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平櫛田中応援プロジェクト~平櫛田中の作品を後世に伝えるために~

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

main_img 達成

寄付金額 1,310,500

131%

目標金額:1,000,000

達成率
131%
支援人数
116
終了まで
受付終了

東京都小平市(とうきょうと こだいらし)

寄付募集期間:2022年9月17日~2022年11月27日(72日間)

東京都小平市

プロジェクトオーナー

平櫛田中応援プロジェクト~平櫛田中の作品を後世に伝えるために~
令和2年度(2020年)に小平市平櫛田中彫刻美術館が寄贈を受けた平櫛田中の作品《六羨歌》と《橋弁慶》の修復をするためにクラウドファンディングを実施し寄附金を募ります。
いずれも平櫛田中作品の中でも貴重なものですが、《六羨歌》は全体にカビが発生し、《橋弁慶》は彩色部分の剥落が生じており、展示がきわめて困難な状態です。このまま放置しておくと劣化部分が拡大・進行し、作品が損なわれてしまうため、早急な修復を行う必要があります。
平櫛田中の作品を後世に伝えるため、作品修復へのご協力をお願いいたします。

ふるさと納税で
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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

平櫛田中の作品を後世に残すために

彫刻家 平櫛田中

平櫛田中 小平邸にて

明治5年(1872年)に現在の岡山県井原市に生まれ、明治15年(1882年)に現在の広島県福山市の平櫛家の養子となりました。
青年期に働きに出た大阪で美術に目覚め、人形師の中谷省古に入門して彫刻を学び、さらに上京して高村光雲の門下生となりました。
それ以降は美術界の指導者・岡倉天心、臨済宗の高僧・西山禾山との交流を通じて自己の彫刻をの表現を模索し、仏教説話と中国の故事などを題材としながら深い精神性を感じさせる作品を制作しました。

大正期はモデルを使った塑造の研究に励み、その成果を《転生》や《烏有先生》などにおいて示し、昭和初期以降は、邪道と見なされていた彩色の使用を試みながら「伝統」と「近代」の間に表現の可能性を求め、国立劇場のホールに飾られる絢爛豪華は《鏡獅子》において結実しました。昭和30年(1962年)には、彫刻界での功績によって文化勲章を受章しました。

晩年になっても意欲的に活動を続け、昭和54年(1979年)に東京都小平市の自宅で亡くなりました。

平櫛田中の作品《六羨歌》と《橋弁慶》の修復を行います!

令和2年度(2020年)に平櫛田中彫刻美術館が寄贈を受けた平櫛田中の作品《六羨歌》と《橋弁慶》は、いずれも平櫛田中作品の中でも貴重なものですが、《六羨歌》は全体にカビが発生し、《橋弁慶》は彩色部分の剥落が生じており、展示がきわめて困難な状態です。
このまま放置しておくと劣化部分が拡大・進行し、作品が損なわれてしまうため、早急な修復を行う必要があります。

平櫛田中の作品を後世に伝えるため、作品修復へのご協力をお願いいたします。

作品について

《六羨歌》

中国唐代の文筆家で茶道の元祖でもある陸羽をモデルとしています。写実的な表現とは対照的に、細かな造形を避けて抽象化をすすめた優れた作品です。
同じ形の作品を複数制作することもある田中ですが、本作と同様の作品は他の美術館に所蔵されていないため、きわめて貴重です。

《橋弁慶》

左:弁慶 右:牛若丸

京都の五条大橋で武蔵坊弁慶と牛若丸が出会い、主従となる場面を表した作品です。
能や長唄などで演じられることも多く、演芸でも広く好まれる題材です。
田中が敬愛した彫刻家の森川杜園の同名作品(東京国立博物館所蔵)を模刻したものです。
田中の彫刻研究の内実を示す作品として貴重で、一刀彫の大胆な彫りが見事に再現されています。

作品の状態

《六羨歌》全体にカビが発生している
《六羨歌》腕部・衣
《六羨歌》足
《橋弁慶》彩色部分に剥落が生じている

寄付について

寄付金の使い道

平櫛田中の作品《六羨歌》と《橋弁慶》を修復する費用として活用させていただきます。
作品修復後は、美術館にてお披露目をいたします。

※目標金額に達しなかった場合も、いただいたご寄附は作品を修復する費用に大切に活用させていただきます。

オリジナルお礼の品

彫刻家・平櫛田中の生誕150年を記念して開催される特別展の図録や小平市平櫛田中彫刻美術館に所蔵されている作品をモチーフにしたオリジナル商品をセットにした返礼品をご用意しました。

写真

特別展図録
※写真はイメージです。

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クリアファイル大(A4サイズ・縦31cm×横22cm)
蒔絵風シール(シールカット部分:縦4cm×横4cm、台紙:縦9cm×横6cm)
※商品について、絵柄等は選べません。
※写真はイメージです。

写真

絵はがきセット(1セット6枚)
※商品について、絵柄等は選べません。
※写真はイメージです。

寄付者のみなさまへ

小平市平櫛田中彫刻美術館館長 平櫛弘子

クラウドファンディングの実施について

作家にとって作品は分身であり、子どもです。17歳で早逝した田中の長男・俊郎は「長生きしてたくさんの作品を作ってほしい」と今わの際に言葉を残しました。その言葉通り、祖父が彫刻家として世に生み出した作品は数多くありますが、中には残念ながらカビや剥落で損なわれているものもあります。そのまま放置すればその価値は失われ、後世に伝えることができなくなってしまいます。
今回私が寄贈した2点の作品の修復にあたり、クラウドファンディングで寄附を募ります。
作品に息吹きを与えるとともに、修復によって日本古来の技術の継承にもつながります。修復は作品を健全に保ち、長期にわたってその価値を未来へ伝えていく重要な役割を担うものです。
どうぞご協力いただきますようお願いいたします。

  • 2023年02月14日 17:00

    寄附の御礼及び平櫛田中作品修復完了の御報告

    皆様からのご支援により本プロジェクトの目標金額を達成することができました。ご協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
    この度、作品の修復が完了いたしました。平櫛田中彫刻美術館にて、作品のお披露目をいたしますので、是非お越しください。
    なお、観覧の際には入館料が必要となりますので、ご承知くださいますようお願い申し上げます。

    日時 令和5年2月15日(水)~令和5年5月14日(日) 午前10時~午後4時
    入館料 一般:300円(220円)、小中学生:150円(110円) ※()内は20名以上
    場所 小平市平櫛田中彫刻美術館 展示館1階ホール
    作品 平櫛田中作≪六羨歌≫、≪橋弁慶≫

    今後とも小平市を応援くださいますようお願い申し上げます。

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東京都小平市

小平市は、東京の都心から西側26km付近に位置し、面積は20.51㎢です。都心から鉄道で約25分のアクセスのよいまちです。本格的な集落や農地の開発は、江戸時代の玉川上水の開通(1654年)をきっかけとして始まりました。玉川上水から用水を引き、農業や生活のために利用することで、江戸の近郊農村として開発が進みました。
現在は、都市農業を活かした農業体験やオープンガーデンといった、既存の農空間や緑地空間を活かした観光が盛んに行われています。とくに小平市はブルーベリーの栽培発祥の地として知られています。
玉川上水沿いを含め、市をぐるりと一周する「小平グリーンロード」は、水と緑の散歩道として親しまれています。小平市は緑が多く、くつろぎと居心地の良さがある「都会から一番近いプチ田舎」です。