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神奈川県庁本庁舎が建設88周年!!~本庁舎『キングの塔』を輝かせよう!~

カテゴリー:観光・PR 

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寄付金額 452,000

22.6%

目標金額:2,000,000

達成率
22.6%
支援人数
26
終了まで
受付終了

神奈川県(かながわけん)

寄付募集期間:2016年10月7日~2016年10月28日(22日間)

神奈川県

プロジェクトオーナー

 県では、本庁舎の建設88周年(米寿)を記念し、11月3日(木・祝)に「本庁舎米寿記念イベント」を開催します。
 秋の夜を彩る記念ライトアップを始め、本庁舎の歴史やその魅力を知っていただくための多様なイベントを実施します。皆様ぜひお越しください。
 このイベントをより一層充実させ、本庁舎をイルミネーションで輝かせるため、皆様からの寄附を募集します。
 1万円以上の寄附を頂いた方に、お礼として特別な企画を用意します。

このクラウドファンディングは『ふるさと納税』対象事業です!

ふるさと納税とは、自治体への寄附金のことです。個人が2,000円を超える寄附を行ったときに住民税のおよそ2割程度が還付、控除される制度です。
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県民に親しまれる横浜港のシンボル

 神奈川県庁は横浜市中心部、関内地区の官庁街、日本大通りにあります。県庁舎のうち、本庁舎は1928年(昭和3年)10月31日に完成し、今年で88周年、米寿を迎えることになります。地上5階、地下1階の鉄骨鉄筋コンクリート構造で、中央の塔は48.6メートル。
 この、神奈川県庁本庁舎をはじめとして、横浜税関、開港記念会館は「横浜三塔」と呼ばれ、それぞれトランプになぞらえて「キングの塔」「クイーンの塔」「ジャックの塔」と呼ばれ、横浜港のシンボルとして県民から親しまれています。建設当時はほかに高い目立つ建物がなく、入港船の目印になっていたともいいます。
 これら三塔を一望できる場所「日本大通り」「赤レンガパーク」「大さん橋」の3カ所全部を巡ると願いが叶うという都市伝説があって、「横浜三塔物語」というのだとか。

神奈川県庁舎の歴史

1853年(嘉永6年)にペリーが浦賀に上陸したことがきっかけにそれまで鎖国していた日本も長崎、函館、新潟、兵庫、神奈川を開港することになり、1859年(安政6年)、横浜開港に際して徳川幕府が戸部村に「神奈川奉行所」(戸部役所)を、現在の県本庁舎の位置である本町に運上所をそれぞれ設置しました。1866年(慶応2年)にいわゆる「豚屋火事」で全焼、その翌年運上所が再建されて、これが横浜役所となります。1868年(明治元年)9月21日に神奈川府が神奈川県になり、神奈川県史ではこの日が神奈川県のはじまりとされていて、同時に横浜役所が初代神奈川県庁となりました。
 この初代県庁舎は1882年(明治15年)12月の火事で焼けたため、横浜町会所(現在の横浜市開港記念会館)をとりあえずの仮庁舎とし、移転計画中だった横浜税関の庁舎を譲り受けて第2代目の県庁舎にしました。しかし、2代目県庁舎も1907年(明治40年)ごろには老朽化したうえ手狭になったため第3代目の県庁舎を1910年(明治43年)10月から建設し、1913年(大正2年)5月に完成しました。
 その後、1923年(大正12年)9月の関東大震災で神奈川県は関東の1府4県のなかで最大の被害を受け、第3代目県庁舎も焼失しました。これを再建するにあたって設計コンペ「神奈川県庁舎建築設計図案懸賞募集」が1926年(大正15年)に行われ、一等に当選したのが当時弱冠28歳の東京市電気局技手、小尾嘉郎(おびかろう)の案でした。コンペの審査委員長で東京市建築局長の佐野利器(さのとしかた)が顧問となり、その指導の下、小尾の案から神奈川県内務部(成富又三ら)が実施設計を行いました。
 この第4代目県庁舎が今も現役の県庁本庁舎で、知事が執務する現役の庁舎としては、大阪府庁本館に次いで日本で2番目に古いものになっています。

神奈川県本庁舎のデザイン

 神奈川県本庁舎は1930年代(昭和10年前後)に一世を風靡した和洋折衷の建築様式「帝冠様式」のはしりとして知られ、鉄筋コンクリート造りの洋風建築に和風の屋根をのせたデザインに仕上がっています。港のある横浜の建物で、もともと「船舶出入りの際、港外よりの遠望を考慮し容易に所在を認識し得る意匠を望む」という条件がつけられて、船でやってきた外国人が最初に目にする建物であるという点を意識してのことだったといいます。本庁舎完成時に設計者の小尾嘉郎は新聞の取材にこう語っているそうです。
「始め洋風でやりましたがどうも面白くないので日本風を加味し、塔、庇、玄関についてはかなりの努力を払ったつもりです。私は横浜は日本の玄関であり、外来者の第一印象を植付ける所だから、日本固有の建築美は失ひたくないと思ひ、日本特有の建築物たる五重の塔から得た感じをもって和洋兼備の設計をしたのです」

 和洋折衷といいつつ、大正から昭和初期にかけて最先端だったアール・デコの影響は顕著で、その直前に流行したアール・ヌーヴォーの複雑な曲線を取り入れたデザインに比べて直線的、幾何学的でより簡素になっています。また、世界的建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した旧・帝国ホテルでも使用されたスクラッチタイル(ひっかき傷をつけたタイル)が外装に使われています。
 和風のモチーフとしては、極楽浄土に咲く花と言われる「宝相華」(宇治平等院のものに似ているといいます)が玄関ホール、中央階段の照明、手すりなど随所に使われています。貴賓室が設けられるなど、皇族の使用も想定されたことから高い格調が求められた建物であったためのデザインでもあります。

 当時の最新鋭の意匠がこらされた貴重な建物であるため、1996年(平成8年)には神奈川県内最初の国登録有形文化財に指定されました。また、テレビドラマ『HERO』(2014年(平成26年))の裁判所や映画『笑の大学』の警察署の撮影に使われるなど、ロケでの活用も近年多くなっています。

写真

【注意事項】

参考文献:佐藤嘉明「神奈川県庁本庁舎と大正・昭和初期の神奈川県営繕技術者に関する建築史的研究」横浜国立大学博士論文(工学) 他多数

生きた歴史建築を見学できます

 この、現在に生きる歴史建築である神奈川県本庁舎を間近に見ることのできるイベントが折りごとに開催されています。
 まず、6階の歴史展示室と屋上展望台は平日8時30分~17時15分まで見学が可能です。  そして、普段公開していない知事室、旧議場(大会議室)、旧貴賓室(第3応接室)が見学できる「本庁舎公開日」も設けられています。
 次回の本庁舎公開日は、10月29日(土)、30日(日)、11月3日(木・祝)です。詳細はこちら(神奈川県ホームページ)
 さらに、毎日、日没から22時までキングの塔がライトアップされ、周囲を通る人の目を楽しませています。

注目の米寿イベント&DXライトアップ

 神奈川県本庁舎の米寿記念イベントは11月3日(木・祝)10時から19時まで開催されます。同日に本庁舎公開も実施します。

イベント内容(一部予定のものも含む)

・本庁舎の歴史解説
・建設当時の貴重な写真の公開
・JA全農による県産米関連商品の試食PR
・高校生による和太鼓演奏など

 今回は、米寿を記念して本庁舎に特別なライトアップを実施します。
 通常は、日本大通り側の本庁舎正面壁面の一部だけのライトアップとなりますが、今回は本庁舎正面壁面をすべてライトアップします。また、光の色も従来の1色から期間中は、複数の色を使用し華やかにライトアップします。
 また、クラウドファンディングによる寄附を活用して、本庁舎の正面柵等にイルミネーションで装飾します。

 期間は11月2日(水)から6日(日)まで、時間は各日17時から22時まで(予定)です。

プロジェクト限定の特別な企画をご用意します!

 今回のプロジェクトの寄附のお礼といたしまして、1万円以上ご寄附頂いた方を対象に、特別な企画を用意します。
 例えば、横浜三塔(本庁舎、横浜税関、開港記念会館)の普段見られない場所を巡るツアー(昼食付)を企画しています。また、ご希望の方には、日程を別途お知らせしますので、お申込みの際に参加表明をお願いいたします。

【注意事項】

※11月11日(金)に入金が確認された方が対象となります。

現在進捗情報はありません。

神奈川県

「かながわ」という地名は武蔵国久良岐郡(現在の横浜市神奈川区)の地域を指し、中世から海上交通の要所でした(かつては神奈河、神名川、上無川という漢字も当てられていたといいます)。
 県名として採用されたのは、幕末の横浜開港に伴って、1859年(安政6年)に「神奈川奉行所」が置かれたことが直接のきっかけと言えます。
 神奈川県の始まりはどこからか、という問いは非常に複雑で難しい事情が絡んできます。鎖国状態から首都に一番近い開港地に突然選ばれたことから外交権をもあわせ持つ奉行所を起源に、徳川幕府から維新政府へと体制も移り変わり、維新政府でも初期は次々と組織機構を改編させてきたという背景があります。
 県の誕生はいつかということは何を重視するかによって意見が分かれますが、神奈川県では横浜裁判所が設置された1868年(慶応4年)3月19日を「立庁記念日」としています。