~豊かな湧き水に生きるトゲウオ~郷土の宝「ハリンコ」を守りたい!
カテゴリー:自然・環境
寄付金額 1,931,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 193.1%
- 支援人数
- 71人
- 終了まで
- 受付終了
岐阜県大垣市(ぎふけん おおがきし)
寄付募集期間:2022年8月19日~2022年11月30日(104日間)
岐阜県大垣市
良質で豊富な地下水に恵まれ、「水の都」といわれる大垣市には、冷たくきれいな水の中にしかすむことができず、滋賀県北東部と岐阜県西南濃地方にしか生息していないトゲウオ科の淡水魚「ハリヨ」がいます。
この希少な魚を絶滅から守るために、市と地元の保存会が協力して保護活動に取り組んでいます。
生息数が減っている「ハリヨ」の増加につなげるため、生息している池の環境を改良する事業を実施します。
郷土の宝である「ハリヨ」を守っていくため、皆様の温かいご支援をお願いいたします。
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【注意事項】
大垣市にお住まいの方へのお礼の品の送付は致しかねますので、ご注意ください。
「ハリヨ」ってどんな魚?
ハリヨは、冷たいきれいな水の中にしかすむことができない魚で、湧き水があるところや、その近くにだけすんでいる、体長5cmほどのトゲウオ科の淡水魚です。大垣市では、昔から「ハリンコ」や「ハリンパ」、「ハリウオ」などと呼ばれ、親しまれてきました。
かつては、岐阜県、三重県、滋賀県の一部に分布していましたが、1960年代以降、地下水の過剰な汲み上げによる湧水の枯渇や水質の悪化、水域の埋め立てなどにより、生息域は狭められてきています。
現在は、滋賀県北東部と岐阜県西南濃地方にしか生息しておらず、環境省により絶滅危惧ⅠA類に指定されており、岐阜県では指定希少野生生物に指定されています。
大垣市では、良質で豊富な地下水や、森林、里山など美しく豊かな緑を誇りに思い、未来へと引き継いでいくため、水環境保全のシンボルとして、ハリヨを市の魚に定め、保護活動を行っています。
ハリヨは、主に3月~5月ごろに産卵しますが、このころになるとオスはあごからおなかにかけて赤くなり、全体的に青みを帯びたきれいなからだになります。
ハリヨはオスが巣を作って子育てをする、めずらしい魚です。
ハリヨを絶滅から守るために
現在、大垣市には、ハリヨの生息地がいくつかあり、各生息地域において、市と地元の保存会が協力してハリヨの保護活動に取り組んでいます。
その中の一つである、大垣市北部に位置する西之川町では、かつては民家の庭の一隅に大量の水を噴出する河間があり、その流水を源流とした小川にハリヨが生息していましたが、西之川町も例外ではなく、高度成長期の過程で地下水の枯渇が始まるなど、一時は絶滅の危機もありましたが、地元住民の熱意で存続させてきました。
こうした中、昭和40年に西之川町のハリヨ生息地が県の天然記念物に指定され、住民有志により「西之川ハリヨ保存会」が立ち上げられ、これまで積極的にハリヨの保護活動をはじめ、水文化を守る活動に取り組んできました。
また、1997年度には、大垣市において、ハリヨの保護と市民の学習の場、憩いの場とするため、水路から水を引き込む池を中心に、「西之川ハリヨの池広場」を整備しました。
西之川ハリヨの池広場での活動
地域の小学生が、ハリヨの勉強に来ています。
ハリヨについて知ってもらうことが、環境意識の向上、郷土愛の醸成につながります。
保存会では、地元の小中学校から地域学習の依頼を受け、池でのハリヨの見学会と、その生態や保護活動について、学習会を支援しています。
町内総出で西之川ハリヨの池広場の清掃を定期的に行っています。
広場は地域の人に親しまれています。
池にネットを張って、シラサギなどの鳥からハリヨを守ります。
そのほかにも、同じ水系の下流から、ハリヨの巣の材料であり、エサの供給源ともなる水草を移植するなど、ハリヨの生息環境の改善などにも取り組んでいます。
池で楽しくザリガニ釣り。
ハリヨの保護活動の一環です。
ハリヨの生息数を増やすために
西之川ハリヨの池広場は開園から24年が経ち、施設の劣化が目立つようになりました。
このままではハリヨのすむ池の中の環境に悪影響が出たり、ハリヨを見に来る人の安全が確保できなかったりします。
そこで、今回、ハリヨの生息環境を改善するため、池に砂泥を入れてハリヨが巣作りしやすい環境を作り、ハリヨの生息数の増加を目指します。
また、通路脇を整備し、水路に土が流れ込まないようにすることで、継続的に池の環境を良好に保つとともに、見学者の安全も確保しつつ、ハリヨを観察しやすくして身近に感じてもらい、ハリヨや水環境への興味関心を高めてもらうことを目指します。
寄付金の使い道
皆様からご寄付いただいた寄付金は、「西之川ハリヨの池広場の生息環境の整備」に使わせていただきます。
・池にハリヨの生息に適した砂泥を入れ、巣作りをしやすい環境を整えます。
・通路脇を整備し、水路に土が流れ込まないようにします。
※目標金額に達成しなかった場合でも、事業は実施します。
※目標金額以上にご寄付をいただいた場合は、2023年度以降の本事業に活用させていただきます。
保存会からのメッセージ
西之川ハリヨ保存会 会長 柳瀬 崇
ハリヨは、私の幼少期には身近な小川にも泳いでおり、どこにでもいる魚だと思っていました。
そんなハリヨが、今では絶滅危惧種という貴重な魚になり、保護をしていかなければいけない存在となりました。
ハリヨを守ることは水を守ること、自然環境を守ることにつながります。
ハリヨが未来に向けて生き続けてくれることを願い、保護活動をしっかり続けていきたいと思っています。
お礼の品をご紹介
大垣市の魅力を知っていただけるお礼の品をご用意しています。
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2023年01月24日 12:04
通路脇の整備が完了しました
~豊かな湧き水に生きるトゲウオ~郷土の宝「ハリンコ」を守りたい!プロジェクトに多くのご支援をいただき、深く感謝申し上げます。
皆様から頂きましたご寄付を活用させていただき、まずは通路脇の整備が完了しましたのでご報告いたします。
工事の開始に先立ち、水路にいたハリヨを保護し、工事箇所から離れた安全な池の中へ放すとともに、池からハリヨが水路に下りてこないように処置を行いました。
通路脇の整備に伴い、これまで生じていた土砂の流入がなくなり、水路環境が維持されるようになりました。
また、通路脇のブロックは、ハリヨが自由に出入りできるよう内部に空洞があり、水路内でハリヨが鳥などの天敵から上手く隠れられるようになっています。
さらに、空洞にはハリヨの生息環境に適した大きさの石が入れられており、今後、ブロック内でハリヨが営巣し、繁殖していくことも期待できます。
そのほかにも、水路近くまで降りることもできるようになり、今までより近くでハリヨを見ることができるようになりました。
ぜひ、元気に泳ぐハリヨを見に来てください。
今後も、活用実績につきましてはこちらのページにて、ご報告してまいります。
今後とも、「大垣市」と「ハリンコ」をよろしくお願いいたします。もっと見るまだコメントはありません
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岐阜県大垣市
私たちのまち「大垣市」は、名古屋市から電車に乗って30分、日本列島のほぼ真ん中に位置し、昔から東西の経済・文化の要所として栄えてきました。
自然も豊かで、良質で豊富な地下水に恵まれていることから「水の都」と言われており、ハリヨをはじめ、生物の生息地域となっているとともに、地域特有の河間や輪中などの水文化・歴史が育まれたまちです。
水の豊かな「大垣地域」、山々に囲まれ緑豊かな里山「上石津地域」、桜やアジサイが美しい「墨俣地域」と、市内各地域でそれぞれ特徴ある自然を楽しんでいただけます。
また、俳聖・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅を終えた「むすびの地」として知られ、今でも、大垣の子どもたちは、小さな頃から俳句に親しんでいます。
そのほかにも、関ケ原の戦いで石田三成率いる西軍の本拠地となった「大垣城」や、豊臣秀吉の出世の足掛かりとなった「墨俣一夜城」、ユネスコ無形文化遺産に登録されている「大垣祭の軕行事」など、歴史と文化の薫り高いまちです。
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