具を寄付しました。

今回、フードバンク渋谷様から、私たちのホームタウン 渋谷のまちにも、食べる事に困っている子どもたちがたくさんいる事を聞きました。
アルバルク東京の活動が、実際に近くにいる子どもたちの手助けになっているとも聞いていますが、まだまだ困っている子どもたちがたくさんいて、ちょっとでも力になれたらいいなと思っています。
そのためには、まずは「知る」ことが大切だと思います。アスリートとして、スポーツだけでなく、地域課題も積極的に発信し、より多くの方に知ってもらいたいです。
そして、1人ひとりの想いは小さくても、多くの人が集まればより大きなものになるので、人と人のつながりを大切にして、人を思いあいながら生活していきたいです。

スポーツを通して、渋谷でやっているバスケットボールを通して、人を元気にするだけでなく、困っている人も助けられるといいな。
応援してくれる人も、WEのひとつなので、みんなでちょっとずつ、小さな思いを繋げたら、多くの人を助けることにつながると思います。

僕たちと一緒に、子どもたちに笑顔と希望を届けませんか。
ご協力よろしくお願いいたします。

アーバンファーマーズクラブ 代表理事 小倉崇

あなたの思いが未来を育てる種となる。
さあ、みんなで社会を育みましょう!

渋谷区を拠点に、都会でも実践可能な農的な暮らし=アーバンファーミングを推進する活動をしています、NPO法人『アーバンファーマーズクラブ 』代表理事の小倉崇です。

『アーバンファーマーズクラブ 』は、原宿や、渋谷、恵比寿など都会の象徴のような場所に畑を作り、そこで地域で暮らす人と働く人が畑でつながるコミュニティを生み出し、四季折々の野菜や果物やお米、最近ではワインやビールの原料となるホップまでもたくさんのメンバーたちと一緒になって育てています。

自分たちで育てた作物は、それを育てたメンバーたちで美味しく料理して食べていたのですが、『フードバンク渋谷』さんの活動を知り、コロナ禍で日々の食事に困窮されている方々が増えている現実にも直面し、江戸時代の長屋ではありませんが、自分たちで育てた野菜やお米をおすそ分けさせていただくようになりました。

実際に「サラダがすごく美味しかった」とか「収穫したてのイチゴを初めて食べて感激した」と言った方々の声を聞くと、今度はもっと美味しいものを食べてもらいたいと思い活動の励みにもなっています。フードバンクの活動は、未来の社会を育てるために蒔く一粒の種だと思います。みなさんの思いも種となります!力を貸してください。

母子生活支援施設 施設長 加藤博文

母子生活支援施設の施設長の加藤です。
母子生活支援施設は、「子育て支援を進めながら、母子の生活と自立を支援する施設」です。さまざまな事情で入所されたお母さんと子どもに対して、心身と生活を安定するための相談・援助を進めながら、自立を支援しています。

2020年から突然始まった新型コロナウイルス感染症の流行における様々な困難な局面に対して、フードバンク渋谷の久保田さんを始め、関係各所のスタッフの皆様から当施設入居者へ大変多くのご支援をいただきました。
コロナ禍での失業や大幅な収入減少、休校に伴う食費負担の増加等で困っている世帯に手を差し伸べ支えていただき、どれだけ助けられたことか…。お母さんからも本当に多くの感謝の声をいただきました。施設を代表いたしまして、感謝申し上げます。

当施設は、様々な課題を抱え、支援の必要なお母さんとその子ども達が暮らしています。
施設を利用できる短い期間で、子どもを抱えて生きていく強さを身につけなければなりません。そのような生活のなかで、自分たちを気遣ってくださる方々がいるということだけでも、お母さんや子ども達の気持ちは温かくなり、自立への大きな原動力となります。
今回のクラウドファンディングをはじめとして、多岐にわたる活動の輪が、これからより多く広がっていくことを心より願っております。

利用者の声 福島和美

私にとって、『フードバンク渋谷』は
「食」の支援だけではなく「孤独」を救ってもらった場所

『フードバンク渋谷』を初めて利用したのは2年前、区役所からの「ひとり親」宛のお知らせに同封されていた「フードパントリー」の案内がきっかけでした。

なぜ利用しようと思ったか、それは、出産前から事情があり渋谷区に1人で暮らし、まとまった引越し費用を用意することもできず、貯蓄を削り、給与の殆どが毎月の家賃で消えていく…そんな生活を送り、この先どうしようか、毎日答えも出ないことを独りで考えているときでした。
何か少しでもこの環境と違う、新しい人に会いたい、それくらいの気持ちで利用申込みをしました。

実際に利用した際、事務的ではなく、生活の一つ一つの問題点や、今の不安、悩み、この先のこと、色々なことを聞いてくださり(もちろん任意ですし、はじめにヒアリング可能かも確認してくださいました!)区役所の利用可能な制度やサポートをご案内・ご紹介していただきました。

私1人では得ることのできなかった情報や、区役所と連携しているからこそのサポートがここにはありました。
サポートを受けることが時には負担になる方もいると思います。私も初めはそうでした。
悩んでいるからこそ人に話せない、苦しいからこそ「助けて」と言う一言がでない、助けてもらうことが相手の負担になるのではないか?それが更に自分の負担になる、そんなふうに思うこともあるかもしれません。
しかし、『フードバンク渋谷』ではどんなことも話してみても良い、想像していなかった、安心する場所なんだと何度も利用させていただき知ることができました。
いつもボランティアの方たちは「ただの食品を取りに来る人たち」とは見ていません。
利用者の方々の生活や心のサポートで、できることはないか。そんな風に考えてくださっていました。

そして初めての利用から2年が経った今、実際に渋谷区でのサポートを受け、生活を立て直すことができています。
まだまだ子供も小さく、先は長いです。しかし『フードバンク渋谷』を利用させていただいていなければ、生活拠点の見直しや、今の仕事への転職のきっかけもなかったかもしれません。

初めのきっかけは「食品」の支援を受けることでした。けれど、私はここでこれまでに抱えていた「孤独」というどうしようもない問題から抜け出していることに気がつきました。
まだまだ『フードバンク渋谷』の取り組みや支援を知らない方も多いです。
1人でも多くの方々に、『フードバンク渋谷』の取り組みを知っていただき、1人でも多くの方が安心して希望を持って生活を送れるようになってもらえたら嬉しいです。
どうか、ご支援のほど、よろしくお願いいたします!

いちごアセットマネジメント株式会社

代表取締役社長 スコット キャロン

皆さま、こんにちは。いちごアセットマネジメントのスコット キャロンと申します。
社名である「いちご」は、「一期一会」に由来します。日本に在住し30年超、人生の大半を日本で過ごしており、優しく、真面目で、礼節を重んじる日本の皆さまを深く尊敬しています。これまで、多くの日本の皆さまに大変お世話になってきました。その優しさに心から感謝するとともに、全力を尽くしてご恩返しをさせていただきたいと考えています。
そのため弊社では、生活に困難を抱えている方々に向けた社会貢献活動に力を入れており、特に日本の未来を支えたいという思いから、セーフティネット整備や就学支援などに注力しております。
フードバンク渋谷様をサポートさせていただくことにより、切実な状況にある方々に寄り添い、生活の支援とセーフティーネットを提供することは大変意義があります。心と身体のセーフティネットの構築を目指すフードバンク渋谷様のお取組みにご賛同、ご協力のほどお願い申し上げます。
より明るい日本、より優しい社会へ、ぜひ皆さまと力を合わせて取り組ませていただけますと幸いです。

ブルームーンデザイン事務所 中川たくま

『ブルームーンデザイン事務所』の中川です。様々な領域を横断しながらコンセプトづくりと、社会問題に取り組むNPOのデザインサポート、より良い環境・関係づくりのためのコミュニケーション・デザインを手がけています。以前、『フードバンク渋谷』さんのロゴデザインをさせて頂きました。コンセプトは、見落とされている事を見つめるように見えないところでフードバンクの「F」を、見えているところでフードバンクの「B」を。ハート(思いやりや親切心)と、困難な状況下にある誰しもを迎える(抱きしめる)さまも表しています。

コロナ禍以降、カート・ヴォネガットの「 common decency(ありふれた親切)」と言う言葉が心にとどまっています。「どうか、愛をちょっぴり少なめに、ありふれた親切をちょっぴり多めに。短い期間でも、非常に長い期間でもいい、わたしがだれかを大切に扱い、そして相手もわたしを大切に扱ってくれた、というようなこと。愛は、必ずしもこれを関わりを持つとは限らない。」

渋谷のまちが、ありふれた親切で溢れ、困難な状況下にある方たちの状況が少しでも変わっていく事を願っています。

現在進捗情報はありません。

東京都渋谷区

海外からも注目されるスクランブル交差点、渋谷センター街や原宿といった若者のファッションや流行発信の街というイメージが強い渋谷区ですが、 裏渋・奥渋エリアや広尾、代官山、恵比寿といった大人の雰囲気が漂う街や、笹塚・幡ヶ谷・初台地区等の人情味が漂う街、 緑に囲まれて文化・歴史を感じる代々木・千駄ヶ谷地区など、様々な魅力にあふれています。
また、100年に一度とも言われる渋谷駅周辺のまちづくりも現在進行中です。いつの時代も文化の発信地である渋谷区の魅力を体験・お楽しみいただけるよう皆様のお越しをお待ちしております。