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四国・剣山山系の三嶺「登山道」を整備し、登山者の安全性向上と自然再生を図りたい!

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 1,490,000

149%

目標金額:1,000,000

達成率
149%
支援人数
42
終了まで
受付終了

徳島県(とくしまけん)

寄付募集期間:2019年6月3日~2019年8月31日(90日間)

徳島県

プロジェクトオーナー

三嶺(みうね)は剣山(つるぎさん)国定公園の西部に位置する標高1,894mの山です。
頂上から天狗塚に至る稜線の「三嶺・天狗塚のミヤマクマザサ及びコメツツジ群落」は、平成6年に国の天然記念物に指定されるとともに、日本二百名山、四国百名山にも選定されるなど、中級登山者に人気の高い美しい山ですが、台風等自然影響やニホンジカの食害により、登山道の荒廃が進んでいます。
そこで、徳島県では、三嶺山域において、豊かな自然を守りながら、安全な登山道を整備する事業にチャレンジします!

三嶺の登山道を整備し、自然を再生

三嶺の豊かな自然を次世代に継承する!

三嶺(みうね)は剣山(つるぎさん)国定公園の西部に位置する標高1,894mの山です。

三嶺山頂では、夏でも水を欠かすことの無い神秘的な池があり、遠く石鎚山や瀬戸内海を望むことのできるすばらしい眺望などにより、四国で最も美しい山と評価されています。

また、避難小屋、登山口が複数あり、いろいろなルートや、剣山からの縦走により頂上をめざすことができること、どのルートにおいても天然林の自然をたっぷり感じることができることなどから、毎年徳島県内外から多くの登山者が訪れます。

しかし、登山道は、台風等自然影響や登山者の踏圧により損傷が進む上、2000年を過ぎた頃からは、ニホンジカによる食害が顕著となり、下層植生の消失や剥皮による樹木の枯死等に伴い土壌浸食や土砂流出が進行してきました。

通常、登山道の日常的な管理は自然保護団体や登山団体等によるボランティアにより行われていますが、現在発生している1m以上深掘れした登山道の補修は、その範囲では対応できません。

また、土砂流出の発生を防止するためには、保護ネットの敷設による植生の再生・保護が必要となります。

そこで、徳島県では、三嶺山域において、安全な登山道を整備するとともに植生回復により自然を再生させる事業を行います。

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三嶺登山の安全性を向上

山頂まで安全登山!植生も再生!

三嶺山域徳島県側における登山道の巡視・簡易的補修は、主にNPO法人「三嶺の自然を守る会」が、地元山岳団体等と連携しながら行っています。

今回は、名頃登山道の高度約1500m付近の地点から西に向け、三嶺山頂に至る経路で、風雨による浸食や登山者の利用により深くえぐれた荒廃著しい数カ所を、角材等を使って階段状に整備し、浸食深度が大きい箇所については路面の原状回復を図ります。

また、土壌浸食や土砂流出が認められる登山道周辺には、天然のヤシ繊維等環境に配慮した素材でできたネットを敷設することにより、山腹を安定させ、植生の回復を図ります。

これらの作業を行うことで、登山道の進む荒廃を止め、多くの登山者が安全な登山を楽しむことができるようになります。

【登山道の整備箇所】

・三嶺山頂までは、5つの登山ルートがあり、四国で2番目に高い名峰「剣山」から縦走もできるコースもあります。
・3時間程度で登れるルートを比較的登山初心者の方々に推奨しており、今回、その初心者向けルートの図②~③の部分を修繕します。

【登山道の整備内容】

・浸食深度が大きい箇所:路面の原状回復
・荒廃著しい数カ所:角材等を使い階段状に整備

【登山道の自然再生】

・土壌浸食や土砂流出が認められる登山道周辺:自然素材のネットの敷設

寄附金の使い道

登山道の危険箇所の整備費用
・登山道の修繕費用_植生ネット敷設:35万円
・登山道の修繕費用_空石積:60万円
・登山道の修繕費用_木製階段:5万円

※目標金額に達しなかった場合、集まった金額で可能な整備を行います。

 

自然豊かな三嶺登山を多くの方に楽しんでほしい

三嶺で待っています

高知県と徳島県にまたがる三嶺自然林の大部分は、「四国山地緑の回廊」と呼ばれ、保安林に指定されています。

その植生は標高により、冷温帯を代表するブナ・ミズナラ群落から1600m付近でウラジロモミ・コメツガ・タケカンバ群落などの針葉樹林帯に変わり、山頂部には低木のコメツツジやミヤマクマザサが広がり、多様な自然景観を楽しむことができます。

山頂のコメツツジは、初夏には白い小さな花を咲かせ、秋には尾根一面を紅く染め、山肌を覆うミヤマクマザサとのコントラストが、登山者の目を楽しませてくれます。

北斜面には、観光周遊モノレールが設置され、麓の温泉では疲れた身体を癒やすこともできます。

長年の風雨やニホンジカの食害等の影響により傷みの目立つ登山道の整備を行うことにより、登山者の安全性を向上させることは、三嶺を訪れる登山者の増加、交流人口の増加による、地域の活性化につながるとともに、地域の方々にも安全な登山や身近な自然体験の機会をもたらします。

また、山腹土砂流出防止ネットの敷設は、自然再生により、景観の魅力アップをもたらします。

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三嶺を訪れる方にニホンジカの自然植生への影響等を知ってもらい、自然保護意識が高まれば、剣山山系をはじめ広く県内にも自然保護活動に参加する方が増えることが期待できます。

■安全な登山道の供用に向けて

地域や登山者の声を聞きながら整備を進めます

2019年9月 整備作業打ち合わせ
2019年10月~2020年3月 整備作業実施(積雪期を除く)
2020年4月 整備された登山道の供用

地域や登山者の声を聞きながら整備を進めます

 

事業に携わる方の思い

特定非営利活動法人 三嶺の自然を守る会 理事長 暮石 洋さん

三嶺の自然を一緒に守って行きましょう

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私たち「三嶺の自然を守る会」では、三嶺の北斜面において地元の山岳団体や国、県などの行政とともに自然保護活動を行ってきました。

その活動は、登山道の踏み荒らしや希少植物の盗掘、山のトイレ利用等登山者のオーバーユースによる課題に対する意識啓発、痛んだ登山道の補修をはじめ、三嶺のある東祖谷地方で自生し、食文化でもある「そば」の伝承など多岐に渡っています。

特に、ニホンジカによる食害に対するに取組では、その被害が顕著となる前から定点画像の撮影、保存を行い、貴重な情報の蓄積に努めてきました。

ミヤマクマザサや下層植生、樹木の皮剥・枯死などの調査も積極的に行い、その結果を報告会やパネル展を通じて地域住民などに伝えています。

さらに、その被害を軽減するため、シカ用防護柵の管理や樹木ガード巻き活動を行う一方、食害後裸地化した法面などには土砂流出防止のための植生マットの敷設にも継続して取り組んでいます。

今回、県においても登山道の危険箇所の整備や自然再生プロジェクトを実施すると聞き、足下の登山道の整備により、まわりの自然を観察するゆとりがうまれ、植生ネット等による自然保護活動を知ってもらえればうれしいです。

また、三嶺の自然が子どもたちに継承されるよう、自然保護活動への理解者や参加者が一人でも増えることを願っています。 

特定非営利活動法人剣山クラブ 理事長 桑原 豊秀さん

三嶺の登山道整備と自然再生を望みます

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剣山クラブは、植物分野の専門家をはじめ自然保護に対する意識の高い会員が中心となり、後生にまで豊かな徳島の山岳自然環境を残すため、自然公園の監視、動・植物の調査・保護などさまざまな活動を行っています。

また、剣山国定公園及び周辺地域の登山道について、正確な地図作成のための現地調査や危険箇所の把握、案内板の設置等活動にも取り組んできました。

近年における登山者の増加や自然災害等による山岳環境の荒廃は、看過することができません。同じ県内で活動する団体として、三嶺における登山道の傷みやニホンジカの食害を憂えます。

今回、三嶺において計画されている登山道の整備と自然再生に向けた活動は、登山者への安全性の向上だけでなく、豊で美しい徳島の自然のPRや山岳環境保全活動が川のつながりで、森が育む海のいのちへとつながり、山を保全することで県土の自然環境全体を保全することに繋がります。

三嶺登山道を利用する登山者がこのプロジェクトをきっかけとして、登山道の荒廃状況に気づき、自然環境保護に興味を持つことを期待しています。

 

住民の声

剣山頂上ヒュッテ 新居 綱男さん

安全登山を多くの人に楽しんでほしい

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私は剣山頂上ヒュッテで50年以上に渡り剣山と登山者を見守ってきました。

剣山国定公園にある剣山には、観光客用のリフトもあることから多くの女性や子どもも安全に登山を楽しんでいます。

剣山山頂から三嶺への縦走は中級の登山者に人気があり、ヒュッテにも多くの縦走者が立ち寄りますが、三嶺の登山道の整備を求める声が聞かれます。また三嶺では、ニホンジカの食害による山頂部のクマザサの減少等、自然環境の変化も懸念されています。

剣山では、平成27年の台風により登山道の一部が崩落しましたが、翌28年から登山道の整備が行われ、登山や自然保護活動が安全に行えるようになりました。

三嶺でも山頂へ安全な登山道が整備され、豊かな植生が回復し、地域が自慢できる美しい山になることを願っています。

 

寄附者のみなさまへ

徳島県からのメッセージ

安全な登山のためには、登山道の維持・補修が欠かせません。

三嶺の豊かな自然環境を未来に継承するため、自然保護に関する理解と活動に参加いただけませんでしょうか?

三嶺を是非体験いただきたいため、寄附者の皆様に登山道マップをプレゼントさせていただけます!

三嶺の登山道を整備するとともに、自然再生にも取り組む本プロジェクトへのご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

お礼の品一覧

【注意事項】

※本プロジェクトにおけるお礼の品送付は、県外の方が対象で、県内の方は対象外となります。ご承知おきのほど、よろしくお願いいたいます。

現在進捗情報はありません。

徳島県

徳島県西部「にし阿波」は、日本百名山の一つ「剣山」をはじめ、ラフティング世界選手権大会が開催された「吉野川」、秘境と呼ばれ世界から人気を集める「大歩危・祖谷」などを有する自然豊かな地域です。
最大斜度40度の急峻な畑をそのまま利用する独特な「傾斜地農耕」が400年以上育んできた雑穀食文化は世界中探しても珍しく、「世界農業遺産」に認定されました。他では見られない日本の原風景を「にし阿波」で見つけてみませんか?

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • オーバーユース、シカ食害等で荒廃が進む三嶺ですが、徳島県が行う三嶺保全の事業に協力していきます。

    2019年8月9日 10:43

  • 三嶺の生態系を守り、登山道の整備により安全登山が出来ますように。クラウドファンディングだけでなく、登山道整備
    鹿の食害防止のネット張り等のボランティアにも参加したいです。

    2019年7月21日 13:11

  • 剣山から三嶺の縦走をしたことがあります。とても感動的なルートでした。
    登山道の保全作業はとても大変な作業だと思います。皆さんに感謝です。日ごろから登山道にやさしい歩き方を心がけていきます。

    2019年7月15日 6:41

  • 自然の再生期待しています。
    微力ながら協力させていただければと思います。

    2019年7月15日 1:39

  • 美しい自然を未来に残していきたいです。
    この取り組みを応援します。

    2019年7月11日 7:18

  • 三嶺には2度登らせてもらっています。
    豊かな三嶺を維持できるよう、僅かですが協力させて下さい。

    2019年6月14日 22:16

  • 四国の山の中でも自然が多く残されている山ということで、三嶺山系には20年近く前に初めて行きました。その後何度か徳島県側や高知県側から登山しましたが、年々シカ被害がひどくなるようです。バークガードやシカネットの対策を行っているようですがなかなか効果が現れないようですね。九州の山も同様です。九州にはあまりない美しい山に登らせていただいているのでこの事業に賛同し寄付をしたいと思います。

    2019年6月13日 11:18

  • 三嶺のすばらしい自然が子どもたちに受け継がれるよう、登山道の整備と植生保護活動を応援します!

    2019年6月9日 22:41

  • いつか登山に行ってみたいです。

    2019年6月8日 8:11

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