後継者育成が急務となる伝統的工芸産業の技術を、未来に残したい!

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

main_img 達成

寄付金額 2,023,000

101.1%

目標金額:2,000,000

達成率
101.1%
支援人数
51
終了まで
受付終了

山形県山形市 (やまがたけん やまがたし)

寄付募集期間:2022年10月18日~2023年1月15日(90日間)

山形県山形市

プロジェクトオーナー

南北朝時代、時の武将「斯波兼頼」が山形市で地盤を築き、以降職人の町が発展した際には150を超える職人屋敷がありました。
現在、伝統を受け継いだ職人さんは急激に減り、桶樽や竹細工など残念ながら埋没してしまった技術もあります。和傘や漆器、鋸や特技木工は特に事業の承継が急務です。
これ以上埋もらせることは出来ない!今、後継者を育てていかなければならない!その思いで山形市では支援事業に取り組んでいます。
山形市の伝統的工芸産業の後継者育成のため、4年連続でクラウドファンディングに挑戦し、多くの皆さまから暖かいご支援をいただきました。
山形市が世界に誇る伝統的工芸の技術を未来につなぐため、今年も再びクラウドファンディングに挑戦します。

山形県山形市

GCFプロジェクト進捗情報一覧

現在進捗情報はありません。

受け継がれてきた技を、後世へつなぐ

山形市の伝統的工芸品、ご存知でしょうか?

 豊富な水資源と肥沃な土壌により美しい自然と豊かな気候風土に育まれた山形市は、古くから数多くの素晴らしい素材の宝庫でした。そうした真の素材を活かし、北前船により伝わった京文化を独自に進化させ代々継承してきたのが山形市の伝統的工芸品です。

 こけしや籐工芸などその種類は18にも上り、現在は山形仏壇と山形鋳物が経済産業大臣指定の伝統的工芸品にも認定されています。

 しかし、現代の伝統的工芸産業においては職人の高齢化や新たな担い手の確保が難しい状況にあることから、年々職人の数が減少傾向にあります。「和傘」「漆器」「鋸」「特技木工」においては現在事業者が3人未満と、特に減少が激しい状況です。

 新たな担い手の確保、継続的な雇用は、山形市の伝統的工芸産業を存続させていくために重要な課題となっています。

 伝統の技術を守り、且つ新しい風を取り入れていくためには、皆様からの支援が必要です。
 どうぞ、山形市の伝統的工芸品を守っていくためにご協力をお願いいたします。

城下町山形の職人町で生まれた高度な技術を受け継ぐ!

後継者育成のための事業を推進!!

 今回のご支援は、山形市の伝統的工芸産業を営む事業者、またその事業者の下で学ぶ後継者への支援の一部に充てさせていただきます。

■伝統的工芸産業修行者支援給付金

 山形市の伝統的工芸産業のうち、同一業種の事業者が3者未満である業種は、「和傘」「漆器」「鋸」「特技木工」の4業種となっています。これらの業種は、早急に技術の伝承や後継者の育成を図っていかなければ、職人たちがこれまで数百年もの間技術を磨き続け、そして守り続けてきた山形市の伝統工芸の技術が失われてしまいます。
 このような状況を打破し、伝統技術を守り続けていくため、山形市では、上記4業種の個人事業者に師事し、技術の習得に勤める者に対して支援を行っています。

≪補助対象修⾏者の声≫

給付対象修行者 横山純子さん(業種:和傘)

写真

 多くの皆さんからのご寄附により、これまで約4年間にわたり、和傘づくりを学ぶことができました。本当にありがとうございます。
 修行途中でコロナ禍となり、ソーシャルディスタンスを確保しながら和傘の技術を学ぶことはなかなか大変ですが、「番傘」「蛇の目傘」「ミニ和傘」「おどり傘」の各工程を学び、自分が得意とする部分や苦手な部分なども見え、現在苦手な部分を中心に修業をしております。引き続き、修業に励み、全工程において納得できる技術を身に付けられるよう精進していきます。

横山さんの修行風景

(上)傘の天井への和紙はり。
 絶妙な⼒加減が要求され、難易度が高い作業です。横山さんもこの工程作業の習得には多くの修行時間を充てています。今後の修行期間においても、集中的に修業を行う作業となります。
(下)和紙はり後の仕上げ
 和紙はり後、浮きがでないようブラシで調整します。この作業も、強くたたいてしまうと穴が開き、弱くても和紙がうまく入っていかず力加減が難しい作用です。繰り返し作業を行い、感覚を身に付ける必要があります。

横山さんの修行風景

「和傘」

 ⼭形和傘は約200年の伝統があり、番傘の傘⾻が52本、蛇の⽬傘の傘⾻が48本あり、傘⾻が多いのが豪雪地帯ならではの特徴です。最盛期は⼭形に100軒を超える和傘店が存在し、東北⼀の産地となりましたが、現在は『古内和傘店』の⼀店舗だけとなっています。

 伝統技法を守りながらも、新しい和傘をの可能性を広げており、東北で唯⼀の芸術⼤学、東北芸術⼯科⼤学の学⽣とデザインのミニ和傘を協同で製作し、販売する活動等を⾏い、『⼿仕事の素晴らしさ』を次世代に伝えています。

 山形の夏を彩る「花笠まつり」で使用される踊り傘も一つ一つ丁寧に手掛けます。

「和傘」

■伝統的⼯芸産業後継者育成補助⾦

 伝統的工芸品は、昔から日常生活で使われ、人々の暮らしにおいて非常に身近なものとして利用されてきました。しかしながら、時代の変化や多様化するニーズとともに、日常生活で使用するものも変化してきました。
 そのような中でも、伝統的工芸産業に従事する職人たちは、これまで築き上げてきた伝統的な技術を守りながら、多様化するニーズ等に対応した新しい商品を作り続けてきました。この伝統ある技術やその商品を後世に残していくためには、その技術を守り、受け継ぐ後継者の育成が重要です。
 この伝統ある技術を守り続けていくために、山形市では、上記給付金のほか、伝統的工芸産業の中小事業者が後継(技術継承)者の育成を行う場合に必要な育成経費の一部を助成しています。

≪補助対象修⾏者の声≫

給付対象修行者 東海林元さん(業種:籐工芸)

写真

 ガバメントクラウドファンディングを通じて、多くの皆さんに支えていただきありがとうございます。山形市の後継者育成補助金を活用させていただき、本年度で2年目となりました。現在は、漠然と作業をこなすだけではなく、細部や他の作業工程も意識しながら作業することができるようになりました。
 今後は、新しい仕事を覚えていきながら、これまで身に付けた技術を磨き、かつ、基本を忠実に精進していきたいと思います。そして、将来的には、自らデザインして商品をつくり、販売していきたいと考えております。

東海林さんの修行風景

(右上)曲がりのし作業。
 バーナーで籐材を炙り、曲がった部分を真っ直ぐに矯正していきます。材料1つ1つの大きさや硬さなどを見極めて、力加減を調整しなければなりません。硬い材料の場合は、全身の力を使い曲げていきます。
(左上)カゴのかがり巻き作業
 材料を濡らして巻いていきます。材料が乾燥するとより締まってくるため、完成を想像しながら隙間なく最適な締まり具合になるよう気を配ります。
(下)バスケットの編み作業
 籐に皮の部分である薄い材料を編んでいきます。締めがあまいと釘打ちした籐が外側に浮いてしまうので、籐の状態を確認しながら作業していきます。

東海林さんの修行風景

「籘工芸」

 平安時代に伝来してきた南洋材「籐」を用い、山形に伝わる昔ながらのつる細工の伝統的な技を取り入れ、良質な材料を使い現代の暮らしに合った籐工芸を造っています。生活用品から育児製品、そしてデザイン性が求められるインテリア製品へと、時代と共に変遷を遂げてきました。

「籘工芸」

寄付金の使い道

上記「伝統的⼯芸産業後継者育成補助⾦」「伝統的⼯芸産業修⾏者⽀援給付⾦」など後継者育成のための事業にかかる約270万円の内、200万円を寄附で集めたいと考えました。

・伝統的⼯芸産業修⾏者⽀援給付⾦ 約150万円  
・伝統的⼯芸産業後継者育成補助⾦ 約80万円
・職⼈と学⽣の交流事業 約40万円
 「職⼈と学⽣の交流事業」は、地元⼭形市にある東北芸術⼯科⼤学との連携事業です。
 ものづくりやデザインを学ぶ学⽣が伝統⼯芸産業の事業者と交流し、若い感性で新しい伝統⼯芸品のアイディア発案や意⾒交換などを行っています。
 こうした交流を通して⽣まれた新しい価値観の伝統⼯芸品を広く発表することにより、これまで伝統⼯芸品に触れたことのない⽅や若い世代など様々な方々から山形市の伝統工芸品を広く知ってもらい、伝統工芸産業全体の活性化を図っていく取組です。

 

山形市 市長 佐藤 孝弘

■伝統を受け継ぎ、未来へつなげるために

写真

山形市の伝統的工芸産業の職人の皆様は、それぞれの分野において、この道一筋に技術の研鑽に励まれ、優れた技術を受け継ぎ、本市産業の振興・発展に大きく寄与しておられます。

現在、我々の身の回りには様々な製品があふれておりますが、作り手の「ものづくり」にかける情熱や感性に直接触れられる伝統的工芸品は、本物を求める人々に、幅広く受け入れられてきております。また、今なお、私たちの生活に身近な工業製品の製造にも密接に関わっております。

伝統的工芸産業は、ライフスタイルの変化や後継者不足により、非常に厳しい状況にありますが、本市のものづくり産業の源として重要な役割をになっております。その伝統的工芸産業を未来に受け継ぐこの取り組みに、是非ご協力を賜りますようお願いいたします。

⇩⇩山形市の伝統的工芸品についての詳細はコチラから⇩⇩

寄附者の皆様へ

山形市からのメッセージ

本プロジェクトへのご支援に、心より御礼申し上げます。

山形市の伝統的工芸産業の事業者の方は昔からの技術を継承しながらも、新しい色を取り入れながら素敵な品を作り上げています。

山形市の伝統的工芸品にご興味のある方、また山形市にご興味を持ってくださった方、ぜひ山形市にお越し下さい。お待ちしております。