孤立状態にある人を「地域」で支えるプロジェクト
カテゴリー:まちづくり
寄付金額 1,258,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 125.8%
- 支援人数
- 83人
- 終了まで
- 受付終了
島根県雲南市(しまねけん うんなんし)
寄付募集期間:2022年10月3日~2022年12月31日(90日間)
公益財団法人うんなんコミュニティ財団
新型コロナウィルスの蔓延は、誰にも頼れず孤立してしまう深刻な社会を改めて私たちに突きつけました。
「保育園が休園になり働けず困っている」「サロンが開催できずお年寄りが心配」など、うんなんコミュニティ財団にも多くの声が寄せられました。また、困っているけど声が出せない「孤立」した人に想いを馳せながら、繋がり支え合おうとする市民もたくさんいます。
孤立は、当事者もサポート内容も多様なため、支援団体がそれぞれの強みを生かしながら分野を横断して取り組むことが必要です。その課題に挑戦する市民や団体の「地域全体で支え合いたい」をうんなんコミュニティ財団がサポートすることにより、誰もが自分の力を発揮しながら支え合う仕組みを作り、誰一人取り残さない豊かな社会を目指します。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
誰もが孤立を感じず生きることができる地域に!
地域全体で支える「孤立」
現在、誰にも頼れず孤立してしまう孤立当事者の多くは「行政制度の狭間にいる」「複数の困難を抱えている」という状況です。行政や多くの支援団体等が懸命に活動をされる中でも、なお、つながることができない人たちです。特に2020年以降、新型コロナウイルス蔓延に伴い社会活動が制限され、孤立当事者が増加しています。孤立から生まれる心身の病気や経済的困窮などの課題も深刻になりました。
一方、市民有志642人で市民活動を支援するために発足したうんなんコミュニティ財団では、2020年に実施したアンケート調査やヒアリング調査、意見交換の場を経て、休眠預金を活用し(※)、孤立する子ども、産前産後の母親、外国人・外国にルーツを持つ子どもへの支援団体に支援をさせていただいています。
(※)休眠預金等活用事業:「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度が2019年度から始まりました。(https://www.janpia.or.jp/kyumin/)2020年に東近江市、南砺市、雲南市の3つの市民コミュニティ財団でコンソーシアムを組み、資金分配団体として採択されました。3市で11団体に助成させていただいています(うち雲南4団体)。
支援の3テーマと対象者
(1)子ども
・社会教育にアクセスできず孤立する子ども(約50人)、その家族等
・学校で学びづらさを抱え孤立する子ども(約30人)、その家族等
(2)孤立する産前産後の母親(約840人)、地域住民等
(3)孤立する外国人、外国ルーツの子ども(約30人)、地域住民等
しかし、まだまだ支援は充分とは言えません。
上記の活動を一層、充実したものにしていくこと。
「孤立」という課題の解決に挑戦したいという市民をもっと多くしていくこと。
私たちの挑戦を市外にも情報発信し、私たちが他者から学ぶこと。
これが私たちの挑戦です。
孤立を地域で支えるために
コロナ禍の困難を越えて、人や地域と繋がることができる地域に!
活動をする中で困難なことの一つに「孤立状態にある人(当事者)と繋がる」ことがあります。孤立状態にある人が、自分で情報を見つけ、直接支援団体に連絡をするということはほとんど無いためです。
一方で、当事者家族やその友人、自治会の人等複数の「地域のキーパーソン」を介することでその困難を乗り越え、当事者と支援団体が繋がることができている事例が複数あります。しかし、既存の当事者支援等の活動に加えて、地域のキーパーソンとの繋がりを作る新たな活動を実施することが困難な支援団体もあるのが現状です。
そこで、地域のキーパーソンと雲南の孤立支援団体が繋がる・お互いに知る機会を作ることで、当事者が孤立せず、地域で繋がり支え合う状態を目指します。
【活動内容(予定/2022年度までの実績をもとに活動します)】
・孤立に関する調査研究
・地域のキーパーソンとの繋がりづくり
- 孤立当事者への支援について、目的・現状・課題の共有など
・地域のキーパーソンと雲南の孤立支援団体が繋がる・知る機会づくり
- 孤立支援団体の視察ツアーや意見交換会の実施など
・孤立支援をテーマとした「うんなん課題共有会議」の開催
・行政、既存団体との連携・ネットワークづくり
【寄附金の使い道】
事務局人件費:雲南市において孤立する人と地域を繋ぐための体制づくり
※目標金額に達しなかった場合
規模を縮小し、ハブとなる組織・組織を中心に体制づくりを実施します。
※目標金額以上が集まった場合
雲南の課題解決に取り組む活動団体への支援に活用させていただきます。
「あの人に聞いてみよう」と安心できる地域に
孤立当事者を地域に繋ぐことで、以下の地域になることを目指します。
・困った際に躊躇なく頼れる地域の人の顔が浮かぶように、孤立を感じず安心して暮らせるようになる。
・自分の力が発揮できている、生き抜く力を得ることができる、地域に役割があると感じるようになる。
・地域内で孤立に関する課題の認知度が上がり、賛同協力をする人が増え、活動が促進される。
また、以下の数値を目標に取り組んでいます。
(1)孤立当事者へのアウトリーチ、支援ができている人数:680人
(2)孤立当事者への継続支援ができている人数:650人
(3)孤立当事者と繋がっている地域や団体数:60
孤立支援に携わる方の思い
一般社団法人みかた麹杜 佐佐木さん
多くの方に障害の特性を知ってもらいたい!
私たちの法人では、学校で学びづらさを抱え孤立する子どもやそのご家族等への支援をしています。
学校での学びづらさや過ごしづらさの背景には、LD(学習障害)やHSP(非常に感受性が強く敏感な子ども)、ASD(自閉症スペクトラム)などがありますが、外見からは障害が分かりにくいため、学校や家庭において障害の特性や対応法の理解が遅れがちです。また、その子どもが不登校になることも多く、受容することが困難な親御さんは、祖父母や周りの人にも相談ができず孤立してしまうという現状もあります。
私たちは、そのような孤立当事者の子どもやその保護者が、同じように悩む先輩や、当事者について理解のある地域とつながることで未来への希望が持てる地域を目指しています。今まで、当事者支援のほかに、地域で障害や特性についての勉強会の開催を各地区で開催するなど、障害の特性を知ることや理解してもらう機会を増やしたり、当事者と繋がることも増えてきました。
今後、うんなんコミュニティ財団と連携しながら、地域の既存活動団体との繋がりを増やし、当事者と繋がる・繋がり続ける支援体制を作っていけたらと思います。
地域自主組織「新市いきいき会」郷原さん
誰もがいきいきと暮らせる地域に!
雲南市には30の「地域自主組織」があります。
地域自主組織は、概ね小学校区単位で編成されている住民組織で、交流センターを活動拠点として、地域づくり・地域福祉・生涯学習の3分野を中心に多岐にわたる活動をしています。例えば、独居高齢者や高齢者世帯の支援では、移動が困難な高齢者を対象に買い物支援、社会福祉協議会と連携した配食など、各地域でニーズに沿った活動をしています。
新市地区では、外国人住民を対象に、日本語サロンを開催したり、多文化共生まちづくり団体に一緒に訪問して顔を合わせる機会を作ったりしています。
地域自主組織は地域の人と人を繋ぐハブの役割があります。各支援団体と連携し、孤立当事者が誰かと繋がったり、楽しめる場や活躍の場を作ることで、地域住民の誰もがいきいきと暮らせる地域になるよう取り組んでいきたいと思います。
うんなんコミュニティ財団 石原
誰も取り残されない地域を目指して
うんなんコミュニティ財団は2020年に642人の設立発起人からの志金により設立されました。2019年の財団設立準備の段階から、「孤立をなんとかしたい」「誰も取り残されない地域にしたい」という声を市民の方々からいただいていました。
雲南市内には、孤立当事者の方をサポートされている個人や団体が前述の休眠預金助成先の当事者支援団体以外にもたくさんあります。雲南市内で連携するネットワークを広げて「総働」の体制づくりに寄与することで、設立前から声として上がっていた「誰も取り残されない地域」を目指して活動をしていきます。
寄附者のみなさまへ
「寄附」でプロジェクトにご参加ください!
今まで孤立し生きづらさを抱えていた人たちが、頼れる地域の人の顔が浮かべることができ、「あの人に聞いてみよう」と実際に相談することができる。「会に参加してみよう」と行動したり、「こんなことをやってみたい」と挑戦したりすることができる。私たちは、誰もが自分の力を発揮しながら、安心して暮らすことができる社会を実現したいです。
そのために、孤立当事者が周りの方や支援団体、地域と繋がり、地域全体で支え合っていくことが不可欠です。
この地域総働のチャレンジに、ふるさと納税という形で、ぜひ一緒にご参加ください。
どうぞよろしくお願いします。
現在進捗情報はありません。
島根県雲南市
雲南市は、島根県の東部に位置する人口およそ3万6千人のまちです。
2004年に6つのまち(大東町・加茂町・木次町・三刀屋町・吉田村・掛合町)が1つになって誕生しました。
「雲南」という名前は。旧出雲国の南に位置していることに由来し、古くからこの地方の呼び名として親しまれてきたことから名づけました。
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