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里山を守ってジビエ革を活用!魅力あふれる逸品を造り出し、山と高原の物語を発信したい!

カテゴリー:新産業・地域創生 

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寄付金額 181,000

9%

目標金額:2,000,000

達成率
9%
支援人数
16
終了まで
受付終了

愛媛県久万高原町(えひめけん くまこうげんちょう)

寄付募集期間:2023年3月1日~2023年5月29日(90日間)

愛媛県久万高原町

プロジェクトオーナー

愛媛県の中でも特に緑豊かで広大な山々が広がる久万高原町ですが、基幹産業である林業、農業への被害をもたらす害獣として捕獲されている猪や鹿がたくさんいます。
それらをなるべく廃棄する部分が無いよう、山の資源として全てをありがたく頂き、ヨーロッパでは孫に継ぐ革として認知されている丈夫なイノシシ革やシカ革で久万高原の魅力溢れるストーリー性の高い商品を生み出します。またその革の魅力を里山の子供達にも触れてもらい、毎年増加の一途を辿る害獣被害について、少しでも関心を持って頂きたい思いで今回、クラウドファンディングに挑戦します。

里山を守ってジビエ革を活用!

魅力あふれる逸品を造り出し、森と高原の物語を発信したい!

本プロジェクトは団体や個人が創意工夫して実施する地域課題の解決に係る事業や、地域資源の活用などによる地域振興事業を対象に、ガバメントクラウドファンディングを活用した資金調達を支援する「久万高原町ガバメントクラウドファンディング型地域活動及び起業促進支援事業費補助事業」の認定事業です。

プロジェクトチャレンジャー 革工房ワンループ 後藤 琢郎

農林業に被害を及ぼす害獣と向き合い、新たな価値を生み出してゆく

問題への関心を集めながら地域の活性化を!

害獣として年間300から400頭以上捕獲される猪や、数十頭捕獲される鹿、令和4年に至っては、過去最高の470頭の猪が捕獲され、増加傾向にあります。近年そのジビエ肉の加工が始まりましたが、皮については全て廃棄されているのが現状です。その廃棄されている皮を、久万高原町内で皮革の加工が可能な私ならば何とか活用できるのではないかと考えました。
そして、久万高原という、高原の名を冠する特別な町の特別な加工品を生み出し、久万高原町の認知度を高めて来訪者、移住者が増える事によって産業の活性化に繋がればと考えています。

完成したジビエ革を用いて、久万高原町の出身者や、高原に魅力を感じている方、SDGsに高い関心を持つ方々に、革や久万山の木素材を組み合わせた商品を全国的に販売します。アナログ的には全国各地の百貨店での催事販売会や、愛媛県の物産認定を頂いた上での県によるトップセールスを目指します。また、人の心に響くワークショップも積極的に開催して新聞やテレビなどのメディアへのアプローチを続け、久万高原と商品の認知度を高めてゆきます。
デジタル的には、久万高原の魅力を、数字的な情報だけではなく、物語的に伝えられる、ビジュアルに特化したホームページと販売サイトを立ち上げ、ふるさと納税での返礼品としても独自性の高いものを提供してゆきます。

ジビエの活用はSDGs的な観点からも社会の関心が非常に高い事案であり、愛媛県でも特に中予地域での事業化はまだ存在しない事から話題と関心は集めやすいのではないかと考えます。
そして久万高原は林業の町であり、同じ山から獲れた木と革、その2つの特別な素材を組み合わせた魅力溢れるアイテムを生み出し、森と高原の物語として他のジビエ事業との差別化を図り、高原の魅力を発信してゆきます!

ジビエから林業、農業、そして人々を繋げ、産業を育てるプロジェクト

里山の町が抱える害獣問題を提起し発展する未来に繋げていく

猟師、ジビエ精肉加工者の方々から廃棄されているイノシシ皮、シカ皮を分けて頂き、それらを革製品として価値を高めていきます。地域から生み出される素材でものづくりを行うことでSDGs社会モデルを作り、そして連携する山岳博物館と害獣についてのシンポジウム、ワークショップを開催し、増え続けるイノシシ、シカの問題を広めてゆきます。また、皮だけでなく、同じ森で生み出される作物、木、精油、猪肉などの生産者、作り手の皆様と協力し、ストーリー性の高い循環型の里山ビジネスモデルを打ち出していこうと考えています。

今回のジビエ革のプロジェクトにおいては、野生害獣革専門のタンナーにて 、生皮からなめし加工がされる事になっています。有害な化学物質や重金属を使用しない、無害なオリジナルなめし剤を使用して加工を行う事にこだわっていて、自然に優しい加工で革を生み出します。森から生まれた素材を、未来に再び森に還す事も可能なのです。皮革流通量の9割を占めるクロム鞣しよりも、植物タンニン鞣しは自然で優しい風合いを出してくれます。環境への負荷を極限にまで抑えたオリジナルの鞣し技術により、駆除された野生動物の皮を新たな価値ある素材として活用していく取り組みを行っていきます。

■寄附金の具体的な使い道■

〇イノシシ皮、シカ皮の買い取りから革としての加工まで。
〇イノシシ革、シカ革を用いて害獣被害をテーマにした、子供達への物作りワークショップの開催。

【内訳】

・猟師、ジビエ肉精肉加工者の方々からのイノシシ皮の買い取り
・皮の一時保存用冷凍庫等の設備
・皮から革へ、専門の加工業者への加工賃
・害獣ワークショップの開催費用

※目標金額に達しなかった場合、寄付の集まった範囲でプロジェクトを実行します。
※目標金額以上の寄付を頂いた場合、より多くのイノシシ革の加工、里山で開催する物作りワークショップを多く開催します!

里山の恵みを活かしたものづくり

害獣問題を軽減し、魅力ある特産品作りに繋げていきたい

イノシシ、シカの活用に脚光が集まる事により、ジビエの機運が高まり、山の町ならではの魅力溢れる特産品の開発、害獣被害に悩む農業、林業関係の問題の解決に繋がっていきます。石鎚山の麓町から生み出されたジビエ革で作られる日常の品々。それらを使って頂くことで、久万高原の魅力をより発信できるものと考えます。

今回のジビエ革は、次代を担う子供達へのワークショップにも役立てる事になっています。「造る」に触れる機会を多く持ってもらう事により、将来、ものづくりに携わりたい子供たちの未来への可能性が広がるものと確信しています。

厄介者を魅力的な地域の特産品に!

現在も捕獲されたイノシシの皮を確保しています

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2023.6~ プロジェクト完了後確保した皮を製品化できるよう加工します。

2023.7~ 革製品の商品開発

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2023末頃~ 野生鳥獣を知る機会と革加工のワークショップを合わせたイベントの実施

愛媛県久万高原町長 河野 忠康 から寄付者の皆様へ

ひと・里・森がふれあい ともに輝く 元気なまちづくり

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久万高原町は全域が中山間地であり、山や渓谷に寄り添うように市街地・集落が形成されています。野山の恵みともいえる農林業や、に淀川をはじめとした水資源など、四国山地の自然と共生してきた歴史があり、日本の原風景を残した自然環境がいたるところで見られる美しいまちです。

これら豊かな資源を持つ本町も人口減少・少子高齢化が深刻化し続けていますが、うつむいているばかりではありません。ともに地域の課題解決に取り組んでくれるチャレンジャーが少しづつ立ち上がり、わが町の活性化にために活躍してくれ始めました。

彼らのアイデアと行動力を町として応援するためこのガバメントクラウドファンディングの活用させていただきます。

今回のプロジェクトは日本中どこでも抱える課題だと思われる鳥獣害の課題解決につながるもので、しかも厄介者が地域の魅力発信になる素晴らしいアイデアです。地域ブランドの向上も大いに期待しています。

久万高原町という小さなまちの大きなチャレンジに皆様のご支援を賜りますようよろしくお願いいたします!

農業家 山之内 章 さん

イノシシによる稲作への被害は例年おこっており、特に稲穂がついてまだ柔らかい時に被害に遭うことが多いです。害獣対策事業も頑張ってやっているが、全てを防ぎきる事は難しい。これまで捕獲したイノシシは堆肥として活用したりしていますが、害獣でも山の幸だからこそ皮まで使うのは良い事だと思います。今回のガバメントクラウドファンディングで獣害の被害に関心が集まるなら是非がんばってもらいたいです!

面河山岳博物館 学芸員 矢野 真志 さん

獣害問題は久万高原町が抱える地域課題と密接に繋がっています。生活スタイルの近代化や農林業の衰退、高齢化や人口減少により里地里山の利用が減ること、つまり人があまり山に入らなくなることで、イノシシやニホンジカは容易に人里に近づくようになりました。耕作地の放棄による草地化や樹林化はこれら獣の生活圏拡大を後押ししています。また、農林業の後継者不足、狩猟者の減少など多くの要因が獣害の増加と関わっていると考えられます。普段口にする農産物はそのような複雑な背景を持った獣害問題の隙間を通り抜け、私たちの手元に届いたものです(生産者のみなさんには感謝しかありません!)。廃棄される獣たちの革を製品化しようとするこの取り組みは、地域資源の有効利用という点で優れているだけでなく、獣害問題とその背景にある複雑な地域課題を知り、考えるきっかけを与えてくれる社会的な活動へと広がっていくかもしれません。革製品がもつ存在感はその可能性を感じさせてくれます。

害獣と呼ばれる動物たちは元々古くからこの地域に生息してきた哺乳類です。人の生活を圧迫するまで増えすぎたため「害獣」というレッテルを貼られています。「なぜ増えすぎたのか?」を考えること、これは私たちの生活や社会の在り方、自然との付き合い方を考えることに繋がってくるでしょう。面河山岳博物館ではこれまで展示や講演会などの普及事業で、イノシシやニホンジカによる農林業被害の実態やその対策、近年急速に数を増やしているニホンジカの自然植生被害などについて扱ってきました。「興味ある」人々には必要な情報として伝わったかもしれませんが、「興味のない」人々には当然届いていません。博物館の普及事業と今回の取り組みが融合することで、そういった垣根を飛び越えた新しい自然科学普及が行えそうです。

升田農園 農業家 升田 準二 さん

農業家として、害獣問題は収入の大きな大きな弊害である。これを駆除するだけは簡単な事だが、やはりこのクラウドファンディングによりもうひと回転、つまり久万高原の魅力発信、宣伝にも関わる事になり、SDGsにもつながる。ただ殺せばいいという事より、猟師のやる気や地域活性に繋がることを期待できる!革は後世に残せるという点でも良い。

株式会社さんえい 林業 田中 隆治 さん

現在、久万高原町における林業の現場では野生のシカによるヒノキの食害が拡大しつつあります。今は狩猟をされている方も一定数おいでますが若い人は少ないようで、近い将来にシカの増加による食害の深刻化がとても懸念されます。

今回のクラウドファンディングの企画は林業における害獣被害を一般に広く認知されていく事にもなり、狩猟者の人口増加や久万高原の木を全国に知ってもらえるきっかけに繋がる事も期待できます。
林業が活性化してゆく事で10年、20年先の未来、子供たちにしっかり繋げていける久万高原にしてゆきたいと思っています。

~寄付者のみなさまへ~

久万高原町の里山から生み出されるジビエ革を活用する本プロジェクトへのご支援に心から御礼申し上げます。頂きましたご寄付は、林業、農業、そして人々を繋げるべく、大切に活用させて頂きます。

現在進捗情報はありません。

愛媛県久万高原町

久万高原町は、愛媛県のほぼ中央部に位置した高原のまちです。松山市から国道33号線で三坂峠(720m)を越えて約34km。標高1000mを超える四国山地に囲まれた山間の地域で、土佐湾へ流れ込む仁淀川から分岐した、面河川、久万川が縦走する水源地域です。
快適な高原リゾートの機能や農林資源が「住む」「働く」「遊ぶ」「憩う」といった人々の生活と調和した、ひと・里・森がふれあいともに輝く元気なまちづくりをめざしています。