古びた商店街に、まちを見直し交流する「暮らしの編集室」を作り、北本で暮らし続ける理由を作りたい!
カテゴリー:まちづくり
寄付金額 806,000円
目標金額:4,000,000円
- 達成率
- 20.1%
- 支援人数
- 36人
- 終了まで
- 受付終了
埼玉県北本市(さいたまけん きたもとし)
寄付募集期間:2019年11月19日~2020年1月31日(74日間)
埼玉県北本市

北本市が若者がまちから出て行かなくても幸せに、楽しく自分の暮らしができるまちになるよう、まちを見直し、交流するための拠点施設を作るため、今回クラウドファンディングに挑戦します。
“暮らしを編集する”という視点とクリエイティブな発想を武器に、新しい北本の可能性を生み出すまちづくりチーム「暮らしの編集室」。
今回、古びた商店街の空き店舗に、多くの交流がうまれ、まちの人達がまちとつながり、暮らしの楽しさを見出す「暮らしの編集室」の拠点施設を整備します。
自分の生まれ育ったまちをずっと好きでいられるように
"何にもない"まちでも楽しめるきっかけを

「暮らしの編集室」代表の渡部です。(写真:真ん中)
北本市は特に特徴のない、日本のどこにでもある典型的な郊外のベッドタウンです。中山道が通る宿場町でもあったはずなのですが、間の宿であったこともあり、現在では当時を思い起こせるような古い建物もほとんど残っていません。
駅前の本屋さんは数年前に無くなり全国チェーンの居酒屋になりました。CD屋も無くなり、文化的な情報に触れる場はどんどんと減っていっています。
私はこの町で育ちましたが、欲しい本は売っていないし、学びたいことを学べる場所もない。やりたい仕事をできるような環境もなかったために、18歳で高校を卒業してからは北本に居る時間はどんどん減っていきました。
仕方のないことだったと思いますし、今の子供たちも同じ気持ちだろうと思います、いや私の時以上に状況は悪くなっているでしょうし、このままいくともっと悪くなるでしょう。北本のまちにいる/来る理由がないのです。

この数年、まちに関わる仕事をすることが増え、北本に戻る機会も増えました。街を歩いてみると、中心市街地は空洞化が進み、空きテナントや空き家も目立つようになってきています。2019年8月頃に調査した際には中心市街地に90軒以上の空き家・空き店舗があったそうです。いくつかの魅力的な個人店はありますが、それでも全体的に人やお店は減っていて、北本のまちの元気が無くなってきている、というイメージを受けてしまいます。
その反面、改めてまちを見直してみると、若い頃には思ってもみなかった北本の魅力に気がつきました。
駅から10分も歩くと住宅のすぐ隣で野菜が作られていて、採れたての野菜を毎日食べることができる豊かな食環境が整っています。荒川沿いの手付かずの自然環境は都心から50分程度で辿り着ける自然としてはかなり充実したもので、関東近郊のバードウォッチャーが集う北本自然観察公園もあります。また、それすべてが頑張れば徒歩でまわれるような距離感にある町のコンパクトさも魅力の一つです。そして何よりも面白いことを考えているお店や作家さん、それらを楽しむ人々が緩く繋がっているコミュニティがあります。
北本市観光協会の行っている”森めぐり事業”では、市内に点在する雑木林を会場としてマーケット・子供の遊び場・ライブイベントを行い、さらに稲刈り体験や植物染めの体験、市内店舗と協力しての”森のレストラン”企画を展開するなど、市内のフィールドをうまく生かして多くの人が北本に来るきっかけを作り出すことに成功しています。
日常や習慣を再発見し面白がり直すことで、様々な楽しみを作り出すことができるのです。目立った特徴は無くとも、暮らしていくには最高の環境だと思います。何もないということの贅沢さを味わえるちょうど良さ、居心地の良さが北本にはあります。

しかし、そんな北本市の魅力は"知っている人は知っている"タイプのもので、多くの人には伝わっていません。
より広く魅力を知ってもらうためには、イベントの時に遊びに来るだけでなく日常的に関われる場を作ることが必要です。
まちのコミュニケーションを活性化し、若い世代には「帰ってこられるまち」として、今住んでいる人には「ずっと暮らしたいまち」として、これから遊びに来てくれる人には「なんだか面白いことをやっているまち」として、より積極的に北本の魅力を伝えていく「暮らしの編集室」の拠点を作りたいと考えています。
自分たちが本気で楽しみながら、友人や、さらにその友人までを呼びたいと思えるような魅力的な活動を、地味でも日常的に行っていくこと。
そういった小さな活動の積み重ねが、長い目で見た時に地域への愛着や実際に住む場所を選ぶときの理由になるのでは無いかと思います。
子供達が地元を諦めずに好きでいられるようにするため、皆様のご支援を必要としています。
何もないまちの"何もない"を肯定するために、何卒ご協力よろしくお願いいたします。
モノ・コト・ヒトをつなげる「暮らしの編集室」の拠点を作りたい
人が集まれる文化とコミュニケーションの拠点を

北本市では2019年に北本出身の私が代表となり、地元の20代から30代の若者を中心とした「暮らしの編集室」を立ち上げました。
http://kitamotokurashi.com/
“暮らしを編集する”という視点とクリエイティブな発想を武器に、まちのコミュニケーションを活性化し、北本の新しい可能性を生み出していく、まちづくりのチームです。

まちの共通言語を作り出す「きたもと未来会議」

さらに未来会議で出た意見から派生した、北本市役所の芝生広場を会場としたマルシェ「みどりといち」

まち歩きをしながら市内の気になる空き物件をリサーチする「空き物件ツアー」
など、2019年4月のスタートから間もないにも関わらず、多くの活動が生まれ、人が集まって来ています。
以前から、北本市観光協会の”森めぐり”事業の企画を共同で考えていたこともあり、市内の使われていない資源やフィールドを発見して、新しい楽しみ方を見つけて実践していく活動を行っています。モノ・コト・ヒトをつなげ、今までになかった新しい楽しみ方や可能性を生み出しています。
今回のご支援はこの「暮らしの編集室」の活動拠点を作る改装費、設備購入費に充てさせていただきます。
拠点は役割を一つに固定しないフリースペースの概念を基本にし、様々なワークショップや映画上映、美術展やトークショーなどを企画運営して人と情報のコミュニケーションを促進していきます。
さらに、暮らしの編集室の企画で集まった人が何かを始める時のチャレンジショップとしての役割も担っていきます。場所を持つことで、柔軟な活動が可能になり、さらに多くの人が関わるきっかけを作り出すことが出来ます。
リソグラフのスタジオとしての機能も備えることで、印刷・デザインの体験ワークショップやレンタル・チラシ・ポスターの製作などを行いながら、管理運営や維持費を捻出していきます。

【1F】フリースペース イベント、ワークショップ、チャレンジショップなど 【2F】シェアオフィス、レンタルスペースなど
寄附金の使い道
暮らしの編集室の拠点を作る費用
・改装費 200万円
・備品購入費 30万円
・その他 170万円
※目標金額に達しなかった場合、自己資金内で行える拠点整備を行います。また、予定金額以上の寄付をいただいた場合は、拠点整備のうえで、「暮らしの編集室」プロジェクトの別企画へ転用、活用させていただきます。
偶然のコミュニケーションを生む場所へ!
ふらっと立ち寄れる行きつけの場所を

暮らしの編集室でいくつかの企画を進めている中で、ポスターを観た地元の大学生がイベントの手伝いをしてくれるようになったり、主婦の方から絵画教室をやりたいからいい場所はないだろうか?と尋ねられることが増えました。実は何かをやりたいと思っていて、ただ中々それを言う相手がいない、やる場所がないという人は意外と多いのではないかと思います。暮らしの編集室の拠点ができて、絵画教室や映画上映などが始まると、そこに来たお客さんがさらに何かをやりたいと新しい企画を持ち込んでくる場合もあります。そんな風に広がっていくことはたくさんあるんじゃないかと思います。

また、拠点の予定地は駅から徒歩5分、市役所からも徒歩2分と、とても訪れやすい場所にあります。1階の路面店なので偶然通りかかった人からも見えるし気軽に入って来ることができます。偶然繋がるというのもとても大きい意味を持っていて、映画上映を目的に遊びに来た人が翌週の音楽ライブのイベントに来るというのも人の流れや活動の輪が広がるきっかけになります。拠点の向かいには4店舗のお店があり、暮らしの編集室に来たついでに向かいのコーヒー屋さんに寄って行ったり、その逆も考えられます。暮らしの編集室の拠点が出来ることで周辺店舗にも人の流れが波及し、活性化につながるでしょう。

世代や立場を超えて「偶然」関わるコミュニケーションを生むことができるのが、場所を持つ意味であり、可能性だと考えます。北本だったらあの場所に行けば何か面白いことに出会えるはず。そんな場所を目指し、年間24件の自主企画に加え、24件の持ち込み企画が生まれることを目指します。
■2020年の4月、新生活の時期のオープンを目指して
一緒に作れるワークショップも開催予定
2018年12月:スタートワークショップ
2019年1月:リノベーション開始 ワークショップ1
2019年2月:リノベーション ワークショップ2
2019年2月:リノベーション終了 完成ワークショップ
事業に携わる方の思い
北本在住の大学生 高田 菜月
■暮らしの編集室を通して、自ら行動していきたい

私は生まれも育ちも北本のごくごく一般的な大学4年生です。
大学では地域ブランディングを専攻しており、中でもナイトタイムエコノミーという夜間の消費活動と地域活性化の相関について研究していました。
今更「地元が好き」とは言えないまでもやはり愛着はあるもので、地元で私にできることはないかと思っていた矢先に、「きたもと未来会議」というポスターが目に飛び込んできました。そこで私は、これからの北本を自分たちで変えていこうという熱い大人たちと出会うことができたのです。
彼らの熱量に当てられ、私も何かしたいと思い「ナイトキャンプシアター」という夜の野外映画祭を企画しました。初めての自主イベントは課題が山積みでしたが、【暮らしの編集室】の方々を始めに地域の人や市職員の皆さんに支えられながら「ジブンごととして考え行動する」ことが学生のうちに経験できたことは間違いなく私の財産です。
拠点施設が出来、自分の活動の幅や、様々な人と接する機会が増えていくことを楽しみにしています。
北本市 企画財政部 市長政策課 政策・シティプロモーション係 林 博司
■まちに関わり、もっとまちを好きになってほしい。

北本市の人口減少が進んでいます。特に、若い世代の方の転出が多いのは大きな課題です。北本市は都内から電車でおよそ45分ほど。決して通勤のできない距離ではありません。それなのに生まれ育ったまちから出て行ってしまう人が多い。
多くの市民が北本というまちが好きだという思いで暮らし続けてほしいです。
そうなるために、若い方々を中心に、まちに関わっていただく機会や場所を創りたいと考えていました。関わりがあれば、まちの事を知り、まちに興味を持ち、まちを好きになっていただけるのではないかと思っています。
暮らしの編集室の活動を通して、少しずつまちに関わる機会が出来てきました。その中で、北本の暮らしやすさ、面白さに気づく人たちが増えてきています。ここに場所が追加されれば、もっとまちとの関わりが増やせるはずです。
皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
住民の声
ココフクベーグル 指田さん
■古びた商店街からまちの魅力を見つける

暮らしの編集室の拠点を作ろうとしている、商店街の空き店舗の向かいで、昨年オープンしたベーグル屋を営んでいます。これといって特徴がない北本市に、なんでお店を開いたの?とよく聞かれます。でも特徴がないからこそ、なにものでも受け入れてくれる、そんなゆとりのあるまちの雰囲気に惹かれ北本にお店を構えました。
そこで、多くのお客さんと関わりを持つことで、知らなかったまちの魅力をたくさん知ることが出来ています。決して何もないわけじゃありません。
暮らしの編集室の拠点施設が、まちの人達同士が繋がり、まちの魅力を伝えあう場所となり、多くの人が集まってくる場所になったら、私も嬉しい。
それで、うちのベーグルも買ってくれたらなお嬉しいです。
寄附者の皆様へ
北本市からのメッセージ

まちに関わりを持ちながら、まちを好きだと思って日々を暮らしてほしい。本プロジェクトへの皆様のご支援を通して、北本はそういうまちになれるのではないかと考えています。
今年3月には、北本市に関わりの拠点が完成します。ぜひ皆様もお越しいただき、北本の交流の輪に混ざっていただければ、なお幸いです。
この度は本当にありがとうございました。
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2021年02月12日 14:06
暮らしの編集室のプロジェクトの終了から1年が経ちました
皆様、こんにちは。暮らしの編集室のエザワと申します。
たくさんの方のご協力をいただきました、暮らしの編集室のプロジェクトの終了から1年が経ちました。
いただいた寄付を生かして物件の改装を進めさせていただき、シェアキッチン&シェアスタジオ「ケルン」として2020年3月11日にスタートして以来、この一年、様々な活動を進めてきました。コロナウィルスの感染拡大の影響もあり、思うようにいかないことも多くありましたが、おかげさまで多くの人にご利用いただき、北本のまちに新しい賑わいを作りだす拠点となっています。
1階シェアキッチンには、つかのま食堂(ヴィーガン料理)、GOHAN-MAYU(お弁当&料理教室)、酔イ茶屋文庫(居酒屋)、amber(焼き菓子&喫茶店)、スプ(韓国料理)、スナックゆうこ(居酒屋)、鴻ノ実(おにぎり)など、様々な飲食店がレンタル出店してくれたほか、
2階スタジオでは束ノ間写真館、うえのへや写真館、二つの写真スタジオの営業が行われる他、吉見のセレクトショップWOOLYさんによる企画展「 kitsuki × masami yokoyama exhibition 」の開催、テレワークの利用など、ここに書ききれないくらい、多くの活動の拠点として機能し始めています。
また、広報きたもとにも何度か取り上げていただいた他、埼玉県で行われた「まちなかリノベ賞」に応募し、ケルンの活動が認められて奨励賞をいただくことができました。これも皆様のご支援ご協力がなければ実現しなかったことだと思っております。本当にありがとうございました。
今後も、北本の地域を盛り上げる、「何か面白いことをやっている場所」として活動していくべく、頑張っていこうと思っておりますので、ご支援ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
また、暮らしの編集室では、北本駅近辺の市街地エリアだけでなく、市内全域の地域活性を目的に活動しています。この度、北本団地エリア活性化の拠点作りをするためのGCFプロジェクトを立ち上げました。
北本団地では全体的に高齢化が進んでおり、北本団地商店街もシャッター化が進んでいます。社会課題と考えられがちな空き家・空き店舗ですが、あるものを活かし、新しい価値を生み出す流れを作ることで、地域を諦めず、楽しく暮らし続けられるまちづくりを目指していきます。
お願いばかりで恐縮ですが、北本の未来を作っていく活動だと自負しております。地域をなんとかしたい方、同じ想いをお持ちの方がいらっしゃいましたら、こちらも是非ご支援ご協力いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします!
江澤 勇介
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2020年02月17日 09:10
寄附募集期間終了と寄附のお礼
暮らしの編集室プロジェクトへの多大なる応援、誠にありがとうございました。
1月31日で寄附募集締め切りとなり、36名の方から806,000円の大きな応援をいただきました。
今回、目標金額の達成には至りませんでしたが、皆様からいただいたたくさんの温かい応援に大変勇気づけられました。
また、プロジェクトへの寄附募集を通じて、多くの方の北本のまちに対する思いを聞くことができ、嬉しく思っています。
皆様からいただいた寄附は、拠点となる「ケルン」の整備のために、大切に活用させていただきます。
『暮らしの編集室』は、これからがスタートとなります。
今後も住み続けたい、訪れたいと思ってもらえるような、北本のまちを面白くできるような取り組みを行い、応援いただいた皆様にも
楽しんでいただけたらと思います。
この度は本当にありがとうございました!関連リンク
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埼玉県北本市
北本市は埼玉県の中央部に位置し、ベットタウンでありながら、北本自然観察公園や、まちなかに点在する雑木林等、本格的な緑に囲まれたまちです。
また、大宮台地の高台に位置しているため、災害リスクも少なく、ゆったりとした生活のできる街です。
主な観光資源としては、「日本五大桜石戸蒲ザクラ」、「北本トマトカレー」、「関東最大級の北本ねぷたまつり」、「グリコピア・イースト」等があります。
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