和船の大規模修理を通じて伝統技術を未来へ継承! 【和船が走る川の風景を江東区に残すために】
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 771,000円
目標金額:2,000,000円
- 達成率
- 38.5%
- 支援人数
- 77人
- 終了まで
- 受付終了
東京都江東区(とうきょうと こうとうく)
寄付募集期間:2022年7月1日~2022年9月30日(92日間)
東京都江東区

江東区の春の風物詩「お江戸深川さくらまつり」などで、実際に乗船できる櫓漕ぎ和船「ゆりかもめ」。1996(平成8)年に工芸技術記録映画製作のため、江戸時代からの技を受け継ぐ江東区の無形文化財「船大工」の手により製作され、たくさんの方々に江戸情緒を体感していただいてきました。
しかし、製作から25年以上が経過し、様々な不具合が起きており、現在運航ができない状態となっています。再び乗船するためには船体補強のための大規模な修理が必要となります。
そこで江東区では、次の世代に和船を残していくため、船大工による大規模な修理・点検を行います。そして、和船「ゆりかもめ」を復活させると共に、このプロジェクトをきっかけとした和船の製作技術の継承も合わせて実現していきます。
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和船が栄えた江東区
江東区に和船があることを知っていますか?
江東区は、西に隅田川、東に荒川に挟まれ、東西南北に18の内部河川が流れ、水辺の散歩道や親水公園が整備されています。親水公園のうち横十間川親水公園では、6艘の和船が運用されています。
この和船のうちの1艘、「ゆりかもめ」は、工芸技術記録映画製作のため、区の無形文化財「船大工」により、江戸時代から伝わる工法で製作されました。そもそも和船とは、幕末の洋式船舶導入前まで日本独自の発展を遂げた構造船のことで、浅瀬でも航行できるように平底で喫水が浅く、棚板づくりと呼ばれる簡単な構造の木造船です。

和船の操船技術の維持継承活動
次の世代に和船を残すために

江東区では、1995(平成7)年創設されたボランティア団体「和船友の会」が、和船の動態保存および操船技術を伝承するため、現在70名ほどの会員で年間を通じて、主に以下のイベントでの乗船体験等を実施しています。
・1月初旬~12月下旬・・・乗船体験、櫓漕ぎ体験【海辺:横十間川親水公園】
・3月中旬・・・リバーフェスタ【東大島:川の駅】
・3月下旬~4月上旬・・・「お江戸深川さくらまつり」【門前仲町】
こうして「ゆりかもめ」は、江東区が保有する他の和船と共に、観光資源として水辺のイベントで活用してまいりました。

そして年間を通して、東京にお住いの方はもちろん、日本全国、また海外からの観光客など年間約4000人の方々がイベントにご参加いただき、実際に乗船された方は皆「楽しかった、素晴らしかった」とおっしゃいます。そのような言葉を励みにして「和船友の会」は、櫓漕ぎの技、船の様式、そして歴史全てを文化遺産として守り、伝え続けていきたいという思いで活動しています。
無料で乗船体験できますので、ぜひ遊びにきてください!
水漏れにより和船「ゆりかもめ」が運航不能に、そして伝統技術による補修へ
補修を通して、江戸時代から現代に受け継がれる文化の継承と技術の伝承をしたい
1996(平成8)年に進水した「ゆりかもめ」は、これまで定期的に点検と簡易な修繕を行ってきましたが、大規模な点検・修理が行われていませんでした。今回、船底からの水漏れが起こり、安全面から簡易な修繕だけでは運航には適さない状態となっています。
そして、このまま和船「ゆりかもめ」が運航できない状態が続くと、今後、他の和船でも同様の事態になることが想定され、最終的には全ての和船の運航を停止せざるを得ない状況になりかねません。

和船は、これまでと同様、多くの人に愛される"水彩都市・江東"が誇る観光資源であることから、大規模な修理・点検による和船「ゆりかもめ」の延命措置による復活が急務となっています。
また、それによって無形文化財「船大工」の作品として、江戸時代から現代に受け継がれる文化の継承と技術の伝承を合わせて行っていくことで、次の世代へ和船を繋げていきたいと考えています。
このような目的から、多くの方々からのクラウドファンディングによる支援を得ていきたいと考えております。


このたびのクラウドファンディングにおきましては、改修費用のおおよそ半分にあたる200万円を目標金額としており、全国の方々からの温かいご支援、ご協力を心よりお待ちしております。
寄付金の使い道
・皆様に頂いた寄付金は、和船「ゆりかもめ」の修理費用に充てさせていただきます。
・和船「ゆりかもめ」の修理にかかる費用は、約400万円となっております。
・目標寄付金額は、修理費用の約5割とし、200万円といたします。
※目標金額を超えた場合や達成しなかった場合でも、寄付金は原則全て本プロジェクトに活用させていただきます。


【参考資料】
・和船規格
・・・船名「ゆりかもめ」
仕様:網船、木造、全長8.75m、幅1.6m、深さ0.62m
製造:1995(平成7)年【1996(平成8)年3月9日進水式】
・修理内容
・・・船底外部下地処理(増し釘、木材腐食部分交換、荒削り)後、
新たにFRP積層加工(ガラス繊維6層)を施す。
そして、エポキシ樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料を塗装し船底塗料にて仕上げる。
その他、船体の木部の破損や傷んだ箇所を修理・交換する。
寄付者の皆様へ
江東区長 山﨑 孝明

江東区は、主に江戸時代から縦横に走る掘割が発達し、物資運搬や旅客ルートの重要な水路として活用されたことで、地域の文化や産業がさらに発展を遂げてきました。その際、舟運として活躍してきたのが、和船です。
現在では、豊かな水辺環境を活かし、本区の魅力づくりの一つとして、和船を活用しています。和船友の会の皆様のご協力をいただきながら、横十間川親水公園や大横川の「お江戸深川さくらまつり」等で乗船体験や櫓漕ぎ体験等を実施し、江戸情緒を楽しんでいただいております。
さて、本区で所有する和船6艘のうち、1艘が老朽化により使用できない状況となっております。この和船「ゆりかもめ」は、本区の無形文化財保持者であった佐野一郎さん(故人)が、江戸時代から続く「船大工」の技術を駆使して1996(平成8)年に製造したという、たいへん貴重なものであります。そして、和船づくりの伝統技術を後世に残して行く必要がございます。
そこで、この度、佐野さんの技術を子・孫の3世代に渡って引き継いでいる佐野造船所に、この和船の大規模修理を依頼いたします。
江戸から続く「船大工」の技術を活かした和船が、再び水路を走ることにより、多くの方々が江戸の情緒や賑わいを感じながら、豊かな水辺の景色をゆったりと堪能することができます。「水彩都市・江東」として、本区の水辺環境がより一層充実していくものと考えております。
ぜひとも本趣旨をご理解・ご賛同の上、皆様から寄付のご協力をいただければ幸甚に存じます。
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2022年09月16日 16:49
新聞に掲載されました
「和船修復」 ~名人技継ぐ~
令和4年9月9日、読売新聞にて和船「ゆりかもめ」の大規模修理が掲載されました。
引き続き、ご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。もっと見るまだコメントはありません
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2022年09月06日 10:13
和船「ゆりかもめ」、修理のため移動
ご寄付をいただき、誠にありがとうございます。
和船「ゆりかもめ」は、大規模修理のため、横十間川親水公園を離れ、「船大工」のもとへ移動いたしました。
引き続き、「和船の大規模修理を通じて伝統技術を未来へ継承!」について、ご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。もっと見るまだコメントはありません
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2022年08月23日 13:52
和船の魅力の紹介
ご寄付をいただき、誠にありがとうございます。
江東区の和船の魅力について、紹介しています。
引き続き、「和船の大規模修理を通じて伝統技術を未来へ継承!」について、ご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。関連リンク
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東京都江東区

江東区(こうとうく)は東京都東部に位置し、東京湾に面し、隅田川と荒川に囲まれ、豊かな水辺と緑が暮らしの中に息づく「水彩都市」です。内陸部の深川・城東エリアでは、深川八幡祭りや木場の角乗など、江戸の歴史や文化、下町情緒など脈々と受け継がれてきた区の伝統を感じることができます。その一方で、湾岸エリアでは未来型の都市整備が進められるなど、多彩な顔を持っています。
区では「SPORTS & SUPPORTS KOTO City in TOKYO スポーツと人情が熱いまち 江東区」をブランドコンセプトに、区の魅力を国内外に広くPRし、多くの人に「江東区に訪れてみたい」「江東区に住んでみたい」と感じてくれるまちづくりに取り組んでいます。
江東区のふるさと納税は、皆さんが寄附の活用先を選び、その思いを区が事業に反映していきます。ぜひ応援をお願いいたします。
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