伊賀線忍者列車の魅力向上プロジェクト
カテゴリー:観光・PR
寄付金額 1,834,000円
目標金額:5,719,000円
- 達成率
- 32%
- 支援人数
- 118人
- 終了まで
- 受付終了
三重県伊賀市(みえけん いがし)
寄付募集期間:2016年10月5日~2016年12月6日(63日間)
三重県伊賀市

伊賀線の忍者列車をご存じですか?
漫画家の松本零士先生がデザインしたインパクトのある「忍者列車」が走る伊賀線は、歴史情緒あふれる伊賀流忍術発祥の地「伊賀市」の発展に貢献し続け、今年で開業100周年を迎えました。
1世紀もの長い間、市民の生活を支え、市民に親しまれてきた伊賀線ですが、クルマ社会の進展や人口減少などにより、路線の維持が難しい状況が続いています。
これまでイベント列車や市内の園児が描いた絵画を飾るギャラリー列車など、様々な取組をしてきましたが、現在の体制では運行を続けることが難しくなり、来年4月からは、市が鉄道事業に参画する「公有民営方式」への移行が予定されています。
今回、忍者列車のさらなる魅力向上を図るため、車内を三重県の木材で木質化するプロジェクトが始動しました。
伊賀線の維持存続をかけたプロジェクトにぜひご協力ください。
緑忍者列車の内装を木目調に!

三重県伊賀市を走る伊賀線は平成28年(2016年)8月8日で開業100周年を迎えました。8月7日には記念イベントを開催し、記念列車も運行されて、多くの人で賑わいました。
その一方、伊賀線の利用者は、ピーク時の昭和41年度には約414万人であったものが、平成18年度には約220万人と半減しています。
平成19年10月には、第3セクターの新会社「伊賀鉄道株式会社」が運行することで、経営の効率化を図ること、またイベント列車やギャラリー列車など、様々な取組で収支の改善を図ってきましたが、残念ながら、人口減少などの影響で利用者はさらに減少傾向が続いています。
路線の存続自体が難しくなってきた伊賀線ですが、市民にとってはなくてはならないものです。また、鉄道がなくなるとまちづくりに多大な影響を及ぼすことから、来年4月からは、市が鉄道施設を保有、維持管理する「公有民営方式」に移行し、路線の維持存続を図ることとしています。

伊賀線を走る「忍者列車」は、上野新都市(ゆめぽりす伊賀)の街開きを記念して、平成9年に初めて登場しました。漫画家の松本零士先生がデザインした忍者列車は、伊賀市の新たなシンボルとなり、平成21~23年度には車両更新をしましたが、その外観は踏襲されています。現在、青、ピンク、緑の3種類の忍者列車が走っており、青忍者列車には、松本零士先生直筆のサインが入っています。
当プロジェクトでは、伊賀線忍者列車の魅力向上と利用者数増加を図るため、緑忍者列車1編成2両の車内を木質化します。
木質化には、「災害に強い森林づくり」と「県民全体で森林を支える社会づくり」を目的に三重県が創設した「みえ森と緑の県民税市町交付金」を活用します。電車の車内ではどうしても木質化できない部分があり、交付金を充てることができません。忍者列車の魅力を向上させ、伊賀線の活性化に繋げるために、皆さんの応援をお願いすることにしました。
いただいた寄附金は、車内の雰囲気を統一するため、木質化できない床やドアなどを木目調に貼りかえるために活用します。これを行うことにより、普段利用している方には、これまでとは違う快適性を提供し、観光などで訪れた方には、乗っても楽しい忍者列車をアピールします。
寄附をいただいた方のうち、希望される場合は、当市のふるさと応援寄附金お礼品贈呈のほかに、木質化する緑忍者列車内に、お名前を掲示させていただきます。

伊賀鉄道の歴史

伊賀鉄道伊賀線はJR関西本線と接続する伊賀上野駅と近鉄大阪線と接続する伊賀神戸駅の間、16.6キロを結ぶ路線です。14の駅はすべて三重県伊賀市内にあります。
伊賀鉄道伊賀線の歴史は大正5年(1916年)、前身の「伊賀軌道」が現在の伊賀上野駅から上野市駅の間で路線を開業したことに始まります。6年後の大正11年(1922年)に伊賀上野駅から西名張駅の間の路線が開通(伊賀神戸-西名張間は昭和39年(1964年)廃線)。運営主体も伊賀軌道、伊賀鉄道、伊賀電気鉄道と社名を変更していき、昭和4年(1929年)にはのちに近鉄となる大阪電気軌道と伊賀電気鉄道が合併したことで、長い間近鉄伊賀線として親しまれてきました。
時代は下り、平成19年(2007年)に近鉄から、新たに設立された会社「伊賀鉄道株式会社」に伊賀線の運営が移管されました。近鉄が線路や駅舎などの施設を所有・管理した上で、近鉄と伊賀市が出資する伊賀鉄道株式会社が鉄道事業を運営するようになり、さらに平成29年(2017年)4月からは伊賀市が近鉄から線路や駅舎などを譲り受け、運行は引き続き伊賀鉄道株式会社が担う公有民営方式に移行することになっています。
名物「忍者列車」でござる!

忍者列車は伊賀鉄道のシンボルとなっているラッピング列車です。
伊賀市が忍者の里であることにちなみ、平成9年(1997年)10月、上野新都市「ゆめぽりす伊賀」の街開きを記念して、近鉄が松本零士さんにデザインを依頼した青い忍者列車が登場。これで人気に火が付き、レギュラー化することになりました。ピンク色のくノ一や緑色も追加され、平成21~23年の車両更新を経て、今日も元気に(?)伊賀市を走っています。
なかなかない取組だけに、フジテレビ系のテレビ番組『トリビアの泉』でも大々的に取り上げられました!
その内装も実にユニーク。網棚を見わたしていると、突如姿を現すニンジャ!……のマネキン?ビックリ!
ロールカーテンを下げてみるとさりげなく手裏剣柄があしらわれていて、ニンジャの里へ来たのだなというアトモスフィア(雰囲気)をそこはかとなく醸し出しています。
忍者列車は園児の絵画作品を展示するギャラリー列車、「メナード青山リゾート」ハーブガーデンとのタイアップで実現した、ハーブの香りがするアロマ&フラワートレインなど積極的にイベント用列車として使用されていて、まさに伊賀線の「顔」になっています。

各地を賑わす観光列車と木質化
鉄道事業の収益は沿線の人口が多いか少ないかによって左右され、その点、大都市圏の鉄道会社が有利となり、そうでない鉄道会社は不利になりがちです。
人口が減っていく傾向にある地方の鉄道会社が活路を見出そうとしているのは観光需要の喚起。ですから、全国各地の鉄道会社で魅力ある観光列車が次々と生まれていっているわけです。
最近、列車の内装で昔のように木材を使う取組が各地で見られるようになってきました。これを木質化と言います。
2013年に運行が始まったクルーズトレイン「ななつ星in九州」をはじめ、JR九州の観光列車の数々を手掛けてきた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏のデザインの特徴は、木材をふんだんに使ったクラシックな内装。
・日南市特産の飫肥杉をふんだんに使用し、外装にも木材を貼った日南線の観光特急「海幸山幸」、
・鹿児島本線・肥薩線の熊本―人吉間で運行されている「SL人吉」(内装にローズウッド、メープルウッドを使用)
・豊肥本線熊本―宮地間を結ぶ特急あそぼーい!(木のボールで遊べる木のプールを設置)
・指宿枕崎線の鹿児島中央―指宿間を結び、玉手箱をイメージして到着時に煙が出る特急指宿のたまて箱(1号車にはチーク材、2号車には南九州産の杉材を使用。海側に回転椅子を用意。)
など、数多くの列車で木材を利用することであたたかみのある空間を演出してきました。
今まで燃えやすいと敬遠されてきた木材を列車の内装に積極的に利用するようになったのは水戸岡氏のデザインがきっかけと言っていいでしょう。
こうした動きは全国に広がっています。2014年7月には全国で同時に2カ所で木質化された列車が始動しました。
長野県・しなの鉄道の観光列車「ろくもん」(軽井沢~上田・長野)も水戸岡鋭治氏がデザインを手がけました。3車両の内装に長野県産のカラマツ、スギ、ヒノキを使用し、家族、グループ向けの1号車(カラマツ)には木製の球を敷き詰めた円形の「木のプール」を用意。食堂車の2号車(スギ)にはボックス席、カウンター席、ソファー席、ブース席やサロンスペース、同じく食堂車の3号車(ヒノキ)には壁と障子で仕切られた落ち着いたスペースが設けてあります。
島根県出雲市の一畑電車では、島根県産木材の需要拡大を目的に制定された「島根県森林整備加速化・林業再生事業費補助金」の平成25年度事業として採択され、5000系2両1編成を木質化しました。車内レイアウトはオリジナルを基本に、木質化が図れる箇所には最大限木材を利用。具体的には、少人数グループのための木製のパーティションやテーブルを設け、荷だな、壁、背もたれ、ひじ掛けなどに県産のスギ、ヒノキ、ナラを使用しています。
こうした列車内装の木質化は、木に親しみ、木材の需要を増やしながら、木のあたたかみによって人を惹きつけ、観光客へのおもてなしを演出することになり、ひいては観光の魅力となって観光客の増大にもつながることが期待されています。
【注意事項】
※参考文献:平成26年度森林・林業白書(平成27年5月29日公表)第1部第IV章第2節 木材利用の動向(3)
緑忍者列車の木質化計画

今回の忍者列車の木質化では、
みえ森と緑の県民税市町交付金充当分 | 18,681,000円 |
寄附金募集分(市単独費) | 5,719,000円 |
計24,400,000円 |
が全体でかかってくる予定です。
列車の県産木材部分を県民税でまかない、木材にできない床やドアなどを木目調にする部分の費用をふるさと納税の寄附でまかなおうという計画になっています。
いただいた寄附金は更新工事費、設計費、材料費などに充てさせていただきます。
木質化した列車は「もくいくトレイン」として、通常運行する列車として運用します。快適な車内空間づくりとともに、伊賀地域の高校生をはじめとする利用者に県産材を身近に感じてもらうことで、森林を支える社会づくりへの理解を深めます。
また、木育に関連したイベント列車など、各種企画に活用し、伊賀線の魅力向上及び線区の活性化に寄与します。
今回のプロジェクトのお礼の品
今回このプロジェクトにご賛同いただいた方には、伊賀市のふるさと応援寄附金お礼品贈呈のほかに、希望される場合は今回木質化する緑忍者列車内に、お名前を掲示させていただきます。
【注意事項】
※お名前のご掲示は、1万円以上の寄附をいただいた方が対象となり、複数口のお申込みでもお名前のご掲示はお一人様おひとつとさせていただきます。
※また、お名前の掲示開始は木質化列車の運行開始時期とは異なりますのでご了承下さい。
現在進捗情報はありません。
三重県伊賀市

三重県伊賀市は伊賀流忍術発祥の地、俳聖松尾芭蕉生誕の地であり、400年前の城下町の町割りが現在もきれいに残る、文化香る歴史のまちです。
春には誰もが忍者気分を味わえる「NINJAフェスタ」が開催され、秋に行われる「上野天神祭」では国指定重要無形民俗文化財のダンジリ行事として、ダンジリや鬼が街中を練り歩きます。
また、春夏秋冬、桜や菜の花、新緑の木々、紅葉、雪景色など色鮮やかな自然をお楽しみいただけます。
~伊賀ブランド「IGAMONO」~
伊賀の風土と暮らしがひそかに育んだ伊賀流産品、 伊賀の匠の知恵と技が結集した優良な商品たち、その栽培や製造加工、モノづくりに専心する人々を含めて、IGAMONO(いがもの)と呼びます。
伊賀ブランド「IGAMONO」を伊賀の誇りとして認定し、その魅力を全国や海外に発信していきます。
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