2022/12/06 （火） 09:27

波佐見焼の縁の下の力持ち！岩嵜紙器のお仕事って？

波佐見町内を川棚方面へ向かう途中、大きな工場とコンテナハウスのような、ひときわ目を引くおしゃれな建物が右手に見えてきます。

いったい何の建物でしょうか？

正解は...あるパッケージメーカーの本社工場です！

えっ、本社工場がこんなにおしゃれなの？
そう驚かれた方もいるかもしれません。

このセンス抜群のメーカーとは...
あの有名な波佐見焼を梱包する箱の製造会社として昭和35年に創業した「岩嵜紙器」です！

波佐見焼と共に発展し、更なる挑戦へ

「やきもの」と、それを包む「箱」は、切っても切れない関係。
波佐見焼の産地である波佐見町には、箱のデザインや加工を行う会社が、ある時期は町内に10社近くありました。

その一つである岩嵜紙器も、波佐見焼の発展とともに、段ボールや贈答用の化粧箱を製造し、発展してきました。

そんな歴史を持つ岩嵜紙器の現在の代表・岩嵜大貴さんは、祖父から父、そして父からバトンを受けた3代目。
当初はやきものメーカーさんの受注が100%でしたが、
「考え方と機械さえあればどんな形にも変えられる」という紙の可能性を信じ、それまでの会社の常識を覆す、ある革新的な事に挑戦しました。

お菓子など、「やきもの以外」の商品に向けたパッケージ作りへの挑戦。

当初は四角い箱しか作れなかったそうですが、顧客のデザインの要望に応じて機械を導入し、地道に経験と技術を積み重ねていきました。

そうして岩嵜紙器は、唯一無二のデザインを創り出すクリエイティブな会社へと成長。
おしゃれで斬新なデザインを求め、今もこだわりのパッケージ作りに挑み続けています！

FIELD CONTAINERができるまで

上の写真の棚、とってもおしゃれじゃないですか？
これは、岩嵜紙器のこだわりがつまった商品「FIELD CONTAINER」。もちろん原材料は紙です。

一体どんな風に商品を作っているの？
あまりイメージが沸かない方のために、今回はFIELD CONTAINER製造の様子をご紹介します！

1.型抜き

木版に並んだたくさんの緑の物体は、なんと刃！
箱の展開図に沿って取り付けられています。

この「木型」を生地の上からプレスして、展開図の形にカットしていきます。

2.組み立て

型抜きした生地を立体に組み立てていきます。
組み立てるのも、ひとつひとつ職人の手作業です。

3.貼紙を貼る

生地に特殊なコーティングがされた貼紙を貼っていきます。
こうすることで、水を弾き、丈夫で長持ちする箱になるんです！

天面と底面には厚い芯材を取り付けていきます。
その理由は…後ほど発表します！

4.プレート貼付

仕上げに、オリジナルの金属プレートを取り付けて…

完成！

ついに出来上がったFIELD CONTAINERがコチラ！
とってもおしゃれじゃないですか？

そしてFIELD CONTAINERはおしゃれなだけではなく、使いやすさまで考え抜いて作られています。

3の貼紙を貼る工程で、芯材を取り付けていましたよね。
こうすることで、スタッキングができ、重ねても安定するようになるんです！

長年の経験と試行錯誤によって蓄えられた技術。
その結晶が、一つの箱につまっています。

今度波佐見焼を購入した際は、パッケージにも注目してみませんか。
職人の想いのこもったこだわりを、きっと感じられます。

紹介した商品はこちら

FIELD CONTAINER セット 14点

他にもあります！岩嵜紙器こだわりの製品

DOUBLEBOTTOM ALEX 8点

DOUBLEBOTTOM CATE 8点

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