『長崎の鐘』著者-永井隆博士-のメッセージ「平和を」「如己愛人」を、生まれ変わる記念館から伝えたい!
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 7,153,422円
目標金額:5,000,000円
- 達成率
- 143%
- 支援人数
- 305人
- 終了まで
- 受付終了
島根県雲南市(しまねけん うんなんし)
寄付募集期間:2019年10月1日~2019年12月31日(92日間)
島根県雲南市

島根県雲南市は、放射線医学の研究と原子爆弾の被爆により白血病に侵されながらも『長崎の鐘』などの名作を著し、「平和を」、「如己愛人」の願いを全世界に訴え続けた永井隆博士のふるさとです。
雲南市では、博士の業績を顕彰するとともに、愛と平和の精神を発信する拠点として、老朽化した雲南市永井隆記念館の施設整備を進めています。
新しい記念館で、たくさんの人に博士の平和への願いを伝え、世界の恒久平和実現の一歩となることを目指しています。
永井隆博士の精神を次世代に伝えていく
「平和を」の願いを伝える

雲南市三刀屋町は、永井隆博士が多感な少年時代を過ごした「生い立ちの地」です。
博士は地元の飯石小学校を卒業した後、旧制松江中学校、旧制松江高校から長崎医科大学へと進みました。
大学での放射線医学の研究による白血病に加え、原爆に遭遇、自らも重傷を負いながら被爆者の救護にあたりました。
その後、病床に伏しながら、「長崎の鐘」、「この子を残して」などの名作を著し1951年5月に43歳の若さでこの世を去りました。

原爆で亡くなった夫人のかわりに子どもたちとふれあう時間を大切にしたうえで、子どもが学校に行っている間や寝静まった時間を利用して著書の制作に取り組んだと言われています。
永井博士は亡くなる1年前から病床で「平和を」と書いた書を1000枚も書き残しています。

戦争体験者から直接の証言が聞けなくなる未来に向けて、永井博士が訴え続けた「平和を」の願いを次の世代に伝えていきたいと考えています。
ふるさと雲南市に新たな「永井隆記念館」を整備し、たくさんの人に博士のことを、その想いを知っていただきたいのです。ご協力をお願いします。
ふるさと雲南市に新しい永井隆記念館を
博士のこころを感じられる記念館に

雲南市民は、「如己愛人」の精神で我が身を顧みず人々のために尽くし、また、重症の床から世界に向けて「平和を」訴え続けた博士を誇りに思い、そして博士の精神を学ぼうとしています。
雲南市は2005年11月に、「平和を」の都市宣言を行い、世界平和実現に努力することを誓いました。
1970年に建設された永井隆記念館は、建設から約50年が経過し、施設・整備等の老朽化が進行してきました。また顕彰室をはじめとする施設や駐車場はその狭隘さに加えて、今の時代にそぐわない設備環境となってきました。そのため地域住民からの2度の要望書の提出を受け、新たな記念館を整備することになりました。

新しい記念館は、博士の信念や人柄を感じてもらうため、愛につつまれたあたたかみのある空間をイメージしています。
博士の描かれた絵や、書、ふるさとの人へあてた手紙など、博士を身近に感じてもらえるような展示をめざします。

また、建物の外には、被爆当時、長崎の人々の心の支えとなった「長崎の鐘」をイメージした、「平和の鐘」モニュメントを設置し、多くの皆さまを館に迎え、博士のこころを感じていただきたいと考えています。
新記念館は、たくさんの人が集える場所を目指し、2021年4月オープンの予定です。
・2019年 建築工事
・2020年 建築工事、モニュメント設計・工事
・2021年4月 オープン

寄附金の使い道
施設整備の中の「平和の鐘」モニュメント工事費約2,500万円の一部に活用させていただきます。
ご希望の方には、モニュメント横に設置する芳名板にご芳名を記入し、永井隆博士や平和への強い想いを長く後世に伝えたいと考えています。

子どもたちに伝えていきたい永井博士のメッセージ
「己の如く人を愛せよ(如己愛人)」「平和を」


雲南市の教育基本目標として、「ふるさとを愛し 心豊かでたくましく 未来を切り拓く 雲南市の人づくり」を掲げ、目指す人物像の一人として、永井隆博士を挙げています。
これは、永井博士が生きる指針とされた「己の如く人を愛せよ(如己愛人)」の精神を多くの子どもたちに身に付けて欲しいからに他なりません。

「如己愛人」の精神を身に付けた人づくりとして、市内の小学校及び中学校での平和作文や戦争体験を聞くといった学習機会を設けています。
そして、毎年「愛」と「平和」をテーマとした作文を全国から募集し、「島根県雲南市 永井隆平和賞」を開催しています。
令和元年度永井隆平和賞入賞作品より(一部抜粋)

「いっぱいやさしくするよ」
がっこうで、ながいはかせのことをべんきょうしたよ。ひとをいっぱいたすけたはかせとはんちょうは、やさしくするところがにているとおもったよ。ぼくも、はんちょうみたいなひとになりたいな。
「博士と父」
私は父と博士から大切なことを学んだ。私は今まで人命救助をすることは特別な人にしかできない難しいことだと思っていた。しかし博士の偉業や父を見ていると、人を助けること自体が当たり前のことなのだということに気がついた。
市では、これからも、子どもたちに永井博士の精神を伝えていけるように、そして、それが世界平和への一歩となることを目指しています。
永井隆博士のふるさと雲南市立三刀屋小学校と長崎市立山里小学校との交流
■長崎平和交流学習

永井博士の母校である飯石小学校は、永井博士のご縁で1989年に長崎市立山里小学校と姉妹校縁組を結びました。その後、飯石小が雲南市立三刀屋小学校と統廃合をしたため、三刀屋小と山里小は2016年に新たに姉妹校縁組を結びました。
三刀屋小の6年生は修学旅行で長崎に行き、山里小を訪れ、平和交流学習を行っています。写真は、永井博士の発案で建立された山里小学校にある「あの子らの碑」に黙とうを捧げているところです。
■かがやき発表会(学習発表会)

三刀屋小の6年生は、長崎平和交流学習を含め、これまで取り組んできた平和学習についてまとめ、自分たちの平和への思いや考えを保護者や地域の方へ発表します。写真は、2018年度の発表「ピース~未来へつなぐメッセージ」の一場面です。
プロジェクトに懸ける思い
雲南市 市長 速水雄一
■信念に生き、愛に生きる。

雲南市は、放射線医学の研究と原子爆弾の被爆により白血病に侵されながらも「長崎の鐘」や「この子を残して」などの名作を著し、「平和を」の願いを全世界に訴え続けた永井隆博士のふるさとです。
雲南市では「ふるさとを愛し、心豊かでたくましく 未来を切り拓く雲南市の人づくり」を教育基本目標とし、目指す人物像として永井隆博士を挙げています。毎年「永井隆平和賞」による作文を募集し9月には発表式典を行い博士の「平和を」「如己愛人」の願いを継承する活動を続けています。
この度記念館のリニューアルにより、展示内容が一新します。さらに博士の人との繋がりや功績を掘り起し、皆さんに紹介します。
また、シンボルであるモニュメント「平和の鐘」が奏でる、平和の願いを世界中に発信していこうと考えています。
雲南市立三刀屋中学校 校長 白石 睦
■永井隆博士の「如己愛人」「平和を」の精神を受け継ぐ生徒を育てる

長崎での被爆・負傷にもかかわらず医師として献身的に救護活動に取り組み、白血病と闘いながら研究と多くの著書を残した医学者で文学者でもある郷土の偉人・永井隆博士の「如己愛人」「平和を」の精神を教育活動の基底にすえて取り組んでいます。
■三刀屋中の平和週間:「永井隆博士のスピリッツにふれる」と「今月の隆先生」の取り組み

三刀屋中校区内小・中学校では、7月の第1週を「永井隆平和週間」として、永井博士にかかわる平和学習を重点的に推進しています。
本校でもこの期間を「三刀屋中平和週間・永井隆博士のスピリッツにふれる!」として、医学者として研究に打ち込み、人を愛し、平和を愛し、そしてふるさとを愛した永井博士が遺した「はがき」を読んで感想を書く活動を実践しています。写真は、博士の「はがき」を読んで感想を書く生徒たちです。
加えて月に1回ですが「今月の隆先生」という時間に博士の生きざまや精神にふれ、自分の生き方を考える機会を設けており、郷土の偉人に学び平和と隣人を愛する人となって欲しいとの思いを込めています。
雲南市永井隆記念館 館長 藤原重信
■ふるさと雲南市から伝えていきたい

雲南市では「平和を」「如己愛人」を病床から世界中に訴えつづけ、被爆地長崎の復興に尽力した永井隆博士のふるさとであることから、1970年に永井隆記念館を建設し、長崎永井隆記念館と姉妹館になりました。博士の生誕百年には如己堂の複製の建設、副読本の作成、記念切手の発行などしています。
記念館では博士が育った環境、友だち関係、エピソードなどを紹介し、全国から訪れた来館者や、市内外の小中学生の平和学習を紹介してきました。この度記念館のリニューアルにより、展示内容を新たにし、博士の雲南市での友人たちとの交流やつながりをクローズアップし、紹介いたします。
また、モニュメント「平和の鐘」が響き渡り、世界中の争いが無くなることを願っています。
長崎市永井隆記念館 館長 永井徳三郎さん
■祖父のおいたちの地『雲南市』から新たな「平和を」

祖父である永井隆は多感な少年時代を雲南市三刀屋町で過ごしました。長崎に移り住んでからも、ふるさと飯石には度々帰省したり、友人等との手紙のやりとりなどの交流を続け、病床に伏した後も、ふるさとのことをいつも気にかけていました。
この度、長崎市記念館と姉妹館である雲南市永井隆記念館がリニューアルされることに伴い、平和への願いを込めた「平和の鐘」が建設されることを伺いました。多くの方のご支援のもと、「平和を」の都市 雲南から、新たな平和の鐘の音が高らかに響き渡ることを願っています。
寄附者の皆様へ
雲南市でお待ちしております

私たちが伝えていきたいのは永井博士のこころです。
平和を願い、人を愛するこころを育て、やさしく、夢のある世界を目指して。
雲南市のこの取り組みへのご支援をお願い申しあげます。
2021年の春には、生まれ変わった永井記念館で、皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。
寄附者の皆様全員が対象:記念品「永井記念館招待券」と「芳名板へのご芳名」
・永井記念館招待券2名分
※お礼の品を選択いただかなくても、寄附関連の書類を送付の際にお届けいたします。
・新記念館の「平和の鐘」モニュメント横に設置する芳名板へのご芳名
※寄附者本人の氏名で1人1回に限ります。
※ご芳名をご希望の方は、申込フォームの所定箇所にて「希望する」を選択ください。

10,000円以上の寄附者の皆様全員が対象:記念品「永井記念館ポストカード」
※お礼の品を選択いただかなくても、寄附関連の書類を送付の際にお届けいたします。
※先着50セット限定となり、発送をもって発表に代えさせていただきます。

お礼の品一覧
永井博士が愛した雲南市の魅力が詰まったお礼の品をご用意いたしました。
なかでも、ぶたの形をした最中「しっぽもひと役」は、「しっぽもひと役。何の役にもたっていないように見えるぶたのしっぽでも、本当はとても役にたっている、なくてはならないものなんだよ。」と言われた永井博士のエピソードからできた所縁の品です。
是非お召し上がりください!
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2019年12月16日 12:00
目標金額達成の報告と引き続きのお願い
2019年11月末をもって本プロジェクトの目標金額を達成いたしました。たくさんの皆様から御寄附と温かいメッセージを頂戴し、誠にありがとうございます。
雲南市立三刀屋中学校では生徒会の皆さんが「おこづかいの中から募金をお願いします!」と呼びかけ、集まった寄附金の贈呈式を11月8日に行いました。
施設整備につきましては、2019年11月18日に建設予定地にて関係者約60人が出席し起工式を行いました。2021年4月のオープンに向けて、これから本格的に工事を進め、記念館開館の折にはたくさんの皆様にお越しいただけますよう、鋭意事業を進めてまいります。
目標金額は達成いたしましたが、寄附の受付は2019年12月31日まで行い、「平和の鐘」工事費として活用いたしますので、引き続きのご協力をお願い申しあげます。もっと見るまだコメントはありません
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島根県雲南市

雲南市は、島根県の東部に位置する人口およそ4万人のまちです。
2004年(平成16年)に6つのまち(大東町・加茂町・木次町・三刀屋町・吉田村・掛合町)が1つになって誕生しました。
「雲南」という名前は。旧出雲国の南に位置していることに由来し、古くからこの地方の呼び名として親しまれてきたことから名づけました。
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