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2022/11/22 (火) 18:37

【波佐見焼】愛すべき、個体差

やきものを購入するときに必ずと言っていいほど目にする「個体差」。
「ひとつひとつ個体差がございます。予めご了承ください。」なんて書かれているけど…個体差って、なに?欠陥品っていうこと?なんだかネガディブな印象がある方も多いかもしれませんが、個体差は手作業だからこそ生まれる「味わい」。

今回は、知れば知るほど愛おしくなってくる、ディープなやきものの世界へご案内します!

ほとんどの工程が手作業の「波佐見焼」。

長崎県の端っこに位置する田舎町、波佐見町。
1万4千人という少ない人口ながらも、日用食器の16%のシェアを誇る、日本有数の陶磁器の生産地です。

「日用食器の量産」というと、機械を使って自動でたくさん生産するイメージがあるかもしれませんが、波佐見焼の場合はなんど、ほとんどの工程が手作業!
それぞれの専門性をきわめた職人たちが、結集してひとつの器をつくりあげる『分業制』を取り入れることによって、高品質・大量生産を実現しています。

波佐見焼の窯元、『藍染窯』さん。
少数精鋭で、日々の暮らしを豊かにする器をたくさん生み出しています。

製作の工程を、少しだけご紹介。

「型屋」「生地屋」「窯元」といった、それぞれの専門分野で工程を分担して作り上げていく波佐見焼は、器ができるまでにたくさんの人たちが関わっています。全部紹介するとボリューミーなので、今日はその中でも3つの工程をご紹介します!

熟練した職人技が光る、「絵付け」

量産が得意な波佐見焼ですが、実はひとつひとつ手作業で絵付けされているものがほとんど。
それゆえに、全く同じものは、ひとつとして出来上がりません。スラスラとあっという間に絵柄が出来上がる様子は、圧巻です。

つや出し・色付けの「釉薬かけ」

釉薬(ゆうやく)というガラス質の液体を生地にかけます。コーティングしたり、色や質感を出したりするために必要な作業です。器の縁などに指の跡を見つけたら、それは職人の手仕事の跡。

最後の工程、「本焼成」

窯の種類・釉薬・その日の気温などによって異なりますが、1,200度以上で10~13時間かけて焼き上げます。焼成中の窯場はとっても暑いですが、この高温が肝!窯から出す時は、器がどんな表情をしているのか、ドキドキの瞬間です。

窯から出すまで分からない、偶然の産物。

器の表情は、その日の気温などにも大きく左右されるため、作り手にとっても窯から出すまでどう仕上がるか分からない「偶然の産物」です。
どのようにして器が作られているのかを知ることで、器の表情ひとつひとつが愛おしくなってくること間違いなし!
やきもの好きのツウな楽しみ方を、ご紹介します。

色ムラ

焼成時の火の当たり方や温度の変化などにより、同じ釉薬を使っていても、色にばらつきやムラが生じることがあります。
二度と同じ色合いは出せない、あなただけの特別なカラー!

にじみ

絵具の種類によっては、絵柄に「にじみ・かすれ」が出る場合があります。計算して出すことができない、独特のニュアンスとしてオンリーワンの魅力を楽しんでみては。

釉がけあと

器を指で支えて釉薬を掛けた際、指の跡が残ることがあります。ひとつずつ職人が作り上げている痕跡と思うと、愛おしい…!

鉄粉

生地中の鉄分が焼成中に酸化することで、表面に浮き出て黒い点となることがあります。土の中には鉄分が豊富に含まれており、「鉄粉」が出るということはそれだけ自然の土を使っている、ということ。
自然の風合いを求めて、あえて鉄粉を出すこともあります。

釉だれ・釉だまり

釉薬は、焼成中に液体のような状態になるため、流れて跡が残ったり、部分的に溜まったりと、個性的な動きを見せてくれます。
使う釉薬によっても、出方は様々。器の表面に動きを出すためのデザインとして使うことも。

世界にひとつだけの、器との出会いを楽しんで。

波佐見町全体がひとつの工場のようにして、町一丸となって製作した波佐見焼。
こころを込めて、皆さまへお届けしております。

ひとつひとつ表情が異なる波佐見焼ですが、ぜひ皆さまのご家庭で愛していただけたら幸いです。

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