• TOP
  • 過去実績
  • 【継続受付中】人も野生動物も豊かに暮らす丹波篠山の未来をみんなで創りたい!

【継続受付中】人も野生動物も豊かに暮らす丹波篠山の未来をみんなで創りたい!

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 1,500,000

150%

目標金額:1,000,000

達成率
150%
支援人数
65
終了まで
受付終了

兵庫県丹波篠山市(ひょうごけん たんばささやまし)

寄付募集期間:2022年7月7日~2022年10月5日(91日間)

兵庫県丹波篠山市×NPO法人里地里山問題研究所(さともん)

プロジェクトオーナー

獣害が深刻化し、人口減少・高齢化も進行していく日本の農村。
今、最前線で獣害に立ち向かっている地域をみんなで支えなければ、次世代に継承したい豊かな「里のめぐみ」や自然と調和した人の暮らしが失われてしまいます。
そこで丹波篠山市では、包括的連携協定を結ぶNPO法人里地里山問題研究所(さともん)と協力して、被害を受ける高齢農家が孤立した獣害対策を行うのではなく、地域内外の交流を進め、みんなで楽しく「やりがい」や「生きがい」を向上させる、新しい「獣がい対策」に挑戦します。
野生動物との共生を目指す獣がい対策によって守られた丹波篠山自慢の美味しい農産物を届けて、みんなの食卓を豊かにするとともに、人も野生動物も豊かに暮らせる丹波篠山の未来を多様な人材とともに創ります!

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

目標金額達成!ありがとうございます!!そして次のゴールへ

みなさまのあたたかいご支援のおかけで、目標金額を達成することができました!
ご支援くださいました皆さまに心より感謝申し上げます。

ありがとうございます!

なお、プロジェクト終了まで期間が残っております。
当初からの予定通り、目標金額以上のご寄附については多様な人材参画で地域を元気にする「獣がい対策」のさらなるモデル集落・取り組みを推進していくためや、人材育成に取り組むための基金に積み立て、活用させていただきますので、引き続きご支援いただけますと幸いです。(当面の新たな目標は150万円に設定いたしました。)

誰もが前向きに獣がい対策をより一層推進していくために、引き続き、みなさまのご支援、ご協力をお願いいたします。

このままでは誰も農業をやらなくなる・・・

丹波篠山には厳しいけれど豊かな自然とつきあってきた人の暮らしがあり、長年継承されてきた伝統・文化があります。ところが近年、このような自然と調和した暮らしの継承が脅かされています。

それは・・・サルやシカ・イノシシ等の野生動物による「獣害」が深刻な問題となっているからです。その被害金額は全国で161億円(令和2年度、農水省)。被害を効果的に防ぐ方法はありますが、農村では人口の減少、高齢化により獣害対策を行なうための意欲や労力が減退している状態です。

とくに山際に立地している地域は野生動物の被害にあいやすく、獣害対策を行うために大変な苦労を強いられています。さらに押し寄せる高齢化や人口減少、後継者不足の問題もあり、獣害対策を継続的に行っていくための気力や労力もままならない状態となっている地域も少なくありません。

離農を早める要因の一つでもある獣害問題

黒豆、山の芋、丹波栗、松茸、大納言小豆・・・数々の特産品に恵まれた豊かな丹波篠山ですが、多くの生産者は60-70代と高齢化しています。
人口減少・高齢化により生産者が減少すれば、かけがえのない特産品が消滅してしまうだけでなく、耕作放棄地の増加、草刈り等の管理不足により、長年守られてきた美しい景観が悪化します。さらに、追い打ちをかけるようにシカ・イノシシ、サルなどによる獣害問題が年々深刻化して離農を早める要因になるなど、農村にとって苦しい状況が続いています。

野生動物と共生し、これからも美味しい農産物を皆さまに届け、美しい景観を楽しんでいただくためには、皆さまのご支援のもとに、誰もが前向きに取り組める新しい獣がい対策を進めることが必要です。丹波篠山の豊かさを次世代に継承するために、どうぞご協力お願いします。

「獣害」を資源に変える丹波篠山市の対策

獣害が深刻化し、人口減少・高齢化も進行していく日本の農村。
今、最前線で獣害に立ち向かっている地域をみんなで支えなければ、次世代に継承したい豊かな「里のめぐみ」や自然と調和した人の暮らしが失われてしまいます。
そこで、丹波篠山市では、鳥獣害問題への新たな対応として、2020年度に丹波篠山市獣がい対策推進計画を策定。2021年3月にはNPO法人里地里山問題研究所(さともん)と連携協定を結び、多様な人材参画によって地域を元気にする前向きな「獣がい対策」を推進しています。
マイナス課題である「獣害」を資源に変えて、地域を活性化していく新しい「獣がい対策」のモデルを丹波篠山で作り、全国に発信していきます!

STEP1:『まずはしっかり獣害対策』

自らの手で獣害を克服し、自立的に対応できる集落を増やしていきます。

STEP2:『生きがい・やりがい・笑顔をプラス』

獣害対策をきっかけに住民の「生きがい」「やりがい」「笑顔」を生み、活気ある集落を増やしていきます。

STEP3:『農家の所得・意欲を向上する』

獣害から守った農産物を購入して地域を支援する「応援消費」のしくみづくりを行います。

STEP4:『人が集まる魅力ある丹波篠山にする』

これらのステップを通じた「獣がい対策」を各地に進めて、守り伝えていきたい地域の魅力を発信し、人が集まる魅力ある丹波篠山にしていきます。

これらのことは地域内人材では達成できません。そこで、獣害対策の支援をきっかけに、特定地域への愛着や関わりを深めながら地域課題の解決や活性化に多様な形で関わり貢献する「関係人口」の創出・拡大を目指します。これらの関係人口は地域の「獣がい対策」の推進だけでなく、他の課題解消にも寄与します。丹波篠山市の獣がい対策の推進のために、地域外の皆さまの存在が不可欠です。

「獣害」と漢字で表記されることが一般的ですが、丹波篠山市では、野生動物を「害」ととらえず、多様な人材とともに地域課題を解決して、地域の活性化につなげることでプラスの存在に変えていくをこと目指し「獣がい」と平仮名で表記した対策を推進しています。

たとえば、次のような獣がい対策が浸透することで、野生動物と共生できる豊かな丹波篠山が実現できます。

活動例① 120歳になってもみんなと農作業を楽しむ

丹波篠山市畑地区に位置する菅集落は、サルやシカ・イノシシ、アライグマ、タヌキ、ハクビシン・・・など多くの獣害を受けている集落です。
他地域と同様に、菅集落でも高齢化が進んでいますが、地域の皆さんは野生動物に負けじと、集落で一致団結してみんなで楽しく対策に取り組んでおり、単純に獣害から守るのではなく、それをきっかけに、集落みんなでやりがい・生きがい・笑顔をプラスする「獣がい対策」のモデル集落を目指して活動しています。

また菅集落は、2022年度「獣がい対策実践塾」の実践フィールドとして、高校生(篠山東雲高校、篠山鳳鳴高校)や大学生(神戸大、兵庫県立大)など地域内外の多様な人材と交流しながら、みんなで勉強や意見交換をしながら、今後の展開を考えているところです。

参考にしたいのは島根県美郷町吾郷地域の取り組みです。

「100歳まで楽しい農作業」と「10年続く元祖サロン」人が集まり続ける、お母ちゃんたちのちいさな畑のヒミツ

美郷町は丹波篠山市と連携協定を結んでいて、ともに地域を元気にすることを目指した獣害対策の推進に取り組んでいます。

菅集落のお母ちゃん・お父ちゃんたちが美郷町を訪問して交流し、そのノウハウを持ち帰り、「120歳になってもみんなと農作業を楽しむ」ために、野生動物と共生する前向きな獣がい対策をみんなで推し進めます。

活動例② 小学生が地域貢献!大山小の獣がい対策

丹波篠山市立大山小学校ではふるさと教育として、5、6年生が地域の特産品である大山スイカの栽培に取り組んでいます。

ところが、せっかく栽培してもほとんどが鳥獣害にあってしまい、ここ数年はなかなか収穫までできない状況になっていました。2019年度はほぼ全滅だったということです。

そこで、こどもたちに収穫の喜び、美味しい大山スイカを味わってもらいたいということで、2021年度から大山小学校と大山振興会と丹波篠山市とさともんの4者で協力して以下の項目に取り組んでいます。

①自動撮影カメラを設置して、小学生自らが自分たちの回りにどんな野生動物が生息しているか調べ、動物種が判定できるようになる。
②小学生が丹波篠山市の獣害の問題や農村の課題について学習する。
③簡便かつ安価にスイカを守る方法を小学生自ら実証して、同様に特産品のスイカ被害に困っている地域の方にも紹介できるようにする
④小学生も自ら学び、体験し、地域に貢献できる「獣がい対策」のモデルとなる!

以上のような取り組みの結果、2021年度はなんと被害はゼロに!地域の特産品である甘くて美味しいスイカをたくさん守ることができました。

さらに、第4回獣がいフォーラムで取組の成果を発信し、被害に苦しむ地域の人にも伝えようと制作してくれた動画を発表してくれました。

大山地域の特産品である大山スイカの生産者は現在20人にも満たず、ほとんどの方が70代です。
美味しい地域の特産品を獣害からまもり、未来へ継承するために、2022年度以降も、大山小学校とともに、小学生でも実施できる獣害対策技術の普及と、大山スイカの魅力と栽培方法のPR動画作成などに取り組んでいきます。

活動例③ 獣がい対策でみんなの食卓を豊かにする!

これからの新しい取り組みとして、市内外の関係者と協力して「獣害から守った農作物」や「獣がい対策の推進につながる農作物」に付加価値をつけて販売支援をする体制やしくみづくりを行います。

名付けて「獣がい対策応援消費」プロジェクト。

獣がい対策応援消費の推進体制としくみづくり

条件が不利な山すそでは大規模に効率的な農業はできませんが、小規模であっても丹波篠山の景観や特産品を次世代へ継承していく重要な役割を担っています。

何より「こだわり」や「やりがい」をもって手塩にかけて育てられた作物は、「想いがたくさん詰まった」とても美味しい野菜です。自家消費用や近親者への贈答用に作られた多種多品目の野菜は、各家庭の食卓を豊かにしています。

「獣害に負けず野生動物と共生し、豊かな丹波篠山を守っていきたい・・・」


そんな想いが詰まったこだわり野菜を都市部の皆さんにお届けし、みんなの食卓を豊かにしていきます!

生産者と消費者の想いをつなげ、交流を生むことで、地域の農家のやりがい・作りがい・生きがいを育み、120歳になっても楽しい農作業の実現につなげます!


「獣がい対策」って何? 分かりやすく紹介した動画はこちら

【寄付金の使い道】
・島根県美郷町への視察・交流費:20万円
・獣がい対策モデル取り組み集落の活動推進:40万円
・大山小学校の獣がい対策活動:10万円
・獣がい対策応援消費の活動の推進:30万円

【目標金額に達しなかった場合の寄附金の取扱い】
目標金額に達しなかった場合、規模を縮小し、本プロジェクトへ活用させていただきます。
【目標金額以上の寄付をいただいた場合】
目標金額以上の寄附を頂いた場合、多様な人材参画で地域を元気にする「獣がい対策」のさらなるモデル集落・取り組みを推進していくためや、人材育成に取り組むための基金に積み立て、活用させていただきます。

このプロジェクトが地域に与える影響

獣害がもたらす負の循環

当然ですが、獣害を受ける地域の反応はネガティブです。多くの農家は野生動物の存在を許容できずにいます。

「お願いだからサルを絶滅させてほしい」

被害を受けた直後はこのような声が聞かれることも珍しくありません。

また、地域では高齢化が進行しているうえに農産物の価格も低迷しており、後継者不足の問題がなかなか解決されていない状況があります。誰も管理できずに耕作放棄地が増えるとそこが野生動物の住処になり、獣害がさらに進行します。

このまま何もしなければ、獣害と農村の衰退は負のスパイラスに陥ります。

マイナスをプラスにする!

一方、このプロジェクトが進むことで、地域は変わります。

被害を受ける地域住民が前向きに「獣がい対策」に取り組むことをきっかけに、今までつながりのなかった多様な人との関係性が深められたり、その地域のファンが増えていったり、獣害から守った作物が応援消費で購入という形で支えられたりすれば、地域の取り組みは加速します。

野生動物の存在が、地域にとってプラスの存在へと変わります。

人も野生動物も豊かに暮らす丹波篠山へ

高齢者が孤立して、しんどい・つらい獣害対策を行うのではなく、多くの人に支えられ、みんなで活き活きと楽しく前向きに「獣がい対策」に取り組めるようになれば、山すその条件不利地の離農を防ぐことにつながります。

一方、今まで農村と直接的なつながりがなかった都市部の方の生活や食卓も豊かになり、そんな農業・農村生活の魅力を肌で感じてくださった方が新たな農村の担い手になっていきます。

「サルもシカもイノシシもいたおかげで、みんなで賑やかになって、よかったやん」

このような声が地域から生まれてくる・・・そんな未来をみんなで創っていきます。

誰もが前向きに取り組める獣がい対策を

野生動物との共生の道を丹波篠山から全国に

写真

「農都」丹波篠山の大切な農産物を守っていくために、丹波篠山市はずっと獣害対策に力を注いできました。市内のほとんどの集落に獣害柵を張り巡らせ、適正数の管理という考え方のもとに、シカやイノシシの個体数調整、サルについては個体数が多くないので捕獲だけに頼れませんので、市内に生息する5群の数をきっちりと把握しながら、その群れを維持しつつ、各群れがどこにいるかということを住民の皆さんにメールでお知らせして、追い払いなどの対策に活かしてもらっています。モンキードッグの育成や、サルに効果が高いサル用電気柵の設置など、総合的な対策を実施してきました。

平成29年度にはこうした鳥獣害対策の功績が全国にも認められて、国の鳥獣対策優良活動表彰において農林水産大臣賞を受賞しています。

しかし、これで獣害の問題が終わったわけではありません。丹波篠山市は今、新しい方向で全国に先駆けた「獣がい対策」を推し進めようとしています。この獣がいの「がい」は、少し前までは害悪の「害」を用いていましたが、今は、平仮名で「がい」と書くようになりました。これは、野生動物やこういった対策が害悪ではなくて、こういった対策を通して、「地域の活性化を図っていこう」というものです。

これまでの獣害対策は高齢の農家の方々が孤立して行うイメージがありました。それが若い皆さん、あるいは地域を愛する皆さんが一緒になってこの対策をとることによって、地域の交流、活性化を図っていく、また、そういう対策によって得られた産物をより価値の高いものとして販売したりして、より、農都丹波篠山のおいしいものの価値を高めていく。こういった取り組みに発展させようとしています。

誰もが前向きに取り組める獣がい対策の推進が「美しい農都丹波篠山を守る」ひいては、長い目で見たときの「野生動物との共生の道を探っていく」ことに必ず繋がります。それには皆さまの応援が必要です。ここ丹波篠山から野生動物と共生する農村モデルを全国に発信していきますので、皆さまどうぞご支援お願いいたします。

※写真:丹波篠山市長 酒井 隆明

寄付者のみなさまへ

みんなで「獣害」を「獣がい」に変える

地域に与える負の影響から「獣害」と表記されることが一般的ですが、本来、野生動物は豊かな里地里山の構成員であり地域の魅力の一つです。

私たちはみんなで「獣害」を「獣がい」という言葉に変えていきます。

確実な手法で「害」を軽減するだけでなく、野生動物の存在はそのままに、多様な人材の参画により、新たな交流や共感を生む前向きな「獣がい対策」を推進し、地域を元気にすることを目指します。

そのためには、皆さまの力が不可欠です。

野生動物と共生できる豊かな丹波篠山を未来に継承するために、皆さまのご協力をぜひお願いいたします。

  • 2024年03月26日 17:00

    小学生向けの獣がい対策学習教材を製作しました!

    丹波篠山市の獣がい対策を応援くださり、ありがとうございます。

    昨年度にガバメントクラウドファンディング「人も野生動物も豊かに暮らす丹波篠山の未来をみんなで創りたい!」でいただきました寄附金につきましては、本年度、獣がい対策の人材育成に関する事業や獣がい対策学習動画の製作に活用しました。

    ご寄付いただきましたおかげで、丹波篠山市の獣がい対策は順調に進んでいます。
    本当にありがとうございます。
    引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

    ■獣がい対策の取り組みは、獣害へらそ課(Instagram、Facebook)で公開しておりますのでご覧いただけますと幸いです。

    もっと見る

    この進捗情報を読んで「エールを送りたい」
    と感じたらぜひ拍手を

    拍手をありがとうございます。
    あなたのエールがプロジェクトの支えになります

    まだコメントはありません

    コメントを投稿するには、 ログインとプロジェクトへの寄付が必要になります。

兵庫県丹波篠山市

丹波篠山市は兵庫県の中東部に位置し、大阪や京都、神戸から約1時間の距離でありながら歴史文化を色濃く残す城下町と自然豊かな農村風景が混在する情緒あふれる田園都市です。
黒大豆・黒枝豆をはじめ、栗やぼたん鍋などのたくさんの特産品と丹波焼をはじめクラフトマンシップが宿るまちです。
2つのストーリーの日本遺産認定、ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟、日本農業遺産認定など国内外から高い評価をいただいています。
特に近年では移住者が急増しており、都市部へ通いながらも自分らしい田舎暮らしができるまちとして注目を集めています。