廃線となった「JR北海道日高線」の歴史を残し想いをつなぐプロジェクト
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 1,038,000円
目標金額:6,000,000円
- 達成率
- 17.3%
- 支援人数
- 87人
- 終了まで
- 受付終了
北海道日高町(ほっかいどう ひだかちょう)
寄付募集期間:2021年7月1日~2021年9月30日(92日間)
北海道日高町
令和3年3月31日をもって、長年地域に根付き、私たちの重要な移動手段としての役割を果たしてきたJR北海道日高線が、わずかな区間を残し廃線となりました。
日高線は、古くは切り出した木材などの運搬のため、近年は住民の主要な移動手段として、学生にとっては通学の手段として、多くの方々に親しまれてきました。
また、100㎞を越える路線の多くは、苫小牧市からえりも岬付近までの壮大な太平洋沿岸に沿って敷設され、一方には太平洋、もう一方には競走馬が放牧される風景。車窓越しの美しい景色に、鉄道ファンならずとも多くの方々が魅了されてきました。
長きにわたる歴史が幕を閉じた今、地域の方々や多くのファンの方々の想いに応えるため、太平洋沿岸に続く日高の町から消えてしまいそうな日高線と駅舎の記憶を保存する活動を実施します。
他の廃線路線のようなセレモニーも行われず、日高線は静かに長年の役目を終えました。
今、すぐに動き出さなければ、保存することができません!
地域の活力を取り戻すため、未来へ想いをつなぐ事業にご協力をお願いいたします。
被災からの復旧を断念!長年の想い届かず。
難しい災害対策と維持費用負担が重く
令和3年3月31日をもって、長年地域に根付き、私たちの重要な移動手段としての役割を果たしてきたJR北海道日高線が廃線となりました。
【経緯】
日高線は、2015年1月に発生した高波により陸橋の崩落や線路を支える土砂が流出するなど甚大な被害を受けたことにより、JR北海道から復旧費の負担に加えて利用者減などを理由に廃線の申し入れがありました。
以降、沿線自治体により長年にわたり存続の方法が模索されてきましたが、費用負担や災害対策などの問題が解決できないことから、残念ながら廃線が決定されたものです。
日高線の歴史と役割
日高線の歴史は古く、1913年に木材輸送のため苫小牧・鵡川間に専用馬車鉄道として敷設されて以来、日高の海岸線沿いに延伸され、1927年の国有化、1987年の民営化を経て、現在のように自動車が普及するまでは、住民の重要な移動手段として、現在は主に学生にとっての通学の手段として北海道の多くの人々に親しまれてきました。
100㎞を越える路線の多くは、苫小牧市からえりも岬付近までの壮大な太平洋沿岸に沿って敷設され、一方には雄大な太平洋、もう一方には競走馬が放牧される壮大でのどかな風景が広がります。
車窓越しの美しい景色に、鉄道ファンならずとも多くの方々が魅了されてきました。
地域との関わり
先人たちの想いと努力により、町の要衝に駅が設置され、駅を中心として市街地が形成されてきました。
廃線・廃駅により、市街地の賑わいは大きく失われ、町の活性化につながる商工振興・観光振興にとっては非常に大きな打撃となりました。
列車もバスも停まらなくなった駅を活かすために
今後の活用
日高門別駅舎と島式ホーム、線路などの施設を保存します。
列車が運行する光景を皆さんの記憶に残します。
列車もバスも来ない日高門別駅を町の魅力発信拠点とします!
このような状況にあって、廃線跡、駅舎と周辺を含めた施設の利用方法について懸念されており、有効かつ発展的な提案が求められているところです。
はじめに、日高町の中心部にある日高門別駅舎と1面2線の島式ホーム、線路本線、マルタイや起動モーターカー等の保守用車が留置されていた側線など、施設を保存する取組みです。
駅舎は建設から20年経過しようとしており、線路やホームの設備は2015年1月に発生した災害から使用されていない状況ですが、形を残す取組みが必要です。
また、駅に列車が来ない状況があたりまえとなり、廃線となったことで、列車が運行する光景が皆さんの記憶から薄れています。皆さんの記憶に残す取組みが必要です。
さらに、地域の中心部にある日高門別駅の駅舎には、日高町が管理する町民サロン室が併設されています。
日高線の廃線による利用者の減少、路線バスも停車しないこととなり、地域での利用も減っている状況に活用方法の見直しが急務となっています。
このような状況から、新しい活用として地域の魅力を発信する拠点としての利活用が求められているところです。
地域の方々や多くのファンの方々の想いに応えたい
賑わいを失った現状に慣れてはいけない!
【実施する内容】
廃線・廃駅となった今、すぐに行動しなければ、地域の方々や多くのファンの方々の想いに応えることができません。
賑わいを失った現状に、皆さんが慣れてしまってはいけません。
長きにわたる歴史が幕を閉じた今、地域の活力を取り戻すため、次の事業を実施します。
1.日高線の歴史を残すために(7,150千円)
(1)駅舎及び周辺施設の保全対策を行います。
(2)駅舎内に歴史を思い起こすための写真や資料を展示します。
2.地域の想いをつなぐために(3,300千円)
(1)コミュニティスペースを設置し、Wi-Fi環境設備を設置します。
(2)屋外イベントスペースを設置し地域内外の交流を図る空間の創出を図ります。
3.地域の拠点とするために(4,950千円)
(1)新たな情報発信スペースとして観光案内所を設置し日高線沿線の情報を提供します。
(2)特産品等販売スペースを設置し地域の利便性向上と観光客の満足度向上を図ります。
いただいた寄付金の使い道について
いただいた寄附金については、すべて日高門別駅舎と周辺施設の保全対策に係る費用として使わせていただきます。
保全と合わせて皆様に安全にご利用いただくための対策が必要となりますが、その費用は約1,500万円を見込んでいます。
現在は最低限の予算で事業の実施を計画しておりますが、万が一、目標金額に達しなかった場合でも事業途中での計画変更により適切な事業を選定することといたします。
逆に、目標金額以上の多くのご寄附をいただいた場合には、施設の保全対策のほかにもJR北海道日高線に関連する設備等を合わせて保管できるよう交渉し、歴史に残す取り組みの追加や予定している施策の早期実現も可能であると考えております。
取り組みの内容については、募集期間中や終了後にも報告させていただきます。
これからの地域づくりのために
地域の皆さんと一緒に施設を育てる
日高町は、日高山脈の麓の町と太平洋に面した町が合併し、多様な地域性を持つことから、自然を活かした施設が豊富で、スキーやラフティング、キャンプ、乗馬体験や牧場の見学のほか、競馬観戦など、豊富なアクティビティ体験をすることができます。
また、北海道の気候を生かして栽培された美味しい農作物や、資源に恵まれた太平洋の漁場で獲れた海産物は非常に高い評価をいただいており、全国各地に出荷されております。
さらに、北海道で唯一の地方競馬場がある町、サラブレッドの産地として、生まれてから競走馬としてたくましく成長するまで、その一生を見守る町です。
最近では、テレビアニメやゲームなどで人気の「ウマ娘」の舞台としても登場した日高町内の牧場や日高門別駅に注目いただきました。
しかし、これほどの魅力があふれる場所でありながら、海側の地域には、この魅力を発信するための観光拠点となる施設がありませんでした。
このことは、日高町を訪れる皆さんはきっと感じていたと思いますが、長年暮らしている私たちは、そのことに気がついていませんでした。
日高門別駅に新しい役割を!
地域の魅力を発信する重要拠点に
今回の取り組みで、日高門別駅は地域の魅力を発信する重要な場所となります。
日高町や北海道の観光情報の発信拠点としての役割を持たせます。
JR北海道日高線関連の写真や駅名標などの常設展示を行うことにより、鉄道ファンの皆さまや地域の方々にお越しいただくための取り組みを行います。
また、ホッカイドウ競馬のPR拠点として、競馬場がある町、競走馬の産地としての魅力を発信します。
さらには、地域の交流の場としてフリースペースを設定し、地域の皆さんや観光のためお越しいただく皆さんの憩いの場として利用していただきます。
現状はイベントなどの実施が難しい状況ではありますが、事業実施後には、駅舎や周辺敷地を使ったイベントを開催し、積極的な地域間交流の促進を図るとともに、観光客の利用を呼びかけ、地域の皆さんと一緒に施設を育てて参ります。
【目標】
・施設への来場者数 年間20,000人以上
・イベントの実施 年間2回以上
・来場者の満足度 70%以上
事業実施のスケジュール
最低限の改修工事で「列車が到着しそうな駅」をつくる!
事業実施のスケジュールです。
遅くとも2022年夏のイベント開催を目指しています。
2021年秋 リノベーション開始、備品購入
2022年春 リノベーション完了、地域内外へのPR活動実施、展示完了
2022年夏 イベント開催
【必要な費用】
最低限の維持補修工事と環境整備:1,540万円
町の方々からのメッセージ
皆さんと一緒に取り組みを進めていきます
町が駅の利用方法についての提案を募集したところ、次のような提案がありました。
・町外の方に利用いただける観光案内施設にして欲しい。
・駅舎を利用した地域活性化の取り組み(直売所、カフェなど)を検討して欲しい。
・駅舎をこのままの姿で残して欲しい。
・駅舎を簡易宿泊施設やサイクリングの休憩所として活用させて欲しい。
町の皆さんは、駅舎を、町並みをそのままの姿で残し、後世に残したいと考えていらっしゃいます。
私たちにできることは、今あるものを保存し、時代にあった有効な活用策を探しながら、住民の皆さんと一緒に取り組みを進めていくことです。
歴史の移り変わりを契機に、未来をつくるまちに
北海道日高町長の思い
私も高校時代は日高線を利用して通学していたこともあり、非常に寂しい思いです。
しかしながら、歴史の移り変わりとともに生活の様態も変わり、JRや駅舎そのものが利用されなくなったことも事実として受け止めなければなりません。
駅舎を含めた日高線の跡地については、日高門別駅のほか町内には5つの駅舎がありますので、地域の皆さまからも利用方法の提案を受け付け、有効な利用方法についての検討を進めているところであります。
日高門別駅については、町内の中心部に位置し、施設規模も大きいことから、きっと多くの皆さんが有効に使うことができる施設になるものと考えております。
私たちは過去を残すだけではなく、これを契機に未来をつくる取り組みを進めていかなければなりません。
ご理解のうえ、ご協力をいただけますと幸いです。
北海道日高町長 大鷹千秋
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北海道日高本線グッズ【入場券確定しました。】
5,000円
申込:プロジェクト期間の終了日まで。
配送:プロジェクト期間の終了後1か月程度
入場券の詳細についてお待たせして申し訳ございませんでした。デザインが決まりましたので、画像を更新させていただきました。
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北海道日高町の特産品と日高本線オリジナルグッズ【入場券確定しました。】
10,000円
- 蔵
- 凍
配送:プロジェクトの終了日から約1か月
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北海道日高町の特産品セットと日高本線オリジナルグッズ【入場券確定しました。】
20,000円
- 蔵
- 凍
現在進捗情報はありません。
北海道日高町
北海道日高町は、平成18年の2町による合併により、日高山脈の麓から、日本一の清流に認定された「沙流川」によって太平洋まで繋がる約60㎞離れた飛び地となっており、一年を通じて「山・川・海」の景観や地元でとれる「ししゃも・たこ・やまべ」をはじめとする自慢の食材を、訪れる方々に楽しんでいただいております。
また、日高町は競走馬の産地として知られており、沿線の美しい景観と愛らしい馬の親子を合わせてご覧いただけます。
ぜひ日高町にお越しいただき、日高だけの魅力を感じていただきたいと思います。
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あなたのその想いが
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