アワビ漁を未来に残す!漁獲を安定させ全国の食卓に届けたい(第4弾)

カテゴリー:食・農林水産業・商工業 

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寄付金額 160,000

5.3%

目標金額:3,000,000

達成率
5.3%
支援人数
4
終了まで
76
/ 90

千葉県南房総市 (ちばけん みなみぼうそうし)

寄付募集期間:2021年10月3日~2021年12月31日(90日間)

千葉県南房総市

プロジェクトオーナー

千葉ブランド水産物に認定され、全国の市場で取引されている「房州黒アワビ」。
奈良時代から続くアワビ漁を未来に残すため、南房総では漁獲を安定させることを目的とした「育てる漁業」に漁業協同組合と協同で取り組んできました。
しかし、近年は自然環境の変化や漁業従事者や漁獲量の減少が大きな課題となっています。
南房総市の東安房漁業協同組合では、地域の一大産業である漁業を取り巻く環境の向上とまちの活気を取り戻すべく、千葉県が推進する“獲る漁業”から“育てる漁業”への転換に取り組んでいます。
年々漁獲高の減少しているアワビの稚貝を放流することにより、磯根(海底が岩礁で海藻が育つエリア)漁業の中核を担うアワビの漁獲量を安定させ、千葉県さらには全国のアワビ漁を未来に残す取り組みです。

アワビ漁を未来に残し、全国、世界に誇る房州のアワビを、これからも皆さまの食卓に届け続けるため、ガバメントクラウドファンディングに挑戦します。

千葉県南房総市

GCFプロジェクト進捗情報一覧

現在進捗情報はありません。

千葉ブランド水産物「房州黒あわび」

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平成29年度のあわびの全国生産量964トンのうち、千葉県は全国第2位の177トンを水揚げしました。
あわびには「クロアワビ」「アカアワビ(メガイアワビ)」「マダカアワビ」などの種類があります。
お刺身など生食としてもっともおいしいのがクロアワビとされ、県内生産量の約半分の水揚げ量が南房総市で水揚げされています。

房州地域(千葉県南部)の黒アワビは奈良時代の木簡にもその名が残される歴史的な特産物で、なかでもクロアワビはしっかりとした歯ごたえと、濃厚なアワビ独特の美味しさが特徴の逸品です。
房州黒あわびは、「千葉ブランド水産物」に認定されています。

出典:漁業・養殖業生産統計年報、千葉県ホームページ

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房州黒あわびと呼べるあわびは、以下の条件を満たしたあわびです。
・南房総市千倉地区(5月1日から9月5日まで)、白浜(5月1日から9月10日まで)、和田地区(5月1日から9月15日まで)で漁期内に採捕された黒あわび
・あま着着用で採捕された黒あわび
 ※アクアラングやウェットスーツを使用すると長時間潜り採り過ぎとなるため、長時間潜れないように定められたルールです。
・殻長(貝の大きさ)が12センチメートルを超えた黒あわび
・漁協職員による品質管理検査を通過した黒あわび
 ※あわびは金属製、ヘラ状の漁具で採るため肉眼では見えにくい傷がつく場合があります。漁協職員により傷等がないことの検査を受けたものです。

アワビを未来に残すための取り組み

南房総市千倉地区のあわびの水揚げ量は昭和42年をピークに下がり続け昭和56年には100トンを下回りました。
その後も高齢化により海に潜ってアワビを採る海女(あま)、海士(かいし)の人数も減り始め、令和元年には台風等の影響も重なり15.2トンまで落ち込みました。

漁獲高を安定させるために、昭和50年代から漁期を縮小するなど色々な取り組みを行ってきました。
そのなかでも画期的で効果的な「輪採(りんさい)方式」による稚貝の放流を行っています。輪採方式による稚貝放流を行う資金は、千葉県、市からの補助金によるもので、東安房漁業協同組合が事業の実施をしています。

■輪採(りんさい)漁業とは

海女・海士協力のもと地域一丸となっての取り組み

このガバメントクラウドファンディングによるご寄付で実施する事業スケジュール(イメージ)
・2021年:稚貝購入、飼育
・2022年:5~9月 前年度購入した稚貝の放流
・2024年:放流したアワビの水揚げ

稚貝の放流は地元の海女・海士の協力で行われます。
アワビの生態を知り尽くした海女・海士は「アワビをどこに放せば外敵から襲われずに済むか」など、アワビが住みやすい環境を知っています。
その知識を活かし既に沈められているアワビの漁場であるコンクリートブロックに稚貝を丁寧に置いていきます。

海女・海士協力のもと地域一丸となっての取り組み

”獲る漁業”から”育てる漁業”への転換

アワビ用コンクリートブロック積込作業(出典:千倉町史)
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昭和58年ごろから東安房漁業協同組合が取り組んできた「3年輪採方式」は、漁業関係者が長年にわたって試行錯誤を繰り返して確立された手法です。近年では「輪採方式」による稚貝が成長したアワビで5~6トンの水揚げを維持し、あわび漁を行う海女(あま)、海士(かいし)に安定した収入をもたらしており、同漁協はこの取組みで2016年8月、「第9回海洋立国推進功労者表彰」の水産振興部門で内閣総理大臣賞を受賞しました。

東安房漁業協同組合では、さらにアワビを大きく育てることにより付加価値をあげるため、輪採期間を1年増やし、4年の輪採方式に取り組み始めていたところでした。

寄附金の使い道

もう一度、育てる漁業に取組みます!

●アワビの稚貝購入費、エサ代、水槽の維持管理費など

※目標に達しなかった場合、いただいた寄附金の他に、市から一般財源をあてて「栽培漁業推進事業補助金」として東安房漁業協同組合に支払い、事業を実施します。

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千葉県水産公社から孵化させたあわびの稚貝を購入し、飼育します。
約600kgのあわびの稚貝を育てており、水温調整や酸素の供給など、24時間休むことなく管理しています。

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稚貝の放流は、海女(あま)、海士(かいし)の協力のもと行います。
長年海に潜ってあわびを獲っている知識を生かし、「あわびが好む場所」に稚貝を丁寧に置いていきます。

南房総が誇る”漁業”を未来に残すために

地域を支える産業”漁業”

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アワビの稚貝を育てている蓄養場は南房総市千倉町にあります。
この地域の小学生は体験学習としてあわび以外に、伊勢海老、サザエなどの生態や、地域を支える産業であり身近な産業である”漁業”について触れ合います。
また、中学生になると「職場体験」として漁協の仕事に触れ、漁業従事者の仕事内容の見分を深めており、東安房漁業協同組合が実施しているこの受入活動はキャリア教育の側面も持っています。

また、市外から修学旅行などの見学の受け付けも行っています。
ふるさと納税のお礼の品として、「夏休みの自由研究お手伝いプラン」として、あわびの稚貝見学など水産業に関する見学会を開きました。
※コロナ禍の影響で令和元年以降は開催できない状況です。

地域の産業である漁業を未来に残していくためにも、絶やすことなく啓発活動に取り組んでいきます。

東安房漁業協同組合の取り組み

東安房漁業協同組合 事業部蓄養殖課 課長 渡辺 靖浩

蓄養場ではあわびの稚貝の飼育管理のほか、水揚げしたあわび、伊勢えび、さざえなどを一時的にストックしています。
私が南部漁協(現在は複数の漁協組合が合併し東安房漁業協同組合)に入ったのは39年前。
当時はあわびの稚貝を飼育し放流するのは漁協の職員たちが自ら行っていました。1回目の放流では成果は出ませんでしたが、2回目から徐々に水揚げ量が増えてきました。
その後、地元の海女、海士の皆さんに協力していただけるようになったり、輪採漁業の取り組みも試行錯誤を重ねて成果が出てきました。

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例えば、放流したあわびが外敵から身を守るために海中に沈めた平板コンクリート板。これはオリジナルのアイデアです。
コンクリート板を海中に設置して、そこに稚貝を放流すると3年後には漁獲可能なサイズのあわびに成長することが分かりました。
コンクリート板に突起を付けることでできた空間の方があわびが生育しやすいとか、コンクリートに鉄分を含めたほうが海藻の養分となり住みやすいのではないかなど成果が出たもの、出なかったものなど全てオリジナルのアイデアで行っていきました。
当時は千葉県内外から多くの視察も受け入れました。
輪採漁業を行う場所も、どこでも良いわけではなく、漁業従事者の皆さんと時間をかけて場所を決めました。

放流したあわびが12センチの大きさまでに育つ間に、1度は産卵期を迎えます。
少なくとも1度は産卵してから採らないとあわびの数量は減る一方なので、産卵したあわびを水揚げするようにしています。
稚貝を育てるために設置したコンクリート板が母貝場(ぼかいば)として産卵場所の役割もしています。

地域の漁業従事者を含め地域をあげてあわびを育てる取り組みをしています

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海女、海士があわびを捕るときは金属ヘラを使って捕りますが、その時に傷がついてしまうことがあります。
また、水揚げしてすぐに見つからなかった小さな傷であっても、その傷が原因で数日後にあわびが弱ってくる場合があります。
そこを見極めるために、漁協の蓄養場(ちくようじょう)の水槽に入れています。捕ってすぐのあわびの体力を回復させてから出荷するためです。
房州黒あわびというブランド品質維持のためのでもありますが、この水槽でストックすることで時化(しけ)続きの時にもあわびを安定的に出荷できる役割も持っています。

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東安房漁業漁協では、あわびの漁獲して良いサイズを12cm以上と決めています。
このサイズ設定は日本でも一番大きい設定だと思います。つまり、南房総市のあわびは全国で流通しているあわびよりも大きいということになります。

海女、海士は水中めがねをしてあわびを捕るため、海中ではあわびの寸法が判別しにくく尺棒(しゃくぼう)という12cmの基準を図るための漁具を携帯し海に潜り、大きさの判別をしています。
12cm以下のサイズのあわびは、その場で逃がすルールが定められています。ルールを違反した場合は、潮の状況や気象状況など海に潜る条件が良い日であっても、違反した海女、海士が所属する海女小屋(海女海士による組織)全体で漁が禁止される日を設けるなど、厳しいペナルティが課されます。

この取り組みを多くの皆様に知っていただきたい

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水産資源としての「あわび」を乱獲せずに、未来へ繋ぐ輪採漁業の様子はテレビをはじめ、新聞等でも取り上げられています。

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南房総市のあわびは、奈良時代から特産品として取り扱われていた歴史もあり、現代では「房州黒あわび」というブランド認定され、そのことをあわび漁に関連する人は誇りに思っています。
房州黒あわびは豊洲市場などで全国でもトップクラスの評価を受けています。
あわびの味や形などの要因のほかに、あわび漁に関連する人、地域をあげて長年取り組んできたことも大きな理由として挙げられると思います。

漁協としては、地域の漁師さんたちの所得、生活を維持してもらうことも考えて、取り組みを行う必要があります。
漁業従事者の高齢化や、近年の温暖化による自然環境の変化など、一次産業に対する課題はたくさんあります。
何十年も前から先人たちが取り組んできた「輪採漁業」の革新性の中に、伝統を活かした取り組み継承し、さらに進化させて今後も挑戦し続けます。

フランス割烹 和牛ステーキ 竹田屋 オーナーシェフ 前嶋 武治さん

■世界を知るシェフが語る「素材としての三ツ星」

千葉県千葉市中央区でフランス割烹料理店「竹田屋」のオーナーシェフ 前嶋武治(まえじまたけじ)さんは「房州黒あわびは世界一美味しいと言っていい味だと思う」と話します。

前嶋さんは都内、大坂、フランスで鉄板焼きの腕を振るってきた、この道35年のシェフです。

竹田屋さんでは、房州黒あわびの漁期に合わせ5月上旬から9月末頃まで房州黒あわびを取り扱っていただいています。

東安房漁業協同組合のアワビを使用する理由はなんですか?

「『房州産黒あわび』は素材で評価するなら三ツ星です。希少価値、素材のクオリティーなど、どれを取っても世界中にこんなアワビは無い。身の厚さ、風味、理想的な形をしています。」

お客様の反応は?

「イケスから出したアワビを調理する前に一度客様にお見せしていますが、見ただけでお客様の反応はすごく良いです。だからこそ旬な時期に味わっていただきたい。『アワビの旬は夏です』とお客様にご案内しています。最高の素材なので、最高の状態で召し上がっていただきたいですから。最高の食材を精一杯美味しく調理してお客様に食していただくのが私の務めだと思っています。毎年夏になるとアワビを召し上がりにご来店されるお客様もいらっしゃいます。素材の値段も高いので、それなりの店でないと代金が高すぎて提供できないと思う。当店では多くのお客様にご注文いただいています。」

日本だけでなく、世界を知る料理人が太鼓判を押すのが「房州黒あわび」です。

「当店では、『房州産黒あわびの肝ソース和え』というメニューでご提供しています。アワビ1杯分を同じ調理方法では飽きてしまうことも考えられますので、半分を肝ソース和え、、もう半分をメニューにはありませんがお刺身にしたり、お客様に楽しんでいただけるようにしています。逆にお客様からのメニューに無い調理法でオーダーをいただくこともありますが、なるべくお応えしています。お客様に楽しんでいただければ私も楽しいですし。鉄板焼屋でそういった”遊び”って楽しみのひとつだと思いますよ。」

肝ソース和えは、最後の数枚を残して、ガーリックライスを作っていただきました。

「せっかくの素材なので、お客様には目一杯楽しんでいただきたい」

わかめも刻んで入れることで「磯の風味」が増します。

「お越しくださるお客様は、お祝い事だったり通常のお食事だったり色々なシーンでアワビを召し上がっていただいています。当店では、ワイン、ビール、日本酒、焼酎なども置いていますが、どんなお酒にもアワビは合いますね。」

高級食材をご家庭で調理する際に失敗は許されません。

前嶋シェフおすすめの「失敗しない調理法」をお伺いしました。

「アワビはバターでゆっくり弱火で焼くようにしてください。強火は身が硬くなります。最後に醤油をたらすだけで元々の風味、塩気で美味しいアワビソテーができるはずです。」

フランス割烹 和牛ステーキ 竹田屋

千葉市中央区中央3-13-7 コスモ千葉中央ビル1階
電話:043-222-0291
営業時間 午前11時~午後2時、午後5時~午後9時
※コロナ禍による営業自粛等により、営業時間が変更となる場合があります

フランス割烹 和牛ステーキ 竹田屋

寄附者の皆様へ

南房総市からのメッセージ

このプロジェクトをご覧いただき誠にありがとうございます。
アワビ漁を未来に残し、これからも皆様の食卓に届けていけるよう、地域一丸となって取り組んでまいります!

温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

お礼の品一覧