【脱炭素を地域から日本へ】東シナ海の宝のまちあくねで脱炭素社会の実現に向けたモデルを実現したい!
カテゴリー:まちづくり
寄付金額 130,000,000円
目標金額:60,000,000円
- 達成率
- 216.6%
- 支援人数
- 20人
- 終了まで
- 受付終了
鹿児島県阿久根市(かごしまけん あくねし)
寄付募集期間:2022年12月20日~2023年1月19日(31日間)
鹿児島県阿久根市

阿久根市では、2021年の9月に国の政策にも則り「ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。
宣言するだけでは何も変わりませんので、合わせて地域内において防災・脱炭素を目的とした「阿久根市地域マイクログリッドプロジェクト」をスタートさせました。
これは、阿久根市役所などに、太陽光パネル及び大型の蓄電池を設置し、自営線といわれる新設の電線網を通じて、周辺の公共施設へ再生可能エネルギーを供給するプロジェクトです。
「地域に再エネを増やし、その電力を地産地消することで脱炭素に貢献する」とともに、「再エネ由来の電力を大型蓄電池に貯めておくことで防災対応能力を向上する」ことに寄与するものと考えています。
市長からのメッセージ
【GCF 御礼文】

皆さま、こんにちは。阿久根市長の西平良将です。
この度は、ふるさと納税を活用したクラウドファンディング「東シナ海の宝のまちあくねで脱炭素社会の実現に向けたモデルを実現したい!」に、多くのご寄附をいただき心より感謝申し上げます。
阿久根市では、「帰ってきたくなる 行ってみたくなる 東シナ海の宝のまちあくね」を市の将来像に掲げ、その実現に向けた事業の一つとして、「阿久根地域マイクログリッドプロジェクト」をスタートしました。 豊かな自然環境や、その環境で育まれた海産物、畜産物、農林産物などを次の世代へつなぐべく、いただいたご寄附は再生可能エネルギーの導入に関する事業に活用させていただくこととしています。
2050 年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロとする“ゼロカーボンシティ”の早期の実現に向け、ご寄附いただいた方の意向に沿うよう、引き続き関係機関と連携し取り組んでまいります。
結びではございますが、改めまして多くのご寄附を賜り、心より御礼申し上げます。
阿久根市長 西平 良将
【地域脱炭素を食のまち阿久根から!】ゼロカーボン・防災能力向上へのチャレンジ

このプロジェクトをご覧いただいている皆様は、阿久根市をご存知でしょうか?
鹿児島県の北西部に位置する阿久根市は、南北約40kmを東シナ海に面していて、美しい海による豊富な海産物はもとより、豊かな山々による「阿久根ボンタン」などの特産に恵まれた地域です。
人口は約1.8万人と、県内では比較的小さなまちではありますが、阿久根港の水揚げ時などは活気があふれる、とても素晴らしいまちです。

しかし、昨今の地球温暖化の影響はじわじわと私たちのまちにも忍び寄っており、漁協による水揚げ量や魚種の変化、そして農産物への影響などを感じています。
実に阿久根漁港の水揚量は,平成3年度に61,736トンほどだったものが、令和3年度では8,555トンにまで減っており、もちろん消費の動向はあれども、地域で働く方々などへの影響は少なくありません。

また、温暖化の影響は特に夏場の台風・豪雨などに代表される異常気象による災害にまで及んでいます。
阿久根市では平成18年7月に大きな被害をもたらした県北部豪雨災害が記憶に残るところですが、その規模は残念ながら年々増大していく一方で、農作物等への影響はもちろん、家屋破損や停電による二次的な被害など、住民の方々への影響は計り知れません。
昨今の地球温暖化を起因とする気候変動は、阿久根市だけでなく地球上の人々や生態系に対し、深刻な影響を与える問題です。
将来にわたって、健康で安心に暮らすことができる環境を次世代へ引き継いでいくため、避けて通ることはできない課題です。
そこで阿久根市では、国が掲げる目標でもある「2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素排出実質ゼロ)」に賛同し、地方自治体としても具体的な施策を実行していくため、令和3年9月に「阿久根市ゼロカーボンシティ宣言」をおこないました。
もちろん、宣言をするだけでは何も変わりません。
市では宣言と同時に、阿久根と想いを共にする民間企業との共同により、具体的な施策の第一弾として「阿久根地域マイクログリッドプロジェクト」をスタートさせました。
この取組は「地域に再生可能エネルギーを増やし、その電力を地産地消することで脱炭素に貢献する」とともに、「再生可能エネルギー由来の電力を大型蓄電池に貯めておくことで地域の防災対応能力を向上する」ことを目的としています。

新たな再生可能エネルギー設備は、市役所駐車場および番所丘公園駐車場に整備する「ソーラーカーポート」を中心に、約2MWを設置します。
これは全国的にも進んできている取組で、大規模な山林開発などをともなわず、今ある未利用の場所を有効活用するという点で採用したものです。
駐車場に屋根がつくことになりますので、年々暑さが厳しくなる夏場などは、駐車中の車内が暑くなりづらいといった利点もあるかと思います。
また、再生可能エネルギーを貯める蓄電池としては、約4.5MWhという南九州では最大規模の蓄電量を確保することで、万が一にも大規模停電が起きた際に、市役所や消防署など周辺の公共施設に対し12時間程度の電力供給が可能となり、災害対応体制の強化にもつながります。
寄付金の使い道
阿久根市としては、設備設置場所の貸出や許認可申請などの支援を行っていますが、今後さらにこの取組への関与を拡大し、地域脱炭素や防災能力の向上だけでなく、地域への経済貢献も行っていきたいと考えています。
このGCFプロジェクトに賛同いただいたふるさと納税については、本取組への阿久根市からの出資とすることで、地域に再度還元したいと考えています。
また、目標金額を超えるご寄付をいただいた場合については「阿久根市まちづくりビジョン」に基づく再生可能エネルギーの導入事業へすべて活用させていただきます。
阿久根モデルを日本全体へ
地域単位の取組が地球規模の課題解決につながる

世界各国で地球温暖化抑制に対する社会の意識や関心が高まるなか、日本における脱炭素社会の実現は「地域が主役」であると言われています。
阿久根市だけがこの取組を実現したとしても、地球単位で考えた場合には影響が少ないと考える方もいるかもしれません。しかし、日本は全てつながっています。阿久根で採れる豊富な特産物は、地産地消だけでなく大都市圏のご家庭にも並んでいます。
阿久根からこの取組を進め、鹿児島県はもとより全国の事例にもつなげていくことで、私たちのまちだけでなく、日本全体への波及効果もあるのではないかと考えています。
また、防災能力の向上では、大規模停電などが発生した場合でも、市役所周辺の公共施設が停電せずに電力を使うことができることで、住民の方々が避難する際にスマートフォンの充電ができたり、医療上で必要な電気を使うことができるなど、様々な観点で貢献できると考えています。
蓄電池は、地域に愛される市民交流センターである「風テラスあくね」に設置します。これは多くの住民の方々にこうした先進的な設備を見ていただきたいという想いがあります。
中高生を中心とした環境教育にも繋がりますし、何よりこういった設備が市内にはある、ということで安心につなげていくことが重要であると考えています。
具体的な成果目標は以下のとおりです。

(1)地域脱炭素・CO2排出量の削減
対象施設における既存電力利用を再生可能エネルギーによる地産地消とすることで、CO2の排出を削減します。
【主要指標】設備からの再エネ供給可能量:2,276MWh
年間CO2排出削減量 :1,340 t-CO2(20年間累計 26,804 t-CO2)
(2)地域防災能力の向上
太陽光発電+蓄電池の活用により、風水害などの周辺停電が発生した場合においても、対象施設への電力供給が可能です。予想可能な災害に対しては事前に蓄電池の充電を行うなど、防災能力を向上させます。
【主要指標】蓄電設備から電力供給可能な時間:12時間程度
この事業は、環境省の補助事業でもありますので、令和3年度から開始し令和5年度までを事業期間としています。
ただし、ここで創られた電気は市内で数十年にわたり利用することができますので、長期間の安心を作り出すことができます。
地域が変われば日本が変わる、と私は考えています。
「食のまち」の阿久根市から、この取組にどうかご賛同いただけますよう、お願い申し上げます。
現在進捗情報はありません。
鹿児島県阿久根市
鹿児島県阿久根市は、約40kmにおよぶ美しい海岸線を東シナ海に面する、海・陸交通の要衝として海運業・商業などが栄えたまちです。
沿岸を洗う黒潮は、市内の至るところに亜熱帯の植物を育み、温暖な気候を利用した農業や水産業も盛んで、品質の高い数多くの生鮮品や加工品は「アクネうまいネ自然だネ」の統一ブランドで全国に向けて出荷されています。
中でも、手のひらサイズをゆうに超える特産品の「阿久根ボンタン」は全国有数の生産量を誇ります。
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