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【継続受付中】自然環境や生物多様性に配慮した「農都のまほろば水路」で、美しい農村を未来へつなぐ!

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 1,218,000

121.8%

目標金額:1,000,000

達成率
121.8%
支援人数
35
終了まで
受付終了

兵庫県丹波篠山市(ひょうごけん たんばささやまし)

寄付募集期間:2022年9月27日~2022年12月25日(90日間)

兵庫県丹波篠山市

プロジェクトオーナー

現在、日本の農村の多くの水路が、コンクリートで固められた水路に改修され、メダカやドジョウ、カエル、トンボなど、昔はどこにでもいたはずの多くの生きものが姿を消し始めています。丹波篠山市では、そうした生きもののすみかを守る「農都のまほろば水路」を整備することで、見た目の緑の美しさだけではなく、いのちにぎわう“本物の農村”を未来につないでいきます。丹波篠山市から全国のモデルとなる水路を広め、自然と共生する社会の実現に向けて挑戦します。

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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

「農都のまほろば水路」とは?

丹波篠山市の自然との共生を目指した水路の総称です。「まほろば」とは、古事記の中で歌われた言葉で、「素晴らしいところ」「住みやすい場所」という意味があります。丹波篠山市では、美しい田園風景とその中に多くの生きものが暮らす“本物の農村”を未来につなぐため、農家の方と協力して、生きもののすみかを守る「農都のまほろば水路」を広めています。
「農都のまほろば水路」は、これまでも試行錯誤しながら40か所以上で整備しており、農林水産省や自然保護団体のパンフレットでも先進事例として取り上げられるなど、保全効果は実証済みです。これまでの成果をもとに、さらに改良を重ねながら、丹波篠山市内はもちろん、全国に発信していきます。

「農都のまほろば水路」を広めたい理由

周りを山に囲まれた内陸の盆地で、しばしば水不足に悩まされてきた丹波篠山市では、江戸時代に多くのため池が造られました。丹波篠山市を代表する特産品の黒大豆も、水不足への対応のため、稲作をしていた田んぼを畑に変えて栽培されるようになった経緯があります。そうした背景から、丹波篠山市の農家は、ため池や水路を大切に守ってきました。こうした水辺は、多くの生きものたちにとっても、大切なすみかになっています。つまり、長い農業の営み、きめ細かな管理の中で、生きものを育む環境が維持されてきたのです。

その水路に生きものはいますか?

現在、日本の農村では多くの水路が、側面と底面がコンクリートで固められた水路になっています。コンクリート水路は、水漏れしにくく、手入れや管理(草刈り、泥上げなど)の負担が小さいメリットがあります。しかし、流れが速く単調になりがちで、生きものにとっては暮らしにくい環境になります。ゆるやかな流れに暮らすメダカやドジョウ、水草でじっと待ち伏せするミズカマキリやトンボのヤゴなど、昔はどこにでもいたはずの多くの生きものが、姿を消し始めています。

昔は身近だったメダカも現在は絶滅危惧種に
コンクリート水路に落ちて脱出できないカエル

生きものを大切にすることが、まちを豊かにする

丹波篠山市には、以前は日本のどこにでもあったはずの田園風景や、どこにでもいたはずの様々な生きものたちが、今も息づいています。そんな豊かでどこか懐かしいふるさとの風景に魅了され、丹波篠山市を訪れる観光客が増えています。そうした環境で暮らしたい、農業をしたいと希望する移住者も増えています。また、令和3年2月には、黒大豆栽培を通じて美しい田園風景や生きものが守られてきたことが高く評価され、農林水産省から「日本農業遺産」に認定されました。見た目の美しさだけでなく、いのちにぎわう、質の高い“本物の農村”を守ることは、観光や農業はもちろん、さまざまな側面でまちや人を豊かにします。

「農都のまほろば水路」の特徴

丹波篠山市では、コンクリートを使わない昔ながらの素掘り水路を推奨しています。しかし、高齢化が進む農家の方からは、管理の負担を軽くしたいという相談が後を絶ちません。そのため、農家の方の希望をできるだけかなえつつ、生きもののすみかを守ることができる水路を整備しています。「農都のまほろば水路」は、これまでもさまざまなタイプを試行錯誤しながら40か所以上で整備してきました。現在は、以下のタイプで整備を進めていますが、今後もこれまでの成果をもとに、さらに改良を重ね、丹波篠山市内はもちろん、全国にも発信していきます。

水田魚道

水路と田んぼをつなぐ魚の通り道です。昔は水路と田んぼの水位差が小さく、魚たちは水路を通って田んぼと川・ため池を行き来していました。田んぼの区画整理やコンクリート水路が整備された現在は、水路と田んぼに落差があるため、水田魚道を設置することで通り道をつくっています。

穴あきタイプ(ヨシキモデル)

コンクリート水路の側面と底面に穴をあけて土を詰めています。水草が生えやすくなることで、魚類の産卵場や隠れ場をつくることができ、いろいろな生きものが暮らせるようになります。また、岸部に傾斜をつけており、カエルやヘビ、トカゲなどが水路に落ちた時にも脱出することができます。

のぼろモデル

田んぼに水を引く用水路では、水もれを防ぐ必要があり、底面もコンクリート製が望ましい場合もあります。コンクリート水路の底面にくぼみ、岸部に傾斜と突起がついており、土が溜まりやすい仕組みになっています。カエルやヘビ、トカゲなどが水路に落ちた時にも脱出することができます。

片側土タイプ(柵渠タイプ)

道路横の水路を整備する際など、どうしてもコンクリートを使わざるをえない場合もあります。そうした場合、片側だけでも環境に配慮します。水路の底部と岸部の片側を土のままにすることで、水草が生えやすくなります。

「まほろば」は素晴らしい場所を意味します

丹波篠山市長 酒井 隆明

写真

「まほろば」は素晴らしい場所を意味します。
この水路は、丹波篠山らしい自然環境に優しい水路です。
このうち、コンクリート型ではありますが、底や側面に穴をあけて穴の部分に土が入り植物が育って自然を残せる配慮をしたものを「ヨシキモデル」と命名しました。
これは、この水路を考案してくれた谷舗吉紀君の名前をつけたものです。
彼は市役所の農業や土木の技術者の第一人者として活躍していましたが、本年2月に突然の病魔におそわれ43歳で急逝しました。
彼の遺志を受け継ぎ、ヨシキモデルを市内各地に、全国に普及させたいと願っています。
これまでの水路と言えばU字形のコンクリート型ですが、これでは生き物が住めず、カエルなどは落ちるともう登れず、這いあがれず、流されるか死んでいくしかないのです。
せめて、今もまだ残っている土のままの水路は、そのままの土水路として残すのが理想なのですが、どうしても防災や営農上必要な場合はこの水路で農業と環境の両立が図れます。
この取り組みを丹波篠山市内のみならず全国へ広げていくため、みなさまの応援をよろしくお願いいたします。

※写真は丹波篠山市長 酒井 隆明

【寄付金の使い道】
「農都のまほろば水路」は、生きものを調査したり、特注の材料を使用したりするため、生きものに何も配慮しない場合に比べて手間や費用がかかります。そのため、丹波篠山市では、農家の方が「農都のまほろば水路」を整備される際、増加した費用を補助しています。皆さまからの寄付金は、この補助金に充てさせていただき、「農都のまほろば水路」の整備に活用させていただきます。

※目標額を下回った場合でも活用させていただきます。
※目標額を超えた場合につきましては、翌年度以降の同事業にあてさせていただきます。

  • 2022年12月06日 17:00

    【目標金額達成!】

     本市の「自然環境や生物多様性に配慮した『農都のまほろば水路』で、美しい農村を未来へつなぐ!」プロジェクトの取組みに多大なご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。
    おかげさまで、目標としていた100万円を達成することができました。
    改めて心より感謝申し上げます。

     皆さまからの寄付金は、「農都のまほろば水路」の整備に活用させていただきます。

     なお、当初の目標額を達成しておりますが、丹波篠山市の「農都のまほろば水路」の取り組みをより多くの方に知っていただくためにも、本プロジェクトは令和4年12月25日まで引き続き寄附の受付を継続させていただきます。

     引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

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兵庫県丹波篠山市

丹波篠山市は兵庫県の中東部に位置し、大阪や京都、神戸から約1時間の距離でありながら、歴史文化を色濃く残す城下町と自然豊かな農村風景が混在する情緒あふれる田園都市です。
黒大豆・黒枝豆などの特産品、丹波焼をはじめクラフトマンシップが宿るまちです。日本遺産認定、ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟、日本農業遺産認定など国内外から高い評価をいただいています。近年は移住者が急増しており、都市部へ通いながらも自分らしい田舎暮らしができるまちとして注目を集めており、おしゃれで誰もがワクワクする農村を目指しています。