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江戸時代へタイムスリップできる都内最古級の民家を、次世代へ引き継ぎたい!~東京都指定有形文化財「旧粕谷家住宅」~

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

main_img 達成

寄付金額 1,115,574

111.5%

目標金額:1,000,000

達成率
111.5%
支援人数
34
終了まで
受付終了

東京都板橋区(とうきょうと いたばしく)

寄付募集期間:2019年9月2日~2019年11月26日(86日間)

東京都板橋区

プロジェクトオーナー

東京都板橋区には、江戸中期に建てられ、おおよそ300年もの間住み継がれてきた古民家「旧粕谷家住宅」があります。武蔵野の香りが今なお残る茅葺屋根の旧粕谷家住宅は、平成30年3月東京都指定有形文化財となりました。今後、地域の宝物として次世代へ引き継いでゆくため、板橋区は当住宅敷地内に防消火設備と管理棟を整備し、文化財古民家の保護・管理体制を整えてまいります。
より多くの方に旧粕谷家住宅を知っていただき、文化財古民家を見守るサポーターとしてご協力を頂けますようお願いいたします。

江戸時代へタイムスリップできる都内最古級の民家「旧粕谷家住宅」

東京都指定有形文化財「旧粕谷家住宅」の概要と特徴

旧粕谷家(かすやけ)住宅は、千年の昔から受け継がれる神事「田遊び」など、有形・無形の文化財が今も数多く息づく板橋区徳丸地域に在り、四季折々の樹木が生い茂る庭と茅葺屋根の古建築がセットで保存されている文化財古民家です。

その始まりは、江戸時代、徳丸脇村の名主であった粕谷家から、浅右衛門が隠退した家とされています。

一般的な住宅街にある旧粕谷家ですが、敷地に足を踏み入れると、江戸時代にタイムスリップしたような感覚に浸ることができます。

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2018年に建立時の姿を再現した復元整備工事が完了し、現在は一般公開を行っています。

なお、2015年から実施していた解体・調査の際に、当初材の柱から「享保八年卯二月三日」と書かれた墨書銘が発見され、享保八年(1723)に建てられたことがわかり、その文化財的な価値が明らかとなりました。

※画像:南東隅の柱の枘(ほぞ)「享保八年卯二月三日」の墨書

旧粕谷家住宅の特徴と文化財的な価値

★ 建築年代が明らかな民家として都内で最古級である
★ 大黒柱や押板、しし窓等、江戸時代中期の関東地方の古民家の特徴をよく備えている
★ 格式を高めるため社寺建築の技法を取り入れた初期の例である

※画像:しし窓

旧粕谷家住宅の特徴と文化財的な価値

文化財古民家で区内文化にふれる・みる・交流する

旧粕谷家住宅は、一般公開のほか、郷土芸能をはじめとした区内文化にふれあい、さらには板橋区文化の魅力を発信する拠点としていく事業を展開しています。

板橋区文化の魅力発信の拠点としていく事業(例)

・七夕飾りや雛人形などの年中行事展示
・区内郷土芸能の披露
・旧粕谷家住宅を歴史・建築的観点から学ぶ文化財講座
・古民家の風情を楽しむ室礼教室
・赤塚地域周遊スタンプラリー等での観光ポイント

※画像:室礼教室 風景

板橋区文化の魅力発信の拠点としていく事業(例)

旧粕谷家住宅 一般公開

・一般公開時間 9:30~15:30
・休館日 月曜日(祝日にあたる場合は翌日)、
     年末年始(12/29~1/3)
・所在地 東京都板橋区徳丸7-11-1

旧粕谷家住宅 一般公開

 

文化財古民家を護る!~防消火設備・管理棟の整備~

文化財古民家旧粕谷家住宅を次世代へ引き継ぐ

貴重な茅葺屋根の木造建物である旧粕谷家住宅を、地域の中で大切に守っていくためには、防火対策が重要となります。

また、防火のための設備は、文化財建造物「旧粕谷家住宅」がもつ歴史的・文化財的な価値を損なわないよう配慮したものでなければなりません。

そこで板橋区は、放水銃等の防消火設備と、管理棟を当住宅の敷地内に整備し、防火・防犯機能の向上を図ることとしました。

今年度中に建物・設備の設計を完了し、来年度(2020年度)に工事着工予定です。今回のご支援は、この防消火設備と管理棟の整備費用の一部に充てさせていただきます。

なお、3万円以上寄附頂いた方には、今後設置予定の管理棟にご芳名を掲示させていただきます。(希望制)

【希望制】設置予定の管理棟等へのご芳名掲示について

・3万円以上寄附いただいた方は、設置予定の管理棟等にご芳名を銘板(予定)にて掲示いたします。
・希望制のため、ご希望の方は寄附申込フォームにて必要情報を入力ください。
・申込者お一人に対して、銘板等への記名は一箇所とさせていただきます。
・掲示は寄附者ご本人様の氏名のみとさせていただきます。(ニックネームや家族の名前等は不可)

寄附金の使い道

旧粕谷家住宅は、板橋区景観重要建造物にも指定されています。どこか懐かしさが感じられる景観と調和するデザインの防消火設備・管理棟を整備してまいります。

寄附金は旧粕谷家住宅の防消火設備・管理棟の整備費用の一部として、「防消火設備・管理棟設計委託費」と「防消火設備・管理棟設置工事費」に活用いたします。

※目標金額に達しなかった場合も区予算により当事業は実施いたします。また、目標金額以上の寄附を頂いた場合も、当事業費の一部に充てさせていただきます。

【整備予定の施設・設備】

■防消火設備
・放水銃…屋外炎検知器と連動し、炎を感知すると自動的に屋根面に一斉放水する消火設備
・屋外消火栓(易操作式)…人による初期消火設備
■管理棟
・諸室:放水銃用のポンプと貯水槽格納庫、管理人室、倉庫スペース

※画像:世田谷区立岡本公園民家園の放水銃

【整備予定の施設・設備】

 

旧粕谷家住宅を板橋区・徳丸地域の宝物として

旧粕谷家住宅は、建築当初の場所で移築されずに住み継がれてきた古民家で、建物と土地が一体となっている点が、文化財建築物としての深みを持たせています。

今後、旧粕谷家住宅が様々な文化披露・交流の場となり、板橋区の文化発信の拠点として歴史を刻み、徳丸地域に残る宝物として親しまれる文化財としていきたいと思います。

■地域のこどもたちが遊ぶ・学ぶ場

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近隣の小学生が授業の一環で見学に来た際は「敷居ってなに?どうして跨いじゃいけないの?」「囲炉裏の火、消えないようにするのって大変だね」「庭にカエルがいるよ!」とわくわくしながら様々な感想を話してくれました。

子どもたちにとって、昔ながらの古民家は驚きと共に新たな発見がある場所なんだと感じました。

■伝統行事等で地域の方々が集う場

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毎年5月5日は旧粕谷家住宅からほど近い北野神社で、徳丸北野神社獅子舞(板橋区指定無形民俗文化財)による奉納のための演舞が行われています。昨年度からは、旧粕谷家住宅の庭でも獅子舞の演舞が披露されるようになりました。

古民家の風情と郷土芸能が調和し、より一層趣のある地域行事となっています。

■古民家の風情を楽しむ場

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端午の節句や秋の収穫祭といった日本の伝統行事をテーマに室礼教室を開催しています。

重厚感のある古民家が季節の野菜・果物、花などで鮮やかに彩られるさまは、多くの人を惹きつけます。

■整備スケジュール予定

今年度中に設計委託を完了します

■2019年7月~2020年2月 防消火設備・管理棟設計委託
■2020年7月~(工期未定) 防消火設備・管理棟設置工事 
 ※工事期間中は一般公開休止予定です
■2021年 一般公開再開予定

 

事業に携わる方の思い

板橋区長 坂本 健

■貴重な文化財を次世代に引き継いでいくために

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旧粕谷家住宅は、近年の文化財調査によって享保八年(1723)に建てられたことが明らかとなり、関東全域の中でも最古級の古民家であるとの評価を受けています。

板橋区は、2003年から当住宅を区の有形文化財に指定していまいりましたが、さらに文化財的価値が高まったことをうけて、約300年前の建築当時の姿へと復元をいたしました。

2018年には、東京都の有形文化財に指定されるなど、当住宅の保存・管理体制をより確かなものとするため、本事業に着手することといたしました。

みなさまには、都市近郊農村の面影を残す板橋区の徳丸地域のシンボルともいえる旧粕谷家住宅が、次世代に向け新たな歴史を刻んでいくことができますよう、また当住宅の保存に向けた基盤の整備にご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。

旧粕谷家住宅スタッフ一同

■歴史の重みを感じられる旧粕谷家住宅へぜひお越しください!!

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板橋区徳丸の高台、住宅地の中に突然、しかしひっそりと江戸時代中期の茅葺きの古民家が現れます。この古民家こそ東京都指定有形文化財であり、板橋区登録有形文化財である「旧粕谷家住宅」です。約300年間の間、風雪にも震災にもまた、戦禍にも耐え抜いて、揺らぐことなく堂々と建ち続けてきたのです。

私たちは、一般公開を開始した2018年2月から、旧粕谷家住宅の管理と来場者のご案内をしています。見学には都外のみならず海外からいらっしゃる方もいることは、感激するとともに、当住宅の魅力をお伝えできること、区内に貴重な文化財があることを誇らしく感じています。

母屋に一歩足を踏み入れると、松の自然の曲線を利用した、井桁に組まれた太い梁に圧倒されます。そしてそれを支える三本の大黒柱、ともに黒く煤けて長い年月を物語る佇まいをみせています。古の人々も見続けてきたであろう光景として往時を偲ばせてくれる趣があるのです。

私たちとともに当住宅を護り、語り継いでいく旧粕谷家住宅サポーターの輪を広げていきたいと思います。みなさまのお越しをお待ちしております!!

板橋区観光大使 杉浦 太陽さん

■身近な歴史の重みを体感しに来てください!

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皆さんこんにちは!!板橋区観光大使の杉浦太陽です。

板橋区には、緑豊かな徳丸地域に、どこか懐かしくほっとできる古民家があります。建てられたのは、享保八年(1723)とのことで、なんと、徳川吉宗将軍の時代だそうです。

身近なところに歴史の重みを感じられる貴重な文化財があるのも、板橋区の魅力のひとつではないでしょうか。

ぜひ、旧粕谷家住宅の静かな佇まいや大黒柱の重厚感を体感しに来てくださいね!!

皆さまのご支援をよろしくお願いします!!

 

寄附者のみなさまへ

板橋区からのメッセージ

この度は旧粕谷家住宅保存・管理事業にご支援をいただき、心より御礼申し上げます。

文化財古民家「旧粕谷家住宅」を大切に保存・管理しながら、区の文化・歴史を語る拠点として多くの方に親しんでいただけるよう取り組んでまいります。

今後は、板橋区文化財関連事業・イベント等の情報をご案内させていただきますので、「旧粕谷家住宅サポーター」として、当住宅を見守り、引き続き応援いただけますようお願い申し上げます。

また、ぜひ板橋区・旧粕谷家住宅にお越しください、お待ちしております。

現在進捗情報はありません。

東京都板橋区

板橋区は、東京23 区の北西部に位置し、人口が57万人を擁する生活都市です。 区内には、旧中山道「板橋宿」周辺の名所・史跡をはじめ、千年の昔から受け継がれる徳丸・赤塚地域の神事「田遊び」など、有形・無形の文化財が今も数多く息づいています。
また、近隣商店街を中心とする商業、赤塚地域における都市農業、荒川沿岸部などの工業が併存しており、都内有数の産業都市としての顔も持つなど長い歴史と伝統、新しい時代の息吹が調和する魅力あるまちです。

※画像:徳丸北野神社 田遊び(国指定重要無形民俗文化財)