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【北海道夕張市】炭都の歴史と誇りを未来100年守りたい!|石炭博物館「模擬坑道」の防災設備リニューアル

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

main_img 達成

寄付金額 5,894,000

117.8%

目標金額:5,000,000

達成率
117.8%
支援人数
156
終了まで
受付終了

北海道夕張市(ほっかいどう ゆうばりし)

寄付募集期間:2022年11月7日~2023年2月4日(90日間)

夕張市

プロジェクトオーナー

皆さんにとって、夕張市と言えば「メロンのまち」あるいは「財政破たんしたまち」というイメージでしょうか?

二つは共に夕張市を語る上で必ずキーワードとなるものですが、実はそこに「石炭のまち」が加わります。

1888年、大露頭の炭層が発見されてから、夕張の歴史が始まりました。しかし、国のエネルギー政策変遷の下で夕張からすべての炭鉱が姿を消しました(1990年)。

夕張は、戦後我が国の復興を支えた石炭産業の歴史を後世に伝える役割を担っております。こうした意味からも本市の石炭博物館及び模擬坑道は非常に重要な施設であり、地域の再生には欠かせない存在です。

しかし、2019年4月、坑道火災が発生し、模擬坑道は見学不能となってしまいました。現在、その復旧にむけて全力で取り組み、財政破たんによって失ったまちと市民の誇りを取り戻したい!と考えます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

夕張の歴史

1874年アメリカ人鉱山地質学者ベンジャミン・スミス・ライマンの探検隊が夕張川上流の炭鉱地質を調査し、その後1888年、道庁の技師 坂 市太郎が志幌加別川の上流で石炭の大露頭を発見したことから「炭鉱の街夕張」の歴史が始まりました。

夕張市から生産される石炭は製鉄用コークスやガスを作るのに適した原料炭でカロリーが高く、国内最優良炭といわれており、1960年に人口は約11万7千人のピークを迎えました。

1964年には年間出炭量400万トンを突破するなど、北海道の石炭生産の約20%を夕張市で占め、「日本の炭都」として発展を遂げた歴史があります。

天龍坑の斜坑人車に乗った鉱員

夕張市石炭博物館

1888年大露頭の炭層発見から始まった夕張の歴史。国策の下で増産された石炭が戦後我が国の復興に大きな役割を果たした事実と誇りを守り、後世に残すため1980年石炭博物館及び模擬坑道が整備されました。

そして、2018年には見学者にとってより快適な施設となるように館内及び模擬坑道をリニューアルしました。

石炭博物館

坑道火災

特に国登録有形文化財でもある模擬坑道は、当時の採炭技術に関する機械器具や採炭方法について、歴史に沿いながらわかりやすく再現し世界で類例のない体験の場となっています。

市の財政破たん(2007年)以降も地域再生に欠かせない施設として大きな役割を担ってきましたが、2019年、模擬坑道内において火災が発生し見学不能となっています。(出火原因は特定不可)

2019年、火災が発生
消火活動の様子

  
2019年の坑道火災の発生により注水したため、施設内は見学が困難となる程損傷しました。

本施設の休止は、石炭博物館の見学者が激減(2018年のリニューアルオープン時の年間見学者32,434人が2021年には10,199人)となるばかりか、地域再生の肝である「交流人口」「関係人口」にも大きな影響を与えております。
  

火災前の模擬坑道
火災後の注水した坑内
火災後の坑内

 
法の下での財政再建と地域再生に取り組む本市にあって、交流人口を増加させていくことは非常に重要な施策であるとともに、市内経済活性化の視点からも本施設の早期再開は悲願であります。

軍需物資の生産、そして日本経済の再生など、戦中・戦後の時代背景の中で、石炭産業が果たした役割は決して小さくはありません。

私たちは、このような歴史の上にたって、今後も石炭産業の足跡を後世に伝えていく使命を持ちながら、破たんの教訓として巨大なエネルギーに頼った地域の発展ではなく、学びと先人たちへの敬意による共生社会の実現を目指していく姿勢を大事にしなければならないと考えています。

大露頭の炭層発見から約130年。夕張は「炭都」の誇りと文化の継承によるまち・人づくりを「未来100年」にわたって守り高めていく取り組みを今まさに始動いたします。

寄付金の使い道

火災の教訓を活かし、しっかりと整備します

模擬坑道の火災は財政再建に取り組んでいる最中の出来事であり、市民にとってもショッキングな出来事ではありましたが、今日まで多くの専門家、有識者から助言を頂戴しながら「復旧・再開」にむけた準備を進めてくることが出来ました。

復旧及び再開にむけてはより一層「安全・安心な施設」を第一に考え、坑道内を絶えず監視(坑道内温度及び湿度や風力の測定、メタンガス濃度の測定など)可能となるシステムの導入や万が一の発火に備えたスプリンクラー設備の設置などを行う予定です。

より安全な施設として生まれ変わり、夕張が辿った歴史や文化、そしてこの地の誇りを未来に繋ぐ中継地点としての役割を担っていきます。

寄附金の使い道

寄附金は、模擬坑道の復旧に関して「より安全・安心な施設」を目指すことから、防災設備整備に係る費用等の一部に活用します。

寄附金の使い道

財政破たんしたまちで終わらせたくはない

子どもたちに伝えたい!まちの歴史には誇れるものが多くあるのだと。

~ある市民の声から~

国のエネルギー政策と共に栄え、その変遷によって変化してきたまちが夕張だ。

すべての炭鉱がこのまちから消えたあとに残ったものが「財政破たん」だけじゃ、このまちに未来はない
太平洋戦争によって、多くの都市は破壊され、日本の生産活動は麻痺状態に陥った。
 
石炭は、当時の日本で自給可能な唯一の燃料資源であり、食料の増産に必要な肥料を作るためにも、産業の米と言われる鉄を作るためにも、人や貨物を輸送する鉄道を動かすためにも、必要不可欠なものだった。

そうした時代を背景に、炭鉱は増産に次ぐ増産を重ね、日本経済の再建を支え、期待に応えた。今日の日本経済の繁栄は、戦後復興期の石炭産業の働きがあったからこそ実現し得たと言っても過言ではなく、夕張の炭鉱はその出炭量の規模から言ってもパイオニア的な存在として君臨していたのだ。

私たち市民は、夕張が果たした大きな役割を再認識し、誇りを持っていいと思う。
財政破たんによって失われたまちの誇り、市民のプライドを取り戻すためにも、この施設の復旧と再開は「夕張だからこそ」必要であると思う。

孫に聞かれたことがある。「石炭ってなぁに?」と。子どもたちに伝えたい!石炭が果たした役割と石炭を掘りだしたまちの歴史を。

1日も早い施設復旧を目指して

歴史を体感出来る安全な施設に!

(復旧工事の様子)

事業のスケジュール

2022年 スプリンクラー上屋設計業務委託
     坑道電気設備整備工事
     坑道復旧工事(坑道天盤部の補強等)
2023年 2022年に引き続き電気及び坑道復旧工事
     スプリンクラー等設備の設置工事

お礼の品のご紹介

石炭博物館にお名前の掲示(10,000円~)

【希望制】石炭博物館内でのお名前掲示について

・1万円以上ご寄附いただいた方には、石炭博物館内においてお名前を掲示することを予定しております。

・希望制のため、夕張市外にお住まいの方でお名前掲示をご希望の方は「お礼の品を選んでこのプロジェクトへ寄付をする」から「石炭博物館にお名前の掲示(SH03)」または掲示が含まれたお礼の品(SH04・SH05)をご選択ください。

・お名前の掲示は寄附者ご本人様の地域名及び氏名のみとさせていただきます。(ニックネームやご家族の名前等は不可)

※お名前の掲示は設置費等の関係から一定数のご寄附をもって制作を予定しております。一定数に満たない場合は掲示できない可能性もございますのでご了承ください。
※一定数に満たなく、お名前の掲示ができなかった場合は模擬坑道復旧後に使える入場チケット等に換えさせていただきます。(制度上、夕張市民の方は代替の対象外です)

【夕張市にお住まいで、お名前の掲示をご希望の方へ】

「ふるさと納税で応援」ボタンを押していただき、お礼の品を選ばず、寄附額を1万円以上にして寄附受付を進めてください。

石炭博物館 1組(2名様)入場チケット(7,000円)

夕張市の炭鉱の歴史や文化を今に伝える博物館の入館チケットです。日本の発展を支えてきた北海道の石炭産業の歴史を伝えるとともに、炭鉱とともに歩んできた夕張市の歴史を当時の映像や実際に使用していた機器を展示して、見て、感じて、考える博物館になっています。ぜひ模擬坑道が復旧した際にご来場ください。

館長の特別ガイド付き博物館スペシャルツアー(要予約)
1組5名まで(100,000円)

北海道最大の炭鉱都市であった夕張市の歩みを通じて、今日の豊かな暮らしの基となった石炭産業の全容を学ぶスペシャルツアーです。

ご案内役は、自身も炭鉱育ちで2020年まで大学の観光学部教授であった吉岡宏高館長。夕張の歴史や石炭を掘る技術の進展について理解した後に、いよいよ模擬坑道へご案内します。

ただ見るだけでも「すごい!」と驚きの声が上がる本物の坑道ですが、事前の十分な解説によって、その価値をより立体的に実感して頂けます。

通常は45分のガイドコースを、今回は特別に博物館の周辺部も含めた90分拡大版でご案内します。

夕張市長 厚谷 司

夕張の再生を考える

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全国唯一の財政再生団体である夕張市は、これまで全国のあらゆる自治体や多くの企業、団体、個人など各方面から、心温かいご支援、ご声援を受けながら歩んで参りました。その財政再生計画は、再生振替特例債の償還でいいますと残すところ約4年半となり、実質的な終了が近づいて参りました。

これまでの市民の思いや頑張りを踏まえるとともに、全国からのご支援にしっかりと応え再生を果たしていくことこそが本市の使命であると考えます。

一方、本市の現状に目を向ければ、引き続く人口流出をはじめとして非常に厳しい現実があることは否定出来ません。人口減少や少子高齢化も夕張市に限った問題ではないことも確かです。しかし、「将来の日本の縮図」と言われる夕張市が今後どのように地域の再生に取り組んでいくかは、非常に重要な意味を持つことになると感じています。

この先将来を考える時、もちろんこの「財政再生計画」期間の終了がゴールではありません。計画完了後のまちづくりを見据え持続可能なまちづくりをどう進めていくのか、今から様々な準備を整えていく必要があります。

模擬坑道は、石炭産業の歴史と技術を後世に伝える重要な役割を担う施設であり、後世に残さなければならないかつての「炭都夕張」の大切な資産です。人口減少が急加速で進む本市にあって、交流人口・関係人口を生み出すことができる貴重な地域資源であります。これまで以上の活用が可能となるよう、より一層の安心・安全な施設を目指し、再開に向けた取り組みを進めて参ります。

皆様の温かいご支援を心よりお待ちしております。

夕張石炭博物館 館長 吉岡宏高 

歴史を伝承し、未来へつなげる施設づくり

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私は石狩炭田で最古の北炭幌内炭鉱(三笠市)の出身で、母は夕張市の北炭平和炭鉱の出身です。父が社内試験で鉱員から登用された労務課職員であったことから、小さい頃から炭鉱の歴史や生産システムについて聞く機会が多く、知れば知るほど石炭は日本のあらゆる地域・産業とつながっていたことを実感しながら育ちました。

石炭産業は、日本を支える巨大産業であったために、これから日本の将来に起こるであろう様々な困難を、50年も前に経験しています。日本遺産「炭鉄港」の最も迫力のある構成資産である模擬坑道を通じて、「すでに起きた未来」を見て頂きたいと思っています。

  • 2023年09月05日 08:55

    夕張市石炭博物館模擬坑道の再開時期の延期について

     令和4年11月7日から令和5年2月4日まで実施しました石炭博物館模擬坑道復旧工事に係るガバメントクラウドファンディングにつきましては、延べ156名の皆様から多大なるご支援を頂戴いたしました。
    ご支援、ご協力をいただきました皆様に、あらためて心より感謝を申し上げます。

     令和4年度より本格的な復旧工事を進め、坑道自体の復旧は概ね完了しておりますが、防災機能強化に係る工事が大幅に遅れていることから、予定しておりました令和5年度中の竣工が極めて困難な状況となってしまいました。
    再開を期待しご支援してくださった皆様に心よりお詫び申し上げます。

    施設の安全機能を十分に強化し、万全な環境で一日でも早く再開できるよう取り組んでまいりますので、今後も夕張市をご支援くださいますようお願い申し上げます。

    なお、「石炭博物館への氏名掲示」や「入場チケット」、「スペシャルツアー」をお申込みの寄附者様におかれましては、模擬坑道の復旧及び見学開始の目処が立ち次第、詳細をご連絡いたします。

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  • 2023年03月15日 10:00

    【御礼】目標を上回るご支援をいただき、誠にありがとうございました。

    多くの方々からご支援を賜り、おかげさまで目標金額を達成することができました。ご支援をいただきました皆様に、心より感謝を申し上げます。
    いただいた寄附金は、お示ししていた目的のとおり、模擬坑道の復旧に関して「より安全・安心な施設」を目指すため、防災設備整備に係る費用等の一部に活用させていただきます。

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北海道夕張市

~RE START!Challenge More!~
2016年、夕張市は財政破綻から10年を迎えたこの年に、大きな決断をしました。

市民の努力により116億円ものお金を返すことができた一方、まちから多くの人が去りました。
このままでは夕張自体の存続も危ぶまれてしまう…。

そこで夕張市は、財政再建一辺倒の政策から、地域再生との両立へと舵を切りました。
山積する地域課題に立ち向かい、夕張は立ち上がります。

「再出発、挑戦あるのみ」

みなさんのふるさと納税を力に変えて、進んでいきます。どうかみなさんのお力を貸してください。

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • 夕張市の歴史を後世に伝える石炭博物館の施設が今後も維持されるよう、希望を込めて送ります。

    2023年2月4日 23:34

  • 2度とこの様な事が起きない様にしっかり対応してくださいね。

    2023年2月4日 9:06

  • 大夕張で生まれました。
    ダムに沈みましたが、心の故郷です。
    夕張、応援しています。

    2023年2月2日 22:06

  • がんばってください

    2023年1月30日 1:09

  • 以前夕張で暮らしていました。離れても愛着のあるふるさとです。応援してます。

    2023年1月28日 18:11

  • もう20年以上前に、この施設を見学させてもらった事があります。自分がまだ若かった事もあり、炭鉱に関する知識が全く無かったのでとても興味深く見学したのを良く覚えています。この施設を、また日本のエネルギーの歴史を後世に伝える為に、是非とも残して頂きたいと思っております。また、見学が再開された際には行かせて頂きたいと思います。

    2023年1月28日 1:12

  • 立ち止まることなく前進してください。
    ガンバレ!夕張

    2023年1月17日 19:41

  • 坑道展示が再開されるのを楽しみに待ってます。再開目指して頑張ってくださいね。

    2023年1月15日 17:25

  • 復旧したら、訪れたいと思います!

    2023年1月12日 23:19

  • 派遣時は大変お世話になりました。派遣時に火災にあった石炭博物館のことはずっと気になってました。あの素晴らしい博物館再建に少しでもお役に立てればと思います。

    2023年1月2日 8:21

  • 頑張ろう夕張!
    バリバリ夕張!

    2023年1月1日 11:14

  • 当時一家で大夕張におり、父親が夕張炭鉱で働いていました。

    2022年12月31日 15:16

  • 父が夕張炭鉱で働いていました

    2022年12月31日 15:03

  • 夕張の歴史の存続をお願いします。

    2022年12月31日 8:47

  • 祖父が大夕張にいて炭鉱で働いていました。

    2022年12月30日 6:55

  • 夕張で生まれ育った時は、まさに炭鉱の町でした。炭鉱の歴史は未来に残したいです。

    2022年12月30日 2:46

  • 以前、家内と結婚したばかりの頃に見学に行きました。日本を支えた歴史ある文化施設を今後も維持していただきたく、ささやかながら寄付を行います

    2022年12月29日 23:41

  • 夕張市、頑張ってください。

    2022年12月29日 22:34

  • 頑張ろう夕張!
    バリバリ夕張!

    2022年12月29日 21:45

  • 頑張ろう夕張!
    バリバリ夕張!

    2022年12月29日 21:04

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