絶滅危惧種アマミノクロウサギを守るための環境保全活動にご協力ください!
カテゴリー:動物
寄付金額 1,263,000円
目標金額:3,723,000円
- 達成率
- 33.9%
- 支援人数
- 75人
- 終了まで
- 受付終了
鹿児島県徳之島町(かごしまけん とくのしまちょう)
寄付募集期間:2018年6月22日~2018年9月20日(91日間)
鹿児島県徳之島町

徳之島には、世界的にも希少な動植物が数多く存在します。中には、徳之島にしか生息しない動植物も存在します。しかしながら、環境保全体制が整備されていないのが実情です。
そこで、島民に改めて徳之島の自然の希少価値を知っていただき、島民自らが自然環境を守り続けていくような環境整備を行います。
世界自然遺産推薦地として、徳之島の”宝”を守り、後世に伝えていくためのプロジェクトを実施し、
全ての動植物が共存できる島を目指しますので、応援のほどよろしくお願い致します。
不幸な命をなくすために
世界的に希少なアマミノクロウサギ
世界でも徳之島と奄美大島にしか生息しないアマミノクロウサギは、古くから姿を変えることなく生きている原始的なウサギです。
徳之島での生息数は200頭と推定され、特別天然記念物・種の保存法対象種にも指定されています。

アマミノクロウサギの寿命は約15年。大きいものになると体長50㎝、体重3,000g程度まで成長します。
開けた場所で排泄する習性があり、道路上でフンを見かけることが多々あります。
アマミノクロウサギの1回の排泄時間は10分~30分かかることから、外敵(特にハブ)に襲われにくい開けた場所を選択していると考えられています。

また、春・秋の年2回繁殖活動をすると言われ、子どもを巣穴で育てます。
巣穴の大きさは1mにもなり、2日に1回のペースで授乳します。
それ以外の時間は、子どもを巣穴に残して入口を塞ぎ、外敵から襲われないようにします。
しかし近年では、外敵から襲われるよりもロードキル(交通死亡事故)が増加しています。
これは、アマミノクロウサギの個体数が少しずつ増加し、エサを求めて山麓まで活動するようになったことが原因だと思われます。
親ウサギが交通事故などで死亡してしまい、残された子ウサギも巣穴から出られず死亡してしまうケースもあります。
徳之島町では、道路標示や看板等で注意喚起を促していますが、まだまだ不十分というのが現状です。
そこで、アマミノクロウサギの生息地域の林道へ自動車用のゲートを設置し、交通量を規制することで、ロードキル(交通死亡事故)の減少を目指します。

2018年4月19日に徳之島の山の中で撮影されたアマミノクロウサギ
世界自然遺産推薦地として
徳之島の希少価値を知る

豊かな自然に囲まれた島、徳之島。日本の国土面積の0.1%にも満たないこの小さな島に、数多くの絶滅危惧種や固有種が生息していることを、皆さんはご存知でしょうか。おそらく、島民でもほとんどの人が知らないと思います。
島民にとって自然とは、昔から身近なものであり、生活の一部にある「当たり前」の存在でした。そして「当たり前」だからこそ、その価値に気付きにくいのです。
■後を絶たないゴミの不法投棄、徳之島の自然の価値を伝えたい!

徳之島町では、毎月第3日曜日に早朝の涼しい時間帯を利用して、ボランティア清掃を行っています。小一時間程度の清掃ですが、毎月清掃しているとは思えない量のゴミが集まります。他にも、集落ごとに海岸や林道の清掃等も行っていますが、こちらも同様に、大量のゴミで溢れかえってしまいます。
世界自然遺産推薦地として、世界的にみても希少価値の高い徳之島の自然。その価値をよく知らない人や自然保護意識の低い人によるゴミのポイ捨てや不法投棄は後を絶ちません。
そこで、徳之島の自然や動植物の価値を島民に知っていただき、島民自らが自然保護を続けていくような環境整備を行います。
徳之島の魅力の再発見!
子ども達への教育、自然体験プログラム!

島民を対象とした自然体験プログラムを実施し、特に島の未来を創る子ども達に島の自然を体験してもらい、徳之島の魅力を改めて発見してもらえるようなプログラムを実施します。
ウミガメの産卵や夜間の希少動植物観察体験、地引網体験やホエールウォッチング体験など、徳之島で体験できる様々な自然体験を実施します。各種自然体験プログラムには、自然保護推進員をはじめ、集落の大人たちや青年団が中心となって、子ども達に島の自然の魅力を伝えていきます。

各種体験プログラムを通じて子ども達は、見たことのない希少生物を発見したり、経験したことのない貴重な体験をしたりして、普段の生活では関わることのない徳之島の自然に触れ合います。そうして、子ども達自身が自然の大切さを身をもって体感することにより、自分たちの住む島を”誇り”に思い、自ら守っていく環境整備を作っていきます。
徳之島の自然を未来に残していくためには、他の誰でもなく、徳之島で生活する島民一人一人が自然保護を意識していかなければなりません。
■平成30年度実施予定の事業
動植物との共存を目指して
■アマミノクロウサギの保護地域にある林道へ自動車用ゲートの設置。
■島民(特に子ども達)を対象とした各種自然体験プログラムの実施。
ウミガメの観察会、地引網体験、希少野生動植物観察会、ホエールウォッチング等
■島の魅力の再発見を目的とした景観フォトコンテストの開催。

未来に遺す徳之島の自然
希少な動植物の宝庫

徳之島を含む世界自然遺産推薦地には、数多くの絶滅危惧種が生息しています。
日本全国で確認される絶滅危惧種のうち、この地域で確認される絶滅危惧種は、維管束植物56%(24種)、陸生哺乳類42%(10種)、両生類60%(12種)、昆虫類53%(19種)にもなり、生物多様性に富んでいることがわかります。
ここでは、徳之島に生息する絶滅危惧種を一部紹介させていただきます。
■アカヒゲ

国の天然記念物。種の保存法対象種。
全長14㎝の小型の鳥。鮮やかな赤褐色の羽を持ち、森林内を飛ぶ姿を確認することができる。
鳴き声は特徴的で繁殖期になると澄んだ美しいさえずりが島内にこだまする。
■オビトカゲモドキ

国の天然記念物。種の保存法対象種。
徳之島にのみ分布する固有種。薄桃色の帯が頭部から尾にかけて走る。
開発による生息地の減少とペットとして乱獲されたことにより個体数を減らしたと言われている。
■アマミハナサキガエル

県の天然記念物。
徳之島で見られる最大のカエル。体色は個体差が激しく褐色や深い緑色などバリエーション豊か。
雨上がりや湿度の高い夜に林道を走ると見ることができる。
■トクノシマエビネ

徳之島の固有植物で、高地の常緑樹林下に生える地生ラン。
花期は3月~4月となっており、白色~淡紅色の花が連なる。
エビネブームにより園芸用に採取され激減した。
徳之島の自然保護に取り組む方の思い
徳之島町 町長 高岡 秀規(たかおか ひでき)
■かけがえのない自然を後世に

~世界自然遺産推薦地の森~
アマミノクロウサギをはじめとする希少な動植物が暮らす徳之島の森は、シイノキの仲間であるスダジイの群落が発達しています。
春になるとスダジイ群落は黄色い花を咲かせ、その花の匂いに虫たちが引き寄せられ、虫たちを食べに野鳥が集まり森は活気付きます。
多くの実がなり始める秋には、森に棲む生きものたちにとっては貴重な食料となるシイの実が溢れ、このシイの実を食べて栄養を蓄えた哺乳類たちは繁殖期を迎えます。
世界自然遺産推薦地の森は、徳之島に棲む希少な生きものたちの暮らしを支えています。
~自然に目を向けることで~
自然が色濃く残る徳之島でも、森での昆虫採集や川でのエビ採りなど私たちがごく当たり前に覚えてきた自然との触れあいが消えつつあります。
自然への関心が薄れることで、希少な生き物が棲む自然環境が損なわれることを危惧しています。
今回挑戦するGCF(ガバメントクラウドファンディング)では、徳之島で当たり前に存在している美しい自然や生きもの達に目を向けることで、その価値を見出し島民自らが自然保護活動を続けていく環境整備を行うものです。
『かけがえのない自然を後世に』
この時代に生まれた私たちの責務だと考えています。
NPO法人徳之島虹の会 政 武文(つかさ たけふみ)
■アマミノクロウサギを守るために

世界でも徳之島と奄美大島にしか生息しない「アマミノクロウサギ」。徳之島におけるその個体数は200頭前後と言われています。近年では、林道の管理やペットの適正飼育等により、少しずつ個体数は増加傾向にあると思われます。
以前はあまり見ることができなかったのですが、最近では報告件数も増えています。
しかし、アマミノクロウサギの個体数が増加することは、いいことばかりではありません。アマミノクロウサギの生息区域にある農家さんは、サトウキビの新芽を食べられたり、たんかんの木を齧られたりと、大変困っています。これは、以前は見られなかった現象です。
また、アマミノクロウサギの活動範囲にも変化が生じてきました。個体数の増加に伴い、活動範囲が広がってきたのです。その結果、以前にも増して県道や農道にも飛び出してくるようになりました。
いつ道路に飛び出してくるかわからないアマミノクロウサギを守るため、減速帯の設置や道路標示による注意喚起を行っています。ロードキル(交通死亡事故)は、一人一人が気を付ければ防ぐことができます。
寄附者の皆様へ
徳之島町ふるさと納税担当者からのメッセージ

徳之島には、数多くの野生動植物が生息しています。そして、その全てが一生懸命に毎日を生きています。「何かを守るため、何かを犠牲にする」のではなく、「犠牲にしないために何ができるのか」を考え、人と動植物の”共存”を目指していきたいと思います。皆様のご協力を宜しくお願い致します。
※目標金額に到達しなかった場合も、別途資金を用意し、事業を実施いたします。
SNSで活動を報告します!
「いいね!」や「フォロー」も大きな支援になります!
みなさまの「いいね!」や「フォロー」もプロジェクトの大きな支援になります!身の回りの方にも、是非このプロジェクトを広めてください!
お礼の品のご紹介
本プロジェクトを支援して下さる皆様に、アマミノクロウサギ生息区域で採れる農産物やオリジナルグッズを返礼品とさせていただきます。
また、1万円以上ご寄附を頂いた皆様に、「アマミノクロウサギオリジナルステッカー」と「手作り感謝状」をお贈りさせていただきます!
「障がい者作業所いっぽ」手作り感謝状
再生紙を使用して作られた感謝状は、「少しでも徳之島を身近に感じてほしい」との想いから、ゲットウとサトウキビの絞り繊維、そして、作業所のメンバーの「おぼらだれん(ありがとう)」の想いも一緒に込めて、一生懸命手作りしました!

アマミノクロウサギオリジナルステッカー
「アマミノクロウサギ保護サポーター」として、本プロジェクト限定のオリジナルステッカーをお贈りします。感謝状同様にこちらも「おぼらだれん(ありがとう)」の気持ちを込めてお届けします!

現在進捗情報はありません。
鹿児島県徳之島町
徳之島町は、鹿児島から南南西約490キロ、奄美群島のほぼ中心に浮かぶ徳之島の東部に位置し、人口およそ1万人が暮らす自然豊かな町です。手付かずの大自然や透き通るコバルトブルーの海が広がる徳之島は、世界自然遺産推薦地として世界から注目を浴びています。
また、アマミノクロウサギをはじめとする多くの固有種や種の多様性に富むサンゴ礁、地域特有の伝統芸能や闘牛大会などの歴史・文化が今なお色濃く残っており、都会の暮らしとは違ったスローライフが魅力の町です。
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