酷暑を扇風機でしのいでいる子どもたちが、快適・安全に学習できる環境整備を進めたい!
カテゴリー:子ども・教育
寄付金額 3,670,238円
目標金額:5,000,000円
- 達成率
- 73.4%
- 支援人数
- 172人
- 終了まで
- 受付終了
島根県益田市(しまねけん ますだし)
寄付募集期間:2018年10月1日~2018年12月31日(92日間)
島根県益田市
島根県益田市は平成29年8月6日に、同年の全国最高気温となる39.3℃を記録しました。同年7月の最高気温の平均も32.4℃と、平年に比べて2℃も上昇しており、夏季の子どもたちの学習環境は年々厳しくなっていますが、多くの小中学校では暑さを扇風機でしのいでいるのが現状です。
そこで、子どもたちが快適に学習できる環境整備のために、市内の小中学校にエアコンを設置します。また、併せて大人も学校に集える環境を整えることで、地域全体でのエネルギーの効率的な活用を図ります。
学校を、誰もにとって快適な場所にしたい!
子どもも大人も安全に過ごせる環境づくり
益田市は2017年8月6日に、同年の全国最高気温となる39.3℃を記録しました。
直近の10か年では、7月の最高気温の平均が平年値(30.3℃)を超えた年が8回あり、そのうち32℃を超えた年は3回となっています。
全国的に猛暑がニュースとなることが多かった今年(2018年)の7月も、最高気温が35℃を超えた日が3日あり、夏季の子どもたちの学習環境は年々厳しくなっています。
出典:気象庁のホームページ「過去の気象データ検索」のデータより、益田市作成
暑さが深刻化する中、市内のほとんどの小中学校では扇風機で暑さをしのいでいるのが現状です。
教室の暑さが厳しいと集中力が落ち、勉強がはかどらないばかりでなく、熱中症の危険など、安全面でも問題が生じてしまいます。子どもたちはもちろん、学校で働く教職員にとっても、労働環境の改善が必要です。
また、新たな学習指導要領では、小学校3年から6年までの年間の標準授業時数が現在より35時数増加することとなり、子どもたちへの負担を極力少なくする中で授業時数を確保していくには、7月・8月に授業を実施していくことも考えていかなくてはいけません。
さらに、学校は、普段は子どもたちが学習し成長する場ですが、地域コミュニティの拠点として、また災害時には避難所としての側面も持っています。ハード面から地域住民の活動を支え、また、非常時には安全に避難生活を送ることができるように学校の環境を整えていきます。
エアコン設置率100%の早期実現を目指す
↑この教室には、天井に扇風機が2台、縦型の扇風機が1台設置してありますが、校舎の配置上、風通しが悪く、暑い空気がこもっています。
益田市には小学校が15校、中学校が11校あります。
このうち普通教室にエアコンが設置されている学校は、中学校1校のみであり、その他の学校では夏季には熱中症対策として、窓を開け、扇風機をつけて授業を行っています。
近年は夏の最高気温も上昇傾向にあり、子どもたちの体力的な負担もさらに増してきていることから、快適な環境で授業を受けることで、子どもたちが意欲的に学習に取り組む力を育み、一人ひとりの可能性をさらに拡げていきたいとの思いから普通教室へのエアコン設置を計画しているところです。
できるだけ早く普通教室にエアコンを設置していきたいと考えておりますが、全ての学校へ設置するには、経費的にも少なくとも3年ほどの期間がかかると考えていることから、設置にかかる費用の一部を皆さまからのご寄附で賄うことで、全学校へ早期に設置していきたいと考えています。
学校を、「みんなが集える場所」に!
地域の人がより使いやすい教育施設にする
2018年4月に学校環境衛生基準が改正され、教室内の望ましい温度は「17℃以上28℃以下」であるとされました。エアコンを設置することにより、この基準を達成したいと考えています。
基準を達成することで、子どもたちが快適・安全に学校生活を送ることができ、同時に教職員の労働環境の改善も達成できます。
また、平日夜間や休日、夏休み中などに地域の人が集まる拠点として学校を活用できるというメリットもあります。学校を、子どもたちだけでなく大人も集まる場所として、さまざまな活動に利用することで、夏季の家庭での消費電力が抑えられ、地域全体でのエネルギー効率の向上が期待されます。
このような考えのもと、豊川小学校では、地域に住む様々な世代が一緒になって校内にコミュニティスペースを作り、授業の無い日や夜間に映画の上映会や、ものづくりの教室などを行っています。子どもから大人までが集い、一緒に作業をしたり話をしたりすることで、地域の人をより身近に感じられるきっかけになっています。
学校にエアコンを設置することで、このような活動を市内の各学校で、夏休み期間も利用して広く実施できるようになり、地域の活性化にもつながることが期待できます。
2019年度から、設置教室を増やしていきます
事業実施のスケジュールです。2021年度末までに、小学校11校137教室、中学校9校61教室への設置完了を予定しています。
2018年度 実施設計発注、概算事業費算定
2019年度 小学校3校66教室設置
2020年度 小学校3校40教室、中学校2校24教室設置
2021年度 小学校5校31教室、中学校7校37教室設置
事業に携わる方の思い
益田市 市長 山本 浩章
■「ひとが育つまち益田」の実現へ
益田市は、「ひとづくり」を中心課題に据え、「益田市ひとづくり協働構想」を策定しています。そして、「ひとが育つまち益田」の実現を目指し、「産業の担い手」、「地域づくりの担い手」、「未来の担い手」を一体的に育成する取り組みを行っているところです。その中でも、「未来のひとづくり」については、教育の果たす役割が大きいと考えています。
近年特に、夏の暑さが深刻化しており、夏季の子どもたちの学習環境の悪化は大きな問題です。益田の未来を担う子どもたちが、学校で元気よく生活するための環境を整えるには、普通学級等へのエアコン設備を計画的に整備することが不可欠です。
また、学校は子どもたちに限らず、地域の人々の生涯学習の場としても活用することができます。実際に、市立豊川小学校では、休日や夜間に学校をコミュニティスクールとして地域に開放し、地域の人が様々なイベントに活用する取り組みを行っています。
学校を快適な空間にすることで、地域の人づくりの交流拠点として活用しやすくなります。市民が生涯にわたり学ぶことができ、自分の生活を豊かにするとともに学びの成果を発揮して地域に貢献できる環境も、同時に整えることができるのです。
「人が育つまち益田」の実現へ、その環境を整える取組みに、ご協力をいただければ幸いです。皆さまの温かいご支援を、よろしくお願いいたします。
益田市立吉田小学校3年生担任 野々村先生
■子どもたちの夢の実現のために、環境を整えたい
夏場は、授業中に「暑い」と口にする子どもがいます。夏場以外で、そういった不快感を口にすることは滅多にありません。学習に対する興味よりも、不快感の方が上回っていると感じます。
連日の暑さの影響で、授業中の集中力が落ちてしまうだけでなく、体のしびれや頭痛、汗をたくさんかくなど、熱中症の症状を訴える子どもも実際にいました。本当に暑い日は、45分間の授業中に3回程度、水分補給の時間を取るようにしています。
学校は、子どもたちの将来の夢の実現を支える場所です。そのためにも、ぜひ、整った環境の中で学習させてあげたいと思っています。
益田市内の子どもたち
暑さの中、授業を受けている子どもたちに、今の状況やエアコンが付いたら何を頑張りたいかを聞いてみました。
<エアコンが無い、今の学校生活はどう?>
・暑くて集中できず、授業中にボーっとしてしまう。
・扇風機があっても、風が当たる場所と当たらない場所がある。
・扇風機の風が直接当たると、教科書やノートがめくれてしまい、授業が受けにくい。
・汗を拭いている間に、授業が進んでしまう。
・空気が暑いので、扇風機を回しても暑い風しかこない。
・学校から帰ると、疲れている。
・暑いとイライラしてしまう。
<熱中症にならないように工夫していることはある?>
・汗を拭くタオルを持ってくる。
・お茶をたくさん飲む。
・濡らしたタオルを首に巻いている。
<教室にエアコンが付いたら、何を頑張りたい?>
・授業を集中して受けたい。
・涼しいと、先生の話をしっかり聞けるようになる。
・積極的に手を挙げて、自分の意見を言いたい。
・字を丁寧に書くようにしたい。
・ノートをきれいに取るようにしたい。
寄附者の皆さまへ
益田市教育委員会 教育長 柳井 秀雄
本ページをご覧いただき、ありがとうございます。
学校の設置者として、子どもたちに快適な教育環境を提供することで、まずは教室という空間を「居心地が良く、楽しい空間」にしていきたいと思っています。そして、そのことがやがては学ぶことの楽しさや、友達と協力することの大切さを実感する場所として、また、良い思い出との場所として心に残り、子どもたちが未来の益田市や日本を担う人材に育っていってもらえたらと考えています。
皆さまからのご支援を心からお待ちしております。
お礼の品をご紹介
ご寄附をいただいた方全員に、エアコン設置予定の小中学校に通う子どもたちが書いた心のこもったお手紙と、集合写真をお送りします。
また、10,000円以上ご寄附いただいた益田市外にお住まいの個人の方には、金額に応じて、以下のお礼のお品をお送りいたします。
※益田市内の方へはお礼の品をお送りすることができません。上記の「ふるさと納税で応援」アイコンをクリックしてお申込み画面にお進みください。
また、市外の方でお礼の品不要のご寄附をいただく場合も、同様に「ふるさと納税で応援」からお申し込みください。
-
2019年01月25日 17:41
寄附募集期間終了と寄附のお礼
本プロジェクトは12月31日を以って、寄附募集期間を終了しました。
たくさんの寄附を頂き、誠にありがとうございました。
今回、目標金額の達成は叶いませんでしたが、寄附者の皆様からの多くのご支援と心温まるメッセージをいただきました。
いただきました寄附金は、子どもたちが快適・安全に学習できる環境整備のために大切に活用させていただきます。
また、引き続き、ふるさと納税でいただいたご寄附のうち、使い道として使途3「子育て支援、青少年の健全育成及び教育の振興に関する事業」をご指定いただいたものは、優先的に小中学校の環境整備に活用させていただきます。
今後とも、益田市を応援いただけますと幸いです。もっと見るまだコメントはありません
コメントを投稿するには、 ログインとプロジェクトへの寄付が必要になります。
島根県益田市
益田市は島根県の最西端に位置しています。北は日本海を望み、南は中国山地に至る、山陰と山陽を結ぶ交通の要衝地です。山陰地域の中では比較的日照時間が長く、降雪量も少ない温暖な気候です。
市内を流れる「高津川」は日本有数の清流で、美しい自然がもたらす海の幸、川の幸、里の幸、絶品食材の宝庫です。
また、万葉歌人「柿本人麿」、室町時代の画聖「雪舟」ゆかりの地であり、中世の時代には豪族「益田氏」が本拠地とした、歴史あるまちでもあります。
赤い石州瓦と美しく広がる田園風景がどこか懐かしい、「こころ癒されるまち」です。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。