失われゆく鎌倉の風景を人々の記憶に残したい! ~昭和30年代から50年代の鎌倉の風景を写真集に~
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 1,914,000円
目標金額:4,000,000円
- 達成率
- 47.8%
- 支援人数
- 71人
- 終了まで
- 受付終了
神奈川県鎌倉市(かながわけん かまくらし)
寄付募集期間:2022年8月9日~2022年9月30日(53日間)
神奈川県鎌倉市
古い写真は、私たちに豊富な情報を運んでくれます。観光地、保養地として開けた近代の鎌倉も、時代とともに、さまざまな表情を見せてきました。
カメラマンの深く温かいまなざしがとらえた風景や人物の写真は、過去からの贈りものです。
これまでに鎌倉市中央図書館近代史資料室で収集してきた昭和30年代から50年代の写真を中心に、地域、テーマ別に編集し、移り変わる鎌倉の姿を写真集『古都鎌倉へのまなざし』として制作することで記録を記憶として保存します。
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失われゆく鎌倉の風景を人々の記憶に残したい!
昭和30年代から50年代の鎌倉の写真記録集を制作します!
散逸と退色の危機に瀕している古写真を鎌倉市図書館近代史資料室が市民への呼びかけと収集を始めて30年以上になります。
以来、ネガフィルムの清掃補修、アルバム写真からのデジタル化、被写体の場所や時代の特定作業と研究を進めてきました。
その間に鎌倉の風物や生活の一コマを記録した写真を寄贈していただいた方々は200人以上にのぼります。
撮影当時を知る方も年々少なくなり、住宅の取り壊しや移転等で、貴重な写真の保存や継承も難しくなっています。
また、モノクロフィルムのままでは多くがビネガーシンドロームによる劣化が進むため、急ぎクリーニングとデジタル複写及びスキャンで画像保存を進めているところです。
寄贈された写真のうち、40,000点近くを占める、代表的な3人の写真家、鈴木正一郎氏、安田三郎氏、皆吉邦雄氏撮影の写真は、鎌倉の観光地、中心部だけではない周辺部の日常生活を写したものが多く、他に類を見ないものです。
その一部は現在、鎌倉市図書館ホームページより見ることができます。また、多数メディアやテレビ番組等で取り上げられる近代以降の鎌倉の画像の多くは鎌倉市中央図書館近代史資料室所蔵のものです。毎年100件近くに上ります。
保存整理を進めていく中、もっと広く鎌倉の魅力を知ってもらいたい、皆様の記憶に残る風景を伝えたいと、明治時代に開館した鎌倉市図書館が111年周年を迎える今年、満を持して写真集の出版に取り組みます。
レトロスペクティブ昭和の鎌倉!
写真集 『古都鎌倉へのまなざし』
よみがえった鎌倉の風物の記録写真約1,000点を地域、テーマにより再編集し、256ページにまとめます。変化の大きい場所は今昔写真で比較対照できます。令和4年度(2022年度)末に出版し、全国流通販売も予定しています。電子書籍化にも挑戦します。
古都へのまなざし一人目「鈴木正一郎 鎌倉を見つめた28年間の記録」
残された写真アルバムには「のちの世のために少しでも役立つことを願って撮り続けた鎌倉の記録です」という言葉が各冊に添えられていました。
古都へのまなざし二人目「皆吉邦雄 北鎌倉の小さな写真館から」
写真館経営者として、スタジオ写真はもとより、小中学校の遠足や旅行にカメラマンとして同行し、地元の写真家として活躍しました。さらに余暇を利用して地元の風景や行事などに関心を持ち、たくさんの記録写真を残しました。
古都へのまなざし三人目「安田三郎 鎌倉国宝館カメラマンの奮闘」
昭和30年代から急激に変わりつつある鎌倉の風景をカメラに収め続けました。安田氏の残した膨大な写真は、ボランティアグループ「安田三郎写真を保存する会」の協力を得て整理されています。
ご希望により、ご芳名を写真記録集に記載します。
完成した写真記録集に、2万円以上ご協力いただいた方のご芳名を記載する頁を設けます。
お名前の掲載を希望される方は、個人名(ニックネーム可)、団体名(略称可)を寄附の際にお知らせください。
寄附金の使い道
鎌倉の町並み変遷をたどる写真記録集の制作(書籍及び電子書籍)
内訳
写真記録集の編集レイアウト制作と電子書籍化及び流通費用:400万円
完成までのスケジュール
●令和4年11月~編集レイアウト作業
●令和4年12月~写真記録集作成秘話ご紹介PR行脚!制作スタッフが町内会、学校、地域サークルへ伺います。
●令和5年2月制作記念写真展開催(鎌倉生涯学習センター)
●令和5年3月完成、一般販売開始
のちの世のために、歴史の残像を求め、撮り続けた28年間の記録
撮影者のひとり、鈴木正一郎氏の思い
「全日本写真連盟」に所属する写真家として、会社勤めのかたわら、昭和30年代から50年代にかけて、住まいの東京からほぼ毎週、鎌倉に通い、写真を撮り続けました。同行した写真仲間や夫人と鎌倉の山や海、町中や田園地帯を歩く様子が写っています。「撮影会といえば必ず鎌倉だった」という仲間の証言があり、鎌倉に強く惹きつけられていたことがわかります。
歴史の残像を求め、やぐらや切通、発掘現場にも足を運び、鎌倉の研究者や宗教家、市民活動家とも交流を深めていたようです。変化する鎌倉にも強い関心をもち、記録を撮り続けています。
残された写真アルバムには「のちの世のために少しでも役立つことを願って撮り続けた鎌倉の記録です」という言葉が各冊に添えられています。
幼いころの懐かしい風景が今よみがえる!
待ち望まれる写真記録集の出版
写真収集事業の成果を、展示会やデジタル資料のホームページ公開で発表してきました。
鎌倉駅地下道ギャラリー50での展示には町行く人々が思わず立ち止まり、鎌倉生涯学習センターでの展示会では、鎌倉の自然、歴史的風土の守りを受け継ぐ人たちのまなざしや思いを受け取った方々から熱いメッセージをいただいています。
「宅地造成の作品の前で、足が竦む。知り崩された山肌。ブルドーザーの轍が赤茶けた土塊の上を走る。その画像が私の網膜を切り刻む……。心を鎮める。作品から、作者の草木の精への鎮魂の祈りが立ち上がってきた。」
「たとえ一枚の記念写真であっても歴史の証言たり得ることを見事に証明している。……鎌倉の宝が、どうしてしっかりした一冊の写真集にならないのだろうか。」
「ずいぶん長いこと鎌倉に住んでいます。幼いころからのなつかしい風景が、今はっきりよみがえる思いで拝見しました。」「よくぞ写真を撮っておいてくださったものです。あまりの開発に、昔に戻れない貴重な写真に感動しました。もっと皆にみせてあげたい。」
「このすばらしいコレクションと解説を全部撮影したいと思うほどですが、記念の図録が出版される可能性はありませんでしょうか。本年夏より鎌倉市民となりました。」「鎌倉の歴史の記録が後世に伝えられることはすばらしい。可能なら写真集として編集され、使わせていただければ幸いです。」
「モノトーン自体がなつかしい!いずれも今日では撮れない写真ばかりで貴重な財産であり、文化財だと思います。」
「過去から、その「時」の社会を写し撮った写真は貴重です。広くみんなに観てほしい財産ですね。」
「昔の鎌倉の写真を見て、今とはとてもかわったな!と思った。」
寄附者のみなさまへ
鎌倉市長 松尾 崇
鎌倉では、数多くの写真を中央図書館近代史資料室で収集をしてきましたが、整理して公開する機会がなかなかありませんでした。
昭和後半に特化した記録写真を、写真集という形で広く全国のみなさまに鎌倉の魅力をご紹介する絶好の機会として、ぜひ多くのみなさまのご協力をいただき、写真集の出版につなげたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
鎌倉市教育長 岩岡寛人
昭和の鎌倉の街並みや人々の生活がおさめられた古写真は、鎌倉の「記憶」そのものです。この鎌倉の街の記憶を、失われないよう後世に引き継いでいくために、ネガフィルムを図書館にしまいこんでおくだけでなく、デジタルデータを取っておくだけでなく、リアルな写真集として出版し全国に広く流通させたいと考えました。
皆さんの思い出の中の鎌倉をいつでも思い返せる「写真集 古都鎌倉へのまなざし」をより多くの皆さんに届けられるよう、是非ご支援をお願いします。
鎌倉市中央図書館からのメッセージ
収集写真は、旧鎌倉地域に限らず、腰越、深沢、玉縄、大船地域に広範囲にわたっており、写し撮られた題材も海浜・谷戸・道・川・町並み・交通、別荘、祭り等、昭和30年代から50年代の鎌倉を様々な側面を見ることができる非常に資料的価値の高いものです。
町の様子も大きく様変わりし、今はもう撮ることのできない写真の中の風物と懐かしく対話する機会となりますように!そして、幅広い年代の方に写真集で、また電子書籍でもご覧いただき、世代や時を超えた鎌倉スピリットを分かち合い、継承していくためにも、ぜひ、ご協力をお願いします。
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2022年10月18日 15:15
【御礼】
令和4年9月30日をもって寄附金の受付を終了いたしました。
71名もの方々から、191万4,000円ものご寄附をいただきました。
ご協力賜りました全ての皆様に感謝申し上げます。
ご寄附いただいた寄附金につきましては、移り変わる鎌倉の町の記憶をを地域、テーマ別に編集した写真記録集の制作に活用させていただきます。
令和5年3月に予定しております写真記録集発行の際には是非ご覧いただきたく、引き続きのご支援をお願いします。もっと見るまだコメントはありません
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神奈川県鎌倉市
鎌倉は、日本における古代から中世への転換期において源頼朝をリーダーとする武家が、日本で初めての武家政権を樹立し、幕府を開いた場所です。鎌倉は政治、軍事、外交、文化などあらゆる面で日本の中心地となり、当時の築港である和賀江島を通じて中国との交易が盛んに行われ、禅宗、禅宗様建築、仏像彫刻、彫漆など様々な中国文化がもたらされました。それらは長い年月のなかで守り続けられ、今日でも多くの寺社仏閣などの歴史的遺産、海や山などの豊かな自然環境に恵まれています。
また、生活の中で、季節や日本文化を感じることができる魅力的なまちです。
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