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物価高騰の中、さらに孤立する家庭へ「おすそわけ」を届けたい

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 2,466,000

30.8%

目標金額:8,000,000

達成率
30.8%
支援人数
35
終了まで
受付終了

奈良県天理市(ならけん てんりし)

寄付募集期間:2023年7月3日~2023年9月30日(90日間)

奈良県天理市

プロジェクトオーナー

令和2年11月、天理市と認定NPO法人おてらおやつクラブは「ひとり親家庭への支援に関する協定」を締結しました。

奈良県を拠点に全国規模で活動する認定NPO法人おてらおやつクラブは、ひとり親家庭や子どもを支援する団体へ「おすそわけ」する活動を行っています。

天理市は認定NPO法人おてらおやつクラブの活動を支援し、全国の子どもたちに希望と笑顔を届けるため、クラウドファンディングに挑戦します。

このプロジェクトをきっかけに、子どもの貧困問題に対して地域が寄り添い、誰もが助け合える社会づくりに寄与していきます。
 
※本プロジェクトにおいて、お礼の品はございません。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

天理市×認定NPO法人おてらおやつクラブ

「認定NPO法人おてらおやつクラブ」は、経済的に困窮する子ども達、ひとり親家庭の生活支援を行っています。
 
2020年11月、天理市と認定NPO法人おてらおやつクラブは「ひとり親家庭への支援に関する協定」を締結。そして2021年よりふるさと納税によるクラウドファンディングを実施し、昨年は185名の方から8,367,800円をご寄附いただきました。
 
お預かりしたご寄附は、生活困窮度の高い家庭へ「おすそわけ」を届ける配送費をはじめとした事業費として活用いたしました。お力添えいただきました皆さまに、心から御礼申し上げます。

2023年、物価高騰による社会的影響により、ひとり親家庭には継続的な支援が必要になっています。
 
本プロジェクトは、子どもの貧困問題の解決に向けて、地域が寄り添い、誰もが助け合える「たよってうれしい、たよられてうれしい社会づくり」に貢献します。
 
※本プロジェクトでは、お礼の品はございません。

「おすそわけ」は市内限定ではなく全国へ

本プロジェクトは天理市のふるさと納税として市内へ還元しつつ、お寺からの「おすそわけ」は市内に限らず全国の家庭・団体へ発送します。

貧困問題は日本全国に広がり、貧困状態にある家庭が存在しない都道府県はありません。ひとり親家庭が仕事を変え、居住地を変えることも多く、地域だけに目を向けていても問題解決につながりにくい状況にあります。全国で深刻な事態となっている貧困問題を解決するには、全国の誰しもがこの問題に関心を寄せて、できることから行動に移していかなければなりません。

「おすそわけ」の対象を全国にすることで、より多くの方が本プロジェクトに関心を寄せてくださっています。同時に、「おすそわけ」対象にもおてらおやつクラブの活動が知れわたることとなり、情報が届きにくい家庭ともつながることができます。結果的に天理市の家庭とのご縁も、より広がりを見せています。

 

 

認定NPO法人「おてらおやつクラブ」について

おそなえ、おさがり、おすそわけ

お寺は、私たちの身近にある家庭を貧困から救うプラットフォームにもなります。

おてらおやつクラブは、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、さまざまな事情で困りごとを抱えるひとり親家庭へ「おすそわけ」する活動を通じて、お寺の「ある」と、社会の「ない」をつないでいます。

活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。当活動には、日本全国の1,850のお寺、700の支援団体が連携し、毎月のべ約2.5万人の子どもたちがおすそわけを受け取っています。

一方で、奈良県内にある事務局には日々、さまざまな事情により行政や支援団体とつながることができないご家庭から「たすけて」の声が届いています。
 
そのようなご家庭に直接おすそわけを届けるとともに、一定期間お母さんや子どもたちに伴走し、必要な支援につながることができるよう橋渡しを行っています。
 
コロナ禍以降においてその支援要請が急増しており、現在8,500世帯を超えています。

増え続ける支援要請

昨年度、おてらおやつクラブ事務局には新型コロナウイルスの感染拡大が起きるたびに、支援団体を介さない直接的な支援(以下、直接支援)の要請が多く寄せられました。この傾向はコロナ禍が始まって以来繰り返されたものであり、私たちも対応力を高めるために、ヤマト運輸様とのDX推進をはじめ、事務局職員の採用強化、システム開発体制の組織化に取り組んできました。

しかし2022年夏に起きた”第7波”の影響力はすさまじく、私たちの想定を超える支援要請が寄せられることとなり、支援のあり方そのものを見直さざるをえない状況に追い込まれました。

おてらおやつクラブの「おそなえ、おさがり、おすそわけ」の活動は、支援したい方/支援を求める方のバランスの上に成り立っています。そのバランスが大きく崩れる事態に直面した私たちは、支援対象者に一定の条件を設けることに踏み切りました。

それにより、2022年度の直接支援の登録世帯数は全国8,547世帯(前年比144.3%)と増加した一方で、おすそわけの発送数は前年比の約8割(7,560箱)に減少しました。主に、2回以上支援を申請された家庭への支援をお断りしたことが発送数減少の要因です。

増え続ける支援要請に配送費が追いつかず、「たすけて」の声すべてにはお応えできない状況は、私たちにとっても心痛の思いです。

切迫する財務状況

支援要請が急増する一方、十分にお応えできるだけの活動資源がなく、とくに2022年度中盤には、固定費の増大によりキャッシュフローが悪化する事態に陥りました。地元奈良の南都銀行さまのお力添えにより、初の借入(つなぎ融資)を行うなど、財務状況が切迫する事態も経験しました。

そんな中でも、活動のインパクトを落とさないためにできることを考え続け、多くの方々にお力添えをいただいた1年でした。

2022年度の寄附金は総額で46,403,161円(前年比118.4%)となりました。個人からのご寄附に加えて、株式会社フェリシモさまをはじめとする企業さまからのご寄附、天理市・田原本町とのふるさと納税の仕組みを活用した「ガバメントクラウドファンディング」、賛同寺院さまからの賛助会員費や設置いただいた募金箱、SMBCグループライジング基金をはじめとする助成団体からの助成金などが含まれます。

 

この寄附金の使い道

お預かりしたご寄附は、おすそわけの配送費等の経費や外食機会の提供等の事業費やシステム開発費として、大切に活用させていただきます。また、市内事業者の支援として、おすそわけに同梱する天理市内の産品の購入費にも活用いたします。

地域の支援につながることができない世帯から、おてらおやつクラブの奈良の事務局宛に「たすけて」の声が連日届いています。現在は、約8,100世帯と繋がりがあるものの、まだまだ拾い切れていない「たすけて」の声を受け止めるため、支援団体や行政機関と連携し、2023年3月末までに10,000世帯へのおすそわけを届ける計画を立てています。すでに繋がりのある世帯へも、困窮度が増す夏休みや冬休み等にあわせた臨時的な支援を計画しています。

※目標金額に達しなかった場合、目標金額以上になった場合でも、本事業のために活用させていただきます。

 

家庭の声、支援団体の声

ひとりじゃない、という実感が救いになる

昨年度のクラウドファンディングに寄せられた寄附者の声を紹介します。

子供は未来の宝。1人でも多くのお子さんの笑顔が増えればなぁと今月からまた仕事頑張ります。(2022年5月1日)

少しでも笑顔が増えてくれると、僕の励みになり、また明日頑張ろうという気持ちになります。(2022年7月8日)

私も母親が大黒柱となって育ててもらいました。いま母親になり、ひとり親は大変だろうなと実感しています。応援したいです。(2022年8月29日)

 

「たよってうれしい、たよられてうれしい」社会

地域のなかで助け合える関係をつくる

おてらおやつクラブの「おすそわけ」による支援の特徴は、誰かが見守ってくれている、自分はひとりではないと感じられることにあります。

支援要請に対して即時的におすそわけを届けることは、人とつながっている実感を与え、心理的にも状況が改善することをアンケート調査で確認しています。

「おそなえ、おさがり、おすそわけ」の活動は、「既存の組織・人・もの・習慣をつなぎ直すだけで機能する仕組みの美しさ」が評価され、2018年度グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)を受賞しました。

 

寄附者の皆さまへ

天理市は令和3年度から支え合う共助の輪を構築するため、ガバメントクラウドファンディングに挑戦してきました。

令和5年度も「ひとり親家庭への支援に関する協定」を締結している「おてらおやつクラブ」と協働し、より一層大きな支え合いの輪を広げていきたいという思いから、引き続きガバメントクラウドファンディングに挑戦します。

令和4年度は、令和4年4月1日から令和4年12月31日まで寄附を募集させていただき、185名の方から大切なご寄附をいただきました。ご賛同いただいた皆様、誠にありがとうございました。いただいたご寄附は「おてらおやつクラブ」の「おすそわけ」等のひとり親家庭への支援や、市内での外食機会を提供したりするための費用として活用させていただきました。

令和5年度は、エネルギー・食料品価格等の物価高騰を受け、金銭面や心理的な負担がますます大きくなり、孤立してしまう家庭が増加することも懸念されます。令和4年度以上に本プロジェクトにより大きな支え合いの輪が広がり、できるだけ多くの子育て世帯が、地域とのつながりを実感できるように、ぜひとも支え合いの輪にご参加いただきますようお願いいたします。

認定NPO法人おてらおやつクラブ理事 桂 浄薫

認定NPO法人おてらおやつクラブ理事の桂です。普段は天理市にある善福寺の住職をしています。

天理市とおてらおやつクラブの関わりにおいて、システム面についてご紹介します。
「お寺」「僧侶」「おやつ」というイメージから、おてらおやつクラブはほのぼのしたアナログな活動と想像されがちです。しかしその中身は高度にシステム化されています。奈良時代から続くお寺の現場でもDXが進んでいます。

その開発を担うのは、奈良高専と奈良先端技術大学院大学の若い学生たちです。学生の持つ高いプログラミング技術を活かして、おすそわけの発送と受取に関する物流管理、バックオフィス業務の効率化に日々努めています。彼らがゼロからシステムを構築し、おすそわけの循環が飛躍的に向上しました。
彼らが開発拠点としているのが、実は善福寺の一室。奈良高専は大和郡山市、奈良先端技術大学院大学は生駒市にありますが、おてらおやつクラブの開発にあたってはシステム担当の私と対面で話しながら、緻密なシステムを作り上げていきます。


特に大きな成果として、コロナ禍において全国の家庭へ全国のお寺からおすそわけするため「匿名配送システム」を実現しました。それまで事務局が一手に全国の家庭へ送っていましたが、事務局だけではカバーしきれないほど「たすけて」の声が届くようになりました。事務局以外のお寺が送るためには、個人情報に配慮したシステムの構築が必須であり、急増する家庭に応えるためには早急なシステム化が必要でした。

その複雑な要望に見事に彼らが応えてくれたお陰で、コロナ禍において全国の家庭へおすそわけを速やかに届けることができました。その活躍はNHK『かんさい熱視線』で取り上げられたほどです。

システムは一度出来上がった後も、継続的なアップデートが欠かせません。また求められる仕組みも日々変化しています。それに迅速に答えてくれる学生たちを応援することが、貧困問題解決のスピードを上げることになります。

また、学生たちが社会課題を自分ごととして捉え、持てる技術を課題解決のために活かそうとする想いを強くしています。やがて貧困問題に限らず、さまざまな社会課題の解決に力を注いでくれることでしょう。

本プロジェクトを通して、ぜひ学生たちを応援し、社会のDX推進にもお力添えをよろしくお願いいたします。

 

最後に

おてらおやつクラブの活動は、皆さまからのご寄付をもとに活動を行っています。

全国7万を超えるお寺が、物理的にも精神的にも、社会につながり・見守りを提供する場になり、お寺のもつ可能性がいっそう発揮されれば、社会のセーフティネットはより密で、厚いものになるはずです。

お預かりしたご寄附は、おすそわけの発送費等の経費や外食機会提供等の事業費として大切に活用いたします。おてらおやつクラブの支援の輪を広げることによって、より多くの子どもたちに、いち早くお寺から「おすそわけ」が行き届くようになります。

たとえば、毎月1,000円のご寄付で1年間に12世帯のひとり親家庭へ食品等の「おすそわけ」をお送りすることができます。皆さまからのご寄付が生活に困窮する親子の笑顔となります。どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

現在進捗情報はありません。

奈良県天理市

古事記や日本書紀の舞台となった奈良盆地は日本文化発祥の地。市内には、日本最古の道「山の辺の道」をはじめ数々の文化財や史跡が散在し、訪れるひとを古代のロマンへいざないます。大自然とともに生きてきた先人たちの叡智が受け継がれた風景が目の前に広がります。

また、野球やラグビーや柔道などスポーツが盛んな町としても知られています。近年は天理駅前に「天理駅前広場コフフン」がオープンし、子どもから大人までが楽しめるイベントなどが開催され、市民の憩いの場となっています。