今なら間に合う!廃墟寸前の町家を再生し、八女福島の町並みを守りたい
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 500,800円
目標金額:1,813,000円
- 達成率
- 27.6%
- 支援人数
- 21人
- 終了まで
- 受付終了
福岡県八女市(ふくおかけん やめし)
寄付募集期間:2019年10月16日~2020年1月16日(93日間)
福岡県八女市 × 特定非営利活動法人 八女町家再生応援団

八女市の市街地である福島地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、江戸期の町家が今も残っています。しかし、少子高齢化、空洞化によって空き家化したまたは解体されつつある町家を保存・再生し、伝統的建造物を利活用して次世代に継承していきたいということで、今回クラウドファンディングに挑戦します。
空き家となった町家は、活用されなければ景観を損なうだけでなく倒壊のリスクが高まります。リノベーションした空き家は、入居者のマッチングや起業出店をサポートすることで、町家の保存継承だけでなく地域活性化が期待できます。
皆様からの寄附金は、空き家の再生に貢献します。
消滅したら二度と戻らない町家!
江戸時代から続く、地域の財産を守りたい

八女市の市街地である福島地区(2002年国の重要伝統的建造物群保存地区に選定)は、江戸期の直前に整備された福島城の城下町の町割りをそのまま受け継いでおり、江戸から明治期に物産の集散地として栄えた商家町です。
地区には「居蔵(いぐら)」と呼ばれる土蔵造の町家建築等が連続して残っています。
しかし、少子高齢化や所有者の転出によって福島地区は空洞化と空き家が大きな問題となっています。

現在、20数棟の空き家が存在し、町家を継承する人たちが年々減少していることから、今後も空き家が増えることが予想されています。
人が住まなくなった町家は、すぐに朽ち果ててしまいます。今まさに二度と取り戻すことのできない町家が失われつつあります。
また、廃墟化した空き家は近隣住民にとって危険な存在で、地域に暗い影を落としています。
私たちの活動は、補助金、銀行融資、賃料収入で運営していますが、地価の安い田舎なのでギリギリで運営しています。
まだまだ現存する空き家に対応するために、皆様からのご支援が必要です。どうぞ日本の伝統的建造物を次世代に継承するために、ご協力ください。
改修工事からマッチングまでお世話をします
町家を愛していただける方に使ってほしい

この事業は、八女市がガバメントクラウドファンディングをとおしてNPO法人の活動を支援するもので、「NPO法人活動支援に係る寄附金交付要綱」により、「特定非営利活動法人 八女町家再生応援団」が活動を実施します。
このプロジェクトは、雨漏りで住めなくなり2017年に転居され空き家となり、NPO法人に寄附していただいた旧倉富家(西紺屋町)を修復します。
もともとは芸者が休憩する置屋を兼ねた料理屋だったこの物件は、老朽化が著しく維持管理ができなくなった伝統的建築物で、雨漏りが酷く、シロアリによる被害大きいことが分っており、大きな改修工事を伴います。
改修にあたっては、町家の価値を損なわないように、伝統建築の技術・技能者の集団「NPO法人八女町並みデザイン研究会」と連携・協働して改修します。

また、私たちは空き家の問題を広く知ってもらうために、内装改修の一部をボランティアによるDIYで行います。
改修後は、町家の魅力を感じて希望される「借り手」の方に空き家を紹介してマッチングを行い、入居や飲食店等の起業出店をサポートして活用を図ります。
■すてきな町家の再生を目指して
景観や建築様式に配慮した改修を進めます
【事業実施のスケジュール】
・2019年10月~11月:実施設計・内容検討(伝建保存計画の基準に合致した修理について、デザイン研究会担当建築士、市、及び入居者との検討)
・2020年1月~7月:保存修理工事(一部ボランティアDIY)
・6月:修理後の空き家内覧イベント(地域住民向け)
・8月:起業店舗のお披露目会イベント(地域住民向け)
【寄附金の使い道】
旧倉富家の改修工事を行う費用の一部
・工事費等 2,560万円
・その他経費等 31.4万円
(内、ガバメントクラウドファンディングによる資金調達 181.3万円)
※目標金額に達しなかった場合であっても、当NPO法人が銀行からの融資額を増額して事業を実施します。

古き良き時代を残し、新しい価値を生み出したい
町家の再生がみんなを幸せに

特定非営利活動法人 八女町家再生応援団は、これまでも40軒を超える町家のマッチングを行っています。
再生した町家の中には、八女に移住されて開店された「aoカフェ」や、九州の手仕事の魅力を発信されている「うなぎの寝床」や、地域食材を使った薬膳料理が人気の「八女サヘホ」など、市外から多くのお客さんが訪れるスポットとなっています。


なかでも町家の店舗が協力して「テラコヤノミノイチ」といった自主イベントを企画するなど、新しいムーブメントも沸き起こっています。
この事業によって再生された町家が、あらたな賑わいの場所となり八女市を訪れる方の楽しみが増えることが期待されます。
達成したい目標
○保存地区の空き家件数 約23件⇒22件(△1件)
○移住者戸数 1戸(2018年度比)
○起業店舗数 1店舗(2018年度比)
○雇用数 店員2名(2018年度比)
○町並み景観の保全、伝統的建築物群の保存継承
○空き巣犯罪件数の減少
○地域コミュニティの持続への寄与、地域住民の交流の拡大
○市域の交流人口の拡大 年間約9,000人(2018年度比)

事業に携わる方の思い
八女市 市長 三田村 統之
■空き家を解消して、未来に資産をつなげる

八女市は、自然が豊かで昔ながらの手仕事や文化が残る素敵な場所です。
しかしながら、多くの自治体と同様に人口減少が様々な問題を引き起こしています。空き家の増加はその問題の一つです。
八女市としてもこの課題に早くから気づき、空き家バンクなどの施策を講じてきました。
また、2019年3月に空家等対策計画を策定し、7月には福岡県古民家再生協会と連携協定を締結して、古民家の保全や古民家を活用した地域活性化を目指しています。
空き家対策については、行政が実施する施策だけでは対応が困難であり、特定非営利活動法人 八女町家再生応援団をはじめとした各団体の活動に支えられています。
八女市もガバメントクラウドファンディングを通して、より多くの方に八女市の課題を知ってもらい、全国の多くの方のご支援をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
特定非営利活動法人 八女町家再生応援団 北島 力
■魅力のある店舗等を誘導し、路地裏に活力を

私自身もNPO法人の役員として、少子高齢化による空き家が増大する中、将来のまちの持続に危機を感じて、一人でも多くの仲間を増やし、日本の伝統文化である町家建築を後世に伝えるため、町家の継手の確保を取組んできました。
私自身も老朽化した町家をリノベーションして、八女福島で移住生活をしながら、住民皆さんに寄り添いつつ空き家再生活用の活動を推進しています。
まちの人口減少が深刻になる中、移住者や出店者を温かく受入れ、地域の活力とコミュニティを持続させていきたいと思います。
えほん屋・ありが10匹。-books&coffee- 店主 伊藤 寛美さん
■子どもたちに胸を張って伝えていける

築130年の大きな建物の中で、扱っている絵本でいちばん古い発刊のものは100年前のもの。カフェでご用意するのは、八女の野菜をつかったお料理。
先人が建てて遺してくれた安心して居られる空間で、子どもたちが安心して絵本を読んでいる姿には、希望が見えてきます。美味しい水と空気でできている野菜や果物を、安心して子どもたちに用意してあげられることには贅沢を感じます。
子どもたちに胸を張って伝えていけるものがたくさんある。私が移住した八女という町は、そんなところです。
住民の声
アオ・カフェ(ao café)店主 矢部 秀成さん
■古きよきものを慈しむ

2009年10月。今から10年ほど前。八女福島検番に移住するとともに、アオカフェをスタート。
寂れた裏路地にひっそり佇む、築約100年のその趣ある建物は八女福島の芸子衆が集い賑わいをみせた場所。町並み全体が昔の風情を残し、住民もまた、その歴史や伝統文化を今に引き継ぎ続けています。
古い朽ちた歴史ある建物が多々残り、その姿、形を未来につなげるべく皆熱い思いを持って今も保存活動を続ける。そんな町並みで気づけば10年の月日が流れました。
はじめはやはり人気のない場所に苦労もしましたが、いろんな方々のお陰様でなんとか楽しく営業をさせていただいています。
今では10年前とは比べ物にならないほど近隣に移住者や、店舗出店が相次ぎ、それぞれが独自の情報発信でいろんな層の顧客を呼び込んでいるように思います。
まだまだ自店も地域も発展途上の部分も多々あるように思いますが、それがこれからどう変わっていくのかが楽しみでなりません。
私事ではありますが、来年1月をめどに近隣の町家をお借りすることができ、以前よりずっと胸に抱き続けていたアオカフェとは違うお店を出店できることとなりました。
そしてさらに次の展開も企画中ですが、それはまだまだそっとしまっておくことにします。
魅力的な建物が残るこの町で生活をさせてもらってとてものんびりと、しかし忙しくも毎日過ごさせていただいています。情緒と歴史と文化と魅力溢れる八女福島。八女全体のこれからがとても楽しみです!!
寄附者の皆様へ
特定非営利活動法人 八女町家再生応援団とからのメッセージ

失ってしまったものは二度と元には戻りませんが、伝統的建造物にご理解いただいた方、私たちの活動に共感していただいた方からの暖かいご支援に、心よりお礼申し上げます。
今、八女市は町家の再生でちょっとずつ面白くなりつつあります。閑散としていた町に人が増え始め、かつて都市圏に送り出した若者は、町家の良さに気づき戻ってくれる人もいます。

よそ者のイノベーションが地の者を刺激し、地の者はよそ者を暖かく迎え入れる良い循環がゆっくりと流れています。
そのような面白くあたたかい八女市に是非おいでください。お待ちしております。
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2020年06月25日 19:00
現在、町家の改修工事をしています(NPO法人八女町家再生応援団)
ご支援者様へ
2019年にガバメントクラウドファンディングでご寄付いただきありがとうございます。
集まった寄付を活用して、現在、旧倉富邸の改修工事を行っております。
新型コロナウイルス感染症自粛等の影響で、予定より進捗が遅れていますが
2021年3月の完成を目指しています。
改修後は、すてきなお店が入店する予定です。
是非、ご期待ください。関連リンク
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福岡県八女市

特定非営利活動法人 八女町家再生応援団は、江戸から明治期に商家町として栄えた八女市福島地区に残る伝統的建造物(町家)の再生活用を取組みながら、出店及び移住の受入を積極的に進める活動をしています。
継手がなく空き家となった町家を後世に残すために、皆さんのご支援をお願いいたします。
この事業は、八女市が、ガバメントクラウドファンディングをとおしてNPO法人の活動を支援するもので、「NPO法人活動支援に係る寄附金交付要綱」により、「特定非営利活動法人 八女町家再生応援団」が活動を実施します。
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