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千年の歴史をもつ幻の桜源郷を未来へ繋げたい!|名勝「櫻川」100周年・天然記念物「桜川のサクラ」50周年プロジェクト

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 224,000

22.4%

目標金額:1,000,000

達成率
22.4%
支援人数
15
終了まで
受付終了

茨城県桜川市(いばらきけん さくらがわし)

寄付募集期間:2023年10月23日~2024年1月20日(90日間)

茨城県桜川市

プロジェクトオーナー

茨城県桜川市は古来より桜の名所として全国に名を馳せており、1924年(大正13年)に国指定名勝「櫻川」として、1974年(昭和49年)には名勝指定地内の桜が国指定天然記念物「桜川のサクラ」として指定されております。
2024年は、その名勝指定を受けてから100年、天然記念物の指定を受けてから50年の節目の年となります。
その節目の年にもう一度「桜川のサクラ」について関心を高め、さらにこの先100年までこの地域資源であるサクラを守っていくべく、その保全・活用にかかる費用を集めます。

ふるさと納税で
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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

【名勝「櫻川」指定100周年】千年の歴史をもつサクラを未来へ

時の偉人たちを魅了した「桜川のサクラ」

市内の里山には約55万本のヤマザクラが自生している

当市の桜の歴史は平安時代まで遡ります。
平安時代の歌人である紀貫之が後撰和歌集にて「常よりも 春べになれば桜川 波の花こそ まなくよすらめ(春になった桜川には普段より多くの花が波のように隙間なく流れ寄せていることだろう)」と詠った記録が残っています。平安時代の貴族である紀貫之が当市を訪れた記録はありませんが、東国の地・桜川の評判が、遠く平安京の都にまで届いていたことを示しています。

室町時代には、櫻川磯部稲村神社の宮司が時の鎌倉公方・足利持氏に花見噺「桜児物語」を献上。これを基に、時の将軍・足利義教が幽玄能の大家である世阿弥に作らせた『謡曲「桜川」』の舞台となっております。

江戸時代になると、水戸黄門として有名な第2代水戸藩主・水戸光圀なども度々桜川の地を訪れ、「桜川のサクラ」を愛でたと言われています。
特に水戸光圀は、水戸市内にある偕楽園前を流れる小川(見川川)のほとりに「桜川のサクラ」を移植し、その川を「桜川」と名付けてしまうほどこの桜がお気に入りだったとのことです。(現在も水戸市内に「桜川」は流れています。)
また、江戸幕府第四代将軍・徳川家綱の隅田川堤への移植、第八代将軍・徳川吉宗の玉川上水堤への移植をはじめ、江戸の花見の名所には「桜川のサクラ」が大量に移植されていることが分かっています。

このように、一時代を築いた偉人たちがこぞって魅せられた桜が、「桜川のサクラ」でした。

熱い想いでつながれた桜の歴史

石倉翠葉氏が発行した「櫻川事蹟考」

明治時代になると、日本各地にソメイヨシノが普及するようになり、特に日清戦争(明治27年~28年)や、日ロ戦争(明治37年~38年)の戦勝記念として盛んに植えられました。
次第に花見の対象も江戸時代に誕生したソメイヨシノへと移り変わり、桜川のサクラは急速に世間の関心を失っていきました。

そのような中、当市出身の俳人で文学者である石倉翠葉(本名:重継)氏は、衰退していく桜川のサクラを再興しようと、若干20歳にして『櫻川事蹟考』を自費で出版。
その後も私財をなげうって桜川のサクラの顕揚のため全生涯を捧げ尽くしました。

その『櫻川事蹟考』の出版がきっかけとなり、大正時代になると帝国大学(現東京大学)理学部教授、植物学者で“桜博士”と呼ばれた三好学博士が、桜川のサクラの調査に訪れます。
その結果、桜川のサクラは大正13年12月9日に『名勝「櫻川」』として国指定を受けるに至りました。

衰退する桜川のサクラ

現在の磯部桜川公園のようす

文化財の指定後、しばらくは大勢の花見客でにぎわうようになりましたが、飲めや歌えやの宴会花見は、近隣の芸者衆の客の取り合いや芸者の取り合いといった喧嘩騒ぎを引き起こし、ついには「磯部の花見は“喧嘩花見”」との悪評が立つようになり、一般の花見客から敬遠されるようになってしまいました。
さらには、多くの花見客が訪れることで、長時間にわたって根を踏みつけられたり、枝を折られたりしたことで、徐々に樹勢が弱り、桜はますます衰弱していくこととなったのです。

昭和になると、もはや桜といえばソメイヨシノを指すようになり、各地にソメイヨシノを群植した花見の名所が作られていきます。
特に戦時中は戦意高揚のために、戦後は復興の象徴として盛んにソメイヨシノが植えられるようになり、桜川のサクラはさらに急速に世間の関心を失い、今では地域の人たちからも忘れ去られようとしているのが現状です。

桜川市の取り組み

「桜川市ヤマザクラ保全活用計画」を策定

市は、歴史ある名勝地や天然記念物のサクラの再生と、ヤマザクラの自生する里山の保全活動を通し、日本を代表するヤマザクラの里に相応しい景観と自然環境を目指すことで、地域の活性化と市民の郷土に対する誇りと愛着を育み、桜川らしい真に持続可能な暮らしづくりにつなげることを目的に、2019年2月に「桜川市ヤマザクラ保全活用計画」を策定しました。

「日本を代表するヤマザクラの里の再生」を基本理念として掲げ、「①名勝・天然記念物の桜の保全/②里山の保全/③人材の育成」の3つを柱に、ヤマザクラと自然環境の保全をとおして地域の課題を解決し、持続可能な桜川の暮らしを実現するための計画となっております。

2019年に「桜川市ヤマザクラ保全活用計画」を策定

①名勝・天然記念物のサクラの保全


名勝指定から約100年が経過し、樹勢の衰えが顕著である指定地内の樹木周辺の土壌を改良し、樹勢の回復に取り組んでおります。

天然記念物であるヤマザクラ周辺の土壌の改良を行っている

②里山の保全



自生するヤマザクラを保全していくためには、市内の里山全体の整備が不可欠であることから、各保全団体と連携し、里山の環境整備を推進していくとともに、地域住民の関心を高めていくよう努めております。

市内の里山保全団体と連携し、環境保全に努める

③人材の育成



当市は2022年に「全部過疎地域」に指定され、ますます人口減少が進んでいくことが想定されます。当市の地域資源であるヤマザクラを保全していくには、10年20年と継続的な保全活動を行う人材の育成・確保が課題であることから、令和3年度より「桜守養成講座」を開講し、環境教育や啓発活動を行いながら、地域住民の里山保全への関心を高めていく取り組みを行っております。

地域資源である桜を継続的に保全していく人材を育成する「桜守養成講座」

千年の歴史をもつ「桜川のサクラ」を未来へつなぐために

寄附金の使い道

ご支援いただいた寄附金は「桜川のサクラ」を未来へ繋ぐための資金に活用させていただきます。

1.名勝指定地内の桜の樹勢回復に関すること
2.名勝・天然記念物の後継樹の育成・管理に関すること
3.市内の里山に自生する桜の保全に関すること
4.継続的に桜の保全に取り組む人材の育成に関すること
5.2024年に開催される「2024全国さくらシンポジウムin桜川」に関すること
6.その他、地域資源であるヤマザクラの保全・活用に関すること

最大661万円のご寄附が必要です!

本プロジェクトの目標金額は100万円ですが、私たちの大目標は最大661万円です。千年前から続く当市のサクラの歴史を未来へ繋げるために、みなさま方のお力添えを、何卒よろしくお願いいたします。

最大661万円のご寄附が必要です!

寄付者のみなさまへ

桜川市長 大塚 秀喜

写真

桜川市は古来より「西の吉野、東の桜川」と称されるほどの桜の名所です。市内の里山には約55万本のヤマザクラが自生しており、春になるとまるでパッチワークのような、幻想的な風景を描き出します。
2024年は名勝「櫻川」の指定100周年、天然記念物「桜川のサクラ」指定50周年の記念すべき年でもありますので、当市としましても地域資源であるヤマザクラを主とした桜の保全に、一層注力をしていきたいと考えております。
皆様からのご支援は、「日本一のヤマザクラの里の再生」を目指す当市にとりまして、大きな励みとなります。
平安時代から続く桜の名所をさらに未来へとつないでいくために、皆様方のお力添えをお願いいたします。
そして春にはぜひ、茨城県桜川市へ “ ご来桜 ” ください。

【注意事項】

※本プロジェクトは、お礼の品のないプロジェクトです。予めご了承くださいませ。

  • 2023年12月07日 14:16

    真壁高校の生徒が桜の木の樹勢調査と土壌改良を行いました!

    官学連携協定を締結している茨城県立真壁高等学校環境緑地コースの生徒が、授業の一環として櫻川磯部稲村神社の桜の樹勢調査と土壌改良を行いました。樹木医の古谷先生ご指導のもと、まずは樹勢調査として、樹高・幹周・枯死欠損の有無・空洞の有無・傾きや揺れの有無など、1本の木に対して10項目以上の調査をしました。集まったデータをもとに処置が必要かどうかを判定し、必要に応じて土壌改良を施すか否かを判断します。土壌改良が必要と判断された樹木に対しては、根周辺に穴を掘り、肥料を混ぜた土を埋め戻しました。今回調査できた桜の木は、数百本あるうちのほんの一部ですので、今後すべての桜の木の調査ができるよう、少しずつ調査をしていきたいと思います。

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  • 2023年10月26日 13:33

    高校生と連携し、ヤマザクラの苗木を育てます

    桜川市内に住所を有する茨城県立真壁高等学校と桜川市は、地域社会の一層の活性化に資することを目的とした「官学連携に関する協定書」を平成27年に締結しております。その一環として10月24日、同校環境緑地コースの生徒11名が、市内でも特にヤマザクラが多く自生する高峯へ赴き、実生のヤマザクラの苗木を約30本ほど採取し、同校へと持ち帰りました。持ち帰った苗木は、同校で大切に育成し、最終的には名勝指定地内に移植をしてくださるとのことです。名勝指定地をさらに未来へと繋いでいく取り組みが、一つ一つ着実に行われております。

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茨城県桜川市

茨城県桜川市は、茨城県の中西部に位置し、首都圏から約 70km 圏内、車や電車でも約1 時間 30 分から 2 時間ほどでアクセスすることができる地域です。
北・東・南の3方を山々に囲まれ、平野部のほぼ中央を市名の由来にもなった「桜川」が流れるなど、豊かな自然環境に恵まれています。
市内の山々からは良質な御影石が産出されることから「日本三大石材産地」とも言われ、東京駅や国会議事堂など、日本の主要な建物にも多く使用されております。
豊かな歴史や文化に彩られたまちとしても知られており、県下唯一となる国の重要伝統的建造物群保存地区の「真壁の町並み」をはじめ、安産子育ての霊場として広く知られる「雨引山楽法寺」など、数々の歴史的遺産や名所旧跡が現存しています。
春には、国指定の名勝「櫻川」や国指定天然記念物「桜川のサクラ」をはじめ、市内の山々に自生する約55万本のヤマザクラが、萌黄色の新緑とあわさりパッチワーク模様のような眺望をつくりだします。