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進学を諦めない!地域内資源循環モデル 「学生服バンク」プロジェクト

カテゴリー:子ども・教育 

main_img 達成

寄付金額 1,015,000

101.4%

目標金額:1,000,000

達成率
101.4%
支援人数
22
終了まで
受付終了

佐賀県NPO支援(さがけん えぬぴーおーしえん)

寄付募集期間:2023年8月10日~2023年11月7日(90日間)

佐賀県NPO支援×佐賀未来創造基金×キラキラヒカル×ソーシャルコミュニティラボ

プロジェクトオーナー

令和2年度佐賀県子どもの生活実態調査報告書によると、小学2年生から高校2年生の子どもがいる世帯で、全体の10%、ひとり親家庭の46.3%が世帯年収137.5万円未満の世帯となっています。
そのような世帯においては、「制服が買えない、カバンが買えない」から、と進学を諦めざるを得ない状況が存在することも想定されます。
本事業では、貧困家庭やひとり親家庭の子どもたちへ学生服等のリユースプロジェクト「学生服バンク」を通じて、子どもたちを地域で育てる地域資源循環の仕組みづくりに取り組みます。

どんな境遇の子どもたちも進学を諦めなくてよい地域内資源循環モデルの実現を

~活動して見えてきた地域ニーズ~

2022年度、当財団が実施している「入学応援給付金プロジェクト」で耳にした「制服やカバンが買えない。入学のためにあと5万円足りない・・」といった悲痛な声から、少しでも低所得世帯・ひとり親世帯の子どもたちが進学の夢をかなえることができるよう、この学生服バンクプロジェクトを立ち上げました。

前年度、地域で子どもの居場所(こどもの居場所じゃんぷ、他)を3拠点運営する(一社)キラキラヒカルと協働し、学生服・学用品等の寄贈受付・管理と、それを必要とする低所得世帯等の家庭へとお繋ぎするモデル・システムを構築し、2023年1月の始動から6月までの半年間で100件の寄贈を受けることができました。
また、定期的に「〇〇学校の男子学生服、〇〇サイズを探している」等のお問合せをいただくなど、地域ニーズの高さも実感しています。

一方で、要支援者とのマッチング件数は9件。その背景として、取り組みを実施している佐賀県唐津市には、中高で29もの学校があり、その中でもサイズや季節ごとに種類分けされていることから、必要な子どもたちに必要な制服を届けるには、まだまだ十分な循環基盤が整っているとは言えない状況です。

学生服バンク「こねくとnet」の本格運営

~必要な子どもに、学生服を届けられる仕組み~

前年度、地域住民等から学生服の寄贈を受け、必要とする家庭へお繋ぎする一連のモデル・システムを構築し、学生服バンク「こねくとnet」を始動させました。
おつなぎした子どもたち(保護者)は、一様に喜んでいただき、中には、その制服を着て、子どもの居場所に遊びに来てくれる子もいました。
今年度は、その活動を本格的に運営するとともに、改善点やマニュアルを整備し、かつ、継続していくための事業構築を進め、より効果的な地域資源循環の仕組みを向上させていきます。

学生服バンクの活動を通して実感したことの一つとして、学生服バンクの仕組みを「地域一体で推し進めることの大切さ」があります。

地域コミュニティが希薄になった昨今、経済的困難を抱える家庭や子どもたちは、そのSOSを誰にも相談できずに抱え込んでいるケースもありますので、地域で活動する子どもの居場所「じゃんぷ」や、他のこども食堂等との連携を強固にして、支援の必要な家庭・子どもたちとの関係性の構築に取り組み、そこからの支援へとつなぎます。
また、地域の学校との連携をはじめ、地域住民への活動周知を継続し、学生服・学用品の寄贈拡大に努めます。
この活動が、地域並びに卒業生たちに「学生服は大切に使い、次の世代のためにリユースするもの」という文化が醸成され、「地域の子どもを地域で育てる」地域資源循環の仕組みができあがることも期待しています。

この仕組み・モデルの精度を高め、他地域でも展開され、どんな境遇の子どもたちも進学を諦めなくてよい社会の実現を目指します。

寄付金の使い道

【内訳】
・学生服バンク運営費-消耗品・クリーニング代・制服補修費等:35万円
・広報費-WEB運用、チラシ制作:15万円
・ふるさと納税返礼品の費用・送料:35万円
・ふるさと納税手数料:15万円

【目標金額に達しなかった場合】
子どもに係る社会課題に関心のある県内企業等から寄付を募り補填または、事業費を削減して実施します。
目標額を上回った場合、本事業の主旨に沿った形で活用させていただきます。

進学を志す子どもを地域で支える社会の実現を目指して

学生服等リユース100%へのステップ

学生服を寄贈してくださった支援者様から頂いたメッセージ
「卒業後、使わずに持っていましたが、使ってくれる方がいらっしゃるのであれば、よろこんで寄贈します」

学生服は、人生に一度しかない学校生活を共にする大切な思い出のパートナーです。
保護者さんにとっても、決して安くないその学生服が、お子さんの成長の思い出として「捨てがたい」ものでもあると思います。

私たちは、この学生服バンクという取り組みを、進学を志す子どもを「地域で支える」仕組みとして成長させたいと考えています。
それにより、現在学業に励む子どもたちの意識の中にも「この制服を大切に使い、思い出とともに、必要とする次の世代のためにリユースする」という暖かい心を持ってもらい、最終的には卒業生の学生服が100%リユースされる地域文化として定着することも目指しています。

地域の卒業生の学生服等が100%リユースされる基盤が整ったとき、支援を受けた子ども達は、地域から支えられている想いを胸に学業に励み、寄贈した子どもたちは、自分が地域に貢献しているという誇りをもって成長していくと考えます。
ぜひこの取り組みに皆様も応援をよろしくお願いいたします。

事業実施のスケジュール

「学生服はリユースされるもの」が定着するために

「進学」それは子どもたちにとっては、毎年のその一瞬がラストチャンスです。
進学したいと願う子どもたちと進学をさせてあげたいと思う保護者の「今」に寄り添い、支援させていただきます。

【2022年(前年度実施)】
・県内の関係団体や子どもの居場所関係者へ周知・協力依頼
・寄付物品の管理プラットフォームの構築
・寄付受け入れから、管理、寄贈までのスキーム構築・実施
・学生服バンク「こねくとnet」のオープン 運営開始
【2023年】
・学生服バンク「こねくとnet」の本格運営
・改善点やマニュアルを整備し、より効果的な地域資源循環の仕組みを向上させる
・こども服 お譲り会の開催
【2024年以降】
・事業をモデル化し、他地域の子どもの居場所と当該地域にて学生服バンクを開設

関係者の想い

佐賀県こども家庭課副課長 石丸さん

地域で子どもたちの未来を応援する仕組み

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高校授業料の実質無償化の施策が拡充され、私立高校であっても授業料に関しては不安なく、進学できる環境が整いつつあると思います。しかしながら、実際には、授業料以外にも、様々な費用の負担が必要になります。

その一つが制服代です。制服代ということであれば、高校に限らず、中学・幼稚園でも必要な費用になります。本当に子育てにはお金が必要になります。

「学生服バンク」の活動は、使わなくなった学生服を中心に、学用品、こども服等を、必要とする子どもたちに繋ぎ、経済的背景による進学や進級のハードルを下げ、子どもたちの未来を応援する仕組みです。

支援の対象とされている貧困家庭やひとり親家庭に対して、行政機関では手の届きにくい部分での支援を実施していただいていることをありがたく思います。

また、寄贈される学生服等が地域内で循環することで、「地域の子どもたちを地域で支援する仕組み」となっていることも、このプロジェクトの良いところだと思います。

この取り組みに対する皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。

唐津市 保健福祉部 部長 田中さん

一人でも多くのこどもが笑顔で生活できる環境づくり

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学校への入学や進学は、こどもたちが夢や希望を実現するための大きな手段の一つです。しかし、様々な理由により入学や進学が困難になったり、諦めざるを得ないこどももいます。

唐津には、こどもたちが夢や希望に向かって健やかに成長する環境を提供し、こどもたちの笑顔のために熱心に活動されている団体が数多くいらっしゃいます。
唐津市は、そうした皆さんの取り組みを全力で応援するとともに、こどもたちの育ちや安心を支えるための様々な支援を行っていきたいと考えています。

「学生服バンク」の実施により、一人でも多くのこどもが笑顔で生活できる環境づくりが進んでいくことを期待しています。

(一社)キラキラヒカル 代表理事 田中 雅美

物を通して繋がる先の笑顔を願わずにはいられません。

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物を通して繋がる先の笑顔を願わずにはいられません。

そんな思いから始めた「学生服バンク」。
寄付者様の思いと物をお預かりし、受益者様へと繋ぐ(こねくと)。その先の「笑顔」は願った通りでした。

私は3人姉兄の末っ子として生まれ育ちました。家庭は決して裕福ではありませんでした。小学校から制服で、新しい制服は着たことがありませんでした。全て、姉からの「おさがり」。それでも、「嫌だなぁ」と思ったことは一度もありませんでした。むしろ、姉の制服が着れることを、誇らしく思っていた記憶があります。私にとって、「おさがり」は、あたりまえのことだったのでしょうし、姉への憧れもあったのかもしれません。

こどもは、家庭だけで育てる必要はありません。身近であれば、祖父母、親戚、ご近所、友達。色んな人の力や知恵や資源を借りて、地域でまるっと子育てしていいのではないでしょうか。こどもを取り巻く環境は様々ですが、「今を生きるこどもたち」に『笑顔』で過ごしてもらいたい。そして、「学生服バンク」という形で、ほんの少し、お手伝いをさせていただけると、幸せです。

NPO法人KARATSU 代表理事 生駒さん

学生服バンクで実現できること

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ひとり親世帯の約2世帯に1世帯が貧困状態と言われる中、義務教育中においては必要となる学用品・学生服等はとても高価な物であり、購入するには躊躇する家庭も多いことでしょう。さらに学生服においては3年間着用します。その期間は成長期でもある為入学シーズンに一度購入すればよいとは限りません。また洗い替え等を含めるとさらに出費がかさみます。
現在の日本では核家族化や貧困家庭の増加により家族・親戚に頼ることもできず、それらの必需品を購入する事に悩みを持つ家庭が増えています。
一方子どもたちの中には、学生生活における必需品を購入したにも関わらず、使用する頻度の少なさや、大切に使用した物に対する愛着などから処分するのに躊躇する子どもたちがいます。
その子たちの気持ちを購入したくても購入できずに困っている家庭へとつなげ、少しでも貧困家庭の経済的負担の軽減する事が出来れば、低所得のひとり親家庭においても「子どもも保護者もお腹いっぱい食べれる」「気持ちに少しでも余裕をもつ」こと等が制服バンクを通じて実現できると思います。

寄附者の皆さまへ

昨年度100件の寄贈と9件のマッチングを行いました

令和4年度の学生服バンクプロジェクトGCFにおいて、皆様からいただいたご寄付により、本プロジェクトを始動させることができました。

昨年度は、学生服や子ども服などのご寄贈を100件お預りし、それを必要とする子どもたちとのマッチングは9件に上ります。(1月~6月の半年間)

広報用ホームページ
広報用リーフレット・ポストカード

地域内でもこの活動がクチコミで広がっており、地域の衣料メーカー関係者からまとまった支援(子ども服)をいただく事例もありました。

一方で、〇〇学校のおゆずり学生服を探しているというお問合せも日に日に増えており、在庫がなければ、子どもの居場所関係者や保護者、地域の関係団体等への協力依頼などを行い、少しでも多くの学生服をおつなぎできるよう活動しています。

今年度は、この学生服バンクの仕組みを、よりブラッシュアップし、たくさんの子どもたちの笑顔につながるよう頑張っていきますので、暖かいご支援をよろしく願いいたします。

お礼の品一覧

現在進捗情報はありません。

佐賀県NPO支援

佐賀県のふるさと納税は、皆さまが支援したい佐賀県内のNPO等を指定して寄附することができます。

お返しの品は指定されたNPO等が自らの創意工夫で送ることで、県の事務経費を抑え、できる限り多くの額を指定されたNPO等にお渡しし、“自ら考え行動する自発の地域づくり”を応援しています。