「岡本太郎」芸術をすべての方へ―視覚に障害のある方にも「アート体験」を!―
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 1,279,000円
目標金額:1,200,000円
- 達成率
- 106.5%
- 支援人数
- 76人
- 終了まで
- 受付終了
神奈川県川崎市(かながわけん かわさきし)
寄付募集期間:2024年4月2日~2024年6月30日(90日間)
神奈川県川崎市

川崎市岡本太郎美術館は、芸術家・岡本太郎氏から作品の寄贈を受け、彼の作品・理念を展覧会やワークショップ等で広く発信し、今年10月には開館25周年を迎えます。
当館では、川崎市が目指している誰もが文化芸術に身近に触れ参加できる環境、「アート・フォー・オール」の実現のため、「すべての方にアート体験を届ける」様々な取組を行っています。今回のプロジェクトでは、視覚に障害のある方にも安心してご来館いただけるよう、新たに3つの取組を実施予定です。
ご支援くださる方(川崎市内在住の方を含む)には、特別内覧会やバックヤードツアーへの招待をご用意しております。ぜひご支援のほどよろしくお願いします。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
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“すべての方”に開かれた美術館へ!
岡本太郎の思いとは

岡本太郎(1911~1996)は大阪万博の《太陽の塔》で知られる芸術家です。若き日のパリで美術と民族学を学び、戦後は前衛芸術の旗手として芸術運動を牽引し、話題作を発表。並行して日本各地のフィールドワークや著述も盛んに行いました。
岡本太郎は、芸術は太陽と同様に、すべての人に与えられ、すべての人と共有するべきものと考え、多くの作品を残しました。岡本太郎美術館はその理念のもと、すべての方に開かれた美術館を目指しています。今回のプロジェクトでは、視覚障害者やロービジョンの方にも、気軽に美術館に足を運んでいただきたいという思いで企画したものです。
【本プロジェクトで実現する新しい取組】
①「美術館案内パンフレット」の作成
点字や触知図(凹凸を付したもの)を用いて館内のレイアウトや設備等を紹介したパンフレットを
作成します。
② 立体的な「太郎作品紹介カード」の作成
鑑賞を補助するため、触れることで太郎作品の形や輪郭が分かる紹介カードを作成します。
③ 専用機器による「鑑賞体験イベント」の開催
ロービジョンの方(見えにくさがあり生活上の不自由を感じる方)を対象に、
市内事業者((株)QDレーザ(川崎市川崎区))が開発した網膜に直接映像を投影する専用機器を
利用し、作品を鑑賞するイベントを開催します。
本プロジェクトの活動詳細
①「美術館案内パンフレット」の作成
視覚障害がある方にも、安心して美術館に来ていただきたい!
視覚障害者の方に安心してご来館いただけるよう「美術館案内パンフレット」を作成したいと考えています。
点字や触知図(形が触って分かるよう凹凸をつけたもの)を用いたパンフレットを作成し、事前に館内の施設や設備を知っていただくことで、視覚障害をお持ちの方に安心してご来館いただける環境を整え、「行ってみよう」という気持ちを後押しできればと考えています。
作成したパンフレットは視覚障害者向け施設で配架いただいたり、学校等の教育施設や支援団体など美術館に関心を持っていただいた方へ配布します。

太郎作品に触れて座って、体感していただきたい!
当館には、ご来館いただいた方が触ったり座ったりして体感いただける太郎作品の椅子を展示しており、大好評のコーナーとなっています。通常の美術館では作品に触れることはなかなかできませんが、岡本太郎美術館にご来館いただいた際には、ぜひ太郎作品の椅子に腰掛け、岡本太郎の思いを感じていただきたいと思います。

②立体的な「太郎作品紹介カード」の作成
「太郎作品紹介カード」で作品をより知っていただきたい!
ご来館いただいた際に、作品鑑賞の一助となるよう「太郎作品紹介カード」を作成します。これは、立体的にプリントできるプリンタを利用することで触って作品の形を確かめられるものです。鑑賞時の補助的なツールになりますが、実際に触れていただくことで形を知ることができ、イメージが広がり作品への理解も深められ親しみを持っていただけるのではないかと考えています。

③専用機器による「鑑賞体験イベント」の開催
ロービジョンの方に視覚支援機器を使って作品の鑑賞をしていただきたい!
ロービジョンの方(見えにくさがあり生活上の不自由を感じる方)に、網膜投影視覚支援機器「RETISSA ON HAND(レティッサオンハンド)」を利用し、クリアな映像で太郎作品を鑑賞していただく体験イベントを実施します。
視覚支援機器「レティッサオンハンド」とは?

小型カメラを内蔵したハンディタイプの視覚支援デバイスです。独自の光学系を採用した超小型プロジェクタを使って、近視でも、遠視でも、乱視でも、眼の視力(ピント調節能力)に依存せずに画像を見られるのが最大の特長です。
60度の広角で見ることができるため、例えば、単眼鏡を使うと見えづらい全体像も見ることができ、最大で7倍までズーム機能も備えているため、ズーム機能を使えば作品の細部を見ることも可能です。

ロービジョンの方は、眼鏡やコンタクトを使っても視力が上がらず、見るためには顔を見たいものにかなり接近させたり、スマートフォンやタブレットを使用し拡大するなどをしないと見えにくいことがあります。しかし、美術館では見たいものに近づくことも、カメラ機能のあるスマートフォンやタブレットを使用することも難しく、鑑賞を楽しみづらいという声もあります。こういった不安も、網膜に直接ピントが合った映像を投影できる「RETISSA ON HAND(レティッサオンハンド)」を利用することで解消でき、太郎作品をゆっくりご覧いただくことができます。
・網膜に直接映像を投影することで・・・
① 視力(ピント調節機能)に影響を受けにくく、近視、遠視、乱視、老眼の方でもクリアに見ることができます。
(※見え方には個人差があります。)
② 網膜周辺部にも明るくはっきりとした映像を投影することができ、中心視野障害による見えづらさがある場合
でも、残存する周辺部の視野を最大限に活用することができます。(※見え方には個人差があります。)


本プロジェクトを開館25周年記念展覧会で実施
本プロジェクトについては、市制100周年・岡本太郎美術館開館25周年記念展として開催する秋の展覧会の中で実施していきたいと考えています。
なお、「美術館案内パンフレット」は、秋の展覧会開催前に関係団体等に配布してまいります。
寄附金の使い道について
ご支援いただきました寄附金は、大切に下記の用途で利用させていただきます。
「美術館案内パンフレット」の作成費用(約30万円)
「太郎作品紹介カード」作成用立体印刷プリンタ費用(約60万円)
視覚支援機器による「鑑賞体験」開催費(約20万円)
広報費等(約10万円)
※目標金額以上の寄附をいただいた場合は、本プロジェクトのテーマに沿った事業の費用として使わせていただきます。
※目標金額に達しなかった場合でも、本プロジェクトの事業費として活用させていただきます。
寄附(応援)をしていただいただける皆様へ
川崎市岡本太郎美術館 館長 土方明司

岡本太郎美術館では、より多くの方々に岡本太郎作品を楽しんでいただくため、視覚障害者、ロービジョンの方々に向けた取組を計画しています。岡本太郎が、「芸術は太陽のようにすべての人に供されるべきだ」と述べているように、私たちは、芸術の魅力をすべての方々に等しく提供し、喜びや感動を共有したいと考えています。そのため、クラウドファンディングを通じて皆さまのご支援をお願いいたします。
皆さまの温かいご支援が、より多くの人々が美術館を訪れ、芸術の世界を楽しむための重要な一歩となります。是非、私たちの取組にご賛同いただき、一緒に芸術と文化を広めていきましょう。ご支援を心よりお待ちしております。
川崎市視覚障害者情報文化 センター長 杉山雅章

見えにくさを抱えているロービジョンの方、そして全盲の方も、このプロジェクトをきっかけに、実際に美術館を訪れ、美術作品を視覚的に鑑賞したり、椅子に触れたり座ったり、大きな「母の塔」に触れてみたりして、新たな理解や発見を通して、作品をより深く楽しむ機会になればと思います。
視覚障害者の皆さんの世界が広がり、独創的な岡本太郎作品を楽しむ機会となることを願っています。
川崎市岡本太郎美術館スタッフ一同
岡本太郎美術館では、子どもから高齢者、障害をお持ちの方、病気であったり遠方にお住まいであったりと様々な理由で来館が難しい方でも芸術を楽しみたいと思っているすべての方に芸術に触れる機会を提供することを目指しています。現在学校普及活動、HPやSNS等を使った作品紹介、ワークショップやイベントの開催など様々なアプローチで色々な方にお越しいいただけるよう活動を行っていますが、障害をお持ちの方へのアプローチはまだ十分ではなく、これから美術館自体が学びながら進めていかなければならない分野だと感じています。そして、今回のプロジェクトはそのための最初の一歩だと考えております。
ぜひ、今回のプロジェクトをご理解いただき、ご支援くださいますようお願いいたします。
ご寄附いただいた皆様への特典
特別内覧会へご招待!
◆1万円以上のご寄附をいただいた方(川崎市内在住の方を含む)
市制100周年・岡本太郎美術館開館25周年記念「(仮)岡本太郎に挑む 浅井裕介・福田美蘭」展へご招待いたします。特別内覧会では館長によるご挨拶、学芸員や出品作家によるギャラリートークを予定しています。ご本人様とご同伴者1名様まで御参加いただけます。
◆3万円以上のご寄附をいただいた方(川崎市内在住の方を含む)
人数限定の『スペシャルバックヤードツアー』にもお申込みいただけます。
(15組30名様:申し込み多数の場合は、抽選になります。)
普段は見られない美術館バックヤードをぜひお楽しみください。
「ふるさと納税で応援」ボタンから申込をお願いいたします。
申込の最後の画面で、特別内覧会とバックヤードツアーの希望有無をお聞きいたします。

皆さまの温かいご支援をお待ちしております。
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2024年12月27日 15:00
「岡本太郎」芸術をすべての方へ―視覚に障害のある方にも「アート体験」を!【プロジェクトの実施結果報告】
「「岡本太郎」芸術をすべての方へ-視覚に障害のある方にも「アート体験」を!」に御支援いただいた寄附金を活用し、予定しておりました「3つのプロジェクト」を実施いたしました。
今後とも、多様な方に寄り添いながら、利用しやすい美術館を目指し取組を進めてまいりたいと考えています。
①「美術館案内パンフレット」について
●表紙には当館のシンボルタワーである《母の塔》を掲載し、施設の概要や利用方法、館内の諸室や配置等を点字や触知図、大活字を使い案内しています。
○サイズ等:A4判5頁(片面)、カラー
○作成部数:300部
○配布先:当館、川崎市視覚障害者情報文化センター、市内支援学校(小中高校)、近隣の盲学校や点字図書館
※希望者には配布いたしますので、当館までお問い合わせください。
②「太郎作品紹介カード」について
●立体的に印刷ができるプリンタを使い、太郎作品の中のモチーフの輪郭を浮き上がらせ、触れることで作品の形を伝えるものです。また、点字や墨字を使い、作品の解説も添えています。
○カードで紹介している作品:現在開催中の川崎市市制100周年・開館25周年記念「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展では、《クリマ》、《夜》、《重工業》、《駄々っ子》、《記念撮影》の5種類を、5セット用意しています。
○利用方法:来館時に利用を申し出てください。(無料)
※今後、作品紹介カードの種類を増やしていきます。
③専用機器による「鑑賞体験イベント」について
●ロービジョンの方に、視覚支援機器「レティッサ オン ハンド」を使い岡本太郎作品を鑑賞いただきました。参加者からは、「子どもの“見えた”と言ったときの表情が印象的でした」、「家族で同じものを楽しめるのは、ありがたいと思います」などの感想がありました。
○実施日:令和6年11月9日(土)
○場所:当館展示室
○参加者:8組15人
○料金:無料(要観覧料)
○機器協力:株式会社 QDレーザもっと見るまだコメントはありません
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2024年07月02日 12:00
プロジェクト目標達成のお礼
たくさんのご支援をいただきありがとうございました!
この度は、多くの皆様からご賛同・ご支援いただき目標額を達成することができました。心より御礼申し上げます。
ご支援いただいた寄附金につきましては、当初予定していたとおり次の3つのプロジェクト、
① 「美術館案内パンフレット」の作成
② 立体的な「太郎作品紹介カード」の作成
③ 専用機器による「鑑賞体験イベント」の開催
の費用として活用させていただきます。
詳細については、別途ホームページ等でお知らせいたします。
川崎市岡本太郎美術館では、「岡本太郎芸術」をすべての方に親しんでいただけるよう、今後とも様々な取組を行っていきたいと考えております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
なお、本プロジェクトの受付期間の終了をもって、募集ページ等でコメントをいただいたさくらさんのご協力も終了しております。もっと見るまだコメントはありません
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2024年06月05日 12:00
残すところあと1ヶ月です!
岡本太郎美術館のプロジェクト「岡本太郎」芸術をすべての方へ―視覚に障害のある方にも「アート体験」を!―に興味を持ちご覧いただいた方、ご賛同いただきご寄附くださった方、ありがとうございます。
岡本太郎美術館では、ご来館いただいた方に今回のプロジェクトをより理解していただけるよう、プロジェクトブースを設置しました。プロジェクトの概要をご案内する動画を流すとともに、凹凸のある作品カードに触っていただけたり、視覚支援デバイスの「レティッサ オン ハンド」を活用して行われたイベントの様子を紹介する資料(株式会社QDレーザ様提供)等をご覧いただけます。
太郎作品を視覚に障害のある方にも親しんでいただく機会を提供できますよう、引き続き皆様のご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
岡本太郎美術館
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神奈川県川崎市

川崎市は神奈川県の北東部に位置し、市を縦断するJR線を横浜市と東京都をつなぐ私鉄5線が横断する形で走っており、交通の便が非常によく、人口150万人を超す都市となっています。南部には商業施設が集まり、近年では工業地帯の夜景観光ツアーが人気となっています。また、北部には豊かな緑が広がり、岡本太郎美術館・藤子・F・不二雄ミュージアム・日本民家園等の文化施設が集まるなど観光に訪れるにも魅力的な街です。また、「気軽にアートに触れ、楽しめるまち!」「まちにアートがあふれ、アートで人がつながるまち!」を目指し、誰もが文化芸術に身近に触れ参加できる環境、「アート・フォー・オール」 の実現に取り組んでいます。
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反映まで数日かかることがあります。