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学びのチャンスをすべての子どもへ|言葉の壁でつまずく子どもをなくしたい!

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 355,000

7.1%

目標金額:5,000,000

達成率
7.1%
支援人数
13
終了まで
受付終了

埼玉県越谷市 (さいたまけん こしがやし)

寄付募集期間:2022年9月1日~2022年11月30日(91日間)

越谷市NPO等支援×一般社団法人多文化共生コスモ越谷

プロジェクトオーナー

外国にルーツのある子どもたちの「言葉の壁」をご存じですか?外国にルーツのある子どもたちは、半年ほどで、ある程度の会話は出来るようになりますが、学習面の言葉はなかなか身につきません。それは「言葉の壁」の問題があるからです。

日本人の子どもの多くは、幼少期から親がお話を聞かせたり、語りかけたりする中で日本語を身につけていき、結果として多くの言葉が彼らの引き出しに入ります。しかし、外国にルーツのある子どもたちの「日本語の引き出し」はなかなか増えていきません。これでは、学習につまずくのは当たり前のことではないでしょうか?

私たちは、このような「言葉の壁」を埋めながら、学びのチャンスをすべての子どもたちに提供できるようにするため、学習サポートを行いたいと思います。

埼玉県越谷市

越谷市は昭和33年に誕生し、首都近郊のベッドタウンとして人口が急増、平成27年には埼玉県内で2番目の中核市となり、平成30年11月に市政施行60周年を迎えました。

古くは、江戸時代から日光街道第三の宿場町として発展し、市内を元荒川や新方川、葛西用水など多くの河川・用水が流れ、「水郷こしがや」と呼ばれています。

越谷市では、市の将来像として「水と緑と太陽に恵まれた みんなが活躍する安全・安心・共生都市」を掲げ、市民参加と協働によるまちづくりを進めています。

GCFプロジェクト進捗情報一覧

現在進捗情報はありません。

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結果:-

越谷市の現状

文化庁の2年に一回の調査によると、日本語指導が必要な外国にルーツのある子どもたちの数は年々増加傾向にあり、越谷市においても同様のことが言えます。
以下のグラフは、越谷市在住の、主な「非漢字圏」の国の人数及び外国人人口の増減を年度ごとにまとめたものです。

※越谷市が毎月発表しているデータをもとに作成(各年7月現在)

次のグラフは、越谷市内の小学校における外国籍児童の人数の推移を表したものです。
コロナ禍であるにもかかわらず、外国にルーツを持つ子どもたちの数が年々増えていることが分かります。

次のグラフは、越谷市内の小学校における外国籍児童の出身国別3年間の延べ数を一覧にまとめたものです。
非漢字圏の国が半数近くを占めていること、子どもたちの出身国が様々であることが分かります。

また、文部科学省の調査によると、全国的にも外国にルーツのある子どもたちは増えています。新型コロナウイルスの影響はあるものの、このように越谷市では年々外国人の人数が増加しています。そして、同時に外国にルーツをもつ子どもの数も増えています。

言葉の数の不足

外国にルーツのある子どもたちの多くは、言葉の壁に悩んでいます。その一つに、「言葉の数」の問題があります。多くの日本人の子どもは、親や家族が、話を聞かせたり、語りかけたりしながら日本語を身につけていきます。

※越谷市内の子ども支援団体に参加したときの様子

多くの外国人の子どもは、家では母語で親と話します。そのため、日本語の「言葉の数」は日本人よりも圧倒的に少ない状態で成長していきます。小学校の低学年や高学年で来日した子どもは、日本語が分からないので、当然、日本語の「言葉の数」が足りません。来日してから「言葉の数」を増やしながら、学習しなければなりません。

一方、日本人の子どもの多くは、幼少期からの積み重ねで「言葉の数」を持っていて、それを基礎に学習に入っていきます。ひらがな、カタカナも習得している子どもは大勢います。

しかし、日本語の蓄積が少ない外国人の子どもにとって、学習で使う言葉・日常の言葉の多くが、全く初めての言葉であり、「言葉の数」が足りません。その足りなさから、学習につまずきが生じてしまうのは、当たり前のことではないでしょうか?

このハンディは、高校入試のときが最高の壁になるでしょう。日本語の言葉の数がまだ少ない外国にルーツのある子どもたちにとって、選択できる高校の数は限られてしまいます。また、高校に入学してからも、「言葉の数」は大きなハンディとして、外国人の子どもを悩ませます。

外国人の子どもたちを対象とした高校進学ガイダンスの様子(2016年)

実際、外国にルーツのある子どもたちの多くは、日本語が話せます。そのため、周囲の大人たちも、彼らは日本語が話せるから問題がないと思います。教室では、勉強ができないのは自己責任として扱われ、彼らの言葉の少なさには、誰も着目しません。しかし、外国にルーツのある子どもたちが話す言葉は、きちんとした日本語ではなく、友達同士で使う日本語です。誰に対しても友達言葉になってしまい、正確な日本語がなかなか話せません。

小学校、中学校には、外国にルーツのある子どもたちが日本人の子どもたちと一緒に勉強しています。すべての子どもたちは、私たちの将来を担う、大切な子どもたちです。「言葉の壁」に進路を閉ざされる子どもは少なくありません。私たちは、日本語を母語としない高校入試の説明会に協力していますが、希望の進路を断念せざるを得ない子どもたちは少なくありません。

しかし「すべての子どもに学びのチャンス」が与えられれば、子どもたちに自信が付き、学ぶ意欲が湧き、将来への希望が出てくるのではないでしょうか。私たちの街は、日本人だけで作っているわけではなく、多くの国の人たちによっても支えられています。外国人の子どもが明るい未来を持つことは、家庭が明るくなり、学校、地域と明るさの連鎖になると考えます。それほど、子どもに「学び」を与えることは非常に重要なのです。

収入による教育の不足

これらの原因の多くとして考えられるのが、「収入による教育の不足」です。では、コロナ禍で外国の人たちはどのくらい生活に影響を受けているのでしょうか?

私たちは、2021年11月、埼玉県の東部地域を中心に新型コロナウイルスに関するアンケート調査を行い、455人の外国人から回答をもらいました。

その結果、約半数の人たちが生活に困窮していることが分かりました。このような状況で、親はどこまで子どもの学習を支援してあげられるのでしょうか。そもそも、親は日本語が話せるのでしょうか…?

COVID-19で生活が苦しくなりましたか?という質問への回答

在住外国人への就労とワクチン接種についてのアンケート分析報告書(概要版)

外国にルーツのある子どもたちと同じような状況が、実は最近日本人の子どもにも見られています。生活に余裕がなく、多様な言葉に触れたり、学習環境を思うように整えるチャンスに恵まれなかったりする子どもたちです。

内閣府は2021年12月、「子どもの生活状況調査の分析」報告書を公表しました。この調査は、子どもの貧困の実態を調べるため、政府として初めて行った全国調査です。

この分析報告書の概要において、「収入の水準が低い世帯やひとり親世帯では、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、生活状況がさらに厳しくなっている可能性がある。」と述べています。生活状況の影響が学習面にも現れ、その結果が、以下の結果に現れているのではないでしょうか。

この調査を受け、Benesseは、≪貧困家庭に育った子どもが大人になっても貧困状態から抜け出せない「貧困の連鎖」も心配されており、対策が急務≫という見解を示しています。

※https://benesse.jp/kyouiku/202201/20220125-1.html ベネッセ記事より引用

私たちに出来ること

そのような現状を踏まえ、私たちはこの現状を何とかしたいと考えました。

『私たちは、勉強するチャンスをすべての子どもたちに与えたい』と考えています。

外国にルーツを持つ子どもたちはもちろん、貧困により学習環境を思うように整えられない子どもたちも救えるような場所を作りたいと考えています。学習支援の場所を提供するだけでなく、そのような子どもたちに、ボランティアが寄り添いながら、勉強の場のチャンスを広げ、自分たちの将来像が見えるような人生設計までも作ってあげられたら良いなと考えています。

寄附金の使い道

子どもたちの勉強には、高校生・大学生をはじめとした協力者の存在が欠かせません。私たちは、若者と協力しながら、子どもたちの勉強のチャンスを作っていきたいと考えます。

しかし、このような活動には、場所の確保、教材開発、継続的なボランティアなど、活動を続けるための資金が必要です。皆様からいただいたご寄附は、以下の活動費等として使わせて頂きます。

<活動費について>

⓵活動場所の確保
まず、継続的な活動をするための場所の確保をしなければなりません。公共の施設を定期的に使うことができれば良いのですが、使えない場合は、子どもたちは場所の移動をしなければなりません。子どもにとって、学習の場の変更は、特に、学年が低い子どもにとって大きな負担となります。場所を確保するために、民間の施設を借りた場合、1時間3,000円以上の場合もあります。

②教材費
次に、小学生から中学生までの子どもに対応する学習教材、加えて日本語の教材が必要です。子どもたちにとって、読解を必要とする国語、社会は非常に苦手な科目です。また、日本語が不自由な子どももいるでしょう。学習教材は基本的に、子どもに持参してもらいますが、支援者に教材がなければ、「学びの場」が提供できません。

③支援者への謝礼(交通費)
最後に、高校生・大学生に継続的な活動を支えてもらうための謝礼(交通費)なども活動費として提示します。無償で行うボランティアも大切なことだと思いますが、活動を継続していくこと、また継続により支援をする者の経験値を上げていくためには、必要な経費だと考えます。

今後の活動予定

活動は2023年の6月から行う予定です。
学びの場の確保、高校生・大学生向けの説明会を経て、マンツーマンによる学習指導に入っていきます。

<活動予定>
2023年4月~:活動に向けた各種準備
2023年6月~:学びの場所の確保及び選定
2023年7月~:高校生・大学生向けの説明会
2023年8月~:受入れ開始(学習指導)

代表からのご挨拶

私たちは、外国人と日本人が地域で共に安心して生活できることを目指す団体です。今、外国人だけの家庭が地域では増えています。それは、文部科学省の平成30年度の日本語指導が必要な子どもの数の増加に現れています。また、私たちは、外国人の子どもと保護者を対象とした高校入試の説明会に協力していますが、近年は、両親が共に外国人であるご家庭がほとんどです。

両親から日本語を受け取れない、日本語の「言葉の数」の少ない子どもは、どうやって学校生活を送っているのでしょうか?日常会話はできても、テストではいつも寂しい、そして、悔しい思いをしているかもしれません。

母国である程度成長してから来日した子どもは、母語で書いてあればわかるのに…と思うでしょう。日本生まれで、両親共に外国人の子どもは、母語でも、日本語でも、言葉を獲得していくのは簡単なことではありません。また、日本人でも、仕事で子どもの教育に関われない世帯が増えていると聞きます。「言葉の壁」の問題は外国人の子どもだけではありません。

日本語の「言葉の数」の少ない子どもは努力が足りないのでしょうか?それは違います。幼い子どもが1人で頑張るには、あまりにもハードルが高すぎます。子どもにとって、「学ぶこと」と「言葉の数」は、絡まり合う縄のように一つです。私たちは、そんな自らの力で歩けない子どもたちに、学習のチャンスを与えたいのです。諦めないで、あなたは、1人ではないよ。そんなメッセージを届けて、一緒に頑張りたい。それが、私たちの願いです。