島の手仕事でつくる「12の灯り」の宿を。かつての「まちの電気屋さん」の跡地に。

カテゴリー:観光・PR 

寄付金額 20,000

1.6%

目標金額:1,250,000

達成率
1.6%
支援人数
2
終了まで
90
/ 90

島根県海士町(しまねけん あまちょう)

寄付募集期間:2026年8月28日~2026年11月25日(90日間)

株式会社島ファクトリー

プロジェクトオーナー

隠岐諸島・海士町(あまちょう)。ここに、島じゅうの家へ一軒ずつ明かりを届けてきた「まちの電気屋さん」がありました。
テレビが映らなくなれば駆けつけ、電球が切れたと聞けば取り替える。島の暮らしを、文字通り灯し続けてきたお店です。

その跡地に、私たちは全11室の小さな宿「あとど-灯-(あとど・あかり)」をつくります。
かつてこの場所が灯してきた明かりを、今度は宿として受け継ぐために。
この宿の主役が、島の手仕事でつくる「12の灯り」。

島に眠っていた古い民具や農機具、漁船の灯り、廃棄予定のリネン。使われなくなったものたちを、島の職人の手で、ひとつずつ照明に生まれ変わらせます。
全11室と宿の玄関口(受付)に、同じものはふたつとない、12点限りの灯りがともります。
しかも、それぞれの灯りには小さなQRコードが添えてあります。スマホで読み取ると、その素材が生まれた島の集落の物語へ。灯りが、旅する人を島の奥へと誘う入り口になります。

このワクワクする灯りを、島の人たちと一緒につくりたい。そのための力を、あなたにも貸してほしいです。

この場所の記憶を、消さずにつなぐ

宿を建てるのは、海士町の発展を支えてきた設備施工会社「ゆうでん」さんの創業の地。その始まりが、さきほどの「まちの電気屋さん」でした。島の暮らしのすぐそばで、人々の毎日に明かりを灯し続けてきた場所です。

時代が移り、その役目を終えたこの場所に、私たちはもう一度、明かりを灯すことにしました。かたちは電気屋さんから宿へと変わります。それでも、人の暮らしに明かりをともすという役割は、そのまま引き継ぎたい。屋号を「-灯-(あかり)」としたのは、その想いからです。

島に残るこの風景を、消してしまうのではなく、かたちを変えて明日へつなぐ。それが「あとど-灯-」のはじまりです。

宿を建設するための工事が始まっています

島の手仕事でつくる「12の灯り」

もう少しだけ、灯りの話をさせてください。
材料は、島に眠っていたもの。使われなくなった古い民具、農機具、漁船の灯り、役目を終えたリネン。それらを、島に受け継がれてきた技法(「つかり」や染め)と、島の手仕事人・伊藤茜(いとう・あかね)さんの手で、まったく新しい灯りへと仕立て直します。
ひとつの部屋に、ひとつの灯り。「この部屋に泊まる人に、どの記憶を手渡そうか」と考えながら、一つずつ組んでいきます。だから、11室すべての灯りが違う顔をしています。

そして冒頭でも触れたQRコード。読み取れば、その灯りの素材が生まれた集落の物語へ飛ぶことができます。菱浦(ひしうら)の宿から、島の各地区の暮らしへ。泊まった人は、灯りに導かれるように、いつのまにか島の日々の暮らしへ迷い込んでいきます。

この灯りづくりは、開業したら終わり、ではありません。素材集めから制作まで、島の人や滞在者も巻き込んだワークショップとして、地域にひらいていきます。外から来た人と地元の人が、一緒に島の新しい風景をつくる。その光景まで含めて、「12の灯り」です。

使われなくなった民具などを活用して灯りをつくります

ふだんは交わらない三人が、ふと隣り合う場所

あとど-灯- がつくりたいのは、ただ泊まるための場所ではありません。
ここでは、ふだんの毎日なら出会わないはずの人が、ふと隣り合います。島に暮らす人。旅で訪れる人。この宿を営む人。そんな三者の一日が、ひとつの場所でそっと交わる。交差点のような空間にしたい。

たとえば、新道から旧道へ抜ける小径(こみち)と、島の商店のレジのように開かれた受付。用がなくても、住民が散歩のついでにふらっと立ち寄れる「まちの縁側」のような場所に。そこで旅人と小話が生まれ、旅人はその会話をきっかけに、ガイドブックに載っていない集落まで足を伸ばしていく。

海士町には、旅人が「お客さま」のまま帰らない、そんな出会いがたくさんある文化があります。私たちも、その文化をこの宿として受け継いでいきたい。

私たちは、「しつらえ」を大切にしています

では、そんな「交わり」は、どうすれば生まれるのか。その答えを、私たちは「しつらえ」という言葉に置いています。

もとは茶道の「室礼(しつらい)」から。亭主が、今日たずねてくる客のことを思い浮かべ、季節の花を活け、掛軸をかけ、道具を選び、部屋を整えておく。まだ来ていない相手のために、時間をかけて空間をこしらえる。そんな考え方を参考にしながら、私たちがみんなで育ててきたのが、この「しつらえ」です。

ここで大事にしたいのが、さきほどの三者を、ひとくくりにしない、ということ。ここへ「来る人」は、けっして一種類ではありません。泊まりに来る旅人、島に暮らして通りかかる住民、宿を営むために毎日ここへ来るスタッフ。三者それぞれに、ここへ来る理由はまるで違います。その一人ひとりの理由に、ちゃんと寄り添って空間を整える。「交わり」は、そうやって「しつらえた」場所にだけ、自然と生まれるものだと思います。

灯りを一つずつ手でつくるのも、受付をひらいておくのも、旧道へ抜ける小径を残すのも、根っこは同じ。来る人のことを思って、整える。あとど-灯- という宿は、この小さな「しつらえ」の積み重ねでできています。

いただいた寄付の使い道

このプロジェクトでいちばんお金と手間がかかるのが、「12の灯り」の制作です。島の素材を探し、試作を重ね、島の職人の手で仕上げていく。効率だけで言えば、既製品の照明を買うほうがずっと安い。それでも、島の記憶と手仕事にこそ投資したいと考えています。
皆さまからの寄付は、主にここに充てさせていただきます。
・島の素材でつくる「12の灯り」の制作費(素材集め・試作・職人の手仕事への対価)
・制作ワークショップの開催費用

ネクストゴール(目標達成後の展開)

第一目標を達成できたら、次のことに挑戦します。
・制作ワークショップの開催回数を増やす
・灯りのQR先となる、各集落の紹介コンテンツを充実させる
・あとど-灯- のストーリーブックを制作する
・島の素材と技法を使って、受付まわりの家具や、通りに面したベンチをつくる

この宿が、海士町にひらいていく未来

あなたの寄付は、この宿を建てて終わり、ではありません。海士町に、こんな未来をひらいていきます。

島の手仕事が、続いていく。

照明や家具を島の職人に頼み続けることで、島の技と仕事が次の世代へ手渡されていきます。

旅人が、「また関わりたくなる人」になる。

一度きりの観光で終わらず、島のファンとして、応援団として、海士町と長くつながっていく。その入り口に、この宿がなります。

島の日常が、少し豊かになる。

住民も、旅人も、スタッフも、境界なく混ざり合える場所。そんな交差点が一つ増えることで、島の毎日に、あたらしい彩りが生まれます。

最後に

かつてこの場所の電気屋さんは、島の一軒一軒に明かりを灯してきました。私たちはいま、その灯りを宿というかたちで受け継ぎ、島の記憶を明日へつなごうとしています。

この灯りは、私たちだけではつくれません。島の職人の手、素材を分けてくれる集落の人、そして、この物語に共感してくださるあなたの力があって、はじめて灯ります。

いただく寄付は、ただの資金ではありません。島の廃材が生まれ変わる灯りのなかに、明日へ続いていく島の風景のなかに、あなたの想いを、私たちが確かにともし続けます。

隠岐・海士町の小さな宿を、一緒に灯していただけたら嬉しいです。

私たちについて ― この宿を営む人から

改めまして。この宿を営む、島ファクトリーの代表を務めている肥留川広平(ひるかわ こうへい)です。

私は「大きなことを一人でやりきれる」タイプではありません。そんな私でも、島の職人さん、素材を分けてくれる集落の人、一緒に働く仲間たちがいてくれるから、挑戦するんだと決意できています。

たくさんの人の手を借りてなら何かが形にできるかもしれない。だからこそ、この宿も「みんなで灯す」ものにしたいと思っています。
誰かひとりだけに得も我慢もさせたくない。
みんなでみんなの幸せをつくる。

今回の挑戦で言うなら、まだ使えるもの、まだ活かせる記憶を、簡単に捨ててしまわない。島の恵みや、島の人の手仕事を、もっともっと誇ってほしい。

目の前と、これまでと、これからを、ていねいに扱う。海士町で大切にされている承前啓後の考え方を私たちなりの歩みで形にしていく。

この宿は、その考え方を一つの空間として実現する、私にとっての大切な挑戦です。どうか、力を貸してください。

現在進捗情報はありません。

島根県海士町

海士町は、日本海の隠岐諸島に位置する人口約2,200人の島です。
ユネスコ世界ジオパークに認定され、豊かな海、豊富な湧水など自然環境に恵まれ、自給自足のできる半農半漁の町で、鎌倉時代に後鳥羽上皇が島流しにされた場所でもあります。
「ないものはない」をスローガンに掲げ、近年は人口減少を食い止めるための多様な教育・交流施策の挑戦により、離島・過疎地でありながらも若者の賑わいが創出されています。