農家から悲鳴が上がっています。|【肥料高騰、燃油高騰、飼料高騰】700戸の農家支援プロジェクト
カテゴリー:食・農林水産業・商工業
寄付金額 3,228,036円
目標金額:3,000,000円
- 達成率
- 107.6%
- 支援人数
- 156人
- 終了まで
- 受付終了
福島県矢吹町(ふくしまけん やぶきまち)
寄付募集期間:2022年12月9日~2023年3月8日(90日間)
福島県矢吹町

矢吹町は、町の半分以上を農地が占める美しい田園風景広がる町です。昨今の肥料や燃料、飼料を含む農業関連資材は2倍以上に跳ね上がっているものもあり、農家さんたちは悲鳴を上げています。
コスト上昇分として農産物を値上げできればいいのですが、多くの農家さんたちは価格交渉力が弱く、コストを転嫁できていないのが現状です。
農家さんからは、続けるのも赤字、辞めるのも赤字、今の状況がいつまで続くのか・・・と苦しい声が聞こえてきています。
今回、苦境に立たされている農家さんの経済的支援と、農家さんたちが作るおいしい農畜産物の消費拡大という、2方面からの支援を行いたくクラウドファンディングに挑戦します。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
農業関連資材の高騰に苦しむ農家を応援したい!
昨年と比べて、肥料の価格は最大約2倍に・・・
農業が盛んなまち、矢吹町

矢吹町は日本三大開拓地の歴史を持つ農業が盛んな町です。町の半分以上を農地が占め、約700戸が農業を営んでいます。米や野菜のほかに、畜産もあり一年を通して農畜産物の豊かな町です。
コロナ禍からの外食需要の低迷、不安定な世界情勢、急速な円安をうけ、農畜産物の消費の減少と農業関連資材の高騰が農業経営に深刻な打撃を与えています。なかでも、畜産(乳牛)農家さんの多くは、エサを海外からの輸入に頼っており、円安の影響により毎月の牛のエサ代は1頭あたり2万円ずつ赤字という厳しい現状です。
また、町にはお米はもちろんのこと、キュウリや高糖度トマト、キノコ、いちごなどをビニールハウスで栽培する農家さんも多数おり、ここ最近の肥料や燃油の高騰で廃業を検討をする農家さんも出始めました。

町の約700戸の農家へ支援を。
クラウドファンディングで消費拡大のきっかけづくり

矢吹町では、肥料・燃油・飼料等の農業資材の高騰に苦しむ約700戸の農家さんに対し、将来につなげるための支援を行うこととしました。皆様からのあたたかいご支援は、町内の農家さんへの補助の一部に充てさせていただきます。
また、海外情勢や昨今の円安の状況は私たちの努力だけではどうにもならないものがあります。そこで、今回のクラウドファンディングでは、このような現状を多くの方に知ってもらい、農畜産物の消費拡大のきっかけにするという目的もあります。
今回のクラウドファンディングの返礼品は、町内農家さんが丹精込めて作った農畜産物をご用意いたしました。順次追加もする予定です。ぜひ皆さんに味わっていただきたい。そして、それが生産者の利益と消費拡大につながり、農家さんの支援につながる。そんなクラウドファンディングになるよう挑戦します。
寄付金の使い道
矢吹町の約700戸の農家さんに支援を行います。
皆様からのご支援と、矢吹町等の予算を活用し、令和4年度中に約700戸の農家さんへ高騰した農業関連資材に対する補助を行います。
【目標金額に達しなかった場合でも、町等の財源を活用し確実に支援を行います。】

矢吹町長 蛭田 泰昭
美しい風景とおいしい農畜産物を未来へつなぐ

矢吹町は田園風景の美しい町です。この風景を創っているのも、農家さんたちが日々農地を整えてくださっているからです。現在の農業関連資材の高騰という経営的に苦しい状況が続いてしまうと、経営の悪化から離農者が増え、食糧供給に影響を与える恐れがあります。ほかにも、耕作放棄地が増え、この美しい風景も失われてしまいます。
また、矢吹町の農畜産物は本当においしものが多く、県外からのリピーターも多くおり、自慢の逸品です。
矢吹町の子どもたちが、この美しい風景と美味しい農畜産物を町外の人たちに自慢できるようなそんな未来へ続く地域づくりをしていきたいと思っています。
昨今の厳しい物価高騰には、全国の方々が大変な思いをされていることと思います。今回のクラウドファンディングでは、皆様からのご寄附はもちろん大変うれしいのですが、現在の農家さんたちの現状を少しでも多くの方々に知っていただき、矢吹町だけでなく、全国の農家さんたちが少しでも救われるよう、消費拡大という面からもご支援いただけたらと思っております。
先の見えない状況ではありますが、牛乳を一杯多く飲んでみる、地元のお米や野菜を買ってみる、そんな形での皆さんのご協力も、きっと農家さんにとっては大きな支援になると考えています。
「食べることは生きること」とよく言いますが、私たちが生きていくための命の源である、「食べる」を作っている農家さんをぜひ皆さんのお力でご支援いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
矢吹町の農家さんからの声
米農家 藤井貴之さん
20ha(東京ドーム約4個分)の水田を管理する若手農家の想い

倉庫や農業機械も新しくし、これから頑張るぞ!というときにコロナ、不安定な海外情勢、そしてここにきて急激な円安・・・。肥料や燃料はどんどん値上がりしているのに、外食需要の低迷もあり米の買取価格は上がりません。さらに、注文している機械も納品までに1年以上かかるような厳しい状況が続いています。
新しいことに挑戦したいという想いもありますが、現状ではなかなか余裕もなく難しい状況が続いています。しかし、このまま物価高騰の影響を受けて辛い辛いと言っているだけでは何も変わらないので、少しずつ、自分でできることをしていきたいと思っています。米は、農協に出荷すると、品種にもよりますが60キロで1万円ほどです。これでは、コストを回収する分の収益にするのは難しいので、これからは直売や、ふるさと納税などで返礼品に登録したいと思っています。
私たち農家は、地域の風景を守っているとも思っています。もし私が東京ドーム4個分の水田を耕作放棄地にしてしまえば、それだけ町の景観は失われ、地域の子どもたちも田んぼで遊んだり、水辺の生き物を捕まえたりそんな経験ができなくなってしまいます。
うまい米をつくりたい。どんなに苦しい状況でも、何とかこれからも継続して行きたいと思っています。そして、たくさんの人に美味しい米を食べてもらいたいと思っています。

畜産農家 円谷牧場さん
牛乳が飲みたいなと思える牧場づくり

地元の小学校や幼稚園の子どもたちはよく、牧場見学に来てくれます。つい先日も見学に来てくれたのですが、ちょうど牛がお産となり、先生たちも見学時間を延長してくれて、子どもたちに命の授業をすることが出来ました。地元の子どもたちだけでなく、コロナ前は近隣の学校へ「モーモースクール」といった活動も行っていました。
地域に根付いた牧場として、いろいろな方が遊びに来てくれ、酪農を身近に感じてもらえるのがうれしいです。その方たちに「牛乳が飲みたいな」と思える牧場づくりをモットーに、日々取り組んでいます。
しかし、最近の急速な円安には本当に頭を痛めています。エサはほぼ輸入物に頼っているので、全国の酪農家たちは、牛1頭につき、毎月約2万円の赤字になると言っています。大規模に経営している牧場ほど今の現状は辛いものがあります。
今までも辛い状況は何度も経験してきましたが、その都度工夫をし解決策を考え、乗り越えることが出来ました。ただ、今回は違います。本当に八方塞がりで、もうどうしていいのか・・・。
コロナ禍ということもあり、牛乳の消費は伸びていません。なので、たくさん牛乳を出荷し、かかったコストを回収するということもできません。
牧場をやめることも頭をよぎりました。ただ、牛の値段は今は低く、辞めるのも続けるのも苦しい状況です。
海外情勢や円安に関しては、私たちにはどうすることもできません。ただ、牛乳の消費が拡大されれば・・・という望みもあります。そのために、今年は、矢吹町のイベントで牛乳の消費拡大をPRする活動なんかも行いました。今回のクラウドファンディングでも支援を募るだけでなく、様々な農家の現状を知ってもらい、少しでも多くの方に地元のものを食べてもらったり、牛乳を飲んでもらえるきっかけになったらいいなと思っています。

トロピカルトマト 関根 幸一郎さん
東日本大震災を上回るショック

弊社、トロピカルトマトファームでは一年中トマトを生産しています。特に冬から春にかけては、福島県矢吹町の澄んだ空と太陽の光のなかで、特別な栽培技術を取り入れて「高糖度トマト」を生産しています。
その冬のトマトは、「光センサー糖度計」で全量選果を実施し、その甘さ(糖度)によりランク付けをし、ファーマーズマーケット、地元スーパー、コンビニエンスストア、飲食店、直売、ECサイト等へ販売をしています。
品質の高いものを安定して収穫を続けるには、作物の状態を細部まで観察し、適切な水分と肥料を施し、さらに施設内環境を最適な状態(温度、湿度、二酸化炭素濃度、その他)に保つことが重要になります。そのためには、灯油、重油、電気等を適切に消費して整える必要があります。弊社の生産物は「国産」ではありますが、その原料となる肥料・燃料・生産資材は全て海外からの供給で賄われています。
近年、世界の情勢は私たち農業者に対応しきれないほどの変化が起きています、それは地球温暖化による気候変動と、近年頻発する自然災害、世界の国々の対立により自国の利益を優先する政策による資源の囲い込み等、それは2011年の東日本大震災のショックを上回るものかもしれません。弊社もそれをふまえて「高糖度トマト」の生産を諦めることも検討しました、しかし、あの震災の時に私たちを応援してくれた方々のためにも、そして毎年この時期、安価ではない弊社のトマトを頑張って購入してくれるお客様のためにも、この困難を乗り越えて、より良いトマトの生産を続けて行きたいと思います。

寄付者のみなさまへ
矢吹町農業振興課からのメッセージ

今回のクラウドファンディングを立ち上げるにあたり、農家さんに直接取材をし昨今の物価高騰では厳しい経営状況であることや、これからのことなど様々なお話を伺いました。みなさん苦しい状況ではあるものの、「喜んでくれる人がいるから」や、「地域の景観を担っているから」、「地域の子どもたちのために」というお話があり、自分だけではなく、相手や地域を思いやって日々お仕事に取り組まれているのだということがわかりました。
私たちも牛乳を一杯多く飲み、地元のお米や野菜を消費し、少しでも農家さんの支援ができるよう取り組んでまいりたいと思います。また、本プロジェクトに共感いただきご支援いただきました皆様には、心よりお礼申し上げます。
矢吹町ではおいしい農畜産物をご用意してお待ちしておりますので、ぜひ矢吹町においでください。皆様のお越しをお待ちしております。
お礼の品の紹介
矢吹町の農家さんが丹精込めて作った農畜産物等をお礼の品としてお選びいただけます。
【注意事項】
お礼の品のラインナップは、変更・追加される可能性がございます。
現在進捗情報はありません。
福島県矢吹町

矢吹町は福島県の南部に位置し、東北自動車道や東北新幹線、福島空港などの交通体系に恵まれ、全国へのアクセスの良さは抜群です。日本三大開拓地としての歴史もあり、町の半分以上が農地を占める自然豊かな町です。
町の基幹産業は農業で、寒暖差のある気候と、開拓によってひかれた豊かな水が米や野菜に濃厚なうまみをもたらしており、何度も購入してくださるリピーターも多くいます。
ほかにも、町には、バーベキューや、無料でキャンプを楽しめる大池公園、温泉施設、さらにはゴルフ場など、レジャー施設も揃っていますので、ぜひ矢吹町を体感しにおいでください。
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