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【障がい者の「親なき後問題」への挑戦~第二章】わが子の幸せをたくす「オンラインエンディングノート」で一歩を踏み出す

カテゴリー:健康・福祉 

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寄付金額 2,336,000

77.8%

目標金額:3,000,000

達成率
77.8%
支援人数
141
終了まで
受付終了

岐阜県岐阜市(ぎふけん ぎふし)

寄付募集期間:2023年10月11日~2024年1月8日(90日間)

タグ:

岐阜県岐阜市 & 社会福祉法人いぶき福祉会

プロジェクトオーナー

社会福祉法人いぶき福祉会
「いぶき」は1984年、障がいのある人の活動する無認可小規模作業所として誕生し、1994年に岐阜市初の障がい分野における社会福祉法人を設立しました。「重い障がいがあっても、大好きなこの街で安心して暮らしたい」と願う障がいのある人自身と、わが子の将来を思う親のそんな願いに、私たちはできるかぎり寄り添うことで、尊厳と人権を守り続けてきました。現在は利用者147人、職員184人で活動しています。
障がいのある我が子を持つ親の最大の不安を少しでも解消したいと、「親なき後問題」を今回も取り上げます。親が元気なうちに何をするべきか、重要な道しるべとなる「エンディングノート」を手軽につくれるオンラインエンディングノートを開発し、役立てていきます。
いぶき福祉会法人webページはこちら⇒(https://ibuki-komado.com)

【障がい者の「親なき後問題」への挑戦~第二章】わが子の幸せをたくす「オンライン・エンディングノート」で解決への一歩を

「私がいなくなった後、誰がわが子を支えてくれるのか」

とりわけ、重い障がいのある子をもつ親にとっては切実な問題です。私たちいぶき福祉会は長年に渡り、障がいのある人とそのご家族に寄り添い続けてきた経験から、この問題は地域課題として、多くの人と多面的に取り組む重要性を感じています。
2021年には、ふるさと納税で皆さまのご支援をいただき、親なき後の問題に取り組むことができました。活動の中で、一緒にエンディングノートを作成して、課題が整理される実感を持たれた方々がいらっしゃいました。一方で、ノートで思いを文字にすることが難しい方が多いのが現状です。
本プロジェクトでは、障がいのある人の親なき後に重要な役割を果たすエンディングノートをオンライン上で手軽に作成し、複雑な問題を整理・明確化し、解決に向けた一歩を踏み出すことを促します。

★2021年の活動報告はこちら⇒

★報告書PDFはこちら⇒

★プロジェクトページはこちら⇒

障がいのある人の親なき後の問題とは

「親なき後」を考えたとき、いったいどのような問題に直面するのでしょうか

エンディングノートの作成が困難な理由

私たちは、親なきあとの課題を整理するエンディングノートとして「親心の記録」を使っています。「親心の記録」とは、障害のある人がこれからも自分らしく生きていけるように引き継ぐことや親の想いを記すものです。
一般的に自身のことを綴るエンディングノートと違い、障がいのあるわが子のことや親の願いを綴るノートの作成には相当な時間と労力が必要です。
・本人の意思をどのように確かめ誰が決めるのか?
・お金はいくら必要なのか?
・住まいの場所、身辺の支援はどうするのか?
など親なき後の問題は多岐にわたり、関係する機関や場面も様々。しかし、親にとって複雑で深刻な話題を考え文章にするのは、必要性を理解していても、実際に取り組むのは容易ではありません。
親や障がいのある人自身の高齢化に伴い待ったなしの状況ですが、日々の支援に追われ、心身ともに疲れ果て考えることがとても難しいのです。

オンライン・エンディングノート(WEBアプリ)の開発

そこで、私たちは完全なエンディングノートをはじめから目指すのではなく、スモールステップとして気軽に取り組める簡単なエンディングノートが作れないかと考えました。パソコンやスマホで質問に答えていくとエンディングノートができるWEBアプリの開発をして、同じ問題を抱える多くの人の「初めの一歩」に役立てたいと思っています。

プロジェクトで叶えたいこと

オンライン上で気軽にエンディングノートを作り、共に考え地域の方々にも知っていただくことを目指します。

①オンライン・エンディングノートWEBアプリ・サイト開設

オンライン上で気軽にアンケートに答えると、簡単なエンディングノートを作ることができます。また、お役立ちページでは、実例や経験談を元にした親なき後に関する様々な悩みや、エンディングノートの役立て方を知ることができます。

①オンライン・エンディングノートWEBアプリ・サイト開設

②エンディングノート作成ワークショップの開催

障がいのあるご本人・ご家族とともにオンライン・エンディングノートを作ります。完成したエンディングノートをどのように活用するかも一緒に考えます。

②エンディングノート作成ワークショップの開催

③成果を公開

プロジェクトによって得られた問題点や解決策など、活用例を交えて公表し、同じ悩みを持つ方々に利用していただくとともに、地域の方々に親なき後問題がみんなの大切な課題であることを伝えます。

③成果を公開

スケジュール

6月 障がいのある子を持つ親や専門家にヒアリング・設計
9月 オンライン・エンディングノートの試行運用
10月 オンライン・エンディングノートの公開
11月 学習会の開催
12月 ワークショップの開催

スケジュール

寄附金の使い道

障がい者の親なき後に悩んでいる方、関心のある方と対話を重ね、オンライン・エンディングノートを作成、運用、市民と共有することを実現するために、皆さまからのご寄附で下記の事業を行います。

目標金額 300万円

【内訳】
 ①オンライン・エンディングノート(webアプリ)作成費:70万円
 ②学習会: 25万円
 ③ワークショップ:40万円
  作成・運用ワークショップの実施
 ④報告、情報発信費用:30万円
 ⑤クラウドファンディングにかかる経費:135万
  返礼品費用、その他経費

【目標額を超えて達成した場合】
ワークショップや学習会の回数を増やし、より多くの方が親なき後を考え、課題解決に向かう機会を広げます。
【目標額未達成の場合】
オンライン・エンディングノート (webアプリ)開発を優先し、不足分については協議のもと、代替方法を確保してプロジェクトを継続します。

返礼品は団体応援

ご支援いただいたプランに応じて返礼品をお届けします。
返礼品はいぶきの仲間たちのものづくりやともに岐阜市で地域づくりに取り組む団体の商品およびサービスです。
返礼品を通じて、障がいのある人の仕事づくりや地域コミュニティづくりの支援になります。

岐阜市のNPO支援

岐阜市 市民協働推進部 市民活動交流センター

岐阜市では、「協働のまちづくり」を推進しており、共に地域社会の課題解決を目指すNPO等の事業を応援しています。この事業を皆様にも応援していただくために、ふるさと納税を活用しています。
この事業によって、市民の皆様が誇りを持てる個性豊かな地域社会の実現を目指します。

ご支援いただく皆さまへ

社会福祉法人いぶき福祉会 森洋三

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「わが子より1日長く生きたい」という切実な願い。そう言わざるを得ない親の気持ちと、この瞬間を精いっぱい生き、笑顔があふれる仲間たちの願いを思うと胸が締めつけられ、支援者としての無力さを痛感します。私たちは障がいのある人やそのご家族に関わる者として、この問題を何とかならないだろうかと、親なき後を考え続けています。
エンディングノートの作成は労力がいる一方で、素晴らしい時間でもあります。親御さんの愛情がこもった言葉で仲間の歴史を聞くと、仲間の日々の些細な行動にも愛情を感じ一緒に過ごす瞬間がより尊いものに感じられるようになります。エンディングノートは親の愛情の詰まった、記録として周りの人に託されます。
このノートは、障がいのある人の親なき後を支えることはもちろん、苦しい思いを抱える親の今を生きる力を支える大切な存在です。
私たちは、書きたいけど手が付けられなくて途方に暮れている多くの方の助けになることを願っています。
そしてプロジェクトを通して、誰もが自分とその周りの人の将来について前向きに話し合える機会をつくれるとうれしく思います。皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます。

【2021年の活動に参加された方の声】障がいのあるわが子を持つ親の想い

話せないからこそ、私の意思を残したい。
親なき後もずっと同じように生きていければ。

松原真由美さん

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娘は生まれた時に「長くても4年の命」だとお医者さんに言われました。そんな子が8歳で補装具をつけて歩けるようになり、学校にも通いました。いぶきに入ってからは体も丈夫で大きな病気もしていませんが、最近は階段を上るのがゆっくりになってきていて体が衰えてきているんだと感じます。エンディングノートは以前から大事なものだという認識を持っていました。娘が喋ることができないので、私の意思だけでも残しておきたいと思っていたのです。ところが「親の気持ち」を言葉にしようと思うとペンが進まなくなってしまう。手続き的な事柄なら書けそうだと思っても、勉強会などで成年後見人の話を聞くと、私たちの想いと制度との間に深い溝があることが分かって頭を抱えてしまうこともあります。エンディングノートを書くって本当に大変なことなのだと痛感しますが、いぶきの勉強会や職員の方との話を通じていろいろなことが見えてきました。職員の方と対話をしながら、娘のことをどれだけ大事にしてきたのかとか、どんなことが好きかとか、親にしか分からないちょっとした仕草のこととか、少しずつ綴っていきたいです。娘が、私や家族に見守られて生きている今と変わらず、「親なき後」も同じように生きていってくれたらと思います。

応援メッセージ

一般社団法人「親なきあと」相談室 関西ネットワーク
代表理事 藤井 奈緒 様

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私は全国の数々の事業所様を存じていますが、いぶき福祉会さんのように、法人全体で『親なき後への備え』を後押しし、不安で心細い親御さんたちを全力で支えて下さる事業所様は、大変貴重でありがたい存在だと心から思います。

これまで、同法人がサポートしてこられた『親心のノートに書き留める』という作業も、とても大切なことではありますが、手書きで綴るのは大変な作業で、どうしてもハードルが高く、私も講演などでなるべく簡単に書く方法をお伝えしてきたものの、多くの課題がありました。

そんな中、いぶき福祉会さんは、これらの課題をクリアした新たな『カタチ』を作る為に、再び挑戦して下さるとのこと!正直驚き感激しました!
一人でも多くのご家族さまに、このアプリを活用して貰いたいです。そして、子どもたちが安心してご機嫌に暮らしていかれるよう、心の底から願います。
どうか素敵なアプリが完成しますように!全力で応援いたします!

いぶきの挑戦にみなさんの支援を

NPO法人日本障害者協議会代表/きょうされん専務理事 藤井克徳 様

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「この子より一瞬でも後に死にたい」「この子を残したままでは死んでも死にきれない」、これは日本中の障がいのある人を持つお父さん、お母さんの共通の思いです。こんな思いを抱かせること自体が社会の敗北であり、とても先進国とは言えません。欧州の多くは、成人に達した段階で、「家族扶養」から「社会扶養」に切り替わります。家族責任が当たり前の日本とは雲泥の差です。

そうした中で、社会福祉法人いぶき福祉会は立ち上がりました。将来の安定した公的な保障を見据えながら、今は自分たちで出来ることを取り組むことにしました。その一つが、家族が託したいことをエンディングノートにしたためることであり、かつ誰もが使い勝手のいいアプリを開発することです。
これにより、障がいのある本人はもとより、家族の心配事は多少なりとも緩和されるはずです。

こうしたいぶき福祉会の取り組みは、「安心の生涯支援」につながるものであり、いぶき福祉会に在籍する人はもちろんのこと、全国の同じ課題を抱えている家族を励まし、更には国や自治体の政策にも一石を投じるものとなります。

まずは、こうした「親亡き後」という深刻な問題が存在していることを知ってください。そのうえで、いぶき福祉会の挑戦を応援してほしいと思います。挑戦を成功させるためのクラウドファンディングへの協力を呼びかけます。

メディア掲載

2021年の「親なき後プロジェクト」を中日新聞に掲載いただき大きな反響がありました。

「この記事・写真等は、中日新聞社の許諾を得て転載しています」

SNSでも応援お願いします!

FacebookやX(Twitter)などでプロジェクトのSNSアカウントをフォローして、投稿への「いいね」やシェア、「#いぶきGCF」のハッシュタグを入れた投稿などでご協力下さい。
セミナーや講演のご依頼も歓迎します。

▶いぶき福祉会法人webページはこちら⇒(https://ibuki-komado.com)

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

岐阜県岐阜市

ガタン、ゴトンと、名古屋から電車で約20分揺られた先に、岐阜市はあります。

岐阜県の県庁所在地である岐阜市には、魅力が満載。
玄関口であるJR岐阜駅周辺に並ぶ高層ビル。
昭和の面影を残しながら新たな活気がみなぎる柳ケ瀬商店街。
1,300年以上の歴史を持つ鵜飼が行われる清流長良川。
そして、岐阜城を冠する自然豊かな金華山があり、斎藤道三公・織田信長公・明智光秀公をはじめとする戦国武将ゆかりのまち。

そんな、まちと自然がバランスよく共存する岐阜市には、暮らしやすさと豊かさがあります。